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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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絶望と愛と「2ブックマーク」
男はずっと前から女を想っていた。
ある日男は女へプロポーズし、女は一つだけ条件を出したが、男は大喜びした。

そして一年後、二人は絶望を迎えることになる。

一体どうしてだろうか?
13年04月17日 21:48
【ウミガメのスープ】 [kkt]

お付き合い有難うございました!




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――俺の頭の中は真っ白だった。なんで。なあ、なんでだよ。

視線をゆっくりと、足元へ辿らせる。青葉の中で実る沢山の作物たち。土で汚れた俺の軍手、ズボン、長靴。スコップ、掘った穴からかろうじて見える丸々とした芋。
そして。



――彼女の自慢の畑の中に、有り得ないものが埋まっている。
だって、これは。土に見え隠れする白くて細い――これは、かつて確かに「人だった」モノだろう?



『……毎日、あなたのご飯は私に作らせてほしいの』




ふと脳裏に、あの日の彼女の声がよみがえった。

俺はようやく理解する。

ちょうど1年前の彼女の誕生日。プロポーズした俺に、彼女が告げたたった一つの条件の意味を。
「そんな贅沢、幸せすぎるだろ!」そう言って抱きしめた時の彼女の笑顔の理由を。

いつだって、二人分のあたたかな食事を作って、彼女は俺を待っていた。彼女が大切にする畑で育てた、たくさんの野菜達が色とりどりの具材となって皿を飾る。優しい味わい。二人で微笑んだ。嬉しかった。本当に、嬉しかったんだ。

もう誰も失いたくはない。
あの悲しい思い出から、俺を救ってくれたのは彼女だった。

なのに、どうしてなんだよ。

今日、大好きな彼女のためだけに。彼女が生まれたこの日に、「俺が」「彼女に」愛をこめて手料理を贈ろうとした。
ただ、それだけの筈だったのに――




――その時。



「……信じてたのに」


気配を感じて振り向くと、悲愴な表情で涙を浮かべる彼女がいた。ふらふらとした足取りのまま、靴も履かずに土を踏みしめ近づいてくる。


大きく振りかぶった手の先には、鈍く光るナイフが輝いて――。







「愛してた、のに…。私のほうがずっとずっとずっと前から、あなたのこと、すきだったのに」



「…だからころしたのに。あなたにあいされてたこのおんなだって」





新人冒険者の苦労「2ブックマーク」
これはとある中世っぽい世界での話。

「俺は先月冒険者になったばかりの新人だ。冒険者ギルドにこまごました依頼が入ってくるから、それを請け負って何とか冒険者としてやっていけてる。
今回、とあるパーティの一人が、扱えもしないすさまじい切れ味の剣で自分を斬っちまったらしい。
その欠員を補うため、新人を何人か見繕って依頼をこなそうって言うんだが、どうやら俺は古参冒険者のお眼鏡にかなったようだ。

……え? 何だって? いや、ちょ、それは困るんだ。悪いけど他当たってくれよ。
は? 他にまともな奴がいない? そんな事言われても……

た、頼まれたってその依頼は手伝えねえよ! 金? そう言う問題じゃねえんだよ!
……冒険者ギルドに圧力かけて、俺のギルド会員登録を取り消そうってのか? ちくしょう!」

新人冒険者は欠員の出たパーティの依頼を手伝うことになりましたが、パーティのメンバーは逮捕され、結局冒険者を辞めてしまいました。なぜでしょう。
10年09月03日 01:53
【ウミガメのスープ】 [枯れた植木]



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彼は新人冒険者。しかし冒険者を始める前は、王国の王都で第12王子として何不自由なく暮らしていました。

彼の夢は、伝説にあるような英雄たちのように剣を振るい冒険し、冒険者として名を上げること。

ある日、彼は城を抜け出し自分の夢を叶えるため、王国の端の街に身を寄せます。
小さな依頼を少しずつこなし、だんだん冒険者生活にも慣れてきた頃、とあるパーティから誘いがかかりました。
依頼は王都へ行く商隊の護衛です。もちろん王都では彼の顔を知る人は多く、もしも彼を知る騎士にでも遭遇してしまえば強制送還でしょう。

彼は欠員が出たパーティの女の冒険者ギルドの会員登録を取り消すという脅しに、仕方なくパーティを手伝うことになります。
護衛の依頼は問題なく終わりましたが、案の定自分を知る騎士に捕まってしまいます。彼の冒険者生活は終わりを告げたのでした。

彼は腹いせに自分を脅してきたパーティの女を脅迫罪で逮捕するよう指示し、もう一度城を抜け出すために計画を練り始めたのでした。

ちなみに、そのパーティは評判が悪く相応のことをしていたため、余罪が追求され全員が逮捕されてしまいましたとさ。
ガラス越しの男と女「2ブックマーク」
男はガラスの向こうにいる女を見つめ微笑んだ。

女もこちらを見て笑みを浮かべる。

束の間だけ見つめあったあと、女は背を向けて去っていった。

いったい、どういう状況だろうか?
13年02月23日 23:17
【ウミガメのスープ】 [+チック]

投票ありがとうございます!




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そこは、とある洋服屋の試着室。

入ってくる女は平然と鏡を見つめて試着を行う。

鏡がマジックミラーであることを知らずに。

その鏡の向こう側で男はガラス越しの女を見つめる。

試着を終えて出ていく女。

そして、また入れ替わりに違う女が入ってくるのだった。
人気投票「2ブックマーク」
人気投票制度

今年は一人の男が優勝し国を挙げてのお祝いやお祭りが模様された

この一風変わった制度はこの国に住む国民の義務である
毎年一年に一回人気投票を行い、誰が国の中で一番人気なのかを競う制度である

投票ルールは
・対象は満10歳以上の男女であること
・投票は複数回可能(ただし同じ人への同票は無効とする)
・投票者は本人であると証明する必要がある
・投票結果が同数のものが出た場合同率一位とする
・人気投票獲得最大数の者は国から援助金が送られる
・これらは国民の義務であり特殊な事例を除きこれを放棄することは
 できないものとする

お祝いが終わった数日後、男が殺害された。


状況を推理しこの制度の目的を推理してください。



13年02月12日 14:25
【ウミガメのスープ】 [真央]

24時間ことこと煮込んだスープ




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人気投票制度、このシステムには表と裏が存在する

表の顔は誰が人気者なのかというグランプリ

だがこの制度の本来の目的は誰からも票を得られない
人気票数0の人間を選出し、いらない人をリストに載せる事だ

人と人とのつながりは
「その人が必要であるか?その人が大切であるか?」
という点でこの国は運営されている

飢饉時代から続いているこの制度は間引いて欲しい子供や老人
役に立たない・必要とされない人をみんなで選び
存在継続を認められない人は国が秘密裏に不慮の事故として殺害する

だがそれを公的に処刑、投票したのでは国民に恐怖統治と思われる

そこで考えられたのがこの人気投票制度だった

今回選ばれた男は優勝した男とは違い粗暴で人によく当たり散らし
仕事もせずにいつまでも親のスネを囓っている男だった

だが嘆き悲しむ人はいない
この制度に気がつき反対する人はいない
殺されるのは周囲から必要とされない人なのだから

スープ、終わりました。「2ブックマーク」
男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。
しかし、シェフに「お断りします」と言われてしまった。
男はがっかりしたが、その後喜んだ。状況を説明せよ。

※問題文は、ラテクエ26問題決定戦のぴいちゃんさんの問題文を使わせていただきました。
13年02月09日 00:59
【ウミガメのスープ】 []

今更ですが、リサイクル問題です。




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最近何かと物騒だ。どうも人が連続で失踪する事件が起きているらしい。報道を見る限り警察も手を焼いているようだ。

男はくさくさした気分を晴らそうと、最近話題になっているレストランでうまいものを食べることにした。
どうも個人で経営しているらしく、シェフ自ら注文を聞きに来た。
「この店で評判のウミガメのスープを頂きたい。」
「あいにくウミガメのスープはお断りしているのですよ」
「なぜだい。このレストランはウミガメのスープが売りなんじゃないのかい?」
「まあ、そうなんですが、材料のウミガメを切らしてしまいまして…。」
「そいつは残念だねえ。ウミガメってそんなに希少なのかい?」
「そういうわけではないんですが、「素材」に納得できないといいものができないのですよ。」
「へえ、こだわりがあるんだなあ。残念だけど他のものを注文するよ」
「ありがとうございます。」
ウミガメのスープがなくがっかりしていた男だが、代わりに頼んだ料理のうまさに舌鼓を打ち、さてお勘定にするかとシェフを呼ぼうとした刹那、ひどい眠気が男を襲った。
「おーい、おか・・・・・ん・・・じょ・・・Zzz」
目の前でシェフが満面の笑みを浮かべてたような気がするが、・・・どうだったろう。

・・・目を覚ますと目の前には、数人の警官に取り押さえられたシェフがおり、私は調理台に縛りつけられていた。警部らしき人が私に近付くと、
「あ、目が覚めましたか。間に合ってよかった。この店のシェフが連続失踪事件に関わっていると踏んで張り込んでいたところ、店に入って行ったあなたが全然出てこなかったのでね。私服の捜査員を客として入れたところ、客席にあなたがいないってことだったので踏み込んだらこの有様だったってわけです。」
危機一髪だった自分が助かったことに安堵し、警察の皆さんに感謝しつつ、男は事件の解決を喜ぶのであった。