「約束の拘束」「2ブックマーク」
ある日を境にお洒落をやめた女と、ある日を境に女に頼ることをやめた男。
しばらくすると男は女に、一人では絶対外せない鎖をつけた。
その日を境に男はファッションを勉強し、その日を境に女は男に頼るようになった。
状況を補完し、男が一人では絶対外せない鎖を女につけた真意を解明してください。
しばらくすると男は女に、一人では絶対外せない鎖をつけた。
その日を境に男はファッションを勉強し、その日を境に女は男に頼るようになった。
状況を補完し、男が一人では絶対外せない鎖を女につけた真意を解明してください。
13年04月01日 23:12
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
80問目。今回も長文解説で。
解説を見る
もう、ヒロはホントにしかたないんだから…
義姉のサヨの口癖である。
あの頃の俺は思い出すだけでも恥ずかしい… サヨ姉に甘えっぱなしだった。
何をするにも姉と一緒。泳げない俺をスパルタで泳げるようにし、夏休みの宿題は半分以上サヨ姉がやってくれた。お風呂も…いや、流石に小学校卒業とともに一緒に風呂に入るのは卒業したよ? ん?それでも遅いって?
兎にも角にも、当時の俺は重度のシスコンでサヨ姉に頼りっぱなしで育っていった。
#b#あの日#/b#がくるまでは。
#b#あの日#/b#は忘れもしない…ヒロが中学2年生、私が成人したばかりの時だった。
その当時のヒロはなんだか子供から大人に変わる途中っていうか、ちょっと胸板も厚くなってきて、あの可愛らしい甲高い声から男っぽい声に変わって、生意気に身長も私より大きくなっちゃって、以前の可愛らしいヒロもすごく良かったんだけど、こっちはこっちでなかなか…
って、話がそれっちゃったね。私ってば重度のブラコンで、弟の話になるとつい…
そうそう、二階の部屋でヒロがちっちゃい時の写真を眺めてウットリしてる時だった。
下の居間から今眺めてる写真のヒロからは想像もできない怒鳴り声が聞こえてきたの。
急いで下に駆けつけてみると、ヒロがお父さんに食ってかかっていた。
どうやらヒロは自分が貰われっ子だということを何かで知ったらしい。
お父さんを跳ね除け、振り返った時に私と目があった。
ヒロは一瞬戸惑いの表情を浮かべたけど、すぐに目を逸らして家を飛び出して行ってしまった。
「私、追っかけてくる!」
私は両親にそう告げて、ヒロを追っかけるために家を飛び出しんだ。
俺はこの家の実の子供ではないと知って親父に問い詰めた時、悲しい気持ちもあったが、実は嬉しい気持ちもあったんだ。
サヨ姉が実の姉ではない…
その事実が持つある可能性に俺は希望を見出してしまった。
そして、今俺がこの家を飛び出せば、サヨ姉が追っかけてくれるだろうと浅はかで愚かしい考えも浮かんだ。
親父を跳ね除け、振り返り、そのサヨ姉と目があった時、全てを見透かされたような気がした。
俺は羞恥で顔が赤く染まっていくのを感じ、すぐに目を逸らした。
先ほどの愚かな打算も吹っ飛んで、俺は靴も履かずに飛び出した。
すぐにサヨ姉が追っかけてきた。
俺はなんだか合わせる顔がなくて、どこまでも走って逃げた。
サヨ姉はどこまでも追っかけてきた。信号が赤に変わっているのに…
気付けば私は宙に浮いていた。
全てがスローモーション。
驚いているヒロの顔も視認できる。
地面がゆっくり近づいていき、そこで
私の意識は途切れた。
サヨ姉は奇跡的に無事だった。しかし失ったものが一つ。
#red#彼女の右手。#/red#
車に撥ね飛ばされ着地の際に、側溝に右手が引っ掛かり、そのまま千切れてしまった。
その右手もグシャグシャになってしまい、再生治療は不可能だった。
サヨ姉は右手首から先を失ってしまったのだ。愚かな俺の行動のせいで。
俺は自分を呪い、恥じ、責めた。
サヨ姉が入院中、学校にも行かずに自室に引きこもり、3日経った時に鍵が掛かっているドアが蹴破られた。
#b#鬼の形相の親父#/b#だった。
有無を言わさずぶん殴られる。
「いきなり何すんだっ!!」
「お前が今やるべきことはなんだ!? ここで不貞腐れていることか?サヨが帰ってきて今のお前を見てどう思う?お前が今優先すべきことを考えろッ!!」
「・・・」
そう、俺の優先すべきことはサヨ姉だ。俺が引きこもることで事態は何一つ好転しない。
「俺、殴られたの、生まれて初めてだ…」
「俺はお前の父親、だからな」
「・・・」
「…どした?」
「いや…殴られたところが超痛てぇ…」
そう言って俺は親父の胸に顔を埋めた。サヨ姉が入院中でホントに良かったと思った。
ううむ、やってしまった。右手までなくしたのに、傷ついて出て行ったヒロを抱きしめてあげられなかったとは…
しかも#b#アレ#/b#もなくしちゃうし…
利き手がなくなるとオシャレがめんどくさい。
着る服は簡単なものだけで、化粧もあっさりメイクになっちゃった。
そ・れ・に・し・て・も・だ。退院してからヒロが冷たい。
右手を失くして不自由なお姉ちゃんにかまってくれない!
あれだけおねぇちゃ〜ん、おねぇちゃ〜んって甘えていたヒロが一体どうしてこうなったのだ?
俺はガムシャラに勉強した。
クラスで中の下だった俺の成績は、学年3位にまで上がった。
地元の高校へ進学してからは三年間、学年1位の座を譲らなかった。
そして当時は試験を受けることさえも想像していなかった県外の難関大学に合格した。
「右手を無くして不自由な私をおいて行くのね、ヨヨヨ…」
「もう左手だけでなんでもできんじゃん。大学出たらこっちに戻ってくるからさ」
「チッ、4年間長え、まじ長え、まじパねえ」
「…月に一回は戻ります」
私とヒロとの別れは意外とあっさりしたものだった。
私はヒロの負担にならないようにと快く彼を送り出したのでした。
4年後…
地元で大手の会社に就職した俺は、ある決心をしていた。
プロポーズ、である。
決行はサヨ姉の誕生日。プレゼントは指輪ではなく…
「ブレスレット?」
「うん、今付けてあげる」
俺はサヨ姉の#b#左手首#/b#にブレスレットを着けてあげた。
「昔の記憶だとサヨ姉はいっつもブレスレット着けてたイメージがあるんだ。だから社会人になって初めてのプレゼントはブレスレットにしようって決めてたんだ」
「私、別にブレスレット好きだったわけじゃないよ?」
「…え?マジ?俺なんかやらかしちゃったっぽい?」
「でもヒロの記憶は間違いではない。ていうかちゃんと覚えてなさいよ。私が毎日着けていたのはヒロからの初めてのプレゼントだったから。まあ、縁日で買ってもらった安物だったけど」
「え?………え?」
「ヒロからブレスレット貰うのは二回目だと言っております。一回目のはゴメン。#b#あの時#/b#壊れちゃったんだ… だから、すごく…嬉しいよ」
「そう、だったんだ。…うん、喜んで貰えたのならこっちも嬉しいよ。あとこのブレスレットにはもう一つ意味があるんだ」
「ん?なに?」
「右手首だと抜けちゃうから、左手首にしか着けれない。でも左手首だと着けるのも外すのもサヨ姉一人じゃ絶対に無理なんだ」
「………ホンマや!?」
「これからは俺がブレスレットを着けてあげる。ブレスレットだけじゃない、俺はこれからずっとサヨ姉のそばにいて、サヨ姉を支えたいんだ。ようやくサヨ姉を支えられるだけの力を手に入れることができたから」
「…それってプロポーズってこと?」
「いやっ………じゃない、うん、プロポーズだ。サヨ姉、俺と結婚してください!」
「私達は義理とはいえ姉弟なんだよ? そんなの無理に決まってるじゃない。 ちゃんとわかって言ってるの? でも超うれしい。結婚式はどこがいいかな?海外もいいね!」
「どっち!?」
「フフッ、でも本当に私達が結ばれるには色んな障害が出てくるね。ヒロが何とかしてくれるの?」
「おうとも! 世界中を全て敵に回してもサヨ姉を守って見せる!」
「その台詞はダセぇ! …でも嬉しいよヒロ」
「俺と結婚してくれますか?」
「ホントに…しかた、ないんだから…ヒロはぁ…」
今までふざけながら何とか我慢していた涙腺が決壊してしまった。
私は自然とヒロの胸に吸い込まれた。
生意気にもちょうど私の顔の位置にヒロの胸板がある。
私はそこに顔をうずめ、さらにワガママを重ねる。
「私、もっとオシャレしたい、ヒロが着せてくれる?」
「うん、俺もファッション勉強するよ。サヨ姉をカッコ可愛い女にするのだ」
「あんまり、料理のレパートリー多くないよ?」
「サヨ姉のカレーがあれば、半年続いても楽勝」
「一年続いたら?」
「カレーうどんにアレンジして食う」
「ハハッ、合格だ。ヒロ…結婚、しよ?」
一年後…
昼下がりの公園。
散歩をしているカップル。
彼女は右手首から先が無い。
しかし、全然悲壮な感じはしない。
むしろ、この公園の中で一番幸せそうだ。
左手首には銀色のブレスレット。
お揃いの指輪が薬指にはまっている。
その手を強く握っている男の顔も、
彼女の次に幸せそうな顔をしている。
義姉のサヨの口癖である。
あの頃の俺は思い出すだけでも恥ずかしい… サヨ姉に甘えっぱなしだった。
何をするにも姉と一緒。泳げない俺をスパルタで泳げるようにし、夏休みの宿題は半分以上サヨ姉がやってくれた。お風呂も…いや、流石に小学校卒業とともに一緒に風呂に入るのは卒業したよ? ん?それでも遅いって?
兎にも角にも、当時の俺は重度のシスコンでサヨ姉に頼りっぱなしで育っていった。
#b#あの日#/b#がくるまでは。
#b#あの日#/b#は忘れもしない…ヒロが中学2年生、私が成人したばかりの時だった。
その当時のヒロはなんだか子供から大人に変わる途中っていうか、ちょっと胸板も厚くなってきて、あの可愛らしい甲高い声から男っぽい声に変わって、生意気に身長も私より大きくなっちゃって、以前の可愛らしいヒロもすごく良かったんだけど、こっちはこっちでなかなか…
って、話がそれっちゃったね。私ってば重度のブラコンで、弟の話になるとつい…
そうそう、二階の部屋でヒロがちっちゃい時の写真を眺めてウットリしてる時だった。
下の居間から今眺めてる写真のヒロからは想像もできない怒鳴り声が聞こえてきたの。
急いで下に駆けつけてみると、ヒロがお父さんに食ってかかっていた。
どうやらヒロは自分が貰われっ子だということを何かで知ったらしい。
お父さんを跳ね除け、振り返った時に私と目があった。
ヒロは一瞬戸惑いの表情を浮かべたけど、すぐに目を逸らして家を飛び出して行ってしまった。
「私、追っかけてくる!」
私は両親にそう告げて、ヒロを追っかけるために家を飛び出しんだ。
俺はこの家の実の子供ではないと知って親父に問い詰めた時、悲しい気持ちもあったが、実は嬉しい気持ちもあったんだ。
サヨ姉が実の姉ではない…
その事実が持つある可能性に俺は希望を見出してしまった。
そして、今俺がこの家を飛び出せば、サヨ姉が追っかけてくれるだろうと浅はかで愚かしい考えも浮かんだ。
親父を跳ね除け、振り返り、そのサヨ姉と目があった時、全てを見透かされたような気がした。
俺は羞恥で顔が赤く染まっていくのを感じ、すぐに目を逸らした。
先ほどの愚かな打算も吹っ飛んで、俺は靴も履かずに飛び出した。
すぐにサヨ姉が追っかけてきた。
俺はなんだか合わせる顔がなくて、どこまでも走って逃げた。
サヨ姉はどこまでも追っかけてきた。信号が赤に変わっているのに…
気付けば私は宙に浮いていた。
全てがスローモーション。
驚いているヒロの顔も視認できる。
地面がゆっくり近づいていき、そこで
私の意識は途切れた。
サヨ姉は奇跡的に無事だった。しかし失ったものが一つ。
#red#彼女の右手。#/red#
車に撥ね飛ばされ着地の際に、側溝に右手が引っ掛かり、そのまま千切れてしまった。
その右手もグシャグシャになってしまい、再生治療は不可能だった。
サヨ姉は右手首から先を失ってしまったのだ。愚かな俺の行動のせいで。
俺は自分を呪い、恥じ、責めた。
サヨ姉が入院中、学校にも行かずに自室に引きこもり、3日経った時に鍵が掛かっているドアが蹴破られた。
#b#鬼の形相の親父#/b#だった。
有無を言わさずぶん殴られる。
「いきなり何すんだっ!!」
「お前が今やるべきことはなんだ!? ここで不貞腐れていることか?サヨが帰ってきて今のお前を見てどう思う?お前が今優先すべきことを考えろッ!!」
「・・・」
そう、俺の優先すべきことはサヨ姉だ。俺が引きこもることで事態は何一つ好転しない。
「俺、殴られたの、生まれて初めてだ…」
「俺はお前の父親、だからな」
「・・・」
「…どした?」
「いや…殴られたところが超痛てぇ…」
そう言って俺は親父の胸に顔を埋めた。サヨ姉が入院中でホントに良かったと思った。
ううむ、やってしまった。右手までなくしたのに、傷ついて出て行ったヒロを抱きしめてあげられなかったとは…
しかも#b#アレ#/b#もなくしちゃうし…
利き手がなくなるとオシャレがめんどくさい。
着る服は簡単なものだけで、化粧もあっさりメイクになっちゃった。
そ・れ・に・し・て・も・だ。退院してからヒロが冷たい。
右手を失くして不自由なお姉ちゃんにかまってくれない!
あれだけおねぇちゃ〜ん、おねぇちゃ〜んって甘えていたヒロが一体どうしてこうなったのだ?
俺はガムシャラに勉強した。
クラスで中の下だった俺の成績は、学年3位にまで上がった。
地元の高校へ進学してからは三年間、学年1位の座を譲らなかった。
そして当時は試験を受けることさえも想像していなかった県外の難関大学に合格した。
「右手を無くして不自由な私をおいて行くのね、ヨヨヨ…」
「もう左手だけでなんでもできんじゃん。大学出たらこっちに戻ってくるからさ」
「チッ、4年間長え、まじ長え、まじパねえ」
「…月に一回は戻ります」
私とヒロとの別れは意外とあっさりしたものだった。
私はヒロの負担にならないようにと快く彼を送り出したのでした。
4年後…
地元で大手の会社に就職した俺は、ある決心をしていた。
プロポーズ、である。
決行はサヨ姉の誕生日。プレゼントは指輪ではなく…
「ブレスレット?」
「うん、今付けてあげる」
俺はサヨ姉の#b#左手首#/b#にブレスレットを着けてあげた。
「昔の記憶だとサヨ姉はいっつもブレスレット着けてたイメージがあるんだ。だから社会人になって初めてのプレゼントはブレスレットにしようって決めてたんだ」
「私、別にブレスレット好きだったわけじゃないよ?」
「…え?マジ?俺なんかやらかしちゃったっぽい?」
「でもヒロの記憶は間違いではない。ていうかちゃんと覚えてなさいよ。私が毎日着けていたのはヒロからの初めてのプレゼントだったから。まあ、縁日で買ってもらった安物だったけど」
「え?………え?」
「ヒロからブレスレット貰うのは二回目だと言っております。一回目のはゴメン。#b#あの時#/b#壊れちゃったんだ… だから、すごく…嬉しいよ」
「そう、だったんだ。…うん、喜んで貰えたのならこっちも嬉しいよ。あとこのブレスレットにはもう一つ意味があるんだ」
「ん?なに?」
「右手首だと抜けちゃうから、左手首にしか着けれない。でも左手首だと着けるのも外すのもサヨ姉一人じゃ絶対に無理なんだ」
「………ホンマや!?」
「これからは俺がブレスレットを着けてあげる。ブレスレットだけじゃない、俺はこれからずっとサヨ姉のそばにいて、サヨ姉を支えたいんだ。ようやくサヨ姉を支えられるだけの力を手に入れることができたから」
「…それってプロポーズってこと?」
「いやっ………じゃない、うん、プロポーズだ。サヨ姉、俺と結婚してください!」
「私達は義理とはいえ姉弟なんだよ? そんなの無理に決まってるじゃない。 ちゃんとわかって言ってるの? でも超うれしい。結婚式はどこがいいかな?海外もいいね!」
「どっち!?」
「フフッ、でも本当に私達が結ばれるには色んな障害が出てくるね。ヒロが何とかしてくれるの?」
「おうとも! 世界中を全て敵に回してもサヨ姉を守って見せる!」
「その台詞はダセぇ! …でも嬉しいよヒロ」
「俺と結婚してくれますか?」
「ホントに…しかた、ないんだから…ヒロはぁ…」
今までふざけながら何とか我慢していた涙腺が決壊してしまった。
私は自然とヒロの胸に吸い込まれた。
生意気にもちょうど私の顔の位置にヒロの胸板がある。
私はそこに顔をうずめ、さらにワガママを重ねる。
「私、もっとオシャレしたい、ヒロが着せてくれる?」
「うん、俺もファッション勉強するよ。サヨ姉をカッコ可愛い女にするのだ」
「あんまり、料理のレパートリー多くないよ?」
「サヨ姉のカレーがあれば、半年続いても楽勝」
「一年続いたら?」
「カレーうどんにアレンジして食う」
「ハハッ、合格だ。ヒロ…結婚、しよ?」
一年後…
昼下がりの公園。
散歩をしているカップル。
彼女は右手首から先が無い。
しかし、全然悲壮な感じはしない。
むしろ、この公園の中で一番幸せそうだ。
左手首には銀色のブレスレット。
お揃いの指輪が薬指にはまっている。
その手を強く握っている男の顔も、
彼女の次に幸せそうな顔をしている。
「一病息災?」「2ブックマーク」
生まれてこのかた、大きな病気やケガをしたことがない、超元気なラテコ。
そんな彼女の最近の悩みは、
「ケガや病気が無いこと」。
一体どうして? 病気なんていいこと一つもないよ?
そんな彼女の最近の悩みは、
「ケガや病気が無いこと」。
一体どうして? 病気なんていいこと一つもないよ?
15年11月19日 16:03
【ウミガメのスープ】 [シトウ]
【ウミガメのスープ】 [シトウ]
最近瞬殺多いのでどげんかせんといかん
解説を見る
地域の老人会にて。
カメオ(86)「最近すっかり足が弱ってのう、走れなくなったわ」
カメミ(85)「あたしなんかヘルニアで…もうダメね。起き上がるのもやっとよ」
カメコ(87)「わたし、くしゃみしたらあばら骨が折れちゃって…」
カメヤス(90)「モゴ…おっと、入れ歯が」
ワイワイ
ラテコ(93)「わ、話題に乗れない…」
要約
老人会で話題に困るから。
元ネタ:シルバー川柳より『無病だと 話題に困る 老人会』
カメオ(86)「最近すっかり足が弱ってのう、走れなくなったわ」
カメミ(85)「あたしなんかヘルニアで…もうダメね。起き上がるのもやっとよ」
カメコ(87)「わたし、くしゃみしたらあばら骨が折れちゃって…」
カメヤス(90)「モゴ…おっと、入れ歯が」
ワイワイ
ラテコ(93)「わ、話題に乗れない…」
要約
老人会で話題に困るから。
元ネタ:シルバー川柳より『無病だと 話題に困る 老人会』
「大根役者」「2ブックマーク」
大根を手に取り頭上に振り上げる、自称幸薄い女子高生。
いったい彼女は何がしたかったのだろうか?
いったい彼女は何がしたかったのだろうか?
15年03月17日 23:01
【ウミガメのスープ】 [junpocke]
【ウミガメのスープ】 [junpocke]
解説を見る
満員電車の中。
女子高生、アケミちゃんは不思議な感触に違和感を感じた。まさか・・・痴漢?!
こんな幸薄い私でも痴漢されちゃうなんて・・・・・・ダメよ~ダメダメ!
私ったら何を考えてるの!痴漢よ!痴漢!断罪よ!
アケミちゃんは、決死の覚悟でその手を取り、振り上げた。
「この人痴漢です!!!」
乗客の視線が彼女に向けられる。
アケミちゃんは大根を手に取り、嬉しそうにしていた。
女子高生、アケミちゃんは不思議な感触に違和感を感じた。まさか・・・痴漢?!
こんな幸薄い私でも痴漢されちゃうなんて・・・・・・ダメよ~ダメダメ!
私ったら何を考えてるの!痴漢よ!痴漢!断罪よ!
アケミちゃんは、決死の覚悟でその手を取り、振り上げた。
「この人痴漢です!!!」
乗客の視線が彼女に向けられる。
アケミちゃんは大根を手に取り、嬉しそうにしていた。
「数奇な運命」「2ブックマーク」
カメオが散歩でよく行くラテラル公園には、 #b#ラテラルフラワー#/b#という花がよく咲いている。
特に美しいわけでもなく、珍しくもない小さな花だ。
カメオはその #b#ラテラルフラワー#/b#を公園内で新たに見つけると、#red#その花びらを一枚だけちぎるようにしている。#/red#
一体なぜだろう?
特に美しいわけでもなく、珍しくもない小さな花だ。
カメオはその #b#ラテラルフラワー#/b#を公園内で新たに見つけると、#red#その花びらを一枚だけちぎるようにしている。#/red#
一体なぜだろう?
15年10月20日 00:02
【ウミガメのスープ】 [甘木]
【ウミガメのスープ】 [甘木]
解説を見る
カメオの周りではこんな噂が流れていた。
#b#ラテラル公園に咲いているラテラルフラワーで『好き、嫌い、好き、嫌い……』と一枚ずつ花びらをちぎって花占いをした時に、最後に『好き』が出たら、その恋愛は成就する。#/b#
しかし、実はこのラテラルフラワーという花は#red#花びらの枚数が不規則ではなく、一定数で決まっているのだ。#/red#
つまり、「好き、嫌い、好き、嫌い……」で花びらをちぎっていった時、どうしても最後がどっちになるのか初めから決定しているのである。
そのため、カメオはラテラルフラワーで花占いをする人のことを考え、#red#花占いをした結果が逆になるように新しいラテラルフラワーを見つけ次第一枚だけ花びらをちぎっているのである。#/red#
最終的にラテラル公園にある全てのラテラルフラワーの花びらの枚数を「-1」にするのがカメオの目標だ。
もちろん、花びらの枚数を#red#奇数#/red#にするために。
#b#ラテラル公園に咲いているラテラルフラワーで『好き、嫌い、好き、嫌い……』と一枚ずつ花びらをちぎって花占いをした時に、最後に『好き』が出たら、その恋愛は成就する。#/b#
しかし、実はこのラテラルフラワーという花は#red#花びらの枚数が不規則ではなく、一定数で決まっているのだ。#/red#
つまり、「好き、嫌い、好き、嫌い……」で花びらをちぎっていった時、どうしても最後がどっちになるのか初めから決定しているのである。
そのため、カメオはラテラルフラワーで花占いをする人のことを考え、#red#花占いをした結果が逆になるように新しいラテラルフラワーを見つけ次第一枚だけ花びらをちぎっているのである。#/red#
最終的にラテラル公園にある全てのラテラルフラワーの花びらの枚数を「-1」にするのがカメオの目標だ。
もちろん、花びらの枚数を#red#奇数#/red#にするために。
「またの名を」「2ブックマーク」
公園の貼り紙に書いてあったのは、よそでもよく見かける内容だった。
しかしカメオは「意味ないなあ」とつぶやき、持っていた油性ペンで貼り紙に手を加えた。
どういうことだろう?
しかしカメオは「意味ないなあ」とつぶやき、持っていた油性ペンで貼り紙に手を加えた。
どういうことだろう?
15年11月09日 15:53
【ウミガメのスープ】 [えぜりん]
【ウミガメのスープ】 [えぜりん]
解説を見る
新しくできた芝生の周りにロープが張られている。
貼り紙には手書き文字で『立入禁止』と書いてあった。
「だが、ここは公園だ。漢字が読めないような小さな子も来るだろう?」
そうつぶやくと、カメオは持っていた赤い油性ペンで、紙いっぱいに手の形をふたつ描いた。
立入禁止の看板に、時々制止しているような手のひらの絵が描いてあるのを思い出したのだ。
念のため『はいらないで』とも書いておいた。
「これで子供にも意味がわかるだろう。」
なお、この貼り紙は、正式な看板が設置される前に一時的に貼られたものであり、10分後にカメオの目の前ではがされたことを追記しておく。
「『はいらないで』って書いてあるぞ。子供が書いたっぽいな!ハハハ!」
「この線は手か?ホウキにしか見えんが?」
カメオ、れっきとしたオトナである。
某お絵かきサイトでは「画伯」として名高い。
貼り紙には手書き文字で『立入禁止』と書いてあった。
「だが、ここは公園だ。漢字が読めないような小さな子も来るだろう?」
そうつぶやくと、カメオは持っていた赤い油性ペンで、紙いっぱいに手の形をふたつ描いた。
立入禁止の看板に、時々制止しているような手のひらの絵が描いてあるのを思い出したのだ。
念のため『はいらないで』とも書いておいた。
「これで子供にも意味がわかるだろう。」
なお、この貼り紙は、正式な看板が設置される前に一時的に貼られたものであり、10分後にカメオの目の前ではがされたことを追記しておく。
「『はいらないで』って書いてあるぞ。子供が書いたっぽいな!ハハハ!」
「この線は手か?ホウキにしか見えんが?」
カメオ、れっきとしたオトナである。
某お絵かきサイトでは「画伯」として名高い。