「惨憺たる失敗」「2ブックマーク」
地元の大学に通っている男。
彼は色白の人にだけ、左腕につけた父親の形見の腕時計を見せ、
「日焼けで失敗した話」をする。
自慢できるような話ではないのに、一体彼はなぜそんな話をするのだろうか?
彼は色白の人にだけ、左腕につけた父親の形見の腕時計を見せ、
「日焼けで失敗した話」をする。
自慢できるような話ではないのに、一体彼はなぜそんな話をするのだろうか?
13年06月28日 22:00
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
初バーカーサー無事終了。参加頂いた皆さん、改めてありがとうございました!
解説を見る
これは田中家のある朝の風景
「おいッ!クソばばあ!! 遅刻するやろッ!」
「まーくん、お母ちゃんに向かって何でそんな口聞くの!?
あんた、お母ちゃんの子やなくて鬼の子か?
怖ないでぇ、お母ちゃん全然怖ない」
「えーい、そんなんどうでもええから早よせえってッ!」
「ちょっと待ってって…ブラジャーつけんとな…」
「お前あっちで着替えろやッ!」
田中は毎日、母親に車で大学に送ってもらっている。
助手席に座る田中はクーラーの効かない車内で窓を全開にして、
窓から半身を乗り出しながら、風に髪をたなびかせ颯爽と登校する。
そのせいで田中は右腕はあまり日焼けしていないが、左腕だけかなり黒くなってしまった。
今日は待ちに待った合コンの日。
電車で繁華街の居酒屋に移動した田中。
他のメンバーと一緒に期待に胸を膨らませ、女性陣を待つ。
少し遅れ気味にやってきた女の子達は少し遅れたことを帳消しにできるほど
可愛いメンバーが揃っていた。
男達は机の下で小さくガッツポーズ。
田中は色白で清楚な子がタイプだ。
右端に座っているカトパン似の女の子に狙うことにした。
田中は合コンの時、気に入った女の子を見つけたら毎回おんなじ話をする。
「日焼けで失敗した話」だ。
今日も早速その話をしている。
「ケイコちゃん、色白いよねぇー。俺は車で登校してるから左腕だけ焼けちゃって…」
そういいながら左腕につけた親父の形見のレロックスを見せ、
左腕だけ黒いことをアピールした。
「えー、じゃあ今度ドライブに連れて行って欲しいなぁー」
(左腕だけ焼けてるってことは左ハンドル!?外車!?レロックスもつけてるし…)
「いいよ行こう行こう!じゃあケータイ教えてよ」
田中は情報を小出しにして伝えることで女の子を勘違いさせ、
女の子の電話番号をゲットしているのだった。
まぁ嘘はついてないけどね。
もちろんデート当日に使う車は母親の軽自動車である。
「オカン、車借りるぞ!」
「オークワに行かなあかんから夕方には返してや。
…なんやのんまーくんオシャレして。デートか?」
「・・・へへっ」
「おいッ!クソばばあ!! 遅刻するやろッ!」
「まーくん、お母ちゃんに向かって何でそんな口聞くの!?
あんた、お母ちゃんの子やなくて鬼の子か?
怖ないでぇ、お母ちゃん全然怖ない」
「えーい、そんなんどうでもええから早よせえってッ!」
「ちょっと待ってって…ブラジャーつけんとな…」
「お前あっちで着替えろやッ!」
田中は毎日、母親に車で大学に送ってもらっている。
助手席に座る田中はクーラーの効かない車内で窓を全開にして、
窓から半身を乗り出しながら、風に髪をたなびかせ颯爽と登校する。
そのせいで田中は右腕はあまり日焼けしていないが、左腕だけかなり黒くなってしまった。
今日は待ちに待った合コンの日。
電車で繁華街の居酒屋に移動した田中。
他のメンバーと一緒に期待に胸を膨らませ、女性陣を待つ。
少し遅れ気味にやってきた女の子達は少し遅れたことを帳消しにできるほど
可愛いメンバーが揃っていた。
男達は机の下で小さくガッツポーズ。
田中は色白で清楚な子がタイプだ。
右端に座っているカトパン似の女の子に狙うことにした。
田中は合コンの時、気に入った女の子を見つけたら毎回おんなじ話をする。
「日焼けで失敗した話」だ。
今日も早速その話をしている。
「ケイコちゃん、色白いよねぇー。俺は車で登校してるから左腕だけ焼けちゃって…」
そういいながら左腕につけた親父の形見のレロックスを見せ、
左腕だけ黒いことをアピールした。
「えー、じゃあ今度ドライブに連れて行って欲しいなぁー」
(左腕だけ焼けてるってことは左ハンドル!?外車!?レロックスもつけてるし…)
「いいよ行こう行こう!じゃあケータイ教えてよ」
田中は情報を小出しにして伝えることで女の子を勘違いさせ、
女の子の電話番号をゲットしているのだった。
まぁ嘘はついてないけどね。
もちろんデート当日に使う車は母親の軽自動車である。
「オカン、車借りるぞ!」
「オークワに行かなあかんから夕方には返してや。
…なんやのんまーくんオシャレして。デートか?」
「・・・へへっ」
「応援チームの勝利は普通はうれしい」「2ブックマーク」
ヌ
ヌヌはサッカーチーム「海亀ラテシンズ」の大ファンだ。
いつも応援している。
ある日の大事な一戦、海亀ラテシンは後半ロスタイムに逆転ゴールを決め、見事な勝利をおさめた。
だが、その勝利の瞬間ヌヌヌはひどくがっかりしたのであった。
応援していたチームが勝ったのにどうしてだろう?
ヌヌはサッカーチーム「海亀ラテシンズ」の大ファンだ。
いつも応援している。
ある日の大事な一戦、海亀ラテシンは後半ロスタイムに逆転ゴールを決め、見事な勝利をおさめた。
だが、その勝利の瞬間ヌヌヌはひどくがっかりしたのであった。
応援していたチームが勝ったのにどうしてだろう?
15年12月30日 20:29
【ウミガメのスープ】 [アアア]
【ウミガメのスープ】 [アアア]
解説を見る
そ
の試合開始の時間、ヌヌヌは仕事があったので最初から観戦することができなかった。
最初から最後まで観戦したかったヌヌヌは、試合を録画して帰宅してから観るつもりだったのだが、帰宅中に空気を読まない友人からのLINEが・・・
「やったな!ラテシンズ逆転勝ちだぜ!」
せっかくハラハラした試合が結果のわかったつまらない試合になってしまった。 まぁ負けるよりはいいけどね。
○要約解説○
録画してた試合結果をネタバレされたから
の試合開始の時間、ヌヌヌは仕事があったので最初から観戦することができなかった。
最初から最後まで観戦したかったヌヌヌは、試合を録画して帰宅してから観るつもりだったのだが、帰宅中に空気を読まない友人からのLINEが・・・
「やったな!ラテシンズ逆転勝ちだぜ!」
せっかくハラハラした試合が結果のわかったつまらない試合になってしまった。 まぁ負けるよりはいいけどね。
○要約解説○
録画してた試合結果をネタバレされたから
「【初投稿は】ウミガメのスープ【代表作で】」「2ブックマーク」
ある男がレストランでスープをすすり、近くの店員に聞いた。
「おい、これはなんのスープだ?」
「ウミガメのスープです」
その後男は死んだ。
どうして死んでしまったのだろう?
「おい、これはなんのスープだ?」
「ウミガメのスープです」
その後男は死んだ。
どうして死んでしまったのだろう?
11年04月02日 11:20
【ウミガメのスープ】 [レンジ]
【ウミガメのスープ】 [レンジ]
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そのレストランでは立てこもり事件が起こっていた。男はその事件の主犯。仲間が数名いて、その全員が銃を持っていた。そのときレストランにいた客と店員(コックを含める)が人質だった。
犯人の要求は5億と逃走用の車。制限時間は指定しなかった。
最初から持久戦が目的だった。レストランなら食事も用意できるから、レストランが選ばれた。
犯人グループは交渉が得意ではなかった。だから、警察が飛知事値の身を案じ、こちらの条件をのむまで粘る、と言う単純な作戦だった。制限時間を指定しなかったのも、そのあたりが理由だった。
警察はこれを裏手に取り、体力的に、そして精神的に犯人達を追い詰めるつもりだった。
事件発生から8時間が経過。お腹をすかせた犯人達は、相談の結果、コックの一人に料理をさせる事に決めた。
「俺たちは腹が減っている。なるべく早くできる物を作れ」
出てきた料理はスープ。何でもつくりかけだった鍋を温めるだけだったから、一番早くできたらしい。
男が代表してスープをすする(念のための毒味もかねて)。それは、男の飲んだことのない味だったとか。
男はコックに聞いた。
「おい、これはなんのスープだ」
「ウミガメのスープです」
そのとき外では警察が突入準備を終えていた。突入部隊隊長(以降部隊長)はきっかけを待っていた。きっかけは犯人達が食事を取り始める瞬間だと決めていた。そのとき以外、犯人達に油断はないと結論づけられたのだ。
しかし、部隊長にはそのタイミングが分からなかった。店の中で食事を取るタイミングなど、誰が分かろうか。
そのとき、レストランの中から「これはなんのスープだ?」という台詞が聞こえた。
スープの名前を聞くのは、大抵そのスープをすするときだ。部隊長はそう思った。
今だ、と思い、部隊長は突入の合図を出した。
コックの返答を男が聞いた瞬間、店内に警察が突入してきた。
あわてた男は、銃を構えようとし、間違えて発砲してしまう。その弾は誰にも当たらなかった。
しかし、部隊長がそれに驚き、誤って発砲。その弾は男の額に直撃。即死だった。
ちなみにこの後この突入と男の死が結果として良い方向に働き、事件は解決。犯人グループはリーダーを失ったことと、「警察はその気になれば自分たちを殺す」と勘違いをして素直に投降した。負傷者は奇跡的に男以外には無かったが、男を撃った部隊長は、責任を問われることとなった。
初投稿なので、こんな感じで良かったのか心配です……。
感想、適当にお願いします。
犯人の要求は5億と逃走用の車。制限時間は指定しなかった。
最初から持久戦が目的だった。レストランなら食事も用意できるから、レストランが選ばれた。
犯人グループは交渉が得意ではなかった。だから、警察が飛知事値の身を案じ、こちらの条件をのむまで粘る、と言う単純な作戦だった。制限時間を指定しなかったのも、そのあたりが理由だった。
警察はこれを裏手に取り、体力的に、そして精神的に犯人達を追い詰めるつもりだった。
事件発生から8時間が経過。お腹をすかせた犯人達は、相談の結果、コックの一人に料理をさせる事に決めた。
「俺たちは腹が減っている。なるべく早くできる物を作れ」
出てきた料理はスープ。何でもつくりかけだった鍋を温めるだけだったから、一番早くできたらしい。
男が代表してスープをすする(念のための毒味もかねて)。それは、男の飲んだことのない味だったとか。
男はコックに聞いた。
「おい、これはなんのスープだ」
「ウミガメのスープです」
そのとき外では警察が突入準備を終えていた。突入部隊隊長(以降部隊長)はきっかけを待っていた。きっかけは犯人達が食事を取り始める瞬間だと決めていた。そのとき以外、犯人達に油断はないと結論づけられたのだ。
しかし、部隊長にはそのタイミングが分からなかった。店の中で食事を取るタイミングなど、誰が分かろうか。
そのとき、レストランの中から「これはなんのスープだ?」という台詞が聞こえた。
スープの名前を聞くのは、大抵そのスープをすするときだ。部隊長はそう思った。
今だ、と思い、部隊長は突入の合図を出した。
コックの返答を男が聞いた瞬間、店内に警察が突入してきた。
あわてた男は、銃を構えようとし、間違えて発砲してしまう。その弾は誰にも当たらなかった。
しかし、部隊長がそれに驚き、誤って発砲。その弾は男の額に直撃。即死だった。
ちなみにこの後この突入と男の死が結果として良い方向に働き、事件は解決。犯人グループはリーダーを失ったことと、「警察はその気になれば自分たちを殺す」と勘違いをして素直に投降した。負傷者は奇跡的に男以外には無かったが、男を撃った部隊長は、責任を問われることとなった。
初投稿なので、こんな感じで良かったのか心配です……。
感想、適当にお願いします。
「【ラテクエFantastic】ともだち」「2ブックマーク」
雛人形を買ってもらった
嬉しかったのに捨てた
状況を解明してください
嬉しかったのに捨てた
状況を解明してください
11年03月06日 22:23
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
これは私がまだ幼い頃の記憶。
私の宝物の話。
私のお父さんとお母さんは共働きで、いつも家にいなかった。
だからいつもひとりぼっち。
たまにお外へ遊びに行くけれども、誰も相手してくれなかった。
私もお話、いっぱいしたいのに……。
そんなある日、誰にも相手にされずトボトボと家に帰る途中、出会ってしまった。
私は今でもその男の気味の悪さを忘れられない。
夏なのに黒のロングコート、目深に被った帽子、そして鋭い目線。
そんな男が私をコソコソつけ回してくるのだ。
怖かった……本当に怖かった……
私は隙をついて必死に走った。
男は追いかけてくる。
しかしなんとか撒くことができ、家にたどり着いた。
私は誰もいない玄関で泣きじゃくった。
誰かそばにいて欲しかった。
「僕が、そばにいるよ」
突然の少年の声にビックリした。
声の方を見てみると、一体の雛人形が。
そして母からの手紙が。
「いつも寂しくさせてごめんね。お友達を連れてきたよ! 母より」
両親は滅多にプレゼントをくれない人たちだ。
だからとても嬉しかった。
お人形を抱きしめて、急いでお部屋に連れて行った。
少年の声はその時はもう聞こえなかったので、空耳だと思うことにした。
空耳ではなかったと知るまでに時間はかからなかったのだが。
またある日のこと、クラスの子にいじめられ泣きながら帰ってきたときのことだ。
「どうか、したのかい?はなしてごらんよ」
再びビックリしたのだが、このお人形の優しい声に安心し、その日の出来事を話してみた。
お人形は私を慰めてくれて、沢山の面白いお話を聞かせてくれるのだ。
私が元気になると、すぐに普通のお人形に戻ってしまう。
それから落ち込んだことがあると、お人形に話しかけて、
いっぱい元気を貰うのが普通になっていった。
私はこのお人形が大好きになった。
大切に、なるべく形を崩さない様に扱った。
その日はなんだか外が騒がしかった。
どうやら近所の誰かが警察に捕まったみたいだ。
私はあの時のコートの男を思い出してぞっとした。
そのままブルーな気持ちになったので、お人形さんに話しかけてみた。
返事が無い、ただの男雛のようだ……
まあしょうがないか、もう私は14歳。
結局10年間も友達になってもらってたんだなあ。
でももう私は大丈夫!友達もいっぱいできたし、一人でやっていけるよ!
今までありがとね!
私の無二の親友は、その日から金属の箱へ大切に保管することにした。
再び人形と出会ったのは、私がお嫁に行くことになって、部屋の整理をしていた22の春のことであった。
大切に保管してあったので埃も被っておらず、あの頃のままだった。
「よう、久しぶり!……ってもう話してくれないよね」
そのままダンボールに詰め込もうとした次の瞬間、懐かしい声がした。
「うん、久しぶりだね」
大人になるのって嫌だな。
もう子供の頃のように、メルヘンな罠に騙されてくれないんだから。
「……近所のおっちゃんだね。出所したのかい?」
「……ああ、そうだよ。大きくなったね。」
「……あの時のコートの男もおっちゃんだったか。騙されたよ」
「ごめんよ。……君と友達になりたかったんだ」
私は、私の思考は、とても複雑で、とても単純だった。
恐怖や、怒りもそこにはあったのだが、それ以上にこの人形は"親友"だった。
「今まで友達でいてくれてありがとう。どんな理由があったとしても、あなたは私の親友だった。……そしてこれでお別れだね」
「……ごめんね。そしてありがとう。……僕もこれから一生懸命生きてみるよ」
「「ばいばい」」
暫くの嗚咽の後、人形の声は途絶えた。
その人形を手に取り妙に固かった首部分を外してみると、やはり機械が埋め込まれていた。
お人形を燃えないゴミに放り出し、私は幸せへの一歩を歩み出す。
親友の幸せを祈りながら、私は前を向き続けるのだ。
涙を流しながら、卑屈な顔で笑っている男がそこにいた。
無線機器だらけの無骨な部屋。
タキシードが一着だけかけられていた。
私の宝物の話。
私のお父さんとお母さんは共働きで、いつも家にいなかった。
だからいつもひとりぼっち。
たまにお外へ遊びに行くけれども、誰も相手してくれなかった。
私もお話、いっぱいしたいのに……。
そんなある日、誰にも相手にされずトボトボと家に帰る途中、出会ってしまった。
私は今でもその男の気味の悪さを忘れられない。
夏なのに黒のロングコート、目深に被った帽子、そして鋭い目線。
そんな男が私をコソコソつけ回してくるのだ。
怖かった……本当に怖かった……
私は隙をついて必死に走った。
男は追いかけてくる。
しかしなんとか撒くことができ、家にたどり着いた。
私は誰もいない玄関で泣きじゃくった。
誰かそばにいて欲しかった。
「僕が、そばにいるよ」
突然の少年の声にビックリした。
声の方を見てみると、一体の雛人形が。
そして母からの手紙が。
「いつも寂しくさせてごめんね。お友達を連れてきたよ! 母より」
両親は滅多にプレゼントをくれない人たちだ。
だからとても嬉しかった。
お人形を抱きしめて、急いでお部屋に連れて行った。
少年の声はその時はもう聞こえなかったので、空耳だと思うことにした。
空耳ではなかったと知るまでに時間はかからなかったのだが。
またある日のこと、クラスの子にいじめられ泣きながら帰ってきたときのことだ。
「どうか、したのかい?はなしてごらんよ」
再びビックリしたのだが、このお人形の優しい声に安心し、その日の出来事を話してみた。
お人形は私を慰めてくれて、沢山の面白いお話を聞かせてくれるのだ。
私が元気になると、すぐに普通のお人形に戻ってしまう。
それから落ち込んだことがあると、お人形に話しかけて、
いっぱい元気を貰うのが普通になっていった。
私はこのお人形が大好きになった。
大切に、なるべく形を崩さない様に扱った。
その日はなんだか外が騒がしかった。
どうやら近所の誰かが警察に捕まったみたいだ。
私はあの時のコートの男を思い出してぞっとした。
そのままブルーな気持ちになったので、お人形さんに話しかけてみた。
返事が無い、ただの男雛のようだ……
まあしょうがないか、もう私は14歳。
結局10年間も友達になってもらってたんだなあ。
でももう私は大丈夫!友達もいっぱいできたし、一人でやっていけるよ!
今までありがとね!
私の無二の親友は、その日から金属の箱へ大切に保管することにした。
再び人形と出会ったのは、私がお嫁に行くことになって、部屋の整理をしていた22の春のことであった。
大切に保管してあったので埃も被っておらず、あの頃のままだった。
「よう、久しぶり!……ってもう話してくれないよね」
そのままダンボールに詰め込もうとした次の瞬間、懐かしい声がした。
「うん、久しぶりだね」
大人になるのって嫌だな。
もう子供の頃のように、メルヘンな罠に騙されてくれないんだから。
「……近所のおっちゃんだね。出所したのかい?」
「……ああ、そうだよ。大きくなったね。」
「……あの時のコートの男もおっちゃんだったか。騙されたよ」
「ごめんよ。……君と友達になりたかったんだ」
私は、私の思考は、とても複雑で、とても単純だった。
恐怖や、怒りもそこにはあったのだが、それ以上にこの人形は"親友"だった。
「今まで友達でいてくれてありがとう。どんな理由があったとしても、あなたは私の親友だった。……そしてこれでお別れだね」
「……ごめんね。そしてありがとう。……僕もこれから一生懸命生きてみるよ」
「「ばいばい」」
暫くの嗚咽の後、人形の声は途絶えた。
その人形を手に取り妙に固かった首部分を外してみると、やはり機械が埋め込まれていた。
お人形を燃えないゴミに放り出し、私は幸せへの一歩を歩み出す。
親友の幸せを祈りながら、私は前を向き続けるのだ。
涙を流しながら、卑屈な顔で笑っている男がそこにいた。
無線機器だらけの無骨な部屋。
タキシードが一着だけかけられていた。
「打ち上げWannabe」「2ブックマーク」
今日は大学の部活の打ち上げ。
みんなで居酒屋に集まり、楽しくくっちゃべっていた。
その居酒屋に、部活のOBであるイケメンのカメオがやってきた。
「はじめまして、カメオです!今日は楽しもうねっ☆」
見れば、カメオは可愛い女の子達をたくさん連れてきたようだ。
私はその女の子たちを見て、心のなかで(頑張れ)とエールを送った。
一体なぜ?
みんなで居酒屋に集まり、楽しくくっちゃべっていた。
その居酒屋に、部活のOBであるイケメンのカメオがやってきた。
「はじめまして、カメオです!今日は楽しもうねっ☆」
見れば、カメオは可愛い女の子達をたくさん連れてきたようだ。
私はその女の子たちを見て、心のなかで(頑張れ)とエールを送った。
一体なぜ?
15年11月04日 23:31
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
解説を見る
実は、私は生まれつき霊感があり、幽霊が見える。
昔から幽霊に興味があり、オカルト研究部に所属していた私は、
イケメンでいろんな女の子を弄ぶプレイボーイ、カメオ先輩の噂を常々聞いていた。
最初は優しいものの、飽きた女にはひどく冷たくあたり、
ついにはボロ雑巾のように捨ててしまうという。
そのせいで、自殺してしまう女の子も後を絶たなかったらしい。
カメオの連れてきた女の子の霊たちを一目見て、彼に恨みを持っていることは明白だった。
#red#(女の敵め、とっとと祟り殺されてしまえ。)#/red#
血走った目でカメオの首を絞め続ける女の子たちを見て、私はエールを送ったのだ。
「最近、やたら肩がこるんだよね~」
昔から幽霊に興味があり、オカルト研究部に所属していた私は、
イケメンでいろんな女の子を弄ぶプレイボーイ、カメオ先輩の噂を常々聞いていた。
最初は優しいものの、飽きた女にはひどく冷たくあたり、
ついにはボロ雑巾のように捨ててしまうという。
そのせいで、自殺してしまう女の子も後を絶たなかったらしい。
カメオの連れてきた女の子の霊たちを一目見て、彼に恨みを持っていることは明白だった。
#red#(女の敵め、とっとと祟り殺されてしまえ。)#/red#
血走った目でカメオの首を絞め続ける女の子たちを見て、私はエールを送ったのだ。
「最近、やたら肩がこるんだよね~」