「ネクロフィリア・ラブ」「2ブックマーク」
エツ子は、とある屋敷で家政婦として働いている。
ある朝、主人であるカメオを起こすため部屋に入ったエツ子。
その目に映ったのは、ベッドの上で冷たくなったカメオの姿だった。
しかし、それを見たエツ子はクスっと笑うと、何を思ったかカメオの服を脱がし始めた。
一体どうしてだろう?
ある朝、主人であるカメオを起こすため部屋に入ったエツ子。
その目に映ったのは、ベッドの上で冷たくなったカメオの姿だった。
しかし、それを見たエツ子はクスっと笑うと、何を思ったかカメオの服を脱がし始めた。
一体どうしてだろう?
14年08月04日 20:33
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
【ウミガメのスープ】 [ruxyo]
解説を見る
科学の力が急速に発展した20XX年。
今や人間によく似たアンドロイドに家事を任せることは少なくない。
アンドロイドと言えど、その性能は人間と殆ど変わり無い。
愛情も感情もあるし、人間のようにミスをすることだってある。
違いと言えば、寿命が半永久であること、そして、#b#アンドロイドは食事を必要とせず、#/b#
#b#代わりに定期的なエネルギー補給・・・燃料の補充か、あるいは充電が必要なことぐらいである。#/b#
カメオの屋敷では、多くの家政婦アンドロイドが働いていた。
エツ子もその一人、いや、#b#一台#/b#だった。
・・・
ところがある朝、何度呼んでもカメオが起きてこない。
不思議に思ったエツ子がカメオを起こしに行くと、目を見開いたままベッドの上で硬直したカメオがいた。
それを見たエツ子は、何かを察したように笑うと、こう言った。
#b#「ふふっ、カメオさんったら。うっかりやさんね。」#/b#
エツ子は自身の記憶ハードから、とても良く似た光景を思い出していた。
それは自身の同僚。
うっかり十分なエネルギー補給を怠ったせいで、彼女もまた突然動かなくなった。
その時は、エツ子が燃料を彼女に分けてあげて、燃料の補給場所まで自力で歩かせたのだ。
彼女が同僚によく話してあげる笑い話。鉄板ネタだった。
・・・
作られてから1年のエツ子には、#red#『死』#/red#という概念が理解できなかった。
エツ子はカメオの服を脱がして、体を調べる。
彼女は探していたのだ。
#b#背中にあるはずの燃料投入口を。#/b#
#b#うなじから伸ばせるはずの充電コードを。#/b#
#b#腹部を開いたところにあるはずの再起動スイッチを。#/b#
それらが全て存在しないと分かって、初めて彼女は#red#『死』#/red#を知る。
もう、カメオが再起動することは決してない。
燃料を補給しようとも。体のパーツを交換しても。記憶ハードたる脳を別の体に移植しても。
・・・
エツ子は、カメオのことを慕っていた。
自分を起動させて、家政婦として雇ってくれたこと。
『生きること』の素晴らしさを教えてくれたことに感謝していた。
だからこそ、エツ子はひどく落ち込み、悲しんだ。
笑うことができるということは、当然ながら悲しみの感情が存在するのだ。
しかし、涙は出なかった。
自分は所詮アンドロイド。涙を流す機構は搭載されていない。大声をあげて泣くこともできない。
こんな思いをするなら、感情なんて欲しくなかった。
こんな思いをするなら、ただの鉄の塊でいたかった。
そんな考えが、彼女の思考回路をぐるぐると回っていた。
・・・
それから彼女は、自分の燃料を補給するのをやめてしまった。
程なくして活動停止に陥った彼女を見て、アンドロイドの製作者達は口を揃えてこう言った。
#red#「うーむ。おそらく故障ですな。」#/red#
#big5#※#/big5#短い解説
感情のあるアンドロイド・エツ子は、カメオが動かないのはうっかり燃料切れを起こしたからだと勘違いして、
背中にある燃料補給口を探していたんだ! へぇー!
作られて間もないアンドロイドであるエツ子には、死という概念が理解できなかったんだって! どっしぇー!!
今や人間によく似たアンドロイドに家事を任せることは少なくない。
アンドロイドと言えど、その性能は人間と殆ど変わり無い。
愛情も感情もあるし、人間のようにミスをすることだってある。
違いと言えば、寿命が半永久であること、そして、#b#アンドロイドは食事を必要とせず、#/b#
#b#代わりに定期的なエネルギー補給・・・燃料の補充か、あるいは充電が必要なことぐらいである。#/b#
カメオの屋敷では、多くの家政婦アンドロイドが働いていた。
エツ子もその一人、いや、#b#一台#/b#だった。
・・・
ところがある朝、何度呼んでもカメオが起きてこない。
不思議に思ったエツ子がカメオを起こしに行くと、目を見開いたままベッドの上で硬直したカメオがいた。
それを見たエツ子は、何かを察したように笑うと、こう言った。
#b#「ふふっ、カメオさんったら。うっかりやさんね。」#/b#
エツ子は自身の記憶ハードから、とても良く似た光景を思い出していた。
それは自身の同僚。
うっかり十分なエネルギー補給を怠ったせいで、彼女もまた突然動かなくなった。
その時は、エツ子が燃料を彼女に分けてあげて、燃料の補給場所まで自力で歩かせたのだ。
彼女が同僚によく話してあげる笑い話。鉄板ネタだった。
・・・
作られてから1年のエツ子には、#red#『死』#/red#という概念が理解できなかった。
エツ子はカメオの服を脱がして、体を調べる。
彼女は探していたのだ。
#b#背中にあるはずの燃料投入口を。#/b#
#b#うなじから伸ばせるはずの充電コードを。#/b#
#b#腹部を開いたところにあるはずの再起動スイッチを。#/b#
それらが全て存在しないと分かって、初めて彼女は#red#『死』#/red#を知る。
もう、カメオが再起動することは決してない。
燃料を補給しようとも。体のパーツを交換しても。記憶ハードたる脳を別の体に移植しても。
・・・
エツ子は、カメオのことを慕っていた。
自分を起動させて、家政婦として雇ってくれたこと。
『生きること』の素晴らしさを教えてくれたことに感謝していた。
だからこそ、エツ子はひどく落ち込み、悲しんだ。
笑うことができるということは、当然ながら悲しみの感情が存在するのだ。
しかし、涙は出なかった。
自分は所詮アンドロイド。涙を流す機構は搭載されていない。大声をあげて泣くこともできない。
こんな思いをするなら、感情なんて欲しくなかった。
こんな思いをするなら、ただの鉄の塊でいたかった。
そんな考えが、彼女の思考回路をぐるぐると回っていた。
・・・
それから彼女は、自分の燃料を補給するのをやめてしまった。
程なくして活動停止に陥った彼女を見て、アンドロイドの製作者達は口を揃えてこう言った。
#red#「うーむ。おそらく故障ですな。」#/red#
#big5#※#/big5#短い解説
感情のあるアンドロイド・エツ子は、カメオが動かないのはうっかり燃料切れを起こしたからだと勘違いして、
背中にある燃料補給口を探していたんだ! へぇー!
作られて間もないアンドロイドであるエツ子には、死という概念が理解できなかったんだって! どっしぇー!!
「激励」「2ブックマーク」
自分は塾で講師に「もうすぐ推薦入試がある」と伝えた。
講師は励ましの言葉を送った。
自分はかえって不安になった。
一体何故か?
講師は励ましの言葉を送った。
自分はかえって不安になった。
一体何故か?
10年11月18日 22:53
【ウミガメのスープ】 [あばさ~]
【ウミガメのスープ】 [あばさ~]
解説を見る
塾で英語の授業があった日の事。
講師に推薦入試の事を伝えると、
「~~~~~~~ best!」
と言われた。ほとんど聞き取れなかった。
お礼は言ったけどこんなんで受験大丈夫なのかと不安になった。
いや、リスニングは受験科目にはないけれどね。
講師に推薦入試の事を伝えると、
「~~~~~~~ best!」
と言われた。ほとんど聞き取れなかった。
お礼は言ったけどこんなんで受験大丈夫なのかと不安になった。
いや、リスニングは受験科目にはないけれどね。
「【こいよ、と願う春】」「2ブックマーク」
僕は春が来ることを待ち望んでいたのに
いざ訪れると『春なんて来なければ良いのに!』
と思ってしまったんだ。
いったい、何故だと思う?
いざ訪れると『春なんて来なければ良いのに!』
と思ってしまったんだ。
いったい、何故だと思う?
15年12月23日 20:04
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
解説を見る
※折角『先輩と後輩』になれたのに、次の春には先輩は卒業してしまうから
────────
僕には……憧れの人が居るんだ
#red#二つ年上#/red#のお姉さんでね、僕の事をとても大切にしてくれた人。
もっと、一緒にいる事が出来る時間が増えれば良いのにな。そう、思える人
だから僕は頑張って勉強したんだ。
【あのお姉さんと同じ学校に行けます様に】って
そして、その願いが、叶うのかがわかる【春の始め】……#red#合格発表の日#/red#。僕はその日が来ることを1分1秒待ち望んでいた。
結果は……見事に合格したんだ
僕は嬉しくって嬉しくって仕方が無かったよ
でもね、その時気が付いてしまったんだ
#red#【次の春が来れば、三年生になるお姉さんは卒業してしまうから、また離れ離れになってしまうって】#/red#
だから、僕は願い直したのさ
これから始まる、先輩と後輩という、ささやかな関係でいい
そんなささやかな恋でいい
だから
先輩に別れをつげる事になる春よ
もう来ないでくれ
ってね
【#red#恋#/red#よ、と願う春】
────────
僕には……憧れの人が居るんだ
#red#二つ年上#/red#のお姉さんでね、僕の事をとても大切にしてくれた人。
もっと、一緒にいる事が出来る時間が増えれば良いのにな。そう、思える人
だから僕は頑張って勉強したんだ。
【あのお姉さんと同じ学校に行けます様に】って
そして、その願いが、叶うのかがわかる【春の始め】……#red#合格発表の日#/red#。僕はその日が来ることを1分1秒待ち望んでいた。
結果は……見事に合格したんだ
僕は嬉しくって嬉しくって仕方が無かったよ
でもね、その時気が付いてしまったんだ
#red#【次の春が来れば、三年生になるお姉さんは卒業してしまうから、また離れ離れになってしまうって】#/red#
だから、僕は願い直したのさ
これから始まる、先輩と後輩という、ささやかな関係でいい
そんなささやかな恋でいい
だから
先輩に別れをつげる事になる春よ
もう来ないでくれ
ってね
【#red#恋#/red#よ、と願う春】
「特別な訓練を受けています」「2ブックマーク」
たこ焼きを熱そうに食べる人気芸人。
「ぶほぉっ…!!! 熱っ! あっつーーー!」
「…あー、ダメダメ!やり直し!」
熱がるリアクションを、もう一度やり直すように言われた芸人。
本当は熱くないし、熱く見せかける為のアピールでもないのに、
再びたこ焼きを食べる前に、芸人は氷で口を冷やした。
一体なぜ?
「ぶほぉっ…!!! 熱っ! あっつーーー!」
「…あー、ダメダメ!やり直し!」
熱がるリアクションを、もう一度やり直すように言われた芸人。
本当は熱くないし、熱く見せかける為のアピールでもないのに、
再びたこ焼きを食べる前に、芸人は氷で口を冷やした。
一体なぜ?
15年12月23日 16:59
【ウミガメのスープ】 [みん]
【ウミガメのスープ】 [みん]
解説を見る
人気芸人のカメオは、ドラマに出演する事になった。
たこ焼きを食べて熱がるシーンの撮影中。
とても寒い日だったので、思いっきり叫んだ拍子に、
カメオは白い息を大量に吐き出してしまった。
暖かい春の設定なので、登場人物の息が白いのは不自然。
と、ダメだしされてリテイクになった。
息が白く見えるのは、息と外気の温度差が大きいせいなので、
カメオは氷で口の中を冷やしてから、撮影を再開したのだった。
【要約】
春設定のドラマにキャスティングされたカメオ。
真冬の撮影で、吐いた息が白く不自然になってしまったので、
氷で口内の温度を下げて、外気との温度差を小さくし、
息が白く見えるのを防いだ。
元ネタは、誰か忘れたけど俳優さんの撮影秘話です。
寒いのに氷を口に入れたり、薄着で撮影したり大変だなあと思ったです>_<
たこ焼きを食べて熱がるシーンの撮影中。
とても寒い日だったので、思いっきり叫んだ拍子に、
カメオは白い息を大量に吐き出してしまった。
暖かい春の設定なので、登場人物の息が白いのは不自然。
と、ダメだしされてリテイクになった。
息が白く見えるのは、息と外気の温度差が大きいせいなので、
カメオは氷で口の中を冷やしてから、撮影を再開したのだった。
【要約】
春設定のドラマにキャスティングされたカメオ。
真冬の撮影で、吐いた息が白く不自然になってしまったので、
氷で口内の温度を下げて、外気との温度差を小さくし、
息が白く見えるのを防いだ。
元ネタは、誰か忘れたけど俳優さんの撮影秘話です。
寒いのに氷を口に入れたり、薄着で撮影したり大変だなあと思ったです>_<
「買うのは一本だけ」「2ブックマーク」
偶然ですねえ……まさか目的地が同じ離島だとは。
……カメラマンで、この島の自然の写真を?珍しいですね。
私は実家に帰省するためでして…ほら、あの白い建物の隣…そう、それが私の実家なんです。
ちなみにその白い建物は島に4件しかない商店で……
あ、そうそう、さっき一緒だった地元の子供に聞いたんですけどね…
店ではアイスを売っているそうですが二本以上買ってはいけないのだとか。
……さあ?どんなに暑くても一本だそうですよ。
ではそろそろ下船の準備をしなければならないので。
また御縁があればお会いしましょう。
さて、アイスを二本以上買ってはいけない理由とは?
……カメラマンで、この島の自然の写真を?珍しいですね。
私は実家に帰省するためでして…ほら、あの白い建物の隣…そう、それが私の実家なんです。
ちなみにその白い建物は島に4件しかない商店で……
あ、そうそう、さっき一緒だった地元の子供に聞いたんですけどね…
店ではアイスを売っているそうですが二本以上買ってはいけないのだとか。
……さあ?どんなに暑くても一本だそうですよ。
ではそろそろ下船の準備をしなければならないので。
また御縁があればお会いしましょう。
さて、アイスを二本以上買ってはいけない理由とは?
10年09月15日 07:21
【ウミガメのスープ】 [あばさ~]
【ウミガメのスープ】 [あばさ~]
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そのアイスは一本10円だった。
つまり一本だけ買うと消費税が切り捨てされて10円のままで買える。
しかし二本買ってしまうと代金20円+消費税1円。
ほとんどの人にとっては微々たるものであるが、10円、100円単位でお小遣いをもらっている子供たちにとっては買えるアイスの数が変わる重要な問題であった。
故に子供たちは一本ずつ買う、というルールを自分たち自身に課していたのだ。
ちなみにどうしても二本以上買いたい子供は
一本買う→店を出る→入店→また一本買う
としていたらしい。そんなことなら店の人もまけてあげたらいいのに。
つまり一本だけ買うと消費税が切り捨てされて10円のままで買える。
しかし二本買ってしまうと代金20円+消費税1円。
ほとんどの人にとっては微々たるものであるが、10円、100円単位でお小遣いをもらっている子供たちにとっては買えるアイスの数が変わる重要な問題であった。
故に子供たちは一本ずつ買う、というルールを自分たち自身に課していたのだ。
ちなみにどうしても二本以上買いたい子供は
一本買う→店を出る→入店→また一本買う
としていたらしい。そんなことなら店の人もまけてあげたらいいのに。