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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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男の足に出来た生傷。
しっとり濡れた男の三枚刃のカミソリ。
起き抜けの男はこの二つの存在を知った。
男は戦慄した。

そして、自殺した。
状況を補完して下さい。
13年02月09日 23:28
【ウミガメのスープ】 [・・・え?]

起き抜けの男に一瞬で提供された絶望。




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男は血液感染でうつる病気、リミタール病にかかった。内臓疾患で、たまに脳を侵す場合がある。
一回、一部の脳を侵された奴がアブナい事をして、それから偏見を持たれるようになった病気だ。
大気や冷気や熱や乾燥など、あらゆる耐性を持ち、微量のウィルスで感染する。非常に厄介だ。

いつも通り会社に行った。
「東野リミタだって」「うわ、キチに近寄ったらうつるぅ~」「君、今日からそこ。窓際の席だから。」だと。

妻には言わない。とても怖いから。それでも妻は「最近顔色悪いよ?」「何かあれば言って。そういうのの掃け口が妻だと私は思ってる。」とか言った。優しい妻だ。私の事を思ってくれる。たまに行動が暴走するけども。

私は東野の妻だ。夫の様子がここのところおかしい。
私は夫の秘密を探るべく、ついていく事にした。内緒で。
社内カフェで、あっけなくそれはわかった。
噂話が大きいのよ、クソOL。

妻が社内食堂で働き出したらしい。
私はへえ、とだけ言った。

朝、私は目覚めた。
足は、カミソリみたいなもので切り傷が出来ていた。
妻は働きに行って、いなかった。

ーーー私の血が、菌が流れた?
私は自分のカミソリを見た。一部が少し濡れていた。血で。
妻がやった事がほぼ確定した。何故?

『社員食堂で働く事になったよー。』
妻は私が大好きだ。私の悪口を言ったやつを罵った事もある。私の友人の、少しのジョークを本気にして殴り飛ばしたことだってある。

どこの、とは言っていない。だが、もしかして、もしかして、もしかすると。
ゆっくり、確実に、はっきり、着実と。

ーーーー戦慄を覚えた。

後日、東野の会社でリミタール病の集団感染が起こったんですよ。
え、何?何で東野は止めなかったか?だって食堂に行くと菌がうつるとか言われちゃうし、多分彼の言う社内パンデミックの始まりなんて狂言だと思いますし。
あとは妻が何故食堂で働けたかですが、意外に個人情報の確認が甘かったみたいです。あと、あれです。愛の力(笑)。
でも、当の本人は社内パンデミックを知らないんです。だって、今は部屋の中で天井にぶさらがる練習してますから。本番は1回きり、って、あ、やっちゃったのか。

(*注意:リミタール病なんてありません。)
私立ラテシン学園『早すぎる退室』「3ブックマーク」
私立ラテシン学園、水平思考部にて。

(ㆁᴗㆁ✿) 「部長、5時間目、廊下でA先生となにをもめてたんですか?授業中だというのに廊下で・・・」

えねこー☆「ああ、授業後半がイキナリ小テストでさ。終わったら自由にしていい、って言うから速攻で終わらせて図書室で本を読もうとしたら、A先生が追いかけて来て問い詰めてきたんで、反論してたんだ」

(ㆁᴗㆁ✿) 「え?A先生の小テストって、これですよね?」

1枚の答案用紙を見せる小春さん。えねこー☆さんは頷く。

(ㆁᴗㆁ✿) 「私、これ書くことがいっぱいあって時間かかったんですけど、部長はどれだけかかったんですか?」

えねこー☆「んー?1分かかってないな」

(ㆁᴗㆁ✿) 「ええっ!?うそお!どんな解答したんですか!?」

さて、えねこー☆さんはテストで、どんな解答をしたのでしょう?

15年03月04日 19:49
【ウミガメのスープ】 [トマト屋]



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(ㆁᴗㆁ✿) 「小テストの問題は、『この世から摩擦が無くなったらどうなるか、できるだけ多く答えなさい』でしたよね?」

えねこー☆「そうだね。私は白紙で提出したよ」

(ㆁᴗㆁ✿) 「は、白紙!?」

えねこー☆「だって、摩擦が無くなったら文字も書けないでしょ? そう言い返したらA先生、反論できなかったよ?」

(ㆁᴗㆁ✿) 「・・・ほあ~」

えねこー☆「君も水平思考部員なんだから、もっと発想を柔軟にしないとね」

自分の写真を見つけた女は
紙幣を切り刻んだ。

いったい何故?


*ラテクエ48選考会、桜小春さんの作品です。

※ラテクエ48 本戦は11月23日(土)、24日(日)開催となっております。

また、ラテクエ48の詳細については下記の「ラテクエ46問題文決定戦」をご参照ください。
http://sui-hei.net/mondai/show/12740
14年11月19日 23:06
【ウミガメのスープ】 [tsuna]

桜小春さんのです。




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女はその国の女王。
今度紙幣を自分の肖像にリニューアルするのだが、出来上がった見本版を見て「これは写真写りが悪いからダメ」と切り刻みボツにしました。
CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU「3ブックマーク」
彼女の青い瞳に恋をしてしまった。

僕は彼女と話がしたかったから一生懸命勉強した。

ある日、青い瞳に僕は殺されかけた。

その時に初めて彼女が話す言葉を理解する事ができた。

状況を説明してください。
13年02月07日 15:47
【ウミガメのスープ】 [水上]

解決しました! 解説、またしても長文です。ご観想頂ければ幸いです




解説を見る
陶磁器のような白い肌、ガラス玉のような深く澄んだブルーの瞳。
彼女、深山イリアは正面の女と対峙しながら、その瞳には何も写していなかった。

ここの院長である女が喋り出す。
「そんなに怯えることはない。ここは安全だ。私たちはあなたを歓迎します」

・・・

No213  深山イリア
深山恭子(41)と深山ジャスティン(41)の一人娘。
幼少時から父親である深山ジャスティンからの暴力行為が原因で心因性の発話障害、鬱病を患う。
深山ジャスティンは無職。深山恭子は生活費を稼ぐ為に売春行為を行っていた。警察の摘発により深山恭子は・・・

今浜シュウは窮屈な姿勢でファイルを閉じ、その姿勢を維持してそっとファイルを元あった場所へと戻した。院長にばれようものなら即刻首である。

音を立てずに資料室を後にした今浜は、早速その足で213号室に向かう。部屋の名札には[#b#深山イリア#/b#]

「おはようございます。良く眠れたかな?…ちょっとごめんね、カーテン開けるよ…っと」

ベッドに腰をかけている本人はファイルで得た情報通りだ。彼女の口はピクリとも動かない。カーテンを開けた今浜を訝しげに見つけている。

「僕はここで看護師をしている今浜と言います。今後ともよろしくお願いしますね」

彼女は小さく頷くと視線を窓の外に移した。

・・・

ここはとある特別な精神病棟。特に事情の深い精神病患者を世間から遮断、隔離し、治療を行う施設である。
ここに運ばれてくる患者はつまり“訳あり”であり、彼女「深山イリア」もその一人。
そのことを知ってなお、今浜シュウは彼女に一目惚れしてしまった。

一人の患者に対し特別な感情を抱くのは、施設内ではタブーではあるが、今浜シュウはこの初めての感情を抑えられない、いや抑えてしまいたくなかった。

彼女はけっして美人というわけではない。いかにも病人然として頬がこけ、顔色も白いを通り越して常に青白い。ただ彼女の落ち窪んだ目の中にある強い光に今浜シュウは惹かれたのだ。

かといって彼女に強くアピールすることもできず、そもそも今浜にとっても初めての恋なので、ただただ毎日彼女の病室に足を運び、カーテンを開け、花の水を替え、少し話しかけるくらいの行動が精一杯であった。

ある日いつもの通り花瓶の水を替えていると、今浜の白衣の裾を彼女がキュッと掴んだ。
彼女からの初めての能動的な行動に少したじろぎながら今浜は彼女の様子を伺った。
ベッドの端の方を指差している。

そこには小さなクモが一匹。

「なんだ、クモが怖いのか…  ちょっと待ってて」
クモを潰そうとした今浜を彼女はまた白衣の裾を引っ張ることで制止した。
何かを伝えたがっているが、相変わらず口が動くことはない。

今浜はそっと白衣から彼女の指を外すと、別の部屋から紙とペンを持ってきた。
笑顔で彼女にそれを渡す。
『殺さないで』
小さいけれど綺麗な字だった。それを見て自然と笑みがこぼれた今浜は彼女に一言
「りょーかい」
とだけいって、ティッシュで優しくクモを掴み、窓の外に逃がした。

このことがあってから二人の距離がグッと縮まった。
少しずつ彼女の顔にも表情が生まれ、今浜も一日一回の訪問がさらに待ち遠しくなった。



「手話を覚えませんか?」

彼女がここに来て一ヶ月ほど経った時に、今浜はこう提案した。
趣味と実益を兼ねて、そして何より彼女と会話をしたかったから。

「もちろん僕も覚えます。一緒に勉強しませんか?」
彼女は手に持っていたノートとペンを置き、笑顔で頷いた。

先ずは簡単な自己紹介から。今浜は彼女のことをイリアと呼び、彼女もまた今浜のことをシュウと呼んだ。
ノートとペンを使わずに簡単な意思疎通ができるようになったある日、事件が起こった。



「Where's  my  daughter!Ilia!Come  over  here!Right  now‼」

外国人の男が院内に侵入して来た。
病棟は警備が厚く、簡単に入れるものではない。
男の侵入を許したものは彼の右手に握られている銃だった。
警備員の一人を脅し、それを利用して男は院内への侵入に成功した。

正気の沙汰ではない。

それもそのはず、男はこの病棟で治療が必要な程、精神が崩壊していた。
あきらかにイリーガルな薬物を使用している。

誰も男を止められないまま、男は目的地を探し当てた。

213号室[#b#深山イリア#/b#]

今浜は突然の男の乱入に呆然としながら、一方では冷静に男の様子を伺った。
今浜と彼女はまだ男の死角にいる。
覗き込むと男はイリアと同じ目の色をしていた。
彼女の方を振り向くと、彼女はシーツを引きちぎらんばかりに握りしめ、あまりの恐怖に震えていた。

「Ilia!  I  know  you're  here‼  Hey‼  Come  out‼」

男の言っていることは理解できなかったが、状況はわかった。

彼女を苦しめた、いや今も苦しめている青い目を持つ男。

…許せなかった。彼女の瞳を穢されている気がして吐き気がした。

激動に抗えず、今浜は男に飛びかかった。
男は今浜の急襲にうろたえ、銃を構えるのが遅れた。
今浜は男の銃を持つ右手をしっかりと掴みあげ、奪いあげようとしたが、男は怯まなかった。
空いた左手で今浜の顔と腹部を殴打し、今浜を引き剥がした。

そして、銃口を、今浜に向けた。




「Daddy!!!!!!  Stop!!!!!  Do  not  shoot  him‼  シュウを撃たないで!」



刹那、時が止まった。

今浜は彼女の声を初めて聞いた。

男も彼女の泣き声やうめき声以外の声を久しぶりに聞いた。

先に動き出したのは今浜だった。一気に距離を縮め男に肉薄した。
慌てた男は闇雲に発砲した。放たれた鉄の礫が今浜の右肩を貫通したが、今浜は左腕で発砲したことに某然としている男から銃を奪い取った。
その様子を影から見守っていた警備員達がようやく呪縛が解けたように動きだし、男、深山ジャスティンを確保した。



~エピローグ~

イリアは刑務所の待合室の冷たく固い椅子に腰掛けている。
昨日聞いた今浜シュウの声を頭の中で反芻した。

「僕はしばらくリハビリの為に、実家に戻ろうかと思うんだけど…  だから…  えっと、ぅ~ん…  よしッ‼  ぼっ僕と一緒に来てくれないか!」

今浜シュウは銃で撃たれた右腕が動かせず、手話ができなくなってしまったことを喜んだ。

なぜなら…


「深山恭子さんにご面会の深山イリアさんはいますか?」

「…はい!」


彼女の本当の言葉を取り戻すことができたから。
彼女の本当の笑顔を取り戻すことができたから。
最高の扉「3ブックマーク」
最近私が出題するときに意識している、
#big5#「いい問題の条件」#/big5#
とは何?
17年07月17日 18:12
【20の扉】 [上3]

ありがとうございました!




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【答え】
「良い質問」が多いこと。

【解説】
良い質問が多いことは、出題者の意図と質問者の考えがすれ違っていない証拠。
つまり解くべき謎がはっきりしていて、うまく進行できていることを表す(個人の意見です)。

この問題が上の条件に照らした時の#red#「最高の問題」#/red#であるとは、
#red#すべての質問が良い質問#/red#であるということである。


つまり私はすべての質問に「良い質問」をつけることで、この問題を自分ルールの「最高の問題」にしようとしているのだった。