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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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消灯先生「5ブックマーク」
大学教授である 久我立 花(くがたち はな)が突然、授業中に教室の電気を消した。
プロジェクターのような装置を使うわけではない。

何故このようなことをしたのだろう?
16年05月01日 22:16
【ウミガメのスープ】 [kiraku]



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※下に要約解説あります。

4月29日(金) 天気:晴れ
最近、授業中にスマートフォンをいじる生徒が多い。授業に参加してもらおうと見回って注意しているのだが、大学の教室は広く大変だ。

もっと効率よく見つけられないだろうか…。
そう考えた私はある方法を試してみた。
教室のカーテンを全て閉めて、頃合いを見て教室の電気を全て消した。

真っ暗に近い教室。しかし一部の生徒の周りだけ少し明るくなっている。生徒がいじっているスマートフォンから発せられる明かりだ。

この明かりを頼りにスマートフォンをいじっていた生徒を一挙に特定できた。その生徒たちにはちゃんと灸を据えてやった。これを機に授業に参加してくれればと願うばかりだ。

『教授の日誌より抜粋』

【要約解説】授業中に携帯をいじっている生徒を見つけるために、電気を消して携帯の明かりを頼りに探したから。
儚い旋律「5ブックマーク」
ある曲は終盤になるほど速くなり、聴く者は盛り上がりを増すという。

ところが聴衆達が最後まで曲を聴くことはないだろう。

何故?
16年03月31日 21:39
【ウミガメのスープ】 [(♯`∧´)k.h]



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つまりシャトルランである。

懸命に走る者、走る友達を応援する者、曲は最後まで流れなかったが、みなで達成感を味わったのだった…
鼻の赤い女「5ブックマーク」
鼻の赤い女を見た男は翌日から早く出勤するようになった。

なぜ?
16年10月15日 00:35
【ウミガメのスープ】 [有馬]

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【要約】
男は娘と二人暮らしのシングルファーザー。家事は日ごとのローテーション制。しかし、男はこのところ残業つづきで帰宅が遅くなり自分の担当の家事まで娘に任せてしまっていた。寝ている娘の鼻に眼鏡をかけたふたつの赤いポッチがあることから娘が遅くまで起きて家事をしていたことに気づき、翌日からいつもより早く出勤することで早く帰宅するようにした。

【解説】
男はこのところ残業がつづき、家に帰るのが遅くなっていた。
昨年、妻と別れた男は娘と二人暮らしをしている。
帰宅すると男は娘のもとへ向かう。どんなに疲れていても娘の顔を見れば疲れも吹き飛ぶ。
月明かりを頼りに娘のベッドまで向かうと娘はぐっすり眠っていた。しあわせそうな寝顔を見ているとこっちまでしあわせになってくる。夜はとても静かで娘の寝息だけが聞こえている。娘の頭をなでようとしたとき、男は娘の鼻にふたつの赤いポッチがあることに気づいた。
眼鏡をかけた跡だった。
娘は目が悪く眼鏡をかけている。眼鏡をかけた後は鼻の根元に赤いポッチがつくのだが、これは長時間もかからずに消える。若ければなおさらだ。
それが今付いているということは先程まで眼鏡をかけていた、つまり娘が起きてたことを意味していた。
てっきり娘は早く寝ているものと思っていた。しかし、よく考えてみれば自分が家事担当の日にすでに家事が終わっていることが何度かあったではないか。
不器用な娘のことだ。時間をかけて丁寧にやっていたに違いない。男は自分のせいで娘に家事をやらせてしまっていたことに不甲斐なさを感じた。
自分の家事担当分をすることはもちろんだが、もうすこし娘と話す時間が必要だと思った。
男は翌日からいつもより早く出勤することで早めに帰宅するようにした。
無意識の自白「5ブックマーク」
私が店で仕事をしているとき、一人の若い男が店に入って来た。
初めは、普通の客だと思っていたが、男がある事をしたとき、私の中でこの男は万引犯なのではないかという疑惑が持ち上がった。

その男は特に怪しい動きをした訳でもなかったのだが、何故私はこの男が万引犯だと思ったのだろうか?
16年03月14日 23:59
【ウミガメのスープ】 [チピオ]



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私が、とある古本屋のレジで仕事をしていた時の話だ。
一人の若い男が店に入ってきた。
初めは普通の客だと思っていたのだが…。
男「すみませーん、本の買い取りお願いしまーす」
私「はい、かしこまりました。査定いたしますので、売りたい本をこちらのカゴの中に入れて下さい」
男「はーい」
男はカゴの中に大きな本を20冊近く入れたのだが、その本はどれもラッピングされた状態の新品で、しかも全て高額な文芸書だった…。
私(この男…もしかして近くの本屋で万引きをしたんじゃ…。万引きした本をここで売って金にするつもりか…)
そう思った私は、
私「買い取り査定に、少々お時間がかかります。後に放送をかけてお呼びしますので、こちらの番号札でお待ち下さい」
という決まり文句で時間を稼ぎ、店長にこの事を相談しに行った。
Mr. UNCHAIN「5ブックマーク」
ここはアルカメトラズ刑務所。
年はとりたくないものだ。かつては大泥棒と呼ばれた俺が、
盗みに失敗してた挙句、こんなところに来なきゃならんハメになるとは・・

「よう。久しぶりじゃねーか。足を洗ったって聞いてたんだがな。ま、いっぱいやれや」
そう言って一人の男が酒の入ったグラスを差し出した。

彼はカメオ。裏世界のボスと言われる男だ。刑務所の中にありながら外の配下たちを支配し
刑務所を自分の城のようにして生活している。
そう聞いていたが・・どうやらそれは本当のようだ。
刑務所の中だというのに何処から持ち込んだのか、彼の前のテーブルには高そうな料理と高級酒が並んでいる。

俺が下戸だということも知っているだろうに、オレをからかうがごとく酒を薦めてくる。
性格の悪いやつだ。

だが、おれはありがたく頂戴することにした。

なぜ?
13年12月03日 23:32
【ウミガメのスープ】 [Ratter]



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40年前。天才ロックスミスにして大泥棒としてオレは活躍していた。
オレにかかればどんな厳重な金庫であろうと、指先の感覚と耳さえあれば鍵なんてかかっていないも同然だった。

だが、ある日足を洗うことにした。
まあ、老後楽しく暮らすには十分すぎるほどの金を得たし
あまりに簡単に盗みが成功するのであきた。そんな理由だった。

ところが、1年ほど前。遊ぶ金がつきた。
どうやら使いすぎたのもあるが、アホほどインフレで物価が上昇したのがその理由だ。

金が必要になったがおれは、久しぶりに盗みを計画し
そのターゲットとしてカメオの金庫から金を盗むことにした。

奴は、刑務所の中に住んでいて、外界の情報はすべて部下経由で得ているという。
組織を運営するのに問題ない金額を残してさえやれば
わざわざ自分たちの失敗をボスに伝えるような部下はいない。
ボスに伝えていない以上、犯人を本気で探しだそうとするような行動もできないだろう。
そんな考えだった。

こうしてカメオがその資金を貯めこんでいると言われる金庫の前に立ったオレは愕然とした。
指紋認証・・・だと・・?

そうなのだ・・40年ちかくも年月が流れたせいで・・金庫の仕組み自体が当時と全ッ然違ってしまっていたのだ。
ダイヤルから伝わる感触と音。それを頼りにしていたオレの技でこんなものが開くはずもない。
あーやだやだ・年は取りたくないもんだ・・orz
おれはすごすごとその場を後にした。

が・・・この瞬間からかつて天才と呼ばれたオレの金庫破りとしてのプライドに火がついた。
その日から、コンピューターシステムについて猛勉強をし
1ヶ月ほどまえ。あとはカメオの指紋さえ手に入ればあの金庫は破れる!
そういう自身を得るに至った。

そして、オレはせこい盗みでわざと捕まり、懲役3ヶ月程度の罰をくらって刑務所に潜り込むことにした。
まったく、この歳になってわざわざ刑務所くんだりまで行かなきゃならんとは思いもしなかったぜ・・

刑務所に入り込んだオレは必死でカメオを探したが・・そんな努力は必要なかった。
刑務所の食堂。他の囚人たちが看守にみはられ、無言のうちに黙々と食事を済ませている中
奴は、フルコースを楽しんでいた。
奴が話しかけた場合は、囚人たちが返事を返そうと、看守たちは私語を咎めることもしない。

噂通り、刑務所の王様として過ごしているようだ。

こうして冒頭のセリフにつながる。


「よう。久しぶりじゃねーか。足を洗ったって聞いてたんだがな。ま、いっぱいやれや」
そういって、酒の入ったグラスを差し出すカメオ
40年前はペーペーでオレにこき使われていたことの意趣返しなのだろう
オレが下戸なのを知った上でしつこく酒を薦めてくる。
「天才金庫破りといわれたあんたが、まさか賽銭ドロで刑務所に入ってくるとはなぁwどうしたんだい?w」
「金が必要だったんだよ」
そう答える。まあ・・嘘ではない

「まあ、こうして再開できたのもなんかの縁だ。まさか・・オレの酒が飲めないとはいわねーよなぁ」

オレはグラスを受け取り、酒を煽る。頭がくらくらする・・まったく・・こんな手先の感覚を鈍らせるものの何がいいのか?
まあ、それはそれとしてカメオに話しかける。
「そうだ・・こうして会えた記念として、このグラス、もらってもいいかい?」
こちらが下手に出たのを、【ボスとなった自分におそれをなした】とでも都合よく解釈したのだろう
やつは気前よく了承してくれた。

オレはそれを大事そうに「そして指紋が落ちてしまわないように」丁寧に布に包み懐にしまい込む。

ふん!指紋さえ手に入っちまえばこっちのもんだ。後で吠え面かきやがれ!!

3ヶ月後。気が変わって奴の金庫内の大部分を盗み出したオレは海外へ高飛びした。