「当たってはいけない20の扉」「5ブックマーク」
#b#【概要】#/b#
通常の20の扉は、皆さんご存知の通り出題者が定めた答えを参加者がYESかNOで答えられる質問によって特定します。一方、この問題は#red#私が定めた答えを当てると負けとなってしまいます。#/red#
#b#【質問ルール】#/b#
質問を対戦相手と交互にします。
質問する際は文頭に、問題文とこれまでの回答に合う候補を一つ選んで記入し、続けて通常の20の扉と同様YES・NOで答えられる質問をしてください。文頭に記入する候補は既出のものであってはいけません。
また、文頭に記入する候補には目立たせるために【】をつけてください。
#b#【例題】#/b#
「#b#1~100の中のある数を当てないでください。#/b#」
1、《Aさん》 【80】 1~50の中にありますか?
《私》 セーフ! NO
2、《Bさん》 【100】 偶数ですか?
《私》 セーフ! YES
3、《Aさん》 【92】 90以上の数ですか?
《私》 セーフ! NO
4、《Bさん》 【76】 60以下の数ですか?
《私》 セーフ! YES
5、《Aさん》 【52】 54、56、58のどれかですか?
《私》 アウト! NO
この場合Aさんは「52」を当ててしまったため、Bさんの勝ちとなります。
~ダメな例~
・上記の1で【200】と記入⇒問題文に反する。
・上記の3で【95】と記入⇒2の回答に反する。
・上記の4で【80】と記入⇒1と同じものを言っている。
・上記の4で76と記入⇒【】がついていない。
#b#【進行について】#/b#
参加者を2名募集(16:00~)
↓
1回戦・第一試合(約1時間を想定)
↓
参加者を2名募集(第一試合が終わり次第募集)
↓
1回戦・第二試合(約1時間を想定)
↓
第一試合の勝者と第二試合の勝者で決勝戦
(22:30~ 約1時間半を想定)
↓
「当たってはいけない20の扉」優勝者決定!
上記のように参加者4名でトーナメント戦を行います。
いずれの試合も先攻・後攻はこちらで決めさせていただきます。
#b#【参加について】#/b#
#red#《参加条件》#/red#
#red#・最低でも、想定される試合時間+30分を確保できる。#/red#
#red#・上記の時間に行う決勝戦にも参加できる。#/red#
#red#・「私が優勝してやる!」という熱意がある。#/red#
以上の参加条件を満たした上で参加したい方は、#red#質問欄にて参加宣言をしてください。#/red#
それ以外の方は、観戦用チャットルーム「問題を観戦する部屋(ルームキー:観戦)」にてご観覧ください。
問題は参加者が揃い次第、ヒント欄にて出題します。
#b#【注意】#/b#
#red#投稿には制限時間を設けます。#/red#
#red#1回戦の2試合は私が前の人の質問に回答してから5分以内、決勝戦は10分以内に投稿してください。#/red#
#red#もし制限時間を超えた場合イエローカードを、15分以上経過するとレッドカードを出します。#/red#
#red#また、【質問ルール】を破った場合もイエローカードを出します。#/red#
#red#上記により、イエローカードが3枚貯まる、もしくはレッドカードが出された時点で相手の勝ちとなります。#/red#
ーーーーー
答えの候補を一気に絞るも良し。少しずつ絞るも良し。
#big5#運#/big5#と#big5#駆け引き#/big5#が重要な戦い
#big5#「当たってはいけない20の扉」#/big5#スタートです!
テストプレイ:えぜりんさん、とむわんさん
お二人ともありがとうございました!
通常の20の扉は、皆さんご存知の通り出題者が定めた答えを参加者がYESかNOで答えられる質問によって特定します。一方、この問題は#red#私が定めた答えを当てると負けとなってしまいます。#/red#
#b#【質問ルール】#/b#
質問を対戦相手と交互にします。
質問する際は文頭に、問題文とこれまでの回答に合う候補を一つ選んで記入し、続けて通常の20の扉と同様YES・NOで答えられる質問をしてください。文頭に記入する候補は既出のものであってはいけません。
また、文頭に記入する候補には目立たせるために【】をつけてください。
#b#【例題】#/b#
「#b#1~100の中のある数を当てないでください。#/b#」
1、《Aさん》 【80】 1~50の中にありますか?
《私》 セーフ! NO
2、《Bさん》 【100】 偶数ですか?
《私》 セーフ! YES
3、《Aさん》 【92】 90以上の数ですか?
《私》 セーフ! NO
4、《Bさん》 【76】 60以下の数ですか?
《私》 セーフ! YES
5、《Aさん》 【52】 54、56、58のどれかですか?
《私》 アウト! NO
この場合Aさんは「52」を当ててしまったため、Bさんの勝ちとなります。
~ダメな例~
・上記の1で【200】と記入⇒問題文に反する。
・上記の3で【95】と記入⇒2の回答に反する。
・上記の4で【80】と記入⇒1と同じものを言っている。
・上記の4で76と記入⇒【】がついていない。
#b#【進行について】#/b#
参加者を2名募集(16:00~)
↓
1回戦・第一試合(約1時間を想定)
↓
参加者を2名募集(第一試合が終わり次第募集)
↓
1回戦・第二試合(約1時間を想定)
↓
第一試合の勝者と第二試合の勝者で決勝戦
(22:30~ 約1時間半を想定)
↓
「当たってはいけない20の扉」優勝者決定!
上記のように参加者4名でトーナメント戦を行います。
いずれの試合も先攻・後攻はこちらで決めさせていただきます。
#b#【参加について】#/b#
#red#《参加条件》#/red#
#red#・最低でも、想定される試合時間+30分を確保できる。#/red#
#red#・上記の時間に行う決勝戦にも参加できる。#/red#
#red#・「私が優勝してやる!」という熱意がある。#/red#
以上の参加条件を満たした上で参加したい方は、#red#質問欄にて参加宣言をしてください。#/red#
それ以外の方は、観戦用チャットルーム「問題を観戦する部屋(ルームキー:観戦)」にてご観覧ください。
問題は参加者が揃い次第、ヒント欄にて出題します。
#b#【注意】#/b#
#red#投稿には制限時間を設けます。#/red#
#red#1回戦の2試合は私が前の人の質問に回答してから5分以内、決勝戦は10分以内に投稿してください。#/red#
#red#もし制限時間を超えた場合イエローカードを、15分以上経過するとレッドカードを出します。#/red#
#red#また、【質問ルール】を破った場合もイエローカードを出します。#/red#
#red#上記により、イエローカードが3枚貯まる、もしくはレッドカードが出された時点で相手の勝ちとなります。#/red#
ーーーーー
答えの候補を一気に絞るも良し。少しずつ絞るも良し。
#big5#運#/big5#と#big5#駆け引き#/big5#が重要な戦い
#big5#「当たってはいけない20の扉」#/big5#スタートです!
テストプレイ:えぜりんさん、とむわんさん
お二人ともありがとうございました!
17年09月03日 16:00
【新・形式】 [ホルス]
【新・形式】 [ホルス]
上3さんの優勝!
解説を見る
ということで「当たってはいけない20の扉」優勝は#big5#上3#/big5#さん!
上3さんおめでとうございます!!🎉
上3さんおめでとうございます!!🎉
「別に裏無いしっ」「5ブックマーク」
「あなたの息子さん、近い将来有名人になりますよ」
新進気鋭の占い師『マダム・ネムレス』。彼女のもとを訪れたカメオ親子は占い結果に大満足。
カメオはその時のことを家に訪れていたカメコに話した。
この時カメオは息子が占ってもらった話をカメコは信じないだろうな、と確信していたのだが。
なぜ?
新進気鋭の占い師『マダム・ネムレス』。彼女のもとを訪れたカメオ親子は占い結果に大満足。
カメオはその時のことを家に訪れていたカメコに話した。
この時カメオは息子が占ってもらった話をカメコは信じないだろうな、と確信していたのだが。
なぜ?
17年07月14日 21:00
【ウミガメのスープ】 [滝杉こげお]
【ウミガメのスープ】 [滝杉こげお]
解説を見る
「お宅の息子さん、昨日の午後2時頃、何されてたかご存知ですか?」
カメオが自宅でテレビを見てくつろいでいるとインターフォンが鳴った。
玄関扉を開けるとそこには刑事カメコの姿が。
今ニュースでやっていた、連続婦女暴行事件……息子が疑われている⁉
「ああ。昨日なら占い師のところに一緒に行っていたよ」
カメオはその時の状況を説明しながらも、脳裏では#b#息子の親族である私の証言は信用されることはないだろう#/b#と考えていたのだ。
#b#要約解説#/b#
息子は容疑者。親であるカメオは証言しながら、息子のアリバイを証言する自身の発言は警察のとって#b#信憑性はないだろう#/b#と考えていたのだ。
「もしもし……実は頼みたいことがあるんだが」
警察が帰った後、腰を丸めて電話をかけるカメオの姿があった。
カメオが自宅でテレビを見てくつろいでいるとインターフォンが鳴った。
玄関扉を開けるとそこには刑事カメコの姿が。
今ニュースでやっていた、連続婦女暴行事件……息子が疑われている⁉
「ああ。昨日なら占い師のところに一緒に行っていたよ」
カメオはその時の状況を説明しながらも、脳裏では#b#息子の親族である私の証言は信用されることはないだろう#/b#と考えていたのだ。
#b#要約解説#/b#
息子は容疑者。親であるカメオは証言しながら、息子のアリバイを証言する自身の発言は警察のとって#b#信憑性はないだろう#/b#と考えていたのだ。
「もしもし……実は頼みたいことがあるんだが」
警察が帰った後、腰を丸めて電話をかけるカメオの姿があった。
「吉と中吉ってどっちが偉いんだ(微知識?)」「5ブックマーク」
カメオは毎年恒例の初詣に出かけた。今年はお賽銭も奮発して去年の2倍!願い事も念入りに行った。
気合いを入れて引いたおみくじ。…だが、カメオはなんと大凶を引いてしまった。
しかしカメオはなんだか嬉しそうであり、来年のお賽銭は今年以上に奮発するつもりだ。何故だろうか?
気合いを入れて引いたおみくじ。…だが、カメオはなんと大凶を引いてしまった。
しかしカメオはなんだか嬉しそうであり、来年のお賽銭は今年以上に奮発するつもりだ。何故だろうか?
17年01月01日 22:18
【ウミガメのスープ】 [胡麻みそ]
【ウミガメのスープ】 [胡麻みそ]
ブクマ有り難う御座いました!(巫女的な意味で…??)
解説を見る
毎年恒例の初詣、でも今年はちょっと違う。
去年までは1人で来ていたけれど、今年は隣に妻(カメコ)がいる。
2人分のお賽銭を払って、念入りにお参り。
そして、毎年のお楽しみ。気合いを入れておみくじに挑戦!
「…げ、大凶だ」
「ふふっ、カメオったら去年も大凶だったじゃない」
「それはカメコもだろう?」
去年の初詣。1人寂しく大凶なんて引いてしまって、最悪な気持ちで大凶くじの回収箱へ向かった。
こんなめでたい日に、大凶なんか引いているのは俺だけ…なんて思ってたら、同じように女の子がため息を吐いていた。
「…あら?お兄さんも大凶なんですか?」
「君もかい?正月早々縁起が悪いったらありゃしないよ」
「本当に、でも1人じゃなくて良かったです」
「確かに!」
なんだか意気投合してしまった俺達(カメオとカメコ)は、なんとなく連絡先を交換して会うようになったんだっけ。
「大凶も悪くないな」
カメオは、少し膨らんだ妻(カメコ)のお腹を見て笑った。
来年の初詣は新しく生まれる家族と3人で来ることになるだろう。念入りにお願いしておいたから、きっと大丈夫だ!
---
カメオは去年、大凶を引いて大凶回収箱に行った。
そこで同じように大凶を引いた女性が今の妻(カメコ)。
妻(カメコ)との馴れ初めを思い出してニヤニヤしていた。
去年は1人分のお賽銭、今年は夫婦2人分のお賽銭。そして、来年は子供の分もお賽銭を払う予定。
去年までは1人で来ていたけれど、今年は隣に妻(カメコ)がいる。
2人分のお賽銭を払って、念入りにお参り。
そして、毎年のお楽しみ。気合いを入れておみくじに挑戦!
「…げ、大凶だ」
「ふふっ、カメオったら去年も大凶だったじゃない」
「それはカメコもだろう?」
去年の初詣。1人寂しく大凶なんて引いてしまって、最悪な気持ちで大凶くじの回収箱へ向かった。
こんなめでたい日に、大凶なんか引いているのは俺だけ…なんて思ってたら、同じように女の子がため息を吐いていた。
「…あら?お兄さんも大凶なんですか?」
「君もかい?正月早々縁起が悪いったらありゃしないよ」
「本当に、でも1人じゃなくて良かったです」
「確かに!」
なんだか意気投合してしまった俺達(カメオとカメコ)は、なんとなく連絡先を交換して会うようになったんだっけ。
「大凶も悪くないな」
カメオは、少し膨らんだ妻(カメコ)のお腹を見て笑った。
来年の初詣は新しく生まれる家族と3人で来ることになるだろう。念入りにお願いしておいたから、きっと大丈夫だ!
---
カメオは去年、大凶を引いて大凶回収箱に行った。
そこで同じように大凶を引いた女性が今の妻(カメコ)。
妻(カメコ)との馴れ初めを思い出してニヤニヤしていた。
去年は1人分のお賽銭、今年は夫婦2人分のお賽銭。そして、来年は子供の分もお賽銭を払う予定。
「ウミガメ紙芝居 『聖夜』」「5ブックマーク」
問
#b#「サンタなんか信じてるのか?サンタは本当はお父さんなんだぞ」#/b#
#b#周りの子供にそう言われた両親のいない少女。#/b#
#b#その言葉が本当のことかもしれないと思ったとき、少女は悲しくて泣きました。#/b#
#b#でも、その言葉が本当のことだとはっきり知ったとき、少女は嬉しくて泣きました。#/b#
#b#どうしてでしょう。どうぞ正解して、下のお話に続きを与えてください。#/b#
--------------
あるところに、エリアという女の子がいました。
エリアは2年前、サンタクロースを見たことがあります。……たぶん。
かすかに鈴の音が聞こえてきた気がして空を見上げると、遠く、遠く……見えたのです。
#b#ぼんやりとした光につつまれた、トナカイとソリ、そしてその上に乗る人の姿が。#/b#
とても小さくしか見えませんでしたが、エリアは、それはたしかにサンタクロースだと思ったのです。
家でサンタを見たことを言うと、パパはエリアの頭をなで、「そうなのかい?パパも見たかったな」と言ってくれました。
パパはとてもやさしかったので、ママはエリアを産んですぐに亡くなってしまったけど、さびしいと思ったことはありませんでした。
翌朝、眠りから覚めると、枕元にプレゼントが置いてありました。
サンタさんからだ!大喜びで近所の子供にプレゼントを見せびらかすと、
#red#「サンタなんか信じてるのか?サンタは本当はお父さんなんだぞ」#/red#
「だいたい、サンタが一人で世界中にプレゼントを配れるわけないだろ」
と言われました。
「ちがうよ!サンタさんだもん!きのう確かに見たんだから!」
エリアがそう言い返すと、子供の何人かはエリアをうそつき呼ばわりしました。
くやしくて、泣きそうになってパパにそのことを言うと、「サンタさんはいるよ。だってエリアは見たんだろう?」と言ってくれるのでした。
そのときの、ちょっと困ったような、でもやさしい顔を、今でもエリアは憶えています。
パパの体の具合が悪くなったのはそれからしばらくしてからでした。
ずっと寝ていなければならなくなったパパをエリアは毎日看病しました。
でも、パパは亡くなってしまいました。あのクリスマスから1年足らずのことでした。
エリアは泣きました。
パパはエリアにやさしいだけでなく、周りの人にも尊敬されているすばらしい人だったので、
ご近所の人も「あんなりっぱな人が」とみんな泣きました。
エリアは親類の家にあずけられることになりました。
親類も生活は楽ではなく、ときに粗末に扱われることもありました。
パパが亡くなっですぐのクリスマス。
朝目覚めても、プレゼントはどこにもありませんでした。
#b#近所の子供たちに言われた言葉、あれは本当のことだったんだろうか。#/b#
そう思うと、悲しくて涙がこぼれてくるのでした。
そして、今年のクリスマスの夜。
エリアは家から長い時間歩いて、昔パパと住んでいた家に近い、小高い丘に上っていきました。
丘の上には杉の木が一本立っています。
その場所は……
<解説に続く>
--------------
#b#「サンタなんか信じてるのか?サンタは本当はお父さんなんだぞ」#/b#
#b#周りの子供にそう言われた両親のいない少女。#/b#
#b#その言葉が本当のことかもしれないと思ったとき、少女は悲しくて泣きました。#/b#
#b#でも、その言葉が本当のことだとはっきり知ったとき、少女は嬉しくて泣きました。#/b#
#b#どうしてでしょう。どうぞ正解して、下のお話に続きを与えてください。#/b#
--------------
あるところに、エリアという女の子がいました。
エリアは2年前、サンタクロースを見たことがあります。……たぶん。
かすかに鈴の音が聞こえてきた気がして空を見上げると、遠く、遠く……見えたのです。
#b#ぼんやりとした光につつまれた、トナカイとソリ、そしてその上に乗る人の姿が。#/b#
とても小さくしか見えませんでしたが、エリアは、それはたしかにサンタクロースだと思ったのです。
家でサンタを見たことを言うと、パパはエリアの頭をなで、「そうなのかい?パパも見たかったな」と言ってくれました。
パパはとてもやさしかったので、ママはエリアを産んですぐに亡くなってしまったけど、さびしいと思ったことはありませんでした。
翌朝、眠りから覚めると、枕元にプレゼントが置いてありました。
サンタさんからだ!大喜びで近所の子供にプレゼントを見せびらかすと、
#red#「サンタなんか信じてるのか?サンタは本当はお父さんなんだぞ」#/red#
「だいたい、サンタが一人で世界中にプレゼントを配れるわけないだろ」
と言われました。
「ちがうよ!サンタさんだもん!きのう確かに見たんだから!」
エリアがそう言い返すと、子供の何人かはエリアをうそつき呼ばわりしました。
くやしくて、泣きそうになってパパにそのことを言うと、「サンタさんはいるよ。だってエリアは見たんだろう?」と言ってくれるのでした。
そのときの、ちょっと困ったような、でもやさしい顔を、今でもエリアは憶えています。
パパの体の具合が悪くなったのはそれからしばらくしてからでした。
ずっと寝ていなければならなくなったパパをエリアは毎日看病しました。
でも、パパは亡くなってしまいました。あのクリスマスから1年足らずのことでした。
エリアは泣きました。
パパはエリアにやさしいだけでなく、周りの人にも尊敬されているすばらしい人だったので、
ご近所の人も「あんなりっぱな人が」とみんな泣きました。
エリアは親類の家にあずけられることになりました。
親類も生活は楽ではなく、ときに粗末に扱われることもありました。
パパが亡くなっですぐのクリスマス。
朝目覚めても、プレゼントはどこにもありませんでした。
#b#近所の子供たちに言われた言葉、あれは本当のことだったんだろうか。#/b#
そう思うと、悲しくて涙がこぼれてくるのでした。
そして、今年のクリスマスの夜。
エリアは家から長い時間歩いて、昔パパと住んでいた家に近い、小高い丘に上っていきました。
丘の上には杉の木が一本立っています。
その場所は……
<解説に続く>
--------------
16年12月25日 00:03
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
「良く言えば」実験作。クリスマスの38問目。
解説を見る
答
#b#父親が亡くなったら、プレゼントをもらえなくなったので、少女は悲しみました。#/b#
#b#しかし、父親が本物のサンタになってやって来てくれたので、少女は喜んだのです。#/b#
--------------
その場所は、エリアがサンタクロースを見た場所でした。
しんとして、時おり風が草を揺らす音しか聞こえないなか、エリアは空を見上げます。そこには降るような星が広がっていていました。
しばらくそうしていると、自分がとてもちっぽけで、一人ぼっちな気がして、泣き出したくなりました。
ふと気がつくと。
2年前と同じように、鈴の音が聞こえた気がしました。
はっとして音のほうへ顔を向けると、淡い光に包まれたなにかが見えました。
#b#あのときと同じ、トナカイのソリに乗ったサンタでした。#/b#
「やっぱり……サンタはいるんだ……!」
サンタがパパだなんて、やっぱり嘘だ。
そう思ったエリアは、それがちっともうれしくないことに気がつきました。
サンタが来てくれるより、パパがプレゼントを持ってきてくれるほうが……いや、プレゼントなんかくれなくたって、パパがいてくれるだけだって……そのほうがずっといい。
涙でぼんやりかすむ淡い光をみているうちに、エリアは気が付きました。
#b#鈴の音が次第に大きくなっていることに。#/b#
#b#光が次第に大きくなってきていることに。#/b#
見ると、その光はまっすぐエリアに向かって降りてきていました。
エリアには、もうはっきり見えていました。
トナカイ一頭一頭の顔。
ソリに刻まれた彫刻。
そのころには大きく大きくなっていた鈴の音が、ソリとともにエリアの目の前で止まりました。
ソリの上でサンタが立ち上がり、エリアに向かって呼びかけます。
「メリークリスマス!いい子にしてたかい!」
驚きで身を固くしていたエリアは、暖かいその声にほっとしました。
でも、とエリアは思います。
自分はこのところずっと、泣いたり、不機嫌になったり、怒ったりしてばかりだった。
パパがいなくなってから、ずっと。
「わたし……あんまりいい子じゃなかった」
サンタはそれを聞くとソリから降りて、エリアの目の前まで近づいてきました。そしてゆっくりと首を振って、
「エリアがいい子じゃないなんて、そんなわけがないだろう?」
その声。
はっとして見つめ返すエリアの前で、サンタは帽子を取ります。
その顔は……髭が生えているけど、間違えようがありません。
#red#パパ!#/red#
「なんで!?」
胸に飛び込んできたエリアをパパは優しく抱きしめます。
「サンタは世界中の子供にプレゼントをあげなくちゃいけないだろ?」
泣きじゃくるエリアの頭をなでながら、パパが耳元で続けます。
「でも一人では難しい。だから何人も助手がいるんだよ」
エリアはパパの胸から顔を離して、パパの顔を見ます。
「パパはサンタさんになったんだね?」
「ああ。生きているうちにいいことしたって認められてね……パパも助手の一人にならせてもらったんだ」
そして、パパはもう一度エリアの頭を抱いて言いました。
「これからは毎年会いに来るよ……他の子にプレゼントをあげに行く前の、ちょっとの時間だけどね」
そのときエリアは、ずっと前に自分に投げかけられた言葉を思い出しましました。
#red#「サンタはお父さんなんだよ」#/red#
#red#「サンタが世界中に行けるわけないだろ」#/red#
#b#あ、本当だ。両方とも、本当に本当だ。#/b#
エリアはパパの胸の中でまた泣いたのでした。
今年もクリスマスがやってきました。
エリアとパパは、きっとまた会えるでしょう。
あなたの家にも、サンタさんがやってくるかもしれません。
それとも……やさしいパパが、あなたにプレゼントを持ってきてくれるでしょうか?
<おわり>
--------------
長々とおつきあいありがとうございました。
それではみなさま、メリークリスマス。
#b#父親が亡くなったら、プレゼントをもらえなくなったので、少女は悲しみました。#/b#
#b#しかし、父親が本物のサンタになってやって来てくれたので、少女は喜んだのです。#/b#
--------------
その場所は、エリアがサンタクロースを見た場所でした。
しんとして、時おり風が草を揺らす音しか聞こえないなか、エリアは空を見上げます。そこには降るような星が広がっていていました。
しばらくそうしていると、自分がとてもちっぽけで、一人ぼっちな気がして、泣き出したくなりました。
ふと気がつくと。
2年前と同じように、鈴の音が聞こえた気がしました。
はっとして音のほうへ顔を向けると、淡い光に包まれたなにかが見えました。
#b#あのときと同じ、トナカイのソリに乗ったサンタでした。#/b#
「やっぱり……サンタはいるんだ……!」
サンタがパパだなんて、やっぱり嘘だ。
そう思ったエリアは、それがちっともうれしくないことに気がつきました。
サンタが来てくれるより、パパがプレゼントを持ってきてくれるほうが……いや、プレゼントなんかくれなくたって、パパがいてくれるだけだって……そのほうがずっといい。
涙でぼんやりかすむ淡い光をみているうちに、エリアは気が付きました。
#b#鈴の音が次第に大きくなっていることに。#/b#
#b#光が次第に大きくなってきていることに。#/b#
見ると、その光はまっすぐエリアに向かって降りてきていました。
エリアには、もうはっきり見えていました。
トナカイ一頭一頭の顔。
ソリに刻まれた彫刻。
そのころには大きく大きくなっていた鈴の音が、ソリとともにエリアの目の前で止まりました。
ソリの上でサンタが立ち上がり、エリアに向かって呼びかけます。
「メリークリスマス!いい子にしてたかい!」
驚きで身を固くしていたエリアは、暖かいその声にほっとしました。
でも、とエリアは思います。
自分はこのところずっと、泣いたり、不機嫌になったり、怒ったりしてばかりだった。
パパがいなくなってから、ずっと。
「わたし……あんまりいい子じゃなかった」
サンタはそれを聞くとソリから降りて、エリアの目の前まで近づいてきました。そしてゆっくりと首を振って、
「エリアがいい子じゃないなんて、そんなわけがないだろう?」
その声。
はっとして見つめ返すエリアの前で、サンタは帽子を取ります。
その顔は……髭が生えているけど、間違えようがありません。
#red#パパ!#/red#
「なんで!?」
胸に飛び込んできたエリアをパパは優しく抱きしめます。
「サンタは世界中の子供にプレゼントをあげなくちゃいけないだろ?」
泣きじゃくるエリアの頭をなでながら、パパが耳元で続けます。
「でも一人では難しい。だから何人も助手がいるんだよ」
エリアはパパの胸から顔を離して、パパの顔を見ます。
「パパはサンタさんになったんだね?」
「ああ。生きているうちにいいことしたって認められてね……パパも助手の一人にならせてもらったんだ」
そして、パパはもう一度エリアの頭を抱いて言いました。
「これからは毎年会いに来るよ……他の子にプレゼントをあげに行く前の、ちょっとの時間だけどね」
そのときエリアは、ずっと前に自分に投げかけられた言葉を思い出しましました。
#red#「サンタはお父さんなんだよ」#/red#
#red#「サンタが世界中に行けるわけないだろ」#/red#
#b#あ、本当だ。両方とも、本当に本当だ。#/b#
エリアはパパの胸の中でまた泣いたのでした。
今年もクリスマスがやってきました。
エリアとパパは、きっとまた会えるでしょう。
あなたの家にも、サンタさんがやってくるかもしれません。
それとも……やさしいパパが、あなたにプレゼントを持ってきてくれるでしょうか?
<おわり>
--------------
長々とおつきあいありがとうございました。
それではみなさま、メリークリスマス。
「真冬の伝言ゲーム」「5ブックマーク」
冬の早朝、寝坊してスッピンのまま新幹線に乗ったカメコは、
パーカーを前から羽織り、フードで顔を隠してたぬき寝入りをしていた。
次の駅で乗客が増え、通路を挟んだ隣の席に女性が座ると、
カメコは女性に声をかけた。
「もしこの子が起きたら、トイレに行っていると伝えてください」
そうお願いすると、女性は快く引き受けてくれたので、カメコはホッとした。
しかし、伝言してほしいというのは、カメコの本心ではない。
ではなぜ、カメコは伝言を頼んだのだろうか?
16年10月03日 18:39
【ウミガメのスープ】 [みん]
【ウミガメのスープ】 [みん]
解説を見る
カメコは、一人で新幹線に乗った。
スッピンだったので、目的地に着く前に、
トイレでメイクをしたいと思っていた。
しかし、置き引きされた事のあるカメコは、
荷物を置いて行くのが心配だった。
そこでカメコは、旅行カバンを窓際の席に置いて、
上からフードつきのコートで覆って人型にし、
足元もひざかけで隠した。
そして、自分もパーカーで顔を隠し、
同じ格好でたぬき寝入りをした。
しばらくこうした後、パーカーからカメコが顔を出せば、
隣の荷物も、人間に見えるだろう。
そういう目論見だった。
近くに乗客が座った気配を感じたカメコは、
パーカーをとって起き上がった。
通路を挟んで隣の席に女性が座っていたので、
カメコは、「すみません」と声をかけた。
「もしこの子が起きたら、トイレに行っていると伝えてください」
カメコが指差した荷物を見た女性は、快く引き受けてくれた。
人間だと信じてくれたようだ。
とりあえず、荷物とばれなければ置き引きはされないだろう。
カメコの席である事を印象づけておいたので、
不審な人物が近づいても、女性が気づいてくれるはず。
カメコはホッとして、トイレに向かった。
【要約】
置き引きを心配したカメコは、荷物をフード付きのコートで覆って人に見せかけ、
伝言を頼む事で自分の席だと印象づけて、不審な人物が近寄るのを防ごうとした。
スッピンだったので、目的地に着く前に、
トイレでメイクをしたいと思っていた。
しかし、置き引きされた事のあるカメコは、
荷物を置いて行くのが心配だった。
そこでカメコは、旅行カバンを窓際の席に置いて、
上からフードつきのコートで覆って人型にし、
足元もひざかけで隠した。
そして、自分もパーカーで顔を隠し、
同じ格好でたぬき寝入りをした。
しばらくこうした後、パーカーからカメコが顔を出せば、
隣の荷物も、人間に見えるだろう。
そういう目論見だった。
近くに乗客が座った気配を感じたカメコは、
パーカーをとって起き上がった。
通路を挟んで隣の席に女性が座っていたので、
カメコは、「すみません」と声をかけた。
「もしこの子が起きたら、トイレに行っていると伝えてください」
カメコが指差した荷物を見た女性は、快く引き受けてくれた。
人間だと信じてくれたようだ。
とりあえず、荷物とばれなければ置き引きはされないだろう。
カメコの席である事を印象づけておいたので、
不審な人物が近づいても、女性が気づいてくれるはず。
カメコはホッとして、トイレに向かった。
【要約】
置き引きを心配したカメコは、荷物をフード付きのコートで覆って人に見せかけ、
伝言を頼む事で自分の席だと印象づけて、不審な人物が近寄るのを防ごうとした。