「ここはどこだ!?」「5ブックマーク」
不意に眼が覚めた。
意識が朦朧とする。
ただ、辺りを見渡して、俺は自分が全く知らない場所にいると気付いて愕然とした。
――ここは……どこだ!?
扉は……開かない。
横開きの扉は厳重なロックが掛かっているのか開く気配すらない。
鍵穴らしきものもないってことは、この扉は外から鍵がかけられてるってことか?
俺はここに閉じ込められているのか?
え?なんで?
もしかして、俺誘拐されたのか?
……駄目だ覚えてない。
昨日の夜、俺は確かに自分の家のベッドで眠りについたはずなのに。
俺はどうしたら良いんだ!?
誰か俺を助けてくれ……
ん?何だか声が聞こえる?脳内に直接響いているような……
もしかして、俺を導こうとしてくれているのか?
だったら何でも良い!俺を助けてくれ!頼むよ!!
意識が朦朧とする。
ただ、辺りを見渡して、俺は自分が全く知らない場所にいると気付いて愕然とした。
――ここは……どこだ!?
扉は……開かない。
横開きの扉は厳重なロックが掛かっているのか開く気配すらない。
鍵穴らしきものもないってことは、この扉は外から鍵がかけられてるってことか?
俺はここに閉じ込められているのか?
え?なんで?
もしかして、俺誘拐されたのか?
……駄目だ覚えてない。
昨日の夜、俺は確かに自分の家のベッドで眠りについたはずなのに。
俺はどうしたら良いんだ!?
誰か俺を助けてくれ……
ん?何だか声が聞こえる?脳内に直接響いているような……
もしかして、俺を導こうとしてくれているのか?
だったら何でも良い!俺を助けてくれ!頼むよ!!
14年04月25日 21:40
【亀夫君問題】 [ヤナギ]
【亀夫君問題】 [ヤナギ]
SPはアザゼルさんにお願いいたしました。初の亀雄君問題です。
解説を見る
「俺は毎日記憶を失う病にかかっているのか?」
俺がそう聞いたとき、明らかにスピーカーから聞こえてくる男の声の雰囲気が変わった。
「おめでとう。君は既に同じ一日を364回繰り返しているが、自力でその答えに辿り着けたのは初めてだ。
君が入院して丁度一年。今日は記念すべき日だ。
さあ全ての答えを開示しよう。箱の中を覗きたまえ。」
その言葉が発されると同時に何をしても開かなかった箱のカギがガチャリと外れる音がした。
そこにあったのは一冊のノート。
筆跡は・・・俺の字だ。
『2014年4月1日 入院初日
俺はある病に感染しているといきなり言われた。
まだ名のない新種の伝染病らしい。
なんでも感染すると寝る度に感染直後まで記憶が巻き戻される、なんていう症状が出るとの事。
馬鹿げていると思うがどうやら大真面目のようだ。
感染性が強いため隔離しなければならない事、そしてその病を研究する為に被験者になってもらいたい事を伝えられた。
俺のこの部屋での様子から治癒過程を確かめたいとか、そんな内容だった気がする。
俺は了承した。なに、ちょっとしたドッキリだろう。乗ってやるのも悪くないさ(笑)
それにしてもおかしいな……今日は4月1日だったか?
俺の記憶じゃあ今日は3月28日なんだが……』
ノートの1ページ目はそんな内容だった。
『2014年4月2日 入院2日目
男の言っていたことは本当だった。
なんだこれ、俺は何も覚えていない。
こんなことを書いた記憶がない。
そもそも今日は4月2日だって?
俺の記憶じゃあ今日は3月28日だってのに……』
『2014年4月3日 入院3日目
書いた記憶のない事が俺の字で書いてある。
今日は3月28日じゃないのか?』
『2014年4月4日 入院4日目
今日の日付が4月4日だなんて信じられない。
俺は昨日の3月27日の夜、自分の家のベッドで寝たことを確かに覚えているのに……』
そんなことが延々と書かれていた。
ちっとも成長していない、俺じゃない俺の姿がそこにあった。
見る限り、俺は本当に一度たりとも自力で自分の現状に辿り着くことはできなかったみたいだ。
「さあ今日の分の日記をつけてくれ。明日、君の記憶が引き継げているかどうかで、病がどれほど治癒しているか分かるだろうから。」
声に促されるまま、俺は箱の中に入っていたペンを手に取り、2015年3月30日と書かれている部分の次の空白に書き加える。
『2015年3月31日 入院365日目
俺は到底、自力で答えに辿り着けたなんて思っていない。
脳内に響く声が俺を導いてくれた。
もう声は聞こえないけれど、それはきっと確かな事だ。
何となく、俺が今日寝て起きたとき、今日のことは忘れてしまっているんだろう。
またきっと同じように目を覚まして、同じように拉致されたと思いこんで、同じように醜態を晒すんだろう。
その時、また同じように導いてもらえるとは思えない。
今回限りの奇跡みたいなものだったんだろうきっと。
だから覚えている今のうちに俺はこれを書かないといけない。
#big5#ありがとう #/big5# 』
俺がそう聞いたとき、明らかにスピーカーから聞こえてくる男の声の雰囲気が変わった。
「おめでとう。君は既に同じ一日を364回繰り返しているが、自力でその答えに辿り着けたのは初めてだ。
君が入院して丁度一年。今日は記念すべき日だ。
さあ全ての答えを開示しよう。箱の中を覗きたまえ。」
その言葉が発されると同時に何をしても開かなかった箱のカギがガチャリと外れる音がした。
そこにあったのは一冊のノート。
筆跡は・・・俺の字だ。
『2014年4月1日 入院初日
俺はある病に感染しているといきなり言われた。
まだ名のない新種の伝染病らしい。
なんでも感染すると寝る度に感染直後まで記憶が巻き戻される、なんていう症状が出るとの事。
馬鹿げていると思うがどうやら大真面目のようだ。
感染性が強いため隔離しなければならない事、そしてその病を研究する為に被験者になってもらいたい事を伝えられた。
俺のこの部屋での様子から治癒過程を確かめたいとか、そんな内容だった気がする。
俺は了承した。なに、ちょっとしたドッキリだろう。乗ってやるのも悪くないさ(笑)
それにしてもおかしいな……今日は4月1日だったか?
俺の記憶じゃあ今日は3月28日なんだが……』
ノートの1ページ目はそんな内容だった。
『2014年4月2日 入院2日目
男の言っていたことは本当だった。
なんだこれ、俺は何も覚えていない。
こんなことを書いた記憶がない。
そもそも今日は4月2日だって?
俺の記憶じゃあ今日は3月28日だってのに……』
『2014年4月3日 入院3日目
書いた記憶のない事が俺の字で書いてある。
今日は3月28日じゃないのか?』
『2014年4月4日 入院4日目
今日の日付が4月4日だなんて信じられない。
俺は昨日の3月27日の夜、自分の家のベッドで寝たことを確かに覚えているのに……』
そんなことが延々と書かれていた。
ちっとも成長していない、俺じゃない俺の姿がそこにあった。
見る限り、俺は本当に一度たりとも自力で自分の現状に辿り着くことはできなかったみたいだ。
「さあ今日の分の日記をつけてくれ。明日、君の記憶が引き継げているかどうかで、病がどれほど治癒しているか分かるだろうから。」
声に促されるまま、俺は箱の中に入っていたペンを手に取り、2015年3月30日と書かれている部分の次の空白に書き加える。
『2015年3月31日 入院365日目
俺は到底、自力で答えに辿り着けたなんて思っていない。
脳内に響く声が俺を導いてくれた。
もう声は聞こえないけれど、それはきっと確かな事だ。
何となく、俺が今日寝て起きたとき、今日のことは忘れてしまっているんだろう。
またきっと同じように目を覚まして、同じように拉致されたと思いこんで、同じように醜態を晒すんだろう。
その時、また同じように導いてもらえるとは思えない。
今回限りの奇跡みたいなものだったんだろうきっと。
だから覚えている今のうちに俺はこれを書かないといけない。
#big5#ありがとう #/big5# 』
「星よ、希望の光よ」「5ブックマーク」
青年は宇宙船の中で生まれた。物心ついたときから船の中の人々とともに、星を眺めて生きている。
200年前――
荒廃して、もはや居住が不可能となった地球を脱出し、新しく居住可能な星を探すため、数百隻の宇宙船が作られた。青年の船はその一つである。
とはいえ、探索は分の悪い賭けであり、新しい星は容易に見つからないと思われた。生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を船に搭載し、長旅の備えとした。
船団が地球から飛び立って200年、予想は当たった。すでに船の中で世代は何度も代わっているが、新しい星はまだ見つかっていない。
先の見えない日々に、船の住民たちの倦怠や憂鬱は色濃さを増していった。それは予想以上だったかもしれない。
先日、15年ぶりに候補となる星が見つかり、今日まで調査が行われたが……結論は「居住不適切」だった。
通算8回目の希望もついえ、船の住民たちのほとんどは絶望して言う。
この周囲の星々は牢獄だ。自分たちは、そしておそらく自分の子も孫も、この船の中で死ぬだろう。そして新しい星が見つからぬまま宇宙船は朽ち果てるのだ、と。
しかし、青年の周囲の人々は違う。居住不適切の判定が出た今日も、いつもと同じく、
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!」
#red#新天地での人類の輝かしい繁栄の日々を心から信じて、口々にそう言うのだ。#/red#
子供のころはわからなかったが、今では青年も同じ思いでいる。
青年の周囲の人々が、船団の目的達成を信じる態度を崩さない理由を考察せよ。
200年前――
荒廃して、もはや居住が不可能となった地球を脱出し、新しく居住可能な星を探すため、数百隻の宇宙船が作られた。青年の船はその一つである。
とはいえ、探索は分の悪い賭けであり、新しい星は容易に見つからないと思われた。生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を船に搭載し、長旅の備えとした。
船団が地球から飛び立って200年、予想は当たった。すでに船の中で世代は何度も代わっているが、新しい星はまだ見つかっていない。
先の見えない日々に、船の住民たちの倦怠や憂鬱は色濃さを増していった。それは予想以上だったかもしれない。
先日、15年ぶりに候補となる星が見つかり、今日まで調査が行われたが……結論は「居住不適切」だった。
通算8回目の希望もついえ、船の住民たちのほとんどは絶望して言う。
この周囲の星々は牢獄だ。自分たちは、そしておそらく自分の子も孫も、この船の中で死ぬだろう。そして新しい星が見つからぬまま宇宙船は朽ち果てるのだ、と。
しかし、青年の周囲の人々は違う。居住不適切の判定が出た今日も、いつもと同じく、
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!」
#red#新天地での人類の輝かしい繁栄の日々を心から信じて、口々にそう言うのだ。#/red#
子供のころはわからなかったが、今では青年も同じ思いでいる。
青年の周囲の人々が、船団の目的達成を信じる態度を崩さない理由を考察せよ。
17年10月04日 23:00
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]
原案:azさん。 コラボ:azさん&SoMRさん。 挿絵:さるぼぼさん。 猛者の補欠作品、推参です。
解説を見る
200年前――
数百隻の宇宙船が宇宙に向かって飛び立とうとしたとき、中の1隻がエンジントラブルを起こした。
その船の乗員は驚きあわてたが、結局どうすることもできず、空へと飛び立っていく他の宇宙船を涙を飲んで見送るしかなかった。
その1隻は、いまも地球上にある……生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を搭載したシェルターとして。
今日も、チャレンジする機会すら与えられなかった人々は、シェルターとなった宇宙船から夜空を見上げて言う。羨望と嫉妬を込めて。
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!俺たちはずっとこのままだが、飛び立っていった連中は今ごろもう新しい星で楽しくやってるのかもしれない」
「まだ到着できていないとしても……いつか必ず新しい星に到着するだろう。#red#そこではまた輝かしい日々が始まるだろう。……ちくしょう!#/red#」
青年はその言葉を聞きながら、本当にそうだと思うのだ。
数百隻の宇宙船が宇宙に向かって飛び立とうとしたとき、中の1隻がエンジントラブルを起こした。
その船の乗員は驚きあわてたが、結局どうすることもできず、空へと飛び立っていく他の宇宙船を涙を飲んで見送るしかなかった。
その1隻は、いまも地球上にある……生きていくだけなら半永久的に維持できる設備を搭載したシェルターとして。
今日も、チャレンジする機会すら与えられなかった人々は、シェルターとなった宇宙船から夜空を見上げて言う。羨望と嫉妬を込めて。
「星は今日もきれいだ。この星々の中に、居住可能な新しい星は必ずある!俺たちはずっとこのままだが、飛び立っていった連中は今ごろもう新しい星で楽しくやってるのかもしれない」
「まだ到着できていないとしても……いつか必ず新しい星に到着するだろう。#red#そこではまた輝かしい日々が始まるだろう。……ちくしょう!#/red#」
青年はその言葉を聞きながら、本当にそうだと思うのだ。
「【ラテクエ76リサイクル】アベコベエレベーター」「5ブックマーク」
上の階に行きたいので下に行くエレベータに乗る男。
一体何故?
tsuna さんの作品のリサイクルです。
一体何故?
tsuna さんの作品のリサイクルです。
17年05月25日 02:00
【ウミガメのスープ】 [なさ]
【ウミガメのスープ】 [なさ]
解説を見る
男は10階建ての建物の屋上から景色を撮影しようと思った。
10階まで来て屋上に向かう階段を登ったが、屋上に出るための扉は鍵がかかっている。どうやら管理者の許可がいるようだ。
男はエレベーターに乗って、1階にある管理室で許可をとり鍵を借りた。
10階まで来て屋上に向かう階段を登ったが、屋上に出るための扉は鍵がかかっている。どうやら管理者の許可がいるようだ。
男はエレベーターに乗って、1階にある管理室で許可をとり鍵を借りた。
「能天気にフル活用」「5ブックマーク」
雨が降ってきたため、カメオは自分の携帯電話の待ち受けを「雨が降っている絵」に変えた。
雰囲気的な理由でないとすれば、一体何故カメオはそうしたのだろう?
雰囲気的な理由でないとすれば、一体何故カメオはそうしたのだろう?
16年11月27日 12:31
【ウミガメのスープ】 [甘木]
【ウミガメのスープ】 [甘木]
不調だったパソコン直ったっぽい記念出題
解説を見る
カメオはとにかく忘れっぽい。
朝に雨が降っていたために傘を差して会社に持って行った場合、帰宅時に雨が止んでいるとうっかり傘を持ってきたこと自体を忘れ、会社に置いて行ってしまうことが多々あった。
「傘を忘れない」とメモをしても、そのメモの存在自体忘れてしまうという始末。
そこで、カメオは考えた。
カメオは会社から帰る前に、決まって携帯電話をチャックする。
これは習慣となっているため、絶対に忘れることがない。会社から出る前に自然と携帯の待ち受けが目に入る。
そのため、朝のうちに待ち受けを「雨が降っている絵」にしておけば、帰宅時に絶対に見ることとなる。
その待ち受けを見て、「朝に雨が降っていたこと=傘を会社に持ってきていること」を連想させ、
傘を忘れないようにしたのだ。
その日の帰宅時間。
カメオ「ん?待ち受けがいつもと違うな。変えたんだっけ?……雨の絵……あ!そうだ傘!いやぁ、我ながらナイスアイデアだな!これからも、朝に雨が降ったらこれをやろう!」
……次に雨が降った時には、そのアイデアすらもすっかり忘れてしまっているということをカメオはまだ知らない……。
朝に雨が降っていたために傘を差して会社に持って行った場合、帰宅時に雨が止んでいるとうっかり傘を持ってきたこと自体を忘れ、会社に置いて行ってしまうことが多々あった。
「傘を忘れない」とメモをしても、そのメモの存在自体忘れてしまうという始末。
そこで、カメオは考えた。
カメオは会社から帰る前に、決まって携帯電話をチャックする。
これは習慣となっているため、絶対に忘れることがない。会社から出る前に自然と携帯の待ち受けが目に入る。
そのため、朝のうちに待ち受けを「雨が降っている絵」にしておけば、帰宅時に絶対に見ることとなる。
その待ち受けを見て、「朝に雨が降っていたこと=傘を会社に持ってきていること」を連想させ、
傘を忘れないようにしたのだ。
その日の帰宅時間。
カメオ「ん?待ち受けがいつもと違うな。変えたんだっけ?……雨の絵……あ!そうだ傘!いやぁ、我ながらナイスアイデアだな!これからも、朝に雨が降ったらこれをやろう!」
……次に雨が降った時には、そのアイデアすらもすっかり忘れてしまっているということをカメオはまだ知らない……。
「【親友の配慮】」「5ブックマーク」
とある個人競技で大怪我をし、絶望を味わった男。
『復帰に向けて元気に治療頑張ってるか?』
『歩行の調子はどうだ? あんまり無理するなよ。』
『訓練も大変だろうけど、たまには飯でも行こうぜ!』
男の親友から送られてきたこれらのメールには、
男も気付いていない、親友としての “とある配慮” がなされている。
『謝謝! アジフライ定食が、食べたい。』
親友は一体、“どういう事に対して気を遣っているのか”
その真意を推理してください。
『復帰に向けて元気に治療頑張ってるか?』
『歩行の調子はどうだ? あんまり無理するなよ。』
『訓練も大変だろうけど、たまには飯でも行こうぜ!』
男の親友から送られてきたこれらのメールには、
男も気付いていない、親友としての “とある配慮” がなされている。
『謝謝! アジフライ定食が、食べたい。』
親友は一体、“どういう事に対して気を遣っているのか”
その真意を推理してください。
15年05月27日 00:04
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]
解説を見る
李は、とある大きな大会の個人競技中に不慮の大怪我をし、
【途中棄権での最下位】という最悪の絶望を味わった。
身体機能のとても優れた中国人アスリートとして全世界的に注目を浴び、
今後も大きな期待を寄せられていた李。
大会会場内に響き渡る、ファンをはじめとする観客達の悲鳴や絶望感に満ちた声々。
実況担当者の叫ぶ様な悲痛な声が、李の脳内に、心に重く深く突き刺さる。
【李は………李は、なんと最下位です!!!!!
なんという悲劇でしょう………優勝が期待されていた中国の李の順位は………なんとビリ!!!!!
こんな結末を、一体誰が想像出来たでしょうか………中国の李は、ビリという結果に終わってしまいました!!!!!
これは大変です!!!!! たった今、足を押さえたまま担架で運ばれて行く李選手!!!!!
その表情はとても険しく、今後の…………………………】
…………………………痛みと絶望感に浸りながら、李の耳は実況を聴いていた。
(……………俺が……………この俺が……………ビリ……………だ……………と……………?)
それから2年後、
李は日本の医療施設で再起の為に身体の治療や訓練等を続けている。
そんな李を励ましたり元気づけたり、日々支え続ける親友の心の中には、とある配慮が根差していた。
“ 【リハビリ】という言葉は、使いたくない。 ”
【途中棄権での最下位】という最悪の絶望を味わった。
身体機能のとても優れた中国人アスリートとして全世界的に注目を浴び、
今後も大きな期待を寄せられていた李。
大会会場内に響き渡る、ファンをはじめとする観客達の悲鳴や絶望感に満ちた声々。
実況担当者の叫ぶ様な悲痛な声が、李の脳内に、心に重く深く突き刺さる。
【李は………李は、なんと最下位です!!!!!
なんという悲劇でしょう………優勝が期待されていた中国の李の順位は………なんとビリ!!!!!
こんな結末を、一体誰が想像出来たでしょうか………中国の李は、ビリという結果に終わってしまいました!!!!!
これは大変です!!!!! たった今、足を押さえたまま担架で運ばれて行く李選手!!!!!
その表情はとても険しく、今後の…………………………】
…………………………痛みと絶望感に浸りながら、李の耳は実況を聴いていた。
(……………俺が……………この俺が……………ビリ……………だ……………と……………?)
それから2年後、
李は日本の医療施設で再起の為に身体の治療や訓練等を続けている。
そんな李を励ましたり元気づけたり、日々支え続ける親友の心の中には、とある配慮が根差していた。
“ 【リハビリ】という言葉は、使いたくない。 ”