「応援団カメオ」「1ブックマーク」
カメオは強豪海亀高校野球部のOBで、毎年甲子園まで応援に来ている。
今年もカメオと彼女のカメコは、海亀高校の初戦を観戦していた。
海亀高校野球部は、#b#まさかの初戦敗退。#/b#
#b#直後カメオはカメコから、「嘘つき!顔も見たくない!」と罵倒された。#/b#
カメコは海亀高校が負けたことに怒っているわけではないのだが、一体何が原因だろう?
今年もカメオと彼女のカメコは、海亀高校の初戦を観戦していた。
海亀高校野球部は、#b#まさかの初戦敗退。#/b#
#b#直後カメオはカメコから、「嘘つき!顔も見たくない!」と罵倒された。#/b#
カメコは海亀高校が負けたことに怒っているわけではないのだが、一体何が原因だろう?
16年01月05日 23:11
【ウミガメのスープ】 [letitia]
【ウミガメのスープ】 [letitia]
季節外れの熱めなスープ
解説を見る
カメオは甲子園に高校野球を見に行っていた。#b#母校である海亀高校の応援である。#/b#
海亀高校野球部は強豪校で、ここ十年甲子園で好成績を残し続けている。カメオはその野球部に所属し、三年生の時に優勝したことをいつも自慢にしていた。
一方家で過ごしていたカメコは、テレビで偶然高校野球にチャンネルを合わせ、カメオがいつも自慢している母校の野球部が出ていると気づいた。
試合が終わり、サイレンが響く。海亀高校野球部は、初戦で敗退。#b#ここ九年続いてきた初戦突破が、終わってしまった。#/b#
テレビが肩を落とす球児たちを映す中、実況が言う。
「#b#海亀高校、十年連続の初戦突破ならず!#/b#」
その言葉がカメコの頭に引っかかった。#b#海亀高校は、十年連続で初戦で敗退している?#/b#ならば、25歳であるカメオが甲子園で優勝したというのは大嘘ではないか!見栄を張って話を盛るとは、なんて小さい男だろう!
海亀高校まさかの敗退に意気消沈するカメオのもとに、メールが届いた。
『私、嘘つきは嫌い』
…なんのことだ?えーっと、「なんの話?」っと。
『しらばっくれるなんて最低』
えっと…何がバレた?!先週の合コンか…?「直接話そう」っと。
『反省するまでは顔も見たくない』
えーーーーーーー????
#b#【要約】#/b#
#b#カメオは甲子園で優勝していたが、母校が初戦敗退し、実況が「十年連続の初戦突破ならず」といった。それを「十年間初戦で敗退している」と解釈したカメコは、カメオの甲子園優勝が嘘だと勘違いした。#/b#
海亀高校野球部は強豪校で、ここ十年甲子園で好成績を残し続けている。カメオはその野球部に所属し、三年生の時に優勝したことをいつも自慢にしていた。
一方家で過ごしていたカメコは、テレビで偶然高校野球にチャンネルを合わせ、カメオがいつも自慢している母校の野球部が出ていると気づいた。
試合が終わり、サイレンが響く。海亀高校野球部は、初戦で敗退。#b#ここ九年続いてきた初戦突破が、終わってしまった。#/b#
テレビが肩を落とす球児たちを映す中、実況が言う。
「#b#海亀高校、十年連続の初戦突破ならず!#/b#」
その言葉がカメコの頭に引っかかった。#b#海亀高校は、十年連続で初戦で敗退している?#/b#ならば、25歳であるカメオが甲子園で優勝したというのは大嘘ではないか!見栄を張って話を盛るとは、なんて小さい男だろう!
海亀高校まさかの敗退に意気消沈するカメオのもとに、メールが届いた。
『私、嘘つきは嫌い』
…なんのことだ?えーっと、「なんの話?」っと。
『しらばっくれるなんて最低』
えっと…何がバレた?!先週の合コンか…?「直接話そう」っと。
『反省するまでは顔も見たくない』
えーーーーーーー????
#b#【要約】#/b#
#b#カメオは甲子園で優勝していたが、母校が初戦敗退し、実況が「十年連続の初戦突破ならず」といった。それを「十年間初戦で敗退している」と解釈したカメコは、カメオの甲子園優勝が嘘だと勘違いした。#/b#
「ハッピーな無くし物」「1ブックマーク」
カメコは整理整頓が苦手だ。
出かける直前になって、財布や携帯電話などが無い!と大騒ぎすることもしばしばあった。
そういう時は大抵、夫のカメオがすぐに見つけてくれるのだが。
とある休日の朝、あるはずの物が無いことに気が付いたカメコは、
今度は大騒ぎするどころか、とても嬉しい気持ちになったという。
それは一体なんだろう?
出かける直前になって、財布や携帯電話などが無い!と大騒ぎすることもしばしばあった。
そういう時は大抵、夫のカメオがすぐに見つけてくれるのだが。
とある休日の朝、あるはずの物が無いことに気が付いたカメコは、
今度は大騒ぎするどころか、とても嬉しい気持ちになったという。
それは一体なんだろう?
16年01月05日 22:09
【20の扉】 [キュアピース]
【20の扉】 [キュアピース]
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休日の朝、いつもより少し遅い時間に起床し、顔を洗おうと洗面所へ向かったカメコは、
溜まっていた洗濯物が無くなっていることに気が付いた。
早起きした夫のカメオが洗濯を手伝ってくれたのだろう。
そう思ったカメコは、思わずニッコリと笑ってしまっていた。
「おはようカメオ!今日の晩御飯は貴方の大好物のウミガメのスープにするわね!」
答え:溜まっていた洗濯物(食器などでもOK)
溜まっていた洗濯物が無くなっていることに気が付いた。
早起きした夫のカメオが洗濯を手伝ってくれたのだろう。
そう思ったカメコは、思わずニッコリと笑ってしまっていた。
「おはようカメオ!今日の晩御飯は貴方の大好物のウミガメのスープにするわね!」
答え:溜まっていた洗濯物(食器などでもOK)
「あるセロリーマンの旅行」「1ブックマーク」
Aは夫婦で旅行に行くことになった
電車で日光に行き、旅館で過ごす二泊三日のツアー
偶然、同じ電車に乗り合わせた夫婦がおり(以下B夫婦)
行先も内容も全く同じだった
しかしAが支払った額よりBの方が少なかった
いったい何故?
電車で日光に行き、旅館で過ごす二泊三日のツアー
偶然、同じ電車に乗り合わせた夫婦がおり(以下B夫婦)
行先も内容も全く同じだった
しかしAが支払った額よりBの方が少なかった
いったい何故?
10年12月24日 13:16
【ウミガメのスープ】 [にゃにゃ]
【ウミガメのスープ】 [にゃにゃ]
解説を見る
B夫婦は学生結婚の大学生だった
B夫婦は学割で電車代が安くなっていた。
豆の知識
実際は大学生って30歳でも80歳の社会人でも大学生の権利もてるよ
なのでその大学がちゃんと対象になっていたら当然大学生だから学割も発券してくれる
学割は101Km以上の営業距離で摘要されるナリよ
B夫婦は学割で電車代が安くなっていた。
豆の知識
実際は大学生って30歳でも80歳の社会人でも大学生の権利もてるよ
なのでその大学がちゃんと対象になっていたら当然大学生だから学割も発券してくれる
学割は101Km以上の営業距離で摘要されるナリよ
「冷たさを含む潤い」「1ブックマーク」
冷たさを含む潤い
彼はバス車内から外を見ていた。
急に座席を倒した。
ふて寝した。
どうしたのだろう。
彼はバス車内から外を見ていた。
急に座席を倒した。
ふて寝した。
どうしたのだろう。
10年12月21日 19:29
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
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外は雨。
バスの窓ガラス。
歩む人がみなモザイク。
雨は窓ガラスをスーっと伝う。
窓ガラス、私の顔を映す。
私の目尻から顎をスーッと伝う。
違和感が無い。
外は人で溢れているのに。
エンジン音。それしか聞こえない。
外の世界は潤いに満ちている。
冷たさを含んだ潤い。
現実。
私の世界は渇ききっている。
ぬるい暖房機の渇き。
私だけの世界。
向こうにいる私は写し鏡の自分。
涙を流し続けている。
嫌になった。
座席をたおす。
横を向いても外は見えない。
いいんだこれで。
目的地についたのなら、どうせ降りなきゃいけないのだから。
今はこれでいいんだ。
バスの窓ガラス。
歩む人がみなモザイク。
雨は窓ガラスをスーっと伝う。
窓ガラス、私の顔を映す。
私の目尻から顎をスーッと伝う。
違和感が無い。
外は人で溢れているのに。
エンジン音。それしか聞こえない。
外の世界は潤いに満ちている。
冷たさを含んだ潤い。
現実。
私の世界は渇ききっている。
ぬるい暖房機の渇き。
私だけの世界。
向こうにいる私は写し鏡の自分。
涙を流し続けている。
嫌になった。
座席をたおす。
横を向いても外は見えない。
いいんだこれで。
目的地についたのなら、どうせ降りなきゃいけないのだから。
今はこれでいいんだ。
「【ラテクエ煮】自由と暖かさ」「1ブックマーク」
クリスマスを意外な人と過ごすことになった。
…翌日以降、その日の話を持ち出すことはなかった。
状況を推理せよ。
…翌日以降、その日の話を持ち出すことはなかった。
状況を推理せよ。
10年12月18日 23:13
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
女ははクリスマスに意外な男に呼び出された。
父を殺した男だ。
少年は15歳のその当時不良だった。
何かに対して不満を持っていた訳では無いのだが、とにかく"自由"が欲しかった。
やれることは何でもやった。
酒にタバコに、盗みもやった。
彼にとって悪事は自分が生きている証であり、存在そのものだと思っていた。
その日彼は人を殺した。
盗んだ軽トラックで、出来もしない運転で。
その日は雪の日であり、ブレーキが効かなかった。
少女はその時10歳であり、大好きな父親との遊園地の帰りであった。
雪の降る夜、お父さんの"暖かい"指先を擦りながら、沢山話して歩いていた。
「お化け屋敷怖かったよね〜、お父さん。」
「お父さん、あの船がぶらーんってなるやつ凄かったよね!!」
「お父さん、また一緒に行こうね」
少女にとって夢のような楽しい時だった。
そして父は死んだ。
青信号の横断歩道で、軽トラックに轢き殺された。
少年は立ち尽くした。少女も立ち尽くした。
一人は"自由"を失った。一人は"暖かさ"を失った。
少年は償った。
少年院を出て、真面目に働いた。
そして働いた金を少女に手渡し続けた。
浪費は一切せず、生きる分以外のお金を全額。
「お金なんていらない」
そう少女が言うと、今度はその時少女が必要な物を与え続けた。
少女が今持っている高額のクラリネットや、宝石、鞄は全て少年が買い与えたものだ。
初めはそれらを突き返していたのだが、あまりのしつこさにどうでもよくなってしまった。
少年は少女にたくさん話しかけた。
迷惑そうにする少女を気にせず、笑わせようとしたり、相談にのろうとしたり。
別に少年が無神経な訳では無い。
少年はもう決めてしまっていたのだ。
彼女に生涯を尽くす。
そんなことをしても少女の"暖かさ"が戻ってくる訳でも無い。
そんなことをしたら少年の"自由"が戻ってくる訳が無い。
それでも彼は決めてしまっていた。
恋愛感情では無く、同情でも無い。
彼の強さであり、それは弱さだ。
自らの全てを委ねようとしていた。
少女はというと、実は少年に惹かれ始めていた。
その時彼女は18歳。お年頃だった。
自分の事を常に気にかけ、お姫様のように扱ってくれる彼を好きにならない訳が無い。
例え父を殺した相手でも。
勿論そんな馬鹿な感情は表には出せない。
何よりも彼女は気づいていた。
彼の背負っているその重い決意を。
自分の事を愛する対象として見ず、彼自身が自由になれずにいることを。
二人はそのまま大人になった。
男が25歳のクリスマス。女が20歳のクリスマス。
その日男は女を呼び出した。
「千代ちゃん、急に呼び出してゴメンね。」
「いいですよ。でもこんな日に呼び出すなんて……。下心がおあり?」
「……うん、あるよ。」
男の真剣な目に、女も真剣になった。
「君と一緒に暮らして生きたい。君が大人になるまで待ってた。ずっとそうしたいと思っていた。」
「…………………………」
「僕は……君を愛している。」嘘だ。
「僕には君しかいない。」本当だ。
「僕と結婚してくれないか?」
女は思った。この人はずるい。
この男と暮らせるなら、きっと幸せになれるだろう。
暖かさもきっと貰える。
だけど……自由は………。
女は男を愛していた。
だからこの言葉を男に返すのだ。
「せっかくですが、お断りします。」
「そんな嘘の告白で私が落ちるとでも思ったか!!」
「とっくの昔に気づいてるんだよ!!あなたが私に一生を捧げようとしているのを!!」
「もういいよ、私のことなんて!自由になんなよ!自由になってよぉ。」
「……それでも僕は君しかいない。僕は君に許されるために告白した訳じゃない。」
「僕の意思で、本心で、結婚したいんだ。」
「……私も貴方が好きだよ。でも今の貴方とは結婚出来ない。」
「今日の事は忘れよう。貴方が父を殺した事は変わらないけれど、私への償いはこれで終わり。」
「あと五年間、じっくり付き合って下さい。その時は貴方が私のことを好きになってくれるよう頑張るから。二人が絶対幸せになれるように頑張るから。」
男はそれを受け入れた。
彼らは二度とその日の話を持ち出すことはなかった。
二人は今付き合っている。
しかしその心の隙間にある壁を取り払う事は出来ない。
女は父のことを、男はそれを殺したことを、ふと思い出すのだ。
その時は二人抱きしめあう。
二人が"自由"と"暖かさ"を再び手に入れたことを、必死で確かめ合うかのように。
父を殺した男だ。
少年は15歳のその当時不良だった。
何かに対して不満を持っていた訳では無いのだが、とにかく"自由"が欲しかった。
やれることは何でもやった。
酒にタバコに、盗みもやった。
彼にとって悪事は自分が生きている証であり、存在そのものだと思っていた。
その日彼は人を殺した。
盗んだ軽トラックで、出来もしない運転で。
その日は雪の日であり、ブレーキが効かなかった。
少女はその時10歳であり、大好きな父親との遊園地の帰りであった。
雪の降る夜、お父さんの"暖かい"指先を擦りながら、沢山話して歩いていた。
「お化け屋敷怖かったよね〜、お父さん。」
「お父さん、あの船がぶらーんってなるやつ凄かったよね!!」
「お父さん、また一緒に行こうね」
少女にとって夢のような楽しい時だった。
そして父は死んだ。
青信号の横断歩道で、軽トラックに轢き殺された。
少年は立ち尽くした。少女も立ち尽くした。
一人は"自由"を失った。一人は"暖かさ"を失った。
少年は償った。
少年院を出て、真面目に働いた。
そして働いた金を少女に手渡し続けた。
浪費は一切せず、生きる分以外のお金を全額。
「お金なんていらない」
そう少女が言うと、今度はその時少女が必要な物を与え続けた。
少女が今持っている高額のクラリネットや、宝石、鞄は全て少年が買い与えたものだ。
初めはそれらを突き返していたのだが、あまりのしつこさにどうでもよくなってしまった。
少年は少女にたくさん話しかけた。
迷惑そうにする少女を気にせず、笑わせようとしたり、相談にのろうとしたり。
別に少年が無神経な訳では無い。
少年はもう決めてしまっていたのだ。
彼女に生涯を尽くす。
そんなことをしても少女の"暖かさ"が戻ってくる訳でも無い。
そんなことをしたら少年の"自由"が戻ってくる訳が無い。
それでも彼は決めてしまっていた。
恋愛感情では無く、同情でも無い。
彼の強さであり、それは弱さだ。
自らの全てを委ねようとしていた。
少女はというと、実は少年に惹かれ始めていた。
その時彼女は18歳。お年頃だった。
自分の事を常に気にかけ、お姫様のように扱ってくれる彼を好きにならない訳が無い。
例え父を殺した相手でも。
勿論そんな馬鹿な感情は表には出せない。
何よりも彼女は気づいていた。
彼の背負っているその重い決意を。
自分の事を愛する対象として見ず、彼自身が自由になれずにいることを。
二人はそのまま大人になった。
男が25歳のクリスマス。女が20歳のクリスマス。
その日男は女を呼び出した。
「千代ちゃん、急に呼び出してゴメンね。」
「いいですよ。でもこんな日に呼び出すなんて……。下心がおあり?」
「……うん、あるよ。」
男の真剣な目に、女も真剣になった。
「君と一緒に暮らして生きたい。君が大人になるまで待ってた。ずっとそうしたいと思っていた。」
「…………………………」
「僕は……君を愛している。」嘘だ。
「僕には君しかいない。」本当だ。
「僕と結婚してくれないか?」
女は思った。この人はずるい。
この男と暮らせるなら、きっと幸せになれるだろう。
暖かさもきっと貰える。
だけど……自由は………。
女は男を愛していた。
だからこの言葉を男に返すのだ。
「せっかくですが、お断りします。」
「そんな嘘の告白で私が落ちるとでも思ったか!!」
「とっくの昔に気づいてるんだよ!!あなたが私に一生を捧げようとしているのを!!」
「もういいよ、私のことなんて!自由になんなよ!自由になってよぉ。」
「……それでも僕は君しかいない。僕は君に許されるために告白した訳じゃない。」
「僕の意思で、本心で、結婚したいんだ。」
「……私も貴方が好きだよ。でも今の貴方とは結婚出来ない。」
「今日の事は忘れよう。貴方が父を殺した事は変わらないけれど、私への償いはこれで終わり。」
「あと五年間、じっくり付き合って下さい。その時は貴方が私のことを好きになってくれるよう頑張るから。二人が絶対幸せになれるように頑張るから。」
男はそれを受け入れた。
彼らは二度とその日の話を持ち出すことはなかった。
二人は今付き合っている。
しかしその心の隙間にある壁を取り払う事は出来ない。
女は父のことを、男はそれを殺したことを、ふと思い出すのだ。
その時は二人抱きしめあう。
二人が"自由"と"暖かさ"を再び手に入れたことを、必死で確かめ合うかのように。