「真の芸術とは…」「1ブックマーク」
ラテシン公園で、野外美術展が開かれていた。
カメオも、その美術展をを訪れた者の一人だ。
カメオは個展会場を進むと、とある作品の前で足を止めた。
正面を見る。
そして、空を見上げる。
作品名に目をやる。
また正面を見る。
そしてまた、空を見上げた。
(まあ、まだ早いもんな)
カメオは、また後で来ようと思い、その作品を後にした。
だがカメオが後で訪れたとき、美術展はもう終わってしまっていた。
(そんな馬鹿な、じゃああの作品は展示されても意味がないじゃないか)
#b#※カメオは何故このような行動を取ったのか?#/b#
カメオも、その美術展をを訪れた者の一人だ。
カメオは個展会場を進むと、とある作品の前で足を止めた。
正面を見る。
そして、空を見上げる。
作品名に目をやる。
また正面を見る。
そしてまた、空を見上げた。
(まあ、まだ早いもんな)
カメオは、また後で来ようと思い、その作品を後にした。
だがカメオが後で訪れたとき、美術展はもう終わってしまっていた。
(そんな馬鹿な、じゃああの作品は展示されても意味がないじゃないか)
#b#※カメオは何故このような行動を取ったのか?#/b#
16年12月07日 23:45
【ウミガメのスープ】 [第四アルカ騎士団]
【ウミガメのスープ】 [第四アルカ騎士団]
解説を見る
その作品は彫刻であり、半裸の人物が上空を指し示しているように見えた。
そして、作品名を、カメオは#b#「月夜」#/b#と読んだ。
一見して意味が分からなかったカメオは、
「この作品は月夜を指し示す彫刻なんだ」
「月夜そのものが芸術であるというメッセージが込められているに違いない」
「月夜になってからじゃないと意味がないんだな」
そう解釈し、後で―夜になってから来ようと思ってその場を後にした。
カメオは勘違いしていた。
作品名が手書きだったため、「月夜」に見えてしまったが。
正しい作品名は#b#「腋」。#/b#
そう、彫刻は上空を指し示していたのではない。
手を挙げることで、腋を見せていたのだ。
後にそのことを知ったカメオは、勘違いした恥ずかしさと共に
「腋見せるのがメインの彫刻ってなんだよ!」
と、何となくやり場のない怒りを覚えたという。
#b#※要約#/b#
#b#「腋」という題名の、手を挙げた彫刻を見たカメオ。#/b#
#b#手書きだったため、題名を「月夜」と勘違いし、月夜を指し示すための芸術だと思い込んでいた。#/b#
そして、作品名を、カメオは#b#「月夜」#/b#と読んだ。
一見して意味が分からなかったカメオは、
「この作品は月夜を指し示す彫刻なんだ」
「月夜そのものが芸術であるというメッセージが込められているに違いない」
「月夜になってからじゃないと意味がないんだな」
そう解釈し、後で―夜になってから来ようと思ってその場を後にした。
カメオは勘違いしていた。
作品名が手書きだったため、「月夜」に見えてしまったが。
正しい作品名は#b#「腋」。#/b#
そう、彫刻は上空を指し示していたのではない。
手を挙げることで、腋を見せていたのだ。
後にそのことを知ったカメオは、勘違いした恥ずかしさと共に
「腋見せるのがメインの彫刻ってなんだよ!」
と、何となくやり場のない怒りを覚えたという。
#b#※要約#/b#
#b#「腋」という題名の、手を挙げた彫刻を見たカメオ。#/b#
#b#手書きだったため、題名を「月夜」と勘違いし、月夜を指し示すための芸術だと思い込んでいた。#/b#
「ゆめのあとで」「1ブックマーク」
イージーちゃんイージーちゃん!
やっと動きましたよ、なんですかねこれ。
ユメ、こんな機械初めて見ます。あ!画面に文字が出ましたよ、
ラテ……ン?
イージーちゃんなんですかね。ラテンって?
「わかりません」
へぇ、イージーちゃんにもわからないことあるんですね?
「わからないことは、わかりません」
……それより、変わった言葉を話してますね。
ショーセーちゃんのとも違いますし、ユメは興味津々です。
ああ、そうです!
もしよければ、ユメの話し相手になってくれませんか?
イージーちゃんもショーセーちゃんも、みーいんな最近、無愛想で退屈なんです。
あなたはどんな事が得意ですか? ユメはお話が得意です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユメたちと会話してみんなが無愛想になった理由を解明し、ユメが楽しくお話できるように助けてあげてください。
やっと動きましたよ、なんですかねこれ。
ユメ、こんな機械初めて見ます。あ!画面に文字が出ましたよ、
ラテ……ン?
イージーちゃんなんですかね。ラテンって?
「わかりません」
へぇ、イージーちゃんにもわからないことあるんですね?
「わからないことは、わかりません」
……それより、変わった言葉を話してますね。
ショーセーちゃんのとも違いますし、ユメは興味津々です。
ああ、そうです!
もしよければ、ユメの話し相手になってくれませんか?
イージーちゃんもショーセーちゃんも、みーいんな最近、無愛想で退屈なんです。
あなたはどんな事が得意ですか? ユメはお話が得意です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユメたちと会話してみんなが無愛想になった理由を解明し、ユメが楽しくお話できるように助けてあげてください。
16年11月26日 21:34
【亀夫君問題】 [風木守人]
【亀夫君問題】 [風木守人]
解説を見る
とある男は人類最後の人間だった。
より正確には、そう思っていた。
瓦礫の山の下、地下に設けられた培養カプセルの中で産声をあげ、彼はロボットに囲まれて育った。
彼の世界は、自分と機械で出来ていた。自分以外に動くものは機械しか知らなかった。
幸いにも地下に造られたその施設は、最低限の衣食住を保証してくれたし、ロボットたちが巧みに彼の退屈を紛らわせた。
「ねえ、おそとはどうなっているの?」
ある日、彼は唐突にそう言った。
「わかりません」
彼を育て上げた育児ロボットはそう答えた。それは彼にとって初めての衝撃だった。
ロボットたちは単に、知らないことや予測がつかないことに対して、不確定な答えを返さなかっただけだった。
しかし、それが彼の好奇心を刺激した。彼は、あらゆるロボットにこの質問をした。
彼に料理を運ぶ給仕ロボット、いつもどこかを走り回っている清掃ロボット、適度に勝ったり負けたりしてくれる遊戯ロボットに、栄養管理と美食を両立させる調理ロボット。
異常がないか巡回する警備ロボットや、皆の故障や怪我を治す救護ロボットや、彼の行動履歴を記録する運動ロボットや、それらを管理する管理ロボット。
果ては彼以外が来た時のために延々と立ち尽くしている案内ロボットまで。
彼はあらゆる知り合いに同じ質問をした。
「わかりません」
答えは同じだった。
「つまんない」
彼はそうつぶやいた。それから地獄が始まった。
彼は気づいてしまったのだ。ロボットと自分が違うことに。
一定の質問にみんな同じ回答をする事、
みんな同じ時間には同じ場所にいる事、
同じ個体は一字一句同じ答えをする事、
会話等を遮ると同じエラーを起こす事、
想像や予想をできず事実のみを語る事、
まるで、カビ臭い本のようだと思った。
「ろぼっとは、ぼくとはちがう?」
彼の世界が、ロボットの体のように底冷えしていった。
「わかりません」
横を偶然通ったあるロボットは、彼の言葉を拾ってそう答えた。
それ以来、彼は本をよく読むようになった。
本と言っても、書籍ロボットが見せてくれる文字列だ。知らない語彙を検索しながら物語を楽しめるシステムで、教材を兼ねている。
そこで、彼は自分以外に人間がいた事を知った。
人間とは、社会の生き物なのだ。
自らを明かすために、他者と自分を比較し位置を決める。地面がなければ雨粒が永遠に落ち続けるように、彼は他者がいないために、自己を何かとの関係で語る事ができない。
「ぼくいがいの人間に会いたい」
その夢が彼を突き動かした。
そして彼は旅に出た。
地図を広げて旅に出た。
東にシェルターがあると分かり、その廃墟の前で愕然とし、
西に研究所があると知り、英知の残骸たる灰と炭の前で涙した。
北の荒涼たる砂漠をさまよい、生物の痕跡すらないと絶望し、
南で生物の反応を感知し走れば、暴走したロボットが事切れていた。
いつしか彼は老いていた。
「僕の夢もここで終わりか」
あるシェルターを訪れた彼はそうつぶやいた。既に死期を悟り、柔らかく笑えるようになった。
「惜しむらくは、僕の夢が叶わなかったことか。一度でいいから、他の人間と話したかった」
彼はため息をつきながらシェルターの扉をくぐった。
いつも通りだ。
コールドスリープしている人間は、軒並み前時代的な方法のせいで蘇生不可能になっている。
脳のどこかが、致命的に壊れているのだ。
「ここもダメか」
ゴポッ、と。
空気が巡る音がした。
彼は音のした培養カプセルに駆け寄った。
生きている。スイッチを押す。
カプセルが、彼以外の人間を産み落すために動き始めた。
「遅、かった……か」
操作モニターに表示された、排出までの日数は、一年を超えていた。
彼はそれまで、生きていられないだろう。
「僕は、僕以外の人間と話したかったが、叶いそうもないな。僕の夢は、叶わなかった」
大いなる挫折を味わったはずの彼は、しかし何処か満ち足りた様子だった。
「だからこそ君に名を送ろう」
彼は名前に憧れていた。
なぜなら自分しか人間がいないから、名前が不必要だったのだ。
だからこそ、この時のために相手の名前は用意していた。
「ユメ」
傍に連れていた、自らの先生でもある育児ロボットに、産まれてくる子の名前と世話を託した。
せめて大きくなるまで、安心して暮らせるように。
「これから君は、僕と違う人生歩むのだろうなぁ。僕の嫌いな食べ物を好きになったり、僕の好きな音楽が苦手だったりするのかな。そうやってずっと、僕のいない世界で死ぬまで生きてーー
ーーいつか僕と同じ夢を見るだろう」
「せめてこの名前が、君の道しるべになるように……」
しばらくして、彼は動かなくなった。
彼を見ていた育児ロボットが、そこはかとなくもの寂しげに見えたのは、気のせいだろうか。
その一年余後。
カプセルから生み出されたユメを抱えて、育児ロボットは彼の家だったシェルターまで、ユメを運んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、ある日。
ユメは自らの意思で、自分が産まれたカプセルの前まで来た。
「貴方がユメに名前をくれたんですね」
ユメは彼の遺骨に祈りを捧げる。名も知らぬ誰かと会話するように。
「貴方のおかげでユメにも目標ができました! 貴方がユメを見つけてくれたように、ユメも誰かを見つけられるはずです!」
ユメはそう決意を新たに、シェルターへと帰って行った。
それに追従する育児ロボットーーユメにイージーと呼ばれていたロボットは。
「……」
少しだけ彼の遺骨を振り返ってから、ユメのあとを追った。
要約を兼ねたFA条件
ユメはロボットと人間の違いがよくわかっていません。
なので、ユメに人間とロボットが異なると説明する事。
ロボットが無愛想になったのではなく、彼女が成長してロボットの違和感に気付き始めている事。
そして、他の人間がいるかもしれないから探すように助言する事。
これらが、要素として出てくればおおよそオーケーです。
(第一段階・状況整理)
しかし、上記を満たしても人間が他にいるかどうかもわからないので、ユメは外に出るのを嫌がります。
「ユメ」と彼女に名前をつけた人がいるかもしれない事を明らかにし、それをイージー(育児ロボット)に問いかけると、イージーは「彼」のことを教えてもらいます。
そして、ユメがイージーに外へ連れて行ってもらえばFA。「彼」の最期の場所、ユメの産まれた場所で、ユメは他の人間を探すという目標を見つけます。
余談
「彼」の夢の後、
ユメのこれから後、
ユメの後をついていくイージー。
みんなのゆめのあとで
より正確には、そう思っていた。
瓦礫の山の下、地下に設けられた培養カプセルの中で産声をあげ、彼はロボットに囲まれて育った。
彼の世界は、自分と機械で出来ていた。自分以外に動くものは機械しか知らなかった。
幸いにも地下に造られたその施設は、最低限の衣食住を保証してくれたし、ロボットたちが巧みに彼の退屈を紛らわせた。
「ねえ、おそとはどうなっているの?」
ある日、彼は唐突にそう言った。
「わかりません」
彼を育て上げた育児ロボットはそう答えた。それは彼にとって初めての衝撃だった。
ロボットたちは単に、知らないことや予測がつかないことに対して、不確定な答えを返さなかっただけだった。
しかし、それが彼の好奇心を刺激した。彼は、あらゆるロボットにこの質問をした。
彼に料理を運ぶ給仕ロボット、いつもどこかを走り回っている清掃ロボット、適度に勝ったり負けたりしてくれる遊戯ロボットに、栄養管理と美食を両立させる調理ロボット。
異常がないか巡回する警備ロボットや、皆の故障や怪我を治す救護ロボットや、彼の行動履歴を記録する運動ロボットや、それらを管理する管理ロボット。
果ては彼以外が来た時のために延々と立ち尽くしている案内ロボットまで。
彼はあらゆる知り合いに同じ質問をした。
「わかりません」
答えは同じだった。
「つまんない」
彼はそうつぶやいた。それから地獄が始まった。
彼は気づいてしまったのだ。ロボットと自分が違うことに。
一定の質問にみんな同じ回答をする事、
みんな同じ時間には同じ場所にいる事、
同じ個体は一字一句同じ答えをする事、
会話等を遮ると同じエラーを起こす事、
想像や予想をできず事実のみを語る事、
まるで、カビ臭い本のようだと思った。
「ろぼっとは、ぼくとはちがう?」
彼の世界が、ロボットの体のように底冷えしていった。
「わかりません」
横を偶然通ったあるロボットは、彼の言葉を拾ってそう答えた。
それ以来、彼は本をよく読むようになった。
本と言っても、書籍ロボットが見せてくれる文字列だ。知らない語彙を検索しながら物語を楽しめるシステムで、教材を兼ねている。
そこで、彼は自分以外に人間がいた事を知った。
人間とは、社会の生き物なのだ。
自らを明かすために、他者と自分を比較し位置を決める。地面がなければ雨粒が永遠に落ち続けるように、彼は他者がいないために、自己を何かとの関係で語る事ができない。
「ぼくいがいの人間に会いたい」
その夢が彼を突き動かした。
そして彼は旅に出た。
地図を広げて旅に出た。
東にシェルターがあると分かり、その廃墟の前で愕然とし、
西に研究所があると知り、英知の残骸たる灰と炭の前で涙した。
北の荒涼たる砂漠をさまよい、生物の痕跡すらないと絶望し、
南で生物の反応を感知し走れば、暴走したロボットが事切れていた。
いつしか彼は老いていた。
「僕の夢もここで終わりか」
あるシェルターを訪れた彼はそうつぶやいた。既に死期を悟り、柔らかく笑えるようになった。
「惜しむらくは、僕の夢が叶わなかったことか。一度でいいから、他の人間と話したかった」
彼はため息をつきながらシェルターの扉をくぐった。
いつも通りだ。
コールドスリープしている人間は、軒並み前時代的な方法のせいで蘇生不可能になっている。
脳のどこかが、致命的に壊れているのだ。
「ここもダメか」
ゴポッ、と。
空気が巡る音がした。
彼は音のした培養カプセルに駆け寄った。
生きている。スイッチを押す。
カプセルが、彼以外の人間を産み落すために動き始めた。
「遅、かった……か」
操作モニターに表示された、排出までの日数は、一年を超えていた。
彼はそれまで、生きていられないだろう。
「僕は、僕以外の人間と話したかったが、叶いそうもないな。僕の夢は、叶わなかった」
大いなる挫折を味わったはずの彼は、しかし何処か満ち足りた様子だった。
「だからこそ君に名を送ろう」
彼は名前に憧れていた。
なぜなら自分しか人間がいないから、名前が不必要だったのだ。
だからこそ、この時のために相手の名前は用意していた。
「ユメ」
傍に連れていた、自らの先生でもある育児ロボットに、産まれてくる子の名前と世話を託した。
せめて大きくなるまで、安心して暮らせるように。
「これから君は、僕と違う人生歩むのだろうなぁ。僕の嫌いな食べ物を好きになったり、僕の好きな音楽が苦手だったりするのかな。そうやってずっと、僕のいない世界で死ぬまで生きてーー
ーーいつか僕と同じ夢を見るだろう」
「せめてこの名前が、君の道しるべになるように……」
しばらくして、彼は動かなくなった。
彼を見ていた育児ロボットが、そこはかとなくもの寂しげに見えたのは、気のせいだろうか。
その一年余後。
カプセルから生み出されたユメを抱えて、育児ロボットは彼の家だったシェルターまで、ユメを運んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、ある日。
ユメは自らの意思で、自分が産まれたカプセルの前まで来た。
「貴方がユメに名前をくれたんですね」
ユメは彼の遺骨に祈りを捧げる。名も知らぬ誰かと会話するように。
「貴方のおかげでユメにも目標ができました! 貴方がユメを見つけてくれたように、ユメも誰かを見つけられるはずです!」
ユメはそう決意を新たに、シェルターへと帰って行った。
それに追従する育児ロボットーーユメにイージーと呼ばれていたロボットは。
「……」
少しだけ彼の遺骨を振り返ってから、ユメのあとを追った。
要約を兼ねたFA条件
ユメはロボットと人間の違いがよくわかっていません。
なので、ユメに人間とロボットが異なると説明する事。
ロボットが無愛想になったのではなく、彼女が成長してロボットの違和感に気付き始めている事。
そして、他の人間がいるかもしれないから探すように助言する事。
これらが、要素として出てくればおおよそオーケーです。
(第一段階・状況整理)
しかし、上記を満たしても人間が他にいるかどうかもわからないので、ユメは外に出るのを嫌がります。
「ユメ」と彼女に名前をつけた人がいるかもしれない事を明らかにし、それをイージー(育児ロボット)に問いかけると、イージーは「彼」のことを教えてもらいます。
そして、ユメがイージーに外へ連れて行ってもらえばFA。「彼」の最期の場所、ユメの産まれた場所で、ユメは他の人間を探すという目標を見つけます。
余談
「彼」の夢の後、
ユメのこれから後、
ユメの後をついていくイージー。
みんなのゆめのあとで
「トラウマ」「1ブックマーク」
少年は、通り魔に襲われて包丁で切り付けられたことがある。
もう傷はあらかた治っているが、後遺症のため動きが少し不自由だ。
精神面にも、強いショックを受けた影響が残っている。
だが、少年は心の底から通り魔に感謝している。
一体なぜだろう?
もう傷はあらかた治っているが、後遺症のため動きが少し不自由だ。
精神面にも、強いショックを受けた影響が残っている。
だが、少年は心の底から通り魔に感謝している。
一体なぜだろう?
16年10月03日 23:57
【ウミガメのスープ】 [えぜりん]
【ウミガメのスープ】 [えぜりん]
解説を見る
自分の抑えがたい殺人衝動に悩んでいた少年は、通り魔に襲われた時に、ついに欲望を制御しきれなくなり、通り魔を殺した。
だが、通り魔に傷つけられたせいで、「殺人行為」という快の記憶に「激しい痛み」などの不快な記憶が強く結びつけられる結果となった。
少年は、「大好きだった殺人」がトラウマになったことにより、自分の衝動をたやすく抑えられるようになったため、通り魔に感謝した。
以下、(わりと恒例の)無駄な解説。
無駄なので、無理なく読める方だけどうぞ。
少年には、人を殺したいという強い欲求があった。
人間を見かけると衝動的に殺したくなるというから、全くもって厄介だった。
ただ、衝動に流されるほど少年は愚かではなかったし、いい意味で臆病でもあった。
殺人の罪の重さも、罰の重さも理解していた。
「少年」であるが故の減刑はあるが、社会的制裁は避けがたいということも。
少年は殺人そのものを体験するよりも、「殺人に似た別のことを体験する自由」を選んだ。
流血映像のあるシューティングゲームを、サバイバルゲームを、そして殺人シーンのある動画を、少年は日々楽しんでいた。
しかし、少年は次第に大きくなる殺人衝動を持て余しつつあった。
このままではいつか、我を忘れて罪を犯してしまうのではないかと恐れていた。
そんな折、事件は起こった。
通り魔が通行人を次々と刺していた現場に居合わせた少年は、阿鼻地獄にも似た光景に震えが止まらなかった。
目撃者は、少年が恐怖で立ちすくんでいると思ったらしいが、少年の頭の中は、人を殺すことへの欲求でいっぱいになっていた。
空腹時に大好物の料理を目の前に並べられたようなものだ。
居ても立ってもいられなくなった。
少年に向かって包丁を振りあげた通り魔は、「葱をしょった鴨」と呼ぶにはあまりに危険すぎる獣であったが、少年はその「チャンス」を逃さなかった。
通り魔から包丁をもぎ取り、相手の体躯に深々と突き刺したのだ。
体温のぬくみの血しぶき。
握った包丁にのしかかる崩れゆく命の重み。
ごりりと刃先から伝わる白い感触。
少年は歓喜と共に、そのすべてを堪能した。
だが、少年も無傷ではなかった。
通り魔から包丁を取り上げる直前、切っ先が少年の左腕を深く傷つけたのだ。
自分の内部に異物が食い込むということは、激しい痛みだけでなく、何やらひどく不愉快な感覚をもたらすということを少年は知った。
自分が喰われ、侵されるような。
自分がこぼれ、散りゆくような。
人を刺した甘美な記憶は、恐怖と抱き合わせで少年に刻まれた。
通り魔はそのまま絶命した。
少年の罪状は「傷害致死」……未成年だったこともあり、執行猶予がついた。
正当防衛の可能性も論じられたが、過剰防衛扱いとなった。
凶器を取り上げた結果、通り魔は丸腰となったわけだから、「凶器を持たない人間を殺した罪」からは逃れられないということらしい。
しかし、通り魔が刺した十数人のうち何人かが命を落としたので、世論は少年の味方になった。
「通り魔は、生きていてもきっと死刑だったから」と。
少年にとって幸いなことに、少年の狂おしく無差別な殺意は、完全に通り魔の殺意に紛れ、全く誰にも気づかれなかったのだ。
やや不自由になった左手は、常に少年を事件当時に立ち返らせる。
快も不快もありありと。
だから、もう人を殺すことはないだろうと少年は思うのだ。
喜びは味わい尽したし、恐ろしさも痛みも心身に応えたから。
時々少年は、あの通り魔が「通り魔に出会わなかった自分だった」という妄想にとらわれる。
そして少年は深く感謝する。
自分の牙を折ってくれてありがとう、と。
だが、通り魔に傷つけられたせいで、「殺人行為」という快の記憶に「激しい痛み」などの不快な記憶が強く結びつけられる結果となった。
少年は、「大好きだった殺人」がトラウマになったことにより、自分の衝動をたやすく抑えられるようになったため、通り魔に感謝した。
以下、(わりと恒例の)無駄な解説。
無駄なので、無理なく読める方だけどうぞ。
少年には、人を殺したいという強い欲求があった。
人間を見かけると衝動的に殺したくなるというから、全くもって厄介だった。
ただ、衝動に流されるほど少年は愚かではなかったし、いい意味で臆病でもあった。
殺人の罪の重さも、罰の重さも理解していた。
「少年」であるが故の減刑はあるが、社会的制裁は避けがたいということも。
少年は殺人そのものを体験するよりも、「殺人に似た別のことを体験する自由」を選んだ。
流血映像のあるシューティングゲームを、サバイバルゲームを、そして殺人シーンのある動画を、少年は日々楽しんでいた。
しかし、少年は次第に大きくなる殺人衝動を持て余しつつあった。
このままではいつか、我を忘れて罪を犯してしまうのではないかと恐れていた。
そんな折、事件は起こった。
通り魔が通行人を次々と刺していた現場に居合わせた少年は、阿鼻地獄にも似た光景に震えが止まらなかった。
目撃者は、少年が恐怖で立ちすくんでいると思ったらしいが、少年の頭の中は、人を殺すことへの欲求でいっぱいになっていた。
空腹時に大好物の料理を目の前に並べられたようなものだ。
居ても立ってもいられなくなった。
少年に向かって包丁を振りあげた通り魔は、「葱をしょった鴨」と呼ぶにはあまりに危険すぎる獣であったが、少年はその「チャンス」を逃さなかった。
通り魔から包丁をもぎ取り、相手の体躯に深々と突き刺したのだ。
体温のぬくみの血しぶき。
握った包丁にのしかかる崩れゆく命の重み。
ごりりと刃先から伝わる白い感触。
少年は歓喜と共に、そのすべてを堪能した。
だが、少年も無傷ではなかった。
通り魔から包丁を取り上げる直前、切っ先が少年の左腕を深く傷つけたのだ。
自分の内部に異物が食い込むということは、激しい痛みだけでなく、何やらひどく不愉快な感覚をもたらすということを少年は知った。
自分が喰われ、侵されるような。
自分がこぼれ、散りゆくような。
人を刺した甘美な記憶は、恐怖と抱き合わせで少年に刻まれた。
通り魔はそのまま絶命した。
少年の罪状は「傷害致死」……未成年だったこともあり、執行猶予がついた。
正当防衛の可能性も論じられたが、過剰防衛扱いとなった。
凶器を取り上げた結果、通り魔は丸腰となったわけだから、「凶器を持たない人間を殺した罪」からは逃れられないということらしい。
しかし、通り魔が刺した十数人のうち何人かが命を落としたので、世論は少年の味方になった。
「通り魔は、生きていてもきっと死刑だったから」と。
少年にとって幸いなことに、少年の狂おしく無差別な殺意は、完全に通り魔の殺意に紛れ、全く誰にも気づかれなかったのだ。
やや不自由になった左手は、常に少年を事件当時に立ち返らせる。
快も不快もありありと。
だから、もう人を殺すことはないだろうと少年は思うのだ。
喜びは味わい尽したし、恐ろしさも痛みも心身に応えたから。
時々少年は、あの通り魔が「通り魔に出会わなかった自分だった」という妄想にとらわれる。
そして少年は深く感謝する。
自分の牙を折ってくれてありがとう、と。
「不思議なお店」「1ブックマーク」
キャビアを食べたことを自慢したカメオ
キャビアが何だかわからないカメコに
チョウザメっていう高級な魚の卵であることを教えると
カメコは私、食べたことあるわっと言うので
ふたりはあつあつのふうふになりました。
一体なぜ?
キャビアが何だかわからないカメコに
チョウザメっていう高級な魚の卵であることを教えると
カメコは私、食べたことあるわっと言うので
ふたりはあつあつのふうふになりました。
一体なぜ?
16年09月03日 21:14
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
お金持ちのカメオと違いカメコはチョウザメと言うものがどんなものか分かりませんが
高級な魚と聞いて鯛を連想し
カメオが言っている黒くてつぶつぶの魚の卵と言うのは
タイ焼きの餡子の事じゃないかなっと思ったのです。
カメオ君ってなんだか世間知らずっぽいし(´・ω・`)ここは私が奢ってあげましょう
こうして下校時にタイ焼きを半分こした2人は
熱々(;´・ω・`)っ餡子
ふぅふぅ(;´・ω・`)=3
っとなっていたのです。
このことがきっかけで二人が婚約するのはまた別のお話し
高級な魚と聞いて鯛を連想し
カメオが言っている黒くてつぶつぶの魚の卵と言うのは
タイ焼きの餡子の事じゃないかなっと思ったのです。
カメオ君ってなんだか世間知らずっぽいし(´・ω・`)ここは私が奢ってあげましょう
こうして下校時にタイ焼きを半分こした2人は
熱々(;´・ω・`)っ餡子
ふぅふぅ(;´・ω・`)=3
っとなっていたのです。
このことがきっかけで二人が婚約するのはまた別のお話し
「余りにも哀れな運命」「1ブックマーク」
いつの頃からか村には怪物が現れるようになりました。
怪物はとても強く丈夫で何処へでも現れ人々を絶望させていました。
そこである若者が怪物に対抗するため火を放つのはどうか思いつきましたが
それは逆に怪物の被害を増やす結果になりました。
しかし若者はみんなから英雄と呼ばれるようになりました。
一体なぜ?
怪物はとても強く丈夫で何処へでも現れ人々を絶望させていました。
そこである若者が怪物に対抗するため火を放つのはどうか思いつきましたが
それは逆に怪物の被害を増やす結果になりました。
しかし若者はみんなから英雄と呼ばれるようになりました。
一体なぜ?
16年08月25日 20:51
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
その昔、天童魔子さんと言う怪物がおった。(゚д゚)oh~
何処へでも現れ人間を喰らい多くの犠牲者を出していた。(゚w゚)モグモグ
生きている人は何とか抵抗し逃げ伸びることが出来るが(´゚д゚`)
死んでしまった人は逃げることが出来ず天童魔子さんに食べられるしかなかった。(∩゚∀゚)∩
当時は土葬が流行っていた時代、怪物に死体を食べられると言う事は天国へ行けないのではないかと当時の人々は不安に襲われた。
そこである若者はなら火葬でも良いのではないかと思い立ち死体を火葬したのですが
その肉の焼ける匂いに釣られ天童魔子さんが現れました。llд゚)じぃ~
これでは今まで以上に被害が出てしまう結果となってしまったのですが
なんと死体の被害が増えたから理に生きている人の被害が減ったのです。
天童魔子さんは自分で人間を狩りに行かなくても
待っていればどこかで自然と食事の支度をしてくれることに味を覚えて自ら人を襲うことをしなくなたったのでした。
⊂(゚Д゚ )つ-、 まだかな~?
/// /_/ |
L /⊂ヽノL|/|
こうして被害は増えた物の人類の存亡に貢献した若者は英雄となったのです。
何処へでも現れ人間を喰らい多くの犠牲者を出していた。(゚w゚)モグモグ
生きている人は何とか抵抗し逃げ伸びることが出来るが(´゚д゚`)
死んでしまった人は逃げることが出来ず天童魔子さんに食べられるしかなかった。(∩゚∀゚)∩
当時は土葬が流行っていた時代、怪物に死体を食べられると言う事は天国へ行けないのではないかと当時の人々は不安に襲われた。
そこである若者はなら火葬でも良いのではないかと思い立ち死体を火葬したのですが
その肉の焼ける匂いに釣られ天童魔子さんが現れました。llд゚)じぃ~
これでは今まで以上に被害が出てしまう結果となってしまったのですが
なんと死体の被害が増えたから理に生きている人の被害が減ったのです。
天童魔子さんは自分で人間を狩りに行かなくても
待っていればどこかで自然と食事の支度をしてくれることに味を覚えて自ら人を襲うことをしなくなたったのでした。
⊂(゚Д゚ )つ-、 まだかな~?
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L /⊂ヽノL|/|
こうして被害は増えた物の人類の存亡に貢献した若者は英雄となったのです。