「雪枷」「1ブックマーク」
男は雪の中から死体を掘り起こし、
無意味な行為だと知っていながらその死体をかまくらの中に運んだ。
なぜこんなことをしたのだろうか?
無意味な行為だと知っていながらその死体をかまくらの中に運んだ。
なぜこんなことをしたのだろうか?
17年01月13日 21:54
【ウミガメのスープ】 [木貝貝女]
【ウミガメのスープ】 [木貝貝女]

と☆んさんにスープパートナーをしていただきました。ありがとうございました!
解説を見る
(長い文章なので、面倒な方は文末の要約まで飛ばしてしまってください)
東京に大雪が降った。
ある一家の幼い娘は生まれて初めての雪に大はしゃぎ。
父が「かまくらは雪でできているけど、あったかいんだぞ!」と教えると娘はもっと大はしゃぎ。
父とその娘は「明日の朝にかまくらを作って暖まろう」という約束をして床に就いた。
翌朝、娘は興奮して普段より数時間も早く目覚めてしまった。
父がまだいびきをかいているのを見て、その時娘は閃いた。
『さむがりなパパのために せかいいちのかまくらをつくってるよ!』
そう書き置きをしてから昨晩用意した防寒具を着て外へ駆け出した。
屋根の下にちょうどよく雪が溜まっているのを見て、きゃっきゃと楽しそうに雪を掻き始める。
子どもの声に後を押されるように、雪はさらに勢いを増して屋根の上に積もっていき…
…父が見たのは不自然に盛り上がった雪の塊から覗く赤い長靴だった。
必死に雪の塊を崩して娘の身体を抱いた
時にはもう遅かったのだ。
自分がもっと早く目覚めていれば。
自分が雪の危険性を教えていれば。
自分がかまくらの話をしていなければ。
自分が…自分が…
…父は必死にかまくらを作り始めた。
あれほどかまくらを楽しみにしていた娘のために、自分を思ってかまくらを作ってくれていた娘のために、本物のかまくらを体験させないわけにはいかなかった。
無論、娘は死んでいるので体験なんてできるはずがない。
無意味な行為だと理解していたのだが、何より娘の死に何も抵抗できなかった自分が許せなかったのだ。
やがて、かまくらが完成した。
いびつで、ぼろぼろなかまくらだった。
父は遺体をおぶって中に入りしばらく座り込んでいた。
…かまくらの中は決して暖かくなかった。
しかし、もしも娘と無事かまくらを完成させることができたら自分はこう言っていただろう、と思って一言発した。
「かまくら、暖かいね」
「……」
娘は返事をしなかった。
娘は死んだのだ。それは自分の責任である。速やかに行動しなければ。
冷静になった父はちっぽけなかまくらの中で警察への連絡を済ませたのだった。
【要約】
子どもがかまくらを作ろうと奮起
→屋根からの落雪で圧死、雪の中に埋まる
→親がそれを発見、子どもを掘り起こす
→子どもは死んでいて、親は罪悪感に駆られる
→かまくらを楽しみにしていた子どものため、という名目で罪悪感を晴らすために無意味だと理解しながら親がかまくらを作る
→子どもの遺体と共に完成したかまくらの中へ入る親
→冷静さを取り戻し警察に連絡
東京に大雪が降った。
ある一家の幼い娘は生まれて初めての雪に大はしゃぎ。
父が「かまくらは雪でできているけど、あったかいんだぞ!」と教えると娘はもっと大はしゃぎ。
父とその娘は「明日の朝にかまくらを作って暖まろう」という約束をして床に就いた。
翌朝、娘は興奮して普段より数時間も早く目覚めてしまった。
父がまだいびきをかいているのを見て、その時娘は閃いた。
『さむがりなパパのために せかいいちのかまくらをつくってるよ!』
そう書き置きをしてから昨晩用意した防寒具を着て外へ駆け出した。
屋根の下にちょうどよく雪が溜まっているのを見て、きゃっきゃと楽しそうに雪を掻き始める。
子どもの声に後を押されるように、雪はさらに勢いを増して屋根の上に積もっていき…
…父が見たのは不自然に盛り上がった雪の塊から覗く赤い長靴だった。
必死に雪の塊を崩して娘の身体を抱いた
時にはもう遅かったのだ。
自分がもっと早く目覚めていれば。
自分が雪の危険性を教えていれば。
自分がかまくらの話をしていなければ。
自分が…自分が…
…父は必死にかまくらを作り始めた。
あれほどかまくらを楽しみにしていた娘のために、自分を思ってかまくらを作ってくれていた娘のために、本物のかまくらを体験させないわけにはいかなかった。
無論、娘は死んでいるので体験なんてできるはずがない。
無意味な行為だと理解していたのだが、何より娘の死に何も抵抗できなかった自分が許せなかったのだ。
やがて、かまくらが完成した。
いびつで、ぼろぼろなかまくらだった。
父は遺体をおぶって中に入りしばらく座り込んでいた。
…かまくらの中は決して暖かくなかった。
しかし、もしも娘と無事かまくらを完成させることができたら自分はこう言っていただろう、と思って一言発した。
「かまくら、暖かいね」
「……」
娘は返事をしなかった。
娘は死んだのだ。それは自分の責任である。速やかに行動しなければ。
冷静になった父はちっぽけなかまくらの中で警察への連絡を済ませたのだった。
【要約】
子どもがかまくらを作ろうと奮起
→屋根からの落雪で圧死、雪の中に埋まる
→親がそれを発見、子どもを掘り起こす
→子どもは死んでいて、親は罪悪感に駆られる
→かまくらを楽しみにしていた子どものため、という名目で罪悪感を晴らすために無意味だと理解しながら親がかまくらを作る
→子どもの遺体と共に完成したかまくらの中へ入る親
→冷静さを取り戻し警察に連絡
「塔から逃げた姫」「1ブックマーク」
昔々、お姫様は悪い魔法使いに、
塔に閉じこめられてしまいました。
でも、お姫様は見事に脱出しましたとさ。
脱出時、姫がいた部屋の扉には鍵が掛かったまま。
窓は開いていますが、下には剣山があるので、
飛び降りることはできません。
さて、お姫様はどうやって脱出したのでしょうか?
塔に閉じこめられてしまいました。
でも、お姫様は見事に脱出しましたとさ。
脱出時、姫がいた部屋の扉には鍵が掛かったまま。
窓は開いていますが、下には剣山があるので、
飛び降りることはできません。
さて、お姫様はどうやって脱出したのでしょうか?
11年02月17日 22:42
【ウミガメのスープ】 [しろうと]
【ウミガメのスープ】 [しろうと]
解説を見る
魔法使いには、お姫様を殺す意図がなかったので、
毎日食事を与えていました。食事には果物もあった。
そこで、お姫様は、果物の種を窓から撒いたのです。
長い月日が経ち、木が立派に成長しました。
木を伝い、剣山を避けて、地面に降りられました。
ちなみに、魔法使いは、魔法で食料を調達して、
塔の外に出ず、木の成長に気付きませんでした。
賢いお姫様は、お城に戻って、めでたし、めでたし。
毎日食事を与えていました。食事には果物もあった。
そこで、お姫様は、果物の種を窓から撒いたのです。
長い月日が経ち、木が立派に成長しました。
木を伝い、剣山を避けて、地面に降りられました。
ちなみに、魔法使いは、魔法で食料を調達して、
塔の外に出ず、木の成長に気付きませんでした。
賢いお姫様は、お城に戻って、めでたし、めでたし。
「富士山麓オウム鳴く」「1ブックマーク」
1を加えると約8分の1の長さになるものは何?
16年12月30日 13:41
【20の扉】 [ホルス]
【20の扉】 [ホルス]
解説を見る
正解:元日
『元日(1月1日)』に「一」を加えて『元旦(元日の朝)』にすると、時間の長さが約8分の1【注】になります。
【注】気象庁が発表している1日の時間細分図 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/saibun.html)の「朝」に当たる時間帯(午前6時~午前9時)で計算したとき。
『元日(1月1日)』に「一」を加えて『元旦(元日の朝)』にすると、時間の長さが約8分の1【注】になります。
【注】気象庁が発表している1日の時間細分図 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/saibun.html)の「朝」に当たる時間帯(午前6時~午前9時)で計算したとき。
「カメオの日常 吸引力が落ちず遠心力で分離」「1ブックマーク」
掃除が終わった。
カメオが扉を開くとゴミが散乱していたので、捨てた。
海子が扉を開くとゴミがあったが、捨てずにしまった。
それを見たカメオは喜んだが、翌日落胆した。
なぜ、カメオと海子とでゴミへの対応が異なったのだろう?
また、カメオの心境の変化は何が要因であろう?
カメオが扉を開くとゴミが散乱していたので、捨てた。
海子が扉を開くとゴミがあったが、捨てずにしまった。
それを見たカメオは喜んだが、翌日落胆した。
なぜ、カメオと海子とでゴミへの対応が異なったのだろう?
また、カメオの心境の変化は何が要因であろう?
16年08月21日 22:55
【ウミガメのスープ】 [五うろ丸]
【ウミガメのスープ】 [五うろ丸]

Q11まででの思考推奨です。
解説を見る
ホームルームも掃除も終わり、あとは帰宅するだけである。
カメオは海子の下駄箱の扉を開けたが、
そこにはライバル男子からのラブレターが大量にあった。
カメオにとってゴミ以外の何物でもなく、全て捨てて自分のラブレターを大切に置いた。
海子が自分の下駄箱の扉を開けたとき、
カメオのラブレターを見つけ、いらないなーっと思いつつも、
誰に見られているかわからないので角が立たぬよう鞄にしまって持ち帰った。
翌日、ごめんなさいの返事をカメオにして、そのラブレターもゴミ箱へ。。。
同じ日(翌日)、カメオは他の男子に呼び出され、
ラブレターを捨てたことを責められ、それはそれは痛い目に合わされたそうな。
…フラれた事と凹凹にされた事で落胆したカメオでありました。
ご参加有難うございました。
カメオは海子の下駄箱の扉を開けたが、
そこにはライバル男子からのラブレターが大量にあった。
カメオにとってゴミ以外の何物でもなく、全て捨てて自分のラブレターを大切に置いた。
海子が自分の下駄箱の扉を開けたとき、
カメオのラブレターを見つけ、いらないなーっと思いつつも、
誰に見られているかわからないので角が立たぬよう鞄にしまって持ち帰った。
翌日、ごめんなさいの返事をカメオにして、そのラブレターもゴミ箱へ。。。
同じ日(翌日)、カメオは他の男子に呼び出され、
ラブレターを捨てたことを責められ、それはそれは痛い目に合わされたそうな。
…フラれた事と凹凹にされた事で落胆したカメオでありました。
ご参加有難うございました。
「タバコ記念日」「1ブックマーク」
「#big5#この味がいいね」と君が言ったから、今日は…#/big5#
女は美味しそうに#red#煙草#/red#を吸う男を見て
涙を流し、この人と一生を共にしようと思った。
【煙草をサラダと置き換えても成立しますか?
ーNO、あまり考えにくいでしょう】
なぜ?
女は美味しそうに#red#煙草#/red#を吸う男を見て
涙を流し、この人と一生を共にしようと思った。
【煙草をサラダと置き換えても成立しますか?
ーNO、あまり考えにくいでしょう】
なぜ?
17年05月09日 13:20
【ウミガメのスープ】 [おしゃけ]
【ウミガメのスープ】 [おしゃけ]
解説を見る
恋人が#red#病に倒れた#/red#と聞いて、駆けつける女。
気が気でない女の元に、電話がかかってきた。
「カメコ、悪いけど#red#煙草買ってきてくれないか#/red#。」
「なによ、心配して損したわ。銘柄は?」
「#red#ウミガメセブン、赤いパッケージ#/red#だよ」
ーーーー
「ウミガメセブンください。…あれ?パッケージは赤じゃなかったかしら?」
店員が差し出したのは黄色いパッケージの煙草だった。
「#red#ウミセンは今日から名前とパッケージが変わった#/red#んですよ、ラテシンって名前で。味は変わりないよ。」
ーーーーー
煙草を受け取った男は、慣れた手つきで煙草を取り出し、火をつけた。
「フゥー、ありがとう。#red#やっぱり、この味がいいね#/red#。」
「全く、病気の時くらい控えなさいよ。
…名前が変わっても、本当に同じ味なのね。よかったわ。
知っていたならそう言ってくれれば良かったのに。」
「名前って、何の?」
「銘柄よ、パッケージもぜんぜん違うらしいじゃない。」
「……へえ…」
違和感を感じたのはそのときだった。
彼は、ウミガメセブンを私に頼んだ。
#red#名前が変わったと知らなかった#/red#なら、それも頷ける。
だとすれば、パッケージまで変わった煙草を差し出されて、#red#どうして何も言わず火をつけた#/red#の?
頼んだのと違うって、思わないの?
本当にいつもと違う銘柄なら、
#red#この味がいいねって、どうして言えるの?#/red#
私は全てを悟った。
#big5#「あなた、もしかして…目が…」#/big5#
煙草を吸うほど元気なんじゃない、
ただ手元の煙草を吸うことしか、出来なかったのね。
うつむきながら、手探りで灰皿を探すカメオの背を、カメコはそっと抱きしめた。
簡潔解説:
病に倒れた恋人に、煙草のおつかいを頼まれた女。
頼まれた銘柄は、丁度その日から、
味は同じに名前とパッケージを変えていた。
しかし、煙草を受け取った男はそれを気にとめる様子もなく火をつけ、
いつもと同じで「この味がいい」と言った。
男がパッケージの変化に気づけなかったことで、女は恋人が盲目となってしまったことを悟った。
気が気でない女の元に、電話がかかってきた。
「カメコ、悪いけど#red#煙草買ってきてくれないか#/red#。」
「なによ、心配して損したわ。銘柄は?」
「#red#ウミガメセブン、赤いパッケージ#/red#だよ」
ーーーー
「ウミガメセブンください。…あれ?パッケージは赤じゃなかったかしら?」
店員が差し出したのは黄色いパッケージの煙草だった。
「#red#ウミセンは今日から名前とパッケージが変わった#/red#んですよ、ラテシンって名前で。味は変わりないよ。」
ーーーーー
煙草を受け取った男は、慣れた手つきで煙草を取り出し、火をつけた。
「フゥー、ありがとう。#red#やっぱり、この味がいいね#/red#。」
「全く、病気の時くらい控えなさいよ。
…名前が変わっても、本当に同じ味なのね。よかったわ。
知っていたならそう言ってくれれば良かったのに。」
「名前って、何の?」
「銘柄よ、パッケージもぜんぜん違うらしいじゃない。」
「……へえ…」
違和感を感じたのはそのときだった。
彼は、ウミガメセブンを私に頼んだ。
#red#名前が変わったと知らなかった#/red#なら、それも頷ける。
だとすれば、パッケージまで変わった煙草を差し出されて、#red#どうして何も言わず火をつけた#/red#の?
頼んだのと違うって、思わないの?
本当にいつもと違う銘柄なら、
#red#この味がいいねって、どうして言えるの?#/red#
私は全てを悟った。
#big5#「あなた、もしかして…目が…」#/big5#
煙草を吸うほど元気なんじゃない、
ただ手元の煙草を吸うことしか、出来なかったのね。
うつむきながら、手探りで灰皿を探すカメオの背を、カメコはそっと抱きしめた。
簡潔解説:
病に倒れた恋人に、煙草のおつかいを頼まれた女。
頼まれた銘柄は、丁度その日から、
味は同じに名前とパッケージを変えていた。
しかし、煙草を受け取った男はそれを気にとめる様子もなく火をつけ、
いつもと同じで「この味がいい」と言った。
男がパッケージの変化に気づけなかったことで、女は恋人が盲目となってしまったことを悟った。