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※すいません、長いです


単身渡米したカメオは、慣れない土地で必死で働き巨大な富を築いた。

時が流れ、息子に後を託し引退を決意したカメオ。
貧しく辛い時期も黙って支えてくれた妻キャサリンに、感謝の気持ちを伝えようと思うが中々上手くいかない。

無骨な日本男子たる自分には無理なのか…諦めかけた時、昔のレコードを見つけたカメオ。
憧れの若大将の歌にのせて、妻に気持ちを伝えることにしたのだ。


「君といつまでも」
幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ
僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ


普通なら言えないセリフも、穏やかな曲調にのせられて素直に伝えられる。
正直歌もギターもひどいものだったが、キャサリンはとても喜んでくれた。

キャ「素敵な歌ね！ところであのセリフはなんと言っていたの？」
カメ「う、うむ。それは…べ、べつになんだっていいだろう」

そう、生粋のアメリカ人であるキャサリンには日本語の歌詞はわからなかったのである。歌い終わったら英語で伝えるつもりだったが、途端に恥ずかしくなったカメオを質問を拒否してしまったのだ。

後日、日本人の友人に歌詞を教えてもらったキャサリン。
大感激した彼女は、愛する夫にもう一度、歌の贈り物を要求したのだった。


[短い解説]
男が女に日本語で愛の歌を贈った。
女は日本語がわからなかったので意味を尋ねたが、男は照れて拒否した。
後日、歌詞がわかった女はもう一度歌って欲しいと男にお願いしたのだ。

【レインボーシスターズ】

とある気難しい姉妹がいる。

光と水滴を揃え、更に光を曲げたり跳ね返したりしなければ姿を現してくれない彼女達。

そんな彼女達は七色揃ってようやく一人前。

長女の赤、
二女の橙、
三女の黄、
四女の緑、
五女の青、
六女の藍、
そして末っ子の紫。

ただし、この姉妹が七人揃うのは極一部の国。
姉妹はとても気難しい。

アメリカやイギリスには行きたくないと駄々をこねる藍、
スウェーデンでは橙と紫の代わりに桃が加わり、
メキシコでは白と黒が仲間入りし、緑は青の後ろに隠れてしまう。
地域によっては姉妹そのものが不吉だと言われてしまう事も。
その国の文化によって、姉妹は数を変化させてしまうのだ。

彼女達は確かに気難しい。
だが彼女達の輝く姿は美しく、見る者楽しませ、心を癒やしてくれる優しい存在だ。


雨が上がれば、ほら。

ハザードマップを見ていたカメオ。念願のマイホームがとても危険な位置に建っていることを知り、恐怖した。また、家を買った分のお金が勿体ないと後悔した。

カメオは風邪である

カメオ「くっしゅん、最近風邪がひどくて鼻が」

カメタ「このくじ引きでテッシュ当てて来いよ」

カメオ「お、おう、ガラガラ」

カメコ「おめでとうございます一等賞のハワイ旅行です」
カメタ「無欲って、すげーな」

カメオ「えええええテッシュがほしかったわ」

カメタ「まぁまぁ、いいじゃん！」

カメオ「嫌・・・ハワイ旅行いける時間とかないし・・・」

カメタ「・・・・」

カメオ「それに最近行きました」

カメタ「」

カメオ「」

劇団ラテシンの目玉公演、『#b#勇者スイヘイ#/b#』。子供たちに大人気の演題だ。
『勇者スイヘイ』を舞台裏から支えるカメコは#red#垂れ幕係#/red#。
カメコがひもBを引くと幕が開き、#red#舞台に照明が当たる#/red#。

劇の様子を舞台袖から見つめるカメコ。
そして劇も終盤。

「必殺、水平斬り‼」
勇者スイヘイの剣が魔王ラテシーンを退ける。

「ぐわああああああああああああああ」
―ダーーーーーーーーーーン
効果音とともに崩れ落ちる魔王ラテシーン。

カメコがひもAを引くと幕が静かに降りていく。
場内は#red#割れんばかりの拍手#/red#に包まれた。



「カメオちゃん。面白かったわね」
「ごめん、僕#red#トイレ#/red#！」
劇が終わるまでおしっこを我慢していたカメオ君は#red#ほもA#/red#が引かれ、劇が終わると#red#トイレ#/red#へと駆け出して行ったのだ。