動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【NO ONE】「11ブックマーク」
夏休みも終盤なのに、夏休みの宿題がまだのこっているから大丈夫だと言う少年。
宿題を一気にやらなければ間に合わない状況だというのに、
少年は一体なぜ大丈夫などと言ったのだろうか?

15年08月17日 22:49
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]



解説を見る
少年が言った【大丈夫】とは、

宿題が間に合うかどうかの話ではない。



少年『夏休みの宿題がまだの子っていっぱいいるから大丈夫だよ!

   僕だけがやってない訳じゃないもん!!!』



クラスメイトとの現状比較の話である。



燃焼理論「11ブックマーク」
ある夏の夜のこと、堀川は一本の懐中電灯を使って地図を燃やしてしまった。
いったいどういうことだろう?
17年03月10日 01:33
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



解説を見る
仲間うちでキャンプに来ていた堀川ら。
夜は#red#キャンプファイヤー#/red#を囲んで語り合う。
酒が足りなくなり、じゃんけんで負けた吉羽がふもとのコンビニまで買いに走った。
山道は電灯もなく真っ暗なので、懐中電灯と周辺の地図は必携である。
しばらくして戻ってきた吉羽は、酒を配るために一旦、荷物を地面に置いた。
風が少しあったので、#red#地図の上に懐中電灯を乗せて重石にした#/red#。
しばらくして尿意を催した堀川。
「ちょっとしょんべんしてくらあ」
彼は#red#地面に置いてあった懐中電灯を拾って使った#/red#。
「あ、ばか」
吉羽が止める間もなく、地図は風に吹かれて舞い上がり、キャンプファイヤーの中に吸い込まれ、あっという間に燃えかすになった。

#b#堀川が一本の懐中電灯を使って、地図を燃やしてしまったのである。#/b#
みなさま、過去 18 回の 『 ”二重”の扉 』 は楽しんで頂けましたか?
さて、今回は、とある国のある二人、【A】と【B】のおはなしです!

#b#ある日のこと。 #/b#
#b#【A】が準備をしていると、【C】がないことに気がつき、大あわて。 #/b#

#b#だって【C】がないと、【A】は大変なことになってしまうからです!#/b#
#b#しかも今日は、みんなの前に出ないといけないのに…#/b#

#b#うろたえている【A】のところにやってきた【B】は、のんきな顔で#/b#
#b#【D】を取り出し、「これさえあれば【C】は取り放題!ウケケッ」#/b#
#b#といいました。 それを見た【A】は、 「それ違う!」 と怒ります。#/b#

#b#しこたま怒られた【B】は、しかしあまり気にしていない様子。#/b#
#b#「自分が探してみせる」と言い出したのに、やる気あるのやら…#/b#

#b#「宝石の置いてあるあたりには… うん、見当たらないな~」#/b#
#b#「玄関には… え?荷物だって? オレじゃないよ、ウケケッ♪」#/b#
#b#「あ、食堂で、今イスを用意して貰って… え?そんな暇ない?」#/b#
#b#「やれやれ、裏の林のほうには…おっ、草々に露が出来てるな」 #/b#

#b#結局、どこを探しても見つからないという【B】。#/b#
#b#しかし実は、今日の【B】はウソをついているようなのです…。#/b#

・ さて、皆さんには、まず #b#【 A 】、【 B 】 #/b# 二人が#red#何者か#/red#、を当てて頂きます。
・ 次に、 #b#「 その2人から連想されるモノ = 【 C 】 」 #/b# を当てる、という流れで進めます。 
#red#※ 例えば、 「ウサギ 」と 「月」 から 「スッポン(亀)」 を連想、みたいな感じですね。 #/red# 
#b#そして、【 C 】から連想される 【 D 】を当てたら、最後に【C】のある場所を当ててもらいます!#/b# 

#big5#回答の流れ :#/big5# 質問は、それがA/Bそれぞれに当てはまるかどうか同時にお答えします。例えば…
#b#質問: それは、食べ物ですか?#/b#  A=NO!  B=YES!
#b#質問: 普通、水中にいますか?#/b#  A=YESNO 水中とは限りません   B=NO 普通、水中では見かけません
#b#解答: A=ウサギ  B=カメ?#/b#  A=正解!  B=おしい!もう一息!
#red#【 A 】 があたったので、以降の質問は 【 B 】 と 【 C 】 に当てはめてレスします)#/red#

#b#【C】 ???  【A】 と 【B】 から連想#/b# 
#b#【D】 ???  【C】 から連想 #/b# 
#b#【C】の在処 ??? 【A】 と 【C】 から連想 (【C】が無いと【A】は…?物語にヒント!)#/b# 


#big5#追加ルール#/big5#
#b#【 質問数は、50回まで 】#/b#
【A】【B】【C】【D】 +【C】の在処、トータルして50回です。 【A】【B】で30くらいでしょうか?
意外とスムーズに行くかも知れませんが、#red#5回に1回、ヒントを出す#/red#ようにします。

#b#【 回答は、基本的に”全部” ウソ! 】#/b#
今回は、回答を【B】にお願いするのですが、虫の居所が悪いのか、なぜか、今日の【B】は
#red#ウソばかりつく#/red#ようなのです。ただ、途中で#red#「1回だけ本当のことを言う」#/red#らしい…!
あと、正解が出た際も、正直に判定するとのことです。

#b#【 質問は、好きな項目2つを選んでもOK 】#/b#
質問は基本的に 【A】&【B】、【B】&【C】… と、残っている項目の上から2つづつですが、
任意の二つ(【A】&【D】、【B】&【C】など)を選んでもOKです。(多少ややこしくなりますが)


#b#追加ルール ・ ヒント 等は 「 まとメモ 」 も見てくださいね!#/b#
13年03月22日 20:16
【20の扉】 [yan]

基本的に全部ウソ、なぜならヤツは…?




解説を見る
ここは、#red#トランプの女王#/red#が治める不思議の国。

不思議の国では、旧ヨーロッパの名残を受けて、4月頭は#red#「嘘の正月」#/red#の祭で大賑わい。
祭の始まる前に、女王さまが、トランプ兵や国民の前で挨拶するのが恒例になっています。

女王が式典の準備をしていると… なんと、しまっておいたはずの#red#王冠#/red#が無くなっているではありませんか!
しかも、普段使っている略式の冠まで見当たりません!#b#「何て事…!あれがないと大変な事になるわ!」 #/b#

そう、女王の持つ「ハートの王冠」には、加護の魔法がかけられているのです。
国を#red#守#/red#るために一#red#寸#/red#した#red#企#/red#てを#red#止#/red#めたり… それが女王の元から離れたら、どんな危険や災いが起こるやら。

女王がうろたえているところに、#red#宮廷道化師(フール)#/red#の#red#ジョーカー#/red#が現れます。 
彼もトランプの一員ではありますが、ちょっと浮いた存在。 もっと目立ってもよさそうなキャラなのですが、
しかし不思議の国には、「狂気の帽子屋」や「チェシャ猫」など、狂ったトリックスター的な連中がいっぱい。
そういう輩と並んでは影が薄れると思って、表舞台に顔を出さないのでしょうか? …それはさておき。


「おや女王さま、何が起きたか#b#存じません#/b#が、ずいぶんあわてておられるようで」
「ああ、ジョーカー! 大変よ、王冠がひとつもないの!」

「それなら大丈夫。 こいつがあれば、王冠なんて取り放題!イヒッ」 そう言って、#red#栓抜き#/red#を差出します。
「……それ、違う! #red#ビールの王冠#/red#を集めてどうすんのよ! 頭にかぶる王冠、#red#クラウン#/red#のことよ!」 

女王はすっかり#red#オカンムリ#/red#。 しかし、彼は悪びれない様子で答えます。
「そっちとは思いませんでした、反省しております! お詫びに、#red#午前中までに#/red#探し出して見せましょう!」

調子よく答えたジョーカー。さっそく、城のあちこちを探し回りますが…

#b#「庭の、宝石の置いてあるあたりには… 見当たらないな~」#/b#  (ん?庭に宝石なんてあったかしら?)
#b#「玄関には… え?荷物だって? オレじゃないよ、ウケケッ♪」#/b# (荷物?その中に冠が入ってるとか?)

「ちょっと!式典は午後イチなんだから、急ぎなさいよ!」 「あ、女王様、お昼ご飯はどうなさいますか?」
「はぁ?」 #b#「食堂で今イスを用意してもらってますから…」#/b# 「食ってる場合かー! そんな暇ないわ!」

探索は続き、最後は城の裏手の林へ…。
#b#「さて、裏の林のほうには…おっ、草々に露が出来てるな」#/b#  (? もうお昼時なのに、草に露…?)


とうとう正午を過ぎても、王冠は見つかりません。 「どうすんのよ!ああ、他の者に任せればよかった!」
「…ふう、失礼しました。いや女王さま、実は、もう王冠の場所はわかっているのでございます、ケケッ」

「はぁ!?じゃなんで最初から言わないの!!」 「いえ、今日は4月1日、#red#エイプリルフール#/red#ですので…」
「…つまり、なに? ウソついてたってこと?」 「ええ、何せあっしは、#red#フール(FOOL)#/red#でございますから」
「イギリスでの慣わし通り、午前中いっぱいはウソしかつけなかったのでございます。では、案内を…」

まず彼は、中庭に案内します。 「やっぱり宝石はないわね? あるのは玉石… って、あそこに!?」
そう、冠のひとつは、玉石の上にあった 「ウ」、すなわち 「ウかんむり」 だったのです!
「#red#玉石#/red#の上に#red#ウ#/red#かんむりが乗っていたから、#red#宝石#/red#に見えたのね!」

次は、お城の玄関。 門の前では、トランプ兵の精鋭、スペードのエースが門番を務めていました。
ジョーカーは、物陰に隠れながらこっそりエースに近づくと、背後からトントン、と肩を叩きます。
「むっ、何物だ!?」 「何物だって? オレだよ、お疲れさま!」 
「またお前かジョーカー! さっきはイバラの冠かぶって、”オレじゃない”とかテキトー言いやがって」
「…茨の冠…? 草の冠…#red#くさかんむり#/red#… ああ! だから ”#red#何物 #/red#”が ”#red#荷物#/red#” になっていたのね!」

次は、裏手の林。 「あら、頼んでおいた林道、もう完成したの?」 「ええ、早々に路が出来てますな」
「…成程、”#red#草々に露#/red#” じゃなくて ”#red#早々に路#/red#” なのね」 「ええ、でもウソだから未完成ですが」 「…」

最後は、食堂。 「…待って!”#red#今イス#/red#を用意する”とか言ってたけど、まさか…」 「はい、そのまさか」
食堂のおばちゃん:「ちょっとジョーカー! せっかくライス用意してあげたのに、何よコレ お供え物?」
そう!なんと、#red#ライス#/red#の上に、「#red#へ#/red#」、すなわち「ひとやね(正確にはいりがしら)」が乗っていたのです! 


「なんてことするのよ、王冠にお米粒がつくでしょうが!! …ところで、何故こんなところに冠が?」
「ギクッ!」 「…ジョーカー、あなたの仕業ね?」 「さ、さぁ? なんのことだか、わかりませんな…」

「…#red#今のはウソですね#/red#?」 女王はウソを確認した。 「#red#ウヘ#/red#っ… YES、 今のはウソ。さすがお鋭い」
「エイプリルフールじゃなくてもウソついてばかりじゃない!」 「そんな、#red#50回に1度#/red#くらいですよ!」

「というか、ウソどころかイタズラじゃないの!」 「ジョークですよ#red#JOKE#/red#!なんせあっしは#/red#JOKER#/red#だし」
結局また、女王さまから大目玉を#red#食らうん#/red#でした。 「まったく…!とりあえず二つともかぶらないと…」

#big5#ウヘ#/big5#   ↓↓ シャキーン! 
#big5#女王   安全   「これで 安!全! だわ!!」 #/big5#  

「さぁ、どうしてくれよう?いつものように ”首をはねろ!”と言ってしまおうかしら?」 「ご、ご勘弁を!」 
「では、この栓抜きで舌を抜こうか?」 「#red#舌#/red#から#red#セン#/red#を抜いたら、”#red#口だけ#/red#”の男になっちまいます!」
「じゃ、解雇するだけにしてやるわね」 「それって結局、#red#首切られてる#/red#じゃあーりませんか!」

「…バカね。この際、お前を解放してあげようというのよ。この宮廷からね」 「えっ? 女王さま…?」
「お前はここに収まる器ではない。その気になれば国の#red#エースにも、キングにすらなれる#/red#というのに」

ハートの王 「…」  「あら、あなた。いらっしゃったの?今大事な話だから、下がっててちょうだい。」
「ふぁい、ワシ、下がってる…」  王さまは部屋にひっこみました。

「小さい頃から見てたけど、お前は私たちトランプとは何かが違う。もっと強大な、ある力を持ってる」
「…買い被りでさ。強#red#大#/red#な#red#ある力な#/red#ど持っちゃいませんよ。女王さまこそ、まさに#red#女帝#/red#の如きご威光。
…あのかわいいお姫様が、このように成長するとは、私も感無量(#red#かんむり#/red#ょう)でございやすよ」

そう言いながらも、彼は荷物をまとめ、棒の先にくくりつけて肩にかつぐ。
「とはいえ、放浪癖のあるあっしは、そろそろ旅に出たいと思っていたところ。 では、ご達者で…」


そうして彼は、宮廷道化師から、旅の道化師になったのでした。
だから今は、不思議の国にジョーカーがいないのです…。

肩書きは、今までの宮廷道化師と同じフール(FOOL)か、あるいは#red#クラウン(CLOWN)#/red#か。
おや、どうやら彼は#red#ピエロ#/red#になったようです。 だって、その目元には、涙の…  fin


参考:道化師の歴史・名前のいろいろ http://www.tokyomad.com/clown.html
※この問題は牛削りさんの【《ロンリの罠・第一講》牛乳ラビリンス】http://sui-hei.net/mondai/show/19899の後の話です。


「おーい、佐藤!ちょっと聞いてくれよ」
「おお久松。どうしたんだ?」
「この間『ロンリ学』の授業で”ロンリの罠”というのを学んだんだけどな、それが凄く面白くてさ」
「ロンリの罠?」
「ああ。筋道だてて話しているつもりでも、論理的に正しくないということは多々ある。それを"ロンリの罠"っていうんだ。これは先生の受け売りなんだけどな」
「へー。そんなのがあるのか」
「ああ。例を出すからちょっと考えてみてくれよ」


(A)
#b#男は、よく育つが致死性の毒を持つ植物kを育てることにした。#/b#
#b#育ったら自分で食べるつもりである。#/b#
#b#男は何故kを育てようと思ったのだろうか。#/b#


「自殺するためかな?」
「はは、論理的じゃないねえ」
「なんだと」
「まあ怒るなよ。こんな条件を加えてみよう」


(B)
#b#植物kの果実には致死性の毒がある。#/b#


「ん? この条件で何が変わるんだ」
「わからないか? (A)では、植物kのどこに毒があるかは言明していないんだ」
「あ、そうか。果実には毒があるけど、茎や葉は無害かもしれないのか」
「そう。そして男は毒のない茎や葉を食べるつもりなのかもしれない。つまり、自殺と判断するのは早計だということさ」
「じゃ、じゃあ、これならどうだ」


(C)
#b#男は、植物kを育てることにした。#/b#
#b#植物kはよく育ち、果実には致死性の毒がある。#/b#
#b#男は、植物kが育ったら自分でその果実を食べるつもりである。#/b#
#b#男は何故kを育てようと思ったのだろうか。#/b#


「これなら、間違いなく自殺のためだろう」
「甘いな。残念ながらこれも想定内さ。実はこれ、実際にあった話を元に作っていて、状況もほぼ(C)そのものなんだ。だが男は服毒自殺の為にkを育てていたわけじゃない」
「ええ!?」
「これがロンリの罠だよ。真相がわかるかい?」
「うーん、男はそれ以外に食えるものを育てていたのか?」
「いや、kだけだ。ついでに言うと、この土地でk以外の植物を育てることは可能だ」
「それなのに自殺じゃない……わからん、降参だ」


降参してしまった佐藤のあとを引き継ぎ、ロンリの罠を回避しつつ(C)に回答せよ。

===========================
SP牛削りさんです。SP&出題許可ありがとうございます。
15年12月15日 22:21
【ウミガメのスープ】 [まぴばゆ]

SP 牛削りさんです




解説を見る
「モデルにしている植物は#red#キャッサバ#/red#といって、タピオカの原料にもなる芋の一種なんだ」
「タピオカ? 毒なんかないじゃんか」
「元々はあったんだよ。#red#加工の過程で毒抜き#/red#をしているんだ」
「毒抜き? なんかずるくないかそれ。全然納得できないぞ」
「まあ待て。設問は、"男がkを育てている理由とは"だっただろ? 『毒抜きすれば食えるから』ではまだ半分だ。食えればいいなら、元々毒のない植物を育てればいいんだから」
「確かに……」
「加工後は毒が抜けているが、栽培中は致死性の毒がある。こんな植物を育てるメリットってなんだろうね?」
「うーん……」
「毒があるよわかっている植物を、君は食おうと思うかい?」
「まさか」
「当然だね。それは誰だって同じさ。俺も、この話の男も、それから#red#野生の草食動物#/red#も」
「あっ!」
「わかったかい? 男がkを育てる理由」
「#red#栽培中に、動物に荒らされないため#/red#……?」
「そう、それが真相さ。どうだい論理学、面白いだろう」
「おう、すげえ面白い! もうちょっと話聞かせてくれよ!」
「よし、じゃあカフェでも行こう」
「おごるよ。何がいい?」
「タピオカミルクティー」



#big5#【要約解説】#/big5#
#b#kは毒抜きをすれば食べられる。#/b#
#b#元々は有毒の植物なので、野生動物に食い荒らされる心配がない。#/b#
#b#上記理由から、高い収穫率が見込めるという理由で、男はkを育てているのだ。#/b#
キャトルノーズリング「11ブックマーク」
男は町に向かう人を見かけると必ず、牛のはなわを買ってきて欲しいと頼む。

男は、町に牛のはなわが売っていないということを知っているし
そもそも牛のはなわなんて微塵も必要としていない。

では何故男は牛のはなわを買ってくるように頼むのだろうか?
14年04月18日 23:53
【ウミガメのスープ】 [なさ]

誰かに催促されて急きょ出題。元ネタありです




解説を見る
時代は江戸時代。
山から町まで続く道沿いの家に住んでいた男は、その道を行く人々皆に
「町で牛のはなわを買ってきてくれませんか?」と頼んだ。

誰もが快く引き受けてくれるものの、皆「すまんねぇ。どこにも売ってなかったよ。」と言って
なかなか手に入れることが出来なかった。

ところ変わって町の店屋。
店主は首をかしげている。
「しかしながら、近頃、はなわを買いにくる客が増えたもんだなぁ~。
なんでだ?ブーム?なににせよ、こんなに皆して買いにくるんだったら仕入れておけばよかったよ。
次はたくさん仕入れよう。しかし、はなわなんかどこで仕入れたらよいものやら....」

またところ変わって男の家。
「そろそろ頃合だな」と言って、男はもとから作ってあったはなわを大量に持って町に売りに行くのだった。

男「牛のはなわだよ~。さあ買った買った!!」
それを聞いた店主は「ちょうどいいところに来た。どこで仕入れようかと悩んでたんだ。とりあえず300個売ってくれ!」
と言って大量のはなわを買った。


しかし、それ以来店にはなわを買いにくる人はめっきりいなくなり
その日、他の店も回って全てのはなわを売り尽くした男ひとりだけが大儲けしたのだった。

※出典:きっちょむ噺