「【無茶振り三題噺6-1&2】幸せの在り処」「12ブックマーク」
人生オワタ\(^o^)/
それが、恋人の#b#ジェ#/b#ニーから亀雄に届いた最後のメールだった。
別れる日が来るなんて、思っ#b#ちゃいな#/b#かったのに。
ーーー
凄腕の助っ人として、香港から亀雄の在籍する日本拠点に出向してきたジェニー。
並み居る競合相手を蹴散らし、上役のセクハラパワハラや仲間の妬みもさらりとかわす。
状況に応じて器用に使い分けられる様々な#b#顔に#/b#、最初は呆れ感心したものだった。
「Father達ノ期待ニ応エタイノ。」
だが、ふと交わした会話の中でお互い貧しい生まれ育ちと分かり、亀雄とジェニーは次第に気持ちを通わせる。
打ち解けてみれば、ジェニーは身内や恋人を何よりも大切にする、#b#ガラス#/b#の様に純粋で繊細な心を秘めていた。
熱心に働く二人は組織内での評価も高く、国籍等多少の障害はあるものの、結婚しようと密かに誓い合っていた。
ーーー
亀雄が最後にジェニーを目にしたのは、上役の言い付けで出かけた仕事帰り、ちょうどメールを受け取った後。
豪華な毛皮のコートに派手な髪型の別人の様な後ろ姿で、人ごみの中に音もなく消えていった。
結局、亀雄とジェニーが結婚することはなかった。一体なぜだろう?
--------------------------------
※この問題は「ちゃいな」、「ガラス」、「おに」のお題と、
「じぇ」、「\(^o^)/」、「おんぴ」のお題の
二組のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください。
--------------------------------
#red#問題文に使われていない「おんぴ」は解説に入っています。#/red#
#red#この問題では、「おんぴ」を使った言葉の特定もFA条件の一つです。#/red#
--------------------------------
また、この問題は上記6つのお題全てを祭りに使用した大祭り&
無茶振り三題噺6-1、6-2のお題に選ばれなかった全てのキーワードを解説に使ったリサイクル問題です。
解説の祭り部分には、
【「ちゃいな」、「ガラス」、「おに」、「じぇ」、「\(^o^)/」、「おんぴ」】がそれぞれ5つ、
【うま、とうし、コンビニ、警備員、ビー玉、ショー(ショウ可)、一人寂しく、高所恐怖症、エアーガン、ぴょー、イエーイ!ハイテンショーン!、
呼吸音、飯テロ、カラ、OP、かため
カップ、4人、雑魚、招待状、パイナップル、パッツパツ、おんぷ、シェー(シェイ、シェ不可)、懐中時計、さいころ、フェアリー、預金通帳、ぬけがけ
、⚪⚪さんLove(○の部分には何が入ってもよい。○の数もいくつでもよい)】が一つずつ
入っています。
当てられた方には良質を進呈致します。
--------------------------------
※出題にあたり、SPのruxyoさんに大変お世話になりました。ありがとうございました!
それが、恋人の#b#ジェ#/b#ニーから亀雄に届いた最後のメールだった。
別れる日が来るなんて、思っ#b#ちゃいな#/b#かったのに。
ーーー
凄腕の助っ人として、香港から亀雄の在籍する日本拠点に出向してきたジェニー。
並み居る競合相手を蹴散らし、上役のセクハラパワハラや仲間の妬みもさらりとかわす。
状況に応じて器用に使い分けられる様々な#b#顔に#/b#、最初は呆れ感心したものだった。
「Father達ノ期待ニ応エタイノ。」
だが、ふと交わした会話の中でお互い貧しい生まれ育ちと分かり、亀雄とジェニーは次第に気持ちを通わせる。
打ち解けてみれば、ジェニーは身内や恋人を何よりも大切にする、#b#ガラス#/b#の様に純粋で繊細な心を秘めていた。
熱心に働く二人は組織内での評価も高く、国籍等多少の障害はあるものの、結婚しようと密かに誓い合っていた。
ーーー
亀雄が最後にジェニーを目にしたのは、上役の言い付けで出かけた仕事帰り、ちょうどメールを受け取った後。
豪華な毛皮のコートに派手な髪型の別人の様な後ろ姿で、人ごみの中に音もなく消えていった。
結局、亀雄とジェニーが結婚することはなかった。一体なぜだろう?
--------------------------------
※この問題は「ちゃいな」、「ガラス」、「おに」のお題と、
「じぇ」、「\(^o^)/」、「おんぴ」のお題の
二組のお題をもとに作られた三題噺の問題です。
~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、チャット『三題噺』(ルームキー:三題噺)をご覧ください。
--------------------------------
#red#問題文に使われていない「おんぴ」は解説に入っています。#/red#
#red#この問題では、「おんぴ」を使った言葉の特定もFA条件の一つです。#/red#
--------------------------------
また、この問題は上記6つのお題全てを祭りに使用した大祭り&
無茶振り三題噺6-1、6-2のお題に選ばれなかった全てのキーワードを解説に使ったリサイクル問題です。
解説の祭り部分には、
【「ちゃいな」、「ガラス」、「おに」、「じぇ」、「\(^o^)/」、「おんぴ」】がそれぞれ5つ、
【うま、とうし、コンビニ、警備員、ビー玉、ショー(ショウ可)、一人寂しく、高所恐怖症、エアーガン、ぴょー、イエーイ!ハイテンショーン!、
呼吸音、飯テロ、カラ、OP、かため
カップ、4人、雑魚、招待状、パイナップル、パッツパツ、おんぷ、シェー(シェイ、シェ不可)、懐中時計、さいころ、フェアリー、預金通帳、ぬけがけ
、⚪⚪さんLove(○の部分には何が入ってもよい。○の数もいくつでもよい)】が一つずつ
入っています。
当てられた方には良質を進呈致します。
--------------------------------
※出題にあたり、SPのruxyoさんに大変お世話になりました。ありがとうございました!
14年01月25日 22:28
【ウミガメのスープ】 [ムク]
【ウミガメのスープ】 [ムク]
三題噺6-1&2の6題大祭り+KW全リサイクルです。SP ruxyoさんありがとうございました!!
解説を見る
亀
雄とジェニーは、どちらも身寄りのない孤児として、香港マフィアに育て上げられた生粋の殺し屋。
ジェニーが香港の本部から、亀雄のいる日本支部へ勢力拡大の支援にやってきて、二人は出会った。
敵勢力破壊の腕前は一流、早速彼女に熱を上げる若頭や、いきなり活躍する彼女を妬む組員達を上手にあしらう。
特技は変装で、良家の奥方から場末のホステス、はたまた学生や老婆の役まで使い分ける様に、亀雄は呆れつつも感心した。
育ててくれた本国の首領の期待に応えたいだけ。私にはこのファミリーと首領が唯一の身内だから。
亀雄も初めは彼女を疎ましく思っていたものの、ふとジェニーが本心を打ち明けたのをきっかけに、二人は接近していく。
強かな戦いぶりと裏腹に、ジェニーは組織と恋人の亀雄を何よりも大切にしていた。
組織のために次々と成果を挙げる二人は、幹部達から認められていく。日の目を見ない稼業ながらも、いずれ結婚しようと誓い合ったが…
出身の違いもさることながら、ジェニーに横恋慕する若頭の存在が、少しずつ二人に影を落としていった。
一向にジェニーに相手にされない若頭は、ついに激怒すると、亀雄が組織の掟を破ったとして、ジェニーに粛清を命じる。
上役の命令に「何故」や「否」はない。逆らえば死あるのみ。だが裏切って逃げることも、亀雄を殺すこともできない。
ジェニーは仕事から戻った変装をそのままに、亀雄に別れのメッセージを送り、覚悟を決めた。
その頃、亀雄は若頭の指示を受けていた。
用済みになった情婦を消すようにという、亀雄にとっては朝飯前の仕事だ。
亀雄は繁華街の雑踏の中、背後から消#big5#音ピ#/big5#ストルで狙いを定める。
その瞬間、不意に女が振り返った。
振り向いたその顔が、愛するジェニーであることに気づいたのは、既に引き金を引いた後だった。
---------------
FA条件:マフィア・消音ピストル・亀雄が(若頭に騙されて)ジェニーと気付かず彼女を殺してしまった
#big5#~~祭り:亀雄とジェニーの夢~~#/big5#
ジェニーはいい女だ。
本国から凄腕のエー#red#ジェ#/red#ントが来ると聞いて、それが女だったのは気にいらなかったが。
早速組んだ仕事で度肝を抜かれた。
敵対暴力団幹部の暗殺。いつもがっちり組員に囲まれていて、近づけるのは奴の腹心だけだ。
そう教えると、一言
”Go#red#tcha!Enou#/red#gh for me.(了解!十分よ)"
何をどうしたか、連中の結成50周年記念パーティーの#red#招待状#/red#を手に入れ、同盟組の跡継ぎに
男装して堂々と会場入り。
あっさりターゲットを始末すると、姿を変えてコンパニ#red#オン、pie#/red#ce of cake!とばかりに鼻歌交じりで帰ってきた。
表立っての荒事もこなす。
#red#パッツパツ#/red#の#red#ショー#/red#トパンツ+ネ#red#オンプ#/red#リントTシャツ+ヒョウ#red#柄ス#/red#エードパンプスの
ビッチスタイルで#red#警備員#/red#の気を惹いたかと思うと、#red#4人#/red#まとめてなぎ倒した。
いくら#red#雑魚#/red#連中相手といっても、俺にも動きが見切れなかった。
だが負けちゃいられない。
高層ビルの最上階に、隣のビルからロープを張って接近すると、逆さ吊りのまま標的を撃ち抜く。
#red#高所恐怖症#/red#の奴なら見るだけで真っ青だが、あいつは#red#カラ#/red#カラ笑ってた。そうだろうな。
頭も良くて、片言の日本語はあっという間に覚えた。
「男ダノ女ダノ、古臭イ#red#ジェ#/red#ンダーネ?」
----
「首領ノ事ハ本当ノ親ト思ッテル。」
仕事上がりに立ち寄った新宿のバー。
「ココガ歌舞伎町!? ネ#red#オンピ#/red#カピカ!!香港ノ銅鑼湾 ミタイ!」なんてはしゃいでいたが、
やがて#red#ジェ#/red#ムソンの#red#ガラス#/red#ボトルを片手にぽつんと零した。
生まれは#red#馬と牛#/red#が人より多いめちゃく#red#ちゃ田舎#/red#で、最初の記憶は大飢饉。
足元でグチャグ#red#チャ蝗#/red#が潰れる感触だけはよく覚えてるそうだ。
移り住んだ山東州の片隅の町黄飯では、突然の民族抗争で、住民のほとんどが死亡。
一時「黄#red#飯テロ#/red#事件」の見出しでメディアに取り上げられたが、すぐに忘れられた。
そこを拾ってくれたのが首領で、実の子供のように目をかけて育て上げてくれたんだと。
彼女の話を聞きながら思い出した。
俺の一番古い思い出は、母親らしき女と行った縁日で手にした、ラムネのびん。
中で回る#red#ビー玉#/red#に夢中になっている内に一人になり、やがてテキヤに連れらていかれて今の組に入った。
その時から、頭-首領の弟が俺の親父だ。
「俺達は、似た者同士なのかもな…」
「…エエ、ソウネ…」
その晩から俺とジェニーはお互い特別な存在になった。
----
この組は、近頃敵に事欠かない。
スレ#red#オニ#/red#ンとメチオニン、ありふれた成分を元に、劇的に安くてよく効くドラッグを売り捌き、今やアジアの最大手。
他の組織は#red#抜け駆け#/red#だとか下らん言い掛かりをつけようとするが、こっちの薬も#red#ジェ#/red#ネリックが流行るご時勢さ。
全国を飛び回る仕事が増え、単独行動も多くなった。
ジェニーは寂しいからと、しょっちゅうメールをよこす。
「日本語ハ話スノハ良イケド書クノ難シイー」とか言って顔文字や絵文字ばっかりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ナガサキNow! グラバー園カラ見下ロシテルヨー
/ /
/^o^/エッスカレーター
/ /
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/´_ゝ`\アッソーサーン クマモント一緒~
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Hokkaido!
ハス#red#カップ#/red#ソフトクリームサイコー♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/^o^\#red#フッジッサーンLove#/red#
富士急FUJIYAMA\(^o^)/#red#イエーイ!ハイテンショーン! #/red#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
遊んでるんじゃじゃないか?どこが寂しい、だ。
まあ俺の方も仕事は順調。
大体極道といっても元々が平和ボケした日本人なら、#red#片目#/red#をつぶってたって楽勝だ。
…それなのに、落ち着かない。宿の部屋で、自分の#red#呼吸音#/red#だけがやけに響く気がする。
認めたくないが、#red#一人寂しく#/red#彼女を思っているのは俺の方かもしれないな…
----
時に、海外の支部から呼ばれることもある。
フィリピンはマニラの中華街、#red#オンピ#/red#ンを練り歩いたのは楽しかったが、翌日には熱帯林のジャングルに連れられてゲリラごっこだ。
現地組員とチームを組んで#red#OP#/red#s(作戦会議)。
今時#red#パイナップル#/red#弾を投げる羽目になるとは思わなかったが、やはり俺とジェニーの#red#コンビに#/red#敵う相手はいないと、再認識した。
----
そんな、#red#サイコロ#/red#を振って出たとこ勝負の様な日々も、二人なら楽しい。
どちらから言い出したか、いや間違いなく俺だが(私ガ頑張ッテ言ワセタノヨ?)、俺達はいずれ結婚しようと決めていた。
堅気の勤め人みたいに#red#預金通帳#/red#まで作って、将来のことを話そうとするが、ジェニーは何故か新婚旅行の話に夢中だ。
やっぱりアジアだとか、いやヨーロッパ、時代はアフリカ、マフィアならNY etc.
で、いつの間にか世界一周新婚旅行の計画が出来上がっていた…
#red#チャイナ#/red#エアラインで羽田から台北にひとっ飛び。夜の屋台で小籠包や葱餅(ツ#red#ォンピ#/red#ン)をぱくつく。
インドでヒッピーみたいなのも悪くない。本場の#red#チャイな#/red#んて飲んでみたいじゃない?
そこから一気に南アフリカを経由して、自然の宝庫マダガスカル。
北部にだけ生息する幻のカメレ#red#オン ピ#/red#ンクパンサーを見られたら、そのカップルは一生幸せになれるんだって。
近代文明に戻って、英国~アイルランド。山高帽にステッキ、#red#懐中時計#/red#の紳士達の国ね。
ストラトフォード・アポン・エイヴォンで#red#シェー#/red#クスピアの生家を見て、ケルトの#red#フェアリー#/red#テイルに触れるぶらり旅。
そこからベルギーの可愛い町ブルージュへ飛んで(ライアン#red#エアー、元#/red#祖LCCでお得!)昔のお城に泊まるの。
グッドナイトチョコレートはレ#red#オニ#/red#ダス。
美術品ならもちろんフランスやオーストリアもいいけど、最高なのはロシアのエルミタージュ美術館だって、Fatherが言っていたわ。
#red#ピョー#/red#トル大帝のイコンを見ずには死ねないって。
最後は北米南米横断。
ワタリ#red#ガラス#/red#の伝説残るアラスカの島々からアルゼンチンまで、ナイア#red#ガラス#/red#ロープで滝の飛沫を浴びるの。
------------
#red#ジェ#/red#ットコースターの様にめまぐるしい日々。
…そして、正にジェットコースターの様に、どこにも行けず同じところを回り続けている。
本当は気付いていたとしても。
それでも俺とジェニーは確かに幸せだった。
雄とジェニーは、どちらも身寄りのない孤児として、香港マフィアに育て上げられた生粋の殺し屋。
ジェニーが香港の本部から、亀雄のいる日本支部へ勢力拡大の支援にやってきて、二人は出会った。
敵勢力破壊の腕前は一流、早速彼女に熱を上げる若頭や、いきなり活躍する彼女を妬む組員達を上手にあしらう。
特技は変装で、良家の奥方から場末のホステス、はたまた学生や老婆の役まで使い分ける様に、亀雄は呆れつつも感心した。
育ててくれた本国の首領の期待に応えたいだけ。私にはこのファミリーと首領が唯一の身内だから。
亀雄も初めは彼女を疎ましく思っていたものの、ふとジェニーが本心を打ち明けたのをきっかけに、二人は接近していく。
強かな戦いぶりと裏腹に、ジェニーは組織と恋人の亀雄を何よりも大切にしていた。
組織のために次々と成果を挙げる二人は、幹部達から認められていく。日の目を見ない稼業ながらも、いずれ結婚しようと誓い合ったが…
出身の違いもさることながら、ジェニーに横恋慕する若頭の存在が、少しずつ二人に影を落としていった。
一向にジェニーに相手にされない若頭は、ついに激怒すると、亀雄が組織の掟を破ったとして、ジェニーに粛清を命じる。
上役の命令に「何故」や「否」はない。逆らえば死あるのみ。だが裏切って逃げることも、亀雄を殺すこともできない。
ジェニーは仕事から戻った変装をそのままに、亀雄に別れのメッセージを送り、覚悟を決めた。
その頃、亀雄は若頭の指示を受けていた。
用済みになった情婦を消すようにという、亀雄にとっては朝飯前の仕事だ。
亀雄は繁華街の雑踏の中、背後から消#big5#音ピ#/big5#ストルで狙いを定める。
その瞬間、不意に女が振り返った。
振り向いたその顔が、愛するジェニーであることに気づいたのは、既に引き金を引いた後だった。
---------------
FA条件:マフィア・消音ピストル・亀雄が(若頭に騙されて)ジェニーと気付かず彼女を殺してしまった
#big5#~~祭り:亀雄とジェニーの夢~~#/big5#
ジェニーはいい女だ。
本国から凄腕のエー#red#ジェ#/red#ントが来ると聞いて、それが女だったのは気にいらなかったが。
早速組んだ仕事で度肝を抜かれた。
敵対暴力団幹部の暗殺。いつもがっちり組員に囲まれていて、近づけるのは奴の腹心だけだ。
そう教えると、一言
”Go#red#tcha!Enou#/red#gh for me.(了解!十分よ)"
何をどうしたか、連中の結成50周年記念パーティーの#red#招待状#/red#を手に入れ、同盟組の跡継ぎに
男装して堂々と会場入り。
あっさりターゲットを始末すると、姿を変えてコンパニ#red#オン、pie#/red#ce of cake!とばかりに鼻歌交じりで帰ってきた。
表立っての荒事もこなす。
#red#パッツパツ#/red#の#red#ショー#/red#トパンツ+ネ#red#オンプ#/red#リントTシャツ+ヒョウ#red#柄ス#/red#エードパンプスの
ビッチスタイルで#red#警備員#/red#の気を惹いたかと思うと、#red#4人#/red#まとめてなぎ倒した。
いくら#red#雑魚#/red#連中相手といっても、俺にも動きが見切れなかった。
だが負けちゃいられない。
高層ビルの最上階に、隣のビルからロープを張って接近すると、逆さ吊りのまま標的を撃ち抜く。
#red#高所恐怖症#/red#の奴なら見るだけで真っ青だが、あいつは#red#カラ#/red#カラ笑ってた。そうだろうな。
頭も良くて、片言の日本語はあっという間に覚えた。
「男ダノ女ダノ、古臭イ#red#ジェ#/red#ンダーネ?」
----
「首領ノ事ハ本当ノ親ト思ッテル。」
仕事上がりに立ち寄った新宿のバー。
「ココガ歌舞伎町!? ネ#red#オンピ#/red#カピカ!!香港ノ銅鑼湾 ミタイ!」なんてはしゃいでいたが、
やがて#red#ジェ#/red#ムソンの#red#ガラス#/red#ボトルを片手にぽつんと零した。
生まれは#red#馬と牛#/red#が人より多いめちゃく#red#ちゃ田舎#/red#で、最初の記憶は大飢饉。
足元でグチャグ#red#チャ蝗#/red#が潰れる感触だけはよく覚えてるそうだ。
移り住んだ山東州の片隅の町黄飯では、突然の民族抗争で、住民のほとんどが死亡。
一時「黄#red#飯テロ#/red#事件」の見出しでメディアに取り上げられたが、すぐに忘れられた。
そこを拾ってくれたのが首領で、実の子供のように目をかけて育て上げてくれたんだと。
彼女の話を聞きながら思い出した。
俺の一番古い思い出は、母親らしき女と行った縁日で手にした、ラムネのびん。
中で回る#red#ビー玉#/red#に夢中になっている内に一人になり、やがてテキヤに連れらていかれて今の組に入った。
その時から、頭-首領の弟が俺の親父だ。
「俺達は、似た者同士なのかもな…」
「…エエ、ソウネ…」
その晩から俺とジェニーはお互い特別な存在になった。
----
この組は、近頃敵に事欠かない。
スレ#red#オニ#/red#ンとメチオニン、ありふれた成分を元に、劇的に安くてよく効くドラッグを売り捌き、今やアジアの最大手。
他の組織は#red#抜け駆け#/red#だとか下らん言い掛かりをつけようとするが、こっちの薬も#red#ジェ#/red#ネリックが流行るご時勢さ。
全国を飛び回る仕事が増え、単独行動も多くなった。
ジェニーは寂しいからと、しょっちゅうメールをよこす。
「日本語ハ話スノハ良イケド書クノ難シイー」とか言って顔文字や絵文字ばっかりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ナガサキNow! グラバー園カラ見下ロシテルヨー
/ /
/^o^/エッスカレーター
/ /
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/´_ゝ`\アッソーサーン クマモント一緒~
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | クマ──!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Hokkaido!
ハス#red#カップ#/red#ソフトクリームサイコー♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
/^o^\#red#フッジッサーンLove#/red#
富士急FUJIYAMA\(^o^)/#red#イエーイ!ハイテンショーン! #/red#
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
遊んでるんじゃじゃないか?どこが寂しい、だ。
まあ俺の方も仕事は順調。
大体極道といっても元々が平和ボケした日本人なら、#red#片目#/red#をつぶってたって楽勝だ。
…それなのに、落ち着かない。宿の部屋で、自分の#red#呼吸音#/red#だけがやけに響く気がする。
認めたくないが、#red#一人寂しく#/red#彼女を思っているのは俺の方かもしれないな…
----
時に、海外の支部から呼ばれることもある。
フィリピンはマニラの中華街、#red#オンピ#/red#ンを練り歩いたのは楽しかったが、翌日には熱帯林のジャングルに連れられてゲリラごっこだ。
現地組員とチームを組んで#red#OP#/red#s(作戦会議)。
今時#red#パイナップル#/red#弾を投げる羽目になるとは思わなかったが、やはり俺とジェニーの#red#コンビに#/red#敵う相手はいないと、再認識した。
----
そんな、#red#サイコロ#/red#を振って出たとこ勝負の様な日々も、二人なら楽しい。
どちらから言い出したか、いや間違いなく俺だが(私ガ頑張ッテ言ワセタノヨ?)、俺達はいずれ結婚しようと決めていた。
堅気の勤め人みたいに#red#預金通帳#/red#まで作って、将来のことを話そうとするが、ジェニーは何故か新婚旅行の話に夢中だ。
やっぱりアジアだとか、いやヨーロッパ、時代はアフリカ、マフィアならNY etc.
で、いつの間にか世界一周新婚旅行の計画が出来上がっていた…
#red#チャイナ#/red#エアラインで羽田から台北にひとっ飛び。夜の屋台で小籠包や葱餅(ツ#red#ォンピ#/red#ン)をぱくつく。
インドでヒッピーみたいなのも悪くない。本場の#red#チャイな#/red#んて飲んでみたいじゃない?
そこから一気に南アフリカを経由して、自然の宝庫マダガスカル。
北部にだけ生息する幻のカメレ#red#オン ピ#/red#ンクパンサーを見られたら、そのカップルは一生幸せになれるんだって。
近代文明に戻って、英国~アイルランド。山高帽にステッキ、#red#懐中時計#/red#の紳士達の国ね。
ストラトフォード・アポン・エイヴォンで#red#シェー#/red#クスピアの生家を見て、ケルトの#red#フェアリー#/red#テイルに触れるぶらり旅。
そこからベルギーの可愛い町ブルージュへ飛んで(ライアン#red#エアー、元#/red#祖LCCでお得!)昔のお城に泊まるの。
グッドナイトチョコレートはレ#red#オニ#/red#ダス。
美術品ならもちろんフランスやオーストリアもいいけど、最高なのはロシアのエルミタージュ美術館だって、Fatherが言っていたわ。
#red#ピョー#/red#トル大帝のイコンを見ずには死ねないって。
最後は北米南米横断。
ワタリ#red#ガラス#/red#の伝説残るアラスカの島々からアルゼンチンまで、ナイア#red#ガラス#/red#ロープで滝の飛沫を浴びるの。
------------
#red#ジェ#/red#ットコースターの様にめまぐるしい日々。
…そして、正にジェットコースターの様に、どこにも行けず同じところを回り続けている。
本当は気付いていたとしても。
それでも俺とジェニーは確かに幸せだった。
「地平線の彼方に」「12ブックマーク」
「すぐに向かってください」と女がタクシー運転手に告げた目的地は1,000km先だった。
一体どういうことだろうか?
一体どういうことだろうか?
16年07月21日 21:19
【ウミガメのスープ】 [モニコ]
【ウミガメのスープ】 [モニコ]
解説を見る
女は北京から、上海の自宅にいる子供が乗る予定のタクシーを馴染みのドライバーに手配した。
女「すみません。すぐにタクシー向かって下さい」
男「通訳さん、ホテルまで徒歩5分ですから、タクシー要らないですよ」
女「私たちが乗る車ではないです。今日は、上海にいる息子が塾に行く日なんです。普段は私が送迎してますけど、今日は無理なので」
男「北京まで来ていただいてますからね。すみません」
女「とんでもないです。こういう時に、いつも使うタクシーなので、すぐに上海の自宅に行くよう連絡が着きました」
男「なるほど……これはウミガメのスープになりそうだ」
女「どうしました?」
男「いえ、何でもないです。ありがとうございました」
女「すみません。すぐにタクシー向かって下さい」
男「通訳さん、ホテルまで徒歩5分ですから、タクシー要らないですよ」
女「私たちが乗る車ではないです。今日は、上海にいる息子が塾に行く日なんです。普段は私が送迎してますけど、今日は無理なので」
男「北京まで来ていただいてますからね。すみません」
女「とんでもないです。こういう時に、いつも使うタクシーなので、すぐに上海の自宅に行くよう連絡が着きました」
男「なるほど……これはウミガメのスープになりそうだ」
女「どうしました?」
男「いえ、何でもないです。ありがとうございました」
「夜に会いましょう。」「12ブックマーク」
こ
こはカフェ・ラテシン。昼よりも夜に人が集まるとされている隠れた名店だ。混雑している時は、相席になるほどだ。
そこで男がコーヒーを飲んでいると、女がやってきた。
「ここ、いいですか?」
男はもちろんOKした。
女は自分のコーヒーを男に渡すと、男の飲みかけのコーヒーを奪った。
一体何故?
こはカフェ・ラテシン。昼よりも夜に人が集まるとされている隠れた名店だ。混雑している時は、相席になるほどだ。
そこで男がコーヒーを飲んでいると、女がやってきた。
「ここ、いいですか?」
男はもちろんOKした。
女は自分のコーヒーを男に渡すと、男の飲みかけのコーヒーを奪った。
一体何故?
13年06月25日 00:34
【ウミガメのスープ】 [Taka]
【ウミガメのスープ】 [Taka]
解説を見る
男
はこのカフェ・ラテシンの雇われ店長。忙しい中、店の裏で缶コーヒーを飲んでいた。
そこにバイトの女がやってきた。
いつものように、「ここ、いいですか?」と声をかけ。男に缶コーヒーを渡し、飲みかけの缶コーヒーをもらう。
その缶コーヒーをもらうと、タバコに火をつける。そう、缶を灰皿にするのだ。この店ではこの女しかタバコを吸わない上に、内緒にしているので、ここには灰皿が無いのだ。女はコーヒーが飲みたい訳ではなく、灰皿が欲しかったのだ。
最後はいつもタバコが入った缶を俺に渡す。持って帰れよ!
はこのカフェ・ラテシンの雇われ店長。忙しい中、店の裏で缶コーヒーを飲んでいた。
そこにバイトの女がやってきた。
いつものように、「ここ、いいですか?」と声をかけ。男に缶コーヒーを渡し、飲みかけの缶コーヒーをもらう。
その缶コーヒーをもらうと、タバコに火をつける。そう、缶を灰皿にするのだ。この店ではこの女しかタバコを吸わない上に、内緒にしているので、ここには灰皿が無いのだ。女はコーヒーが飲みたい訳ではなく、灰皿が欲しかったのだ。
最後はいつもタバコが入った缶を俺に渡す。持って帰れよ!
「【high & good】」「12ブックマーク」
ワタシハガイトウスルスベテヲアマスコトナクレツスル。
ワタシガツカワナイノハナニカスイリヨ。
ワタシガツカワナイノハナニカスイリヨ。
14年10月21日 22:51
【20の扉】 [のりっこ。]
【20の扉】 [のりっこ。]
解説を見る
私は該当する全てを余す事なく『ラ』列する。
私が使わないのは何か推理『セ』よ。
問題文を意味の通る文章にすると、
問題文中で使っていないのは
『ラ』と『セ』。
そして質問への回答では、
“イイエ”の『エ』を使っていない。
『エ』と『セ』と『ラ』
『エトセトラ』(etc.)
とは、
“その他色々”
“などなど”
という意味を持つ言葉である。
“該当する全てを余す事なく羅列”する私は、
“エトセトラを使わない”
のである。
私が使わないのは何か推理『セ』よ。
問題文を意味の通る文章にすると、
問題文中で使っていないのは
『ラ』と『セ』。
そして質問への回答では、
“イイエ”の『エ』を使っていない。
『エ』と『セ』と『ラ』
『エトセトラ』(etc.)
とは、
“その他色々”
“などなど”
という意味を持つ言葉である。
“該当する全てを余す事なく羅列”する私は、
“エトセトラを使わない”
のである。
「【ラテクエ 28】真っ白な日々の君に」「12ブックマーク」
海亀第三中学校に通う洋子は、ホワイトデーに不思議な経験をした。
さして親しくもない男子生徒が次々とやって来ては、
「これ、バレンタインのお返し。」
と言って、お菓子や小物をくれるのだ。
洋子がバレンタインにチョコをあげたのは父だけだし、人の不興を買った記憶もない。
一体なぜ、彼らは洋子にプレゼントを渡すのだろうか?
さして親しくもない男子生徒が次々とやって来ては、
「これ、バレンタインのお返し。」
と言って、お菓子や小物をくれるのだ。
洋子がバレンタインにチョコをあげたのは父だけだし、人の不興を買った記憶もない。
一体なぜ、彼らは洋子にプレゼントを渡すのだろうか?
13年03月23日 20:33
【ウミガメのスープ】 [ディダムズ]
【ウミガメのスープ】 [ディダムズ]
解説を見る
洋子は子供の頃から心臓病を患っていました。
中学一年の三学期、彼女の病気が悪化してしまったため、手術を行い、長期間入院することになりました。
病気に対する不安や退屈な入院生活に気が滅入り、洋子は塞ぎ込みがちになってしまいました。
この日は世間のホワイトデー、入院している自分には関係ないなと洋子が思っていると、病室のドアをたたく音が聞こえます。
洋子が返事をすると、制服を着た男女が次々と入ってきました。
洋子の元気がないことを聞いたクラスメイト達が、心配して来てくれたようです。
友達の女子生徒達だけでなく、あまり洋子と親しくないような男子生徒達もお見舞いに来ました。
男子生徒達はホワイトデーにかこつけて、洋子にプレゼントを渡しました。
「これ、バレンタインのお返し。」
「え、私何もあげたおぼえないけど・・・。」
「これ、来年のバレンタインのお返しとして渡すから、また元気になって学校に来て、俺達にチョコでもくれよ。」
あまり関わりがないと思っていたクラスメイト達の温かな気遣いに、少し元気になった洋子なのでした。
中学一年の三学期、彼女の病気が悪化してしまったため、手術を行い、長期間入院することになりました。
病気に対する不安や退屈な入院生活に気が滅入り、洋子は塞ぎ込みがちになってしまいました。
この日は世間のホワイトデー、入院している自分には関係ないなと洋子が思っていると、病室のドアをたたく音が聞こえます。
洋子が返事をすると、制服を着た男女が次々と入ってきました。
洋子の元気がないことを聞いたクラスメイト達が、心配して来てくれたようです。
友達の女子生徒達だけでなく、あまり洋子と親しくないような男子生徒達もお見舞いに来ました。
男子生徒達はホワイトデーにかこつけて、洋子にプレゼントを渡しました。
「これ、バレンタインのお返し。」
「え、私何もあげたおぼえないけど・・・。」
「これ、来年のバレンタインのお返しとして渡すから、また元気になって学校に来て、俺達にチョコでもくれよ。」
あまり関わりがないと思っていたクラスメイト達の温かな気遣いに、少し元気になった洋子なのでした。