「ミスの行方」「12ブックマーク」
野球部部長のカメオは、ミスをした野球部員に改善方法を丁寧に指導するような面倒見のよさで有名である。
そんなカメオだが、レギュラーのウミオが凡ミスを繰り返しているのを見て、#b#ミスの改善方法を具体的に伝えることなくウミオに校庭20周分の距離を走るように命じた。#/b#
一体なぜカメオはそう命じたのだろう?
そんなカメオだが、レギュラーのウミオが凡ミスを繰り返しているのを見て、#b#ミスの改善方法を具体的に伝えることなくウミオに校庭20周分の距離を走るように命じた。#/b#
一体なぜカメオはそう命じたのだろう?
17年03月21日 19:59
【ウミガメのスープ】 [甘木]
【ウミガメのスープ】 [甘木]
解説を見る
練習中のウミオの凡ミスが多いことに気付いたカメオ。
カメオは知っていた。
ウミオの思い人であるラテコが父の転勤により、あと数時間で町から出てしまうのだ。
しかし、ウミオはとうとう今日までに思いを伝えることが出来なかった。
それが心残りでウミオは練習に集中できないのだ。
そこで、カメオは練習を一度止めさせてウミオを呼んだ。
カメオ(以下・カ)「ウミオ!ミスが多すぎるぞ!罰として、校庭20周分の距離を走ってこい!」
ウミオ(以下・ウ)「は、はい……行ってきます」
カ「おい、待て!校庭は他の部活も使っているのに、走ったら迷惑だろ?」
ウ「え?で、でもカメオ部長は今……」
カ「おいおい、ちゃんと聞いていたのか?俺は『校庭20周分の距離』を走れと言ったんだ。馬鹿正直に校庭を20周しなくても、同じ距離を走ればいいんだよ」
ウ「は、はい……じゃあ、どこを……?」
カ「そうだな……#b#ちょうど、学校からラテコさんが今いる家までの距離を往復すれば、それぐらいになるな……#/b#」
ウ「……ぶ、部長!」
カ「俺たちは練習に集中しているからな!仮に、#b#お前が通学用の自転車に乗ってこの場からラテコさんのところへ向かったとしても気付かないくらいに!#/b#」
ウ「は、はい!」
カ「そうだ!一人だけユニフォームのままで外を走っていると我が野球部のイメージも悪いから、ちゃんと着替えていけよ!#b#見られても恥ずかしくない立派な服でも着ていけ!それこそ、憧れの女性に見られても大丈夫な服でな!#/b#」
ウ「うう……はい!部長!行ってきます!」
カ「おう!行ってこい!」
【簡易解説】
#big5#さっさと告白してこい!#/big5#
カメオは知っていた。
ウミオの思い人であるラテコが父の転勤により、あと数時間で町から出てしまうのだ。
しかし、ウミオはとうとう今日までに思いを伝えることが出来なかった。
それが心残りでウミオは練習に集中できないのだ。
そこで、カメオは練習を一度止めさせてウミオを呼んだ。
カメオ(以下・カ)「ウミオ!ミスが多すぎるぞ!罰として、校庭20周分の距離を走ってこい!」
ウミオ(以下・ウ)「は、はい……行ってきます」
カ「おい、待て!校庭は他の部活も使っているのに、走ったら迷惑だろ?」
ウ「え?で、でもカメオ部長は今……」
カ「おいおい、ちゃんと聞いていたのか?俺は『校庭20周分の距離』を走れと言ったんだ。馬鹿正直に校庭を20周しなくても、同じ距離を走ればいいんだよ」
ウ「は、はい……じゃあ、どこを……?」
カ「そうだな……#b#ちょうど、学校からラテコさんが今いる家までの距離を往復すれば、それぐらいになるな……#/b#」
ウ「……ぶ、部長!」
カ「俺たちは練習に集中しているからな!仮に、#b#お前が通学用の自転車に乗ってこの場からラテコさんのところへ向かったとしても気付かないくらいに!#/b#」
ウ「は、はい!」
カ「そうだ!一人だけユニフォームのままで外を走っていると我が野球部のイメージも悪いから、ちゃんと着替えていけよ!#b#見られても恥ずかしくない立派な服でも着ていけ!それこそ、憧れの女性に見られても大丈夫な服でな!#/b#」
ウ「うう……はい!部長!行ってきます!」
カ「おう!行ってこい!」
【簡易解説】
#big5#さっさと告白してこい!#/big5#
「【世界田中奇行】田中と犬の消防士」「12ブックマーク」
山で大きな犬を見た田中は消防署に電話をかけた。
一体なぜ?
一体なぜ?
16年01月08日 22:17
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
田中は京都の伝統行事、五山送り火を見に来ていた。
如意ヶ嶽にかがり火が灯り、「大」の字が浮かび上がる。
よく見ると「大」の字の斜め上も赤い。
「大」の斜め上に点が加わり「犬」になっていた。
そう、山の頂上付近で山火事が発生し、普段燃えてない場所が燃えていたのだ。
田中は慌てて消防署に電話をかけた。
「犬! でっかい犬になってます!」
「はあ?」
如意ヶ嶽にかがり火が灯り、「大」の字が浮かび上がる。
よく見ると「大」の字の斜め上も赤い。
「大」の斜め上に点が加わり「犬」になっていた。
そう、山の頂上付近で山火事が発生し、普段燃えてない場所が燃えていたのだ。
田中は慌てて消防署に電話をかけた。
「犬! でっかい犬になってます!」
「はあ?」
「損得勘定できません」「12ブックマーク」
二千円で一時間、五千円で二時間。
割高になるのに、五千円払って二時間にする人も普通にいるのだ。
時間が増えるだけでサービスがあるわけでもないのに、どうしてだろう?
割高になるのに、五千円払って二時間にする人も普通にいるのだ。
時間が増えるだけでサービスがあるわけでもないのに、どうしてだろう?
15年01月29日 22:57
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

ボロ儲けスープ
解説を見る
二千円以上のお買い物で一時間、五千円以上のお買い物で二時間、駐車場を無料でご利用いただけます!
「恐くて言えない」「12ブックマーク」
サッカーをする少年。砂で遊ぶ少女。イチャイチャするカップル。そんな光景をたか君は公園のベンチに座りながら見ていた。
たか君はため息をつき、時計を見るとゆっくりと家に帰った。
家に着くとたか君は泣きながら花をいじりはじめた。
状況を説明してください。
たか君はため息をつき、時計を見るとゆっくりと家に帰った。
家に着くとたか君は泣きながら花をいじりはじめた。
状況を説明してください。
12年11月13日 22:00
【ウミガメのスープ】 [Taka]
【ウミガメのスープ】 [Taka]
解説を見る
たか君の家に最強で最恐の兄、アザゼル家族が遊びに来る。たか君は嫌で仕方がない。あの家族はむちゃくちゃなんだ!
ピンポーン
ひゃあ!
アザゼル「おいっす!たか!来たぜ!まぁ、すぐ帰るからよ。」
たか君「やぁ、兄さん。ゆっくりしていってよ。僕は買い物に行って来るよ。」
たか君はそそくさと家を飛び出した。家にいると何をされるかわからない。とりあえず様子を見るために自分の家の隣の公園のベンチに座り、家の窓から様子を伺っていた。
するとどうだ。アザゼルの息子は家の中でサッカーをし、大事な植木を次々に壊しまくる。娘はその土を水で濡らし泥だんご。それを叱ることもせずイチャつく親。
たか君はため息をつき、仕方なく家に帰ることにした。
家に着き、中を見ると外から以上の光景。まさに地獄絵図。たか君の目から自然と涙がこぼれる。
まだアザゼル家族はワイワイしていたが、何も言えない。静かに大事なお花を助けてやるたか君でした。
ミ◯Σ(;゜0゜)ガンッ
ボールやら団子やらぶつけまくられるたか君。それ見て笑うアザゼル。現実か否か・・
ピンポーン
ひゃあ!
アザゼル「おいっす!たか!来たぜ!まぁ、すぐ帰るからよ。」
たか君「やぁ、兄さん。ゆっくりしていってよ。僕は買い物に行って来るよ。」
たか君はそそくさと家を飛び出した。家にいると何をされるかわからない。とりあえず様子を見るために自分の家の隣の公園のベンチに座り、家の窓から様子を伺っていた。
するとどうだ。アザゼルの息子は家の中でサッカーをし、大事な植木を次々に壊しまくる。娘はその土を水で濡らし泥だんご。それを叱ることもせずイチャつく親。
たか君はため息をつき、仕方なく家に帰ることにした。
家に着き、中を見ると外から以上の光景。まさに地獄絵図。たか君の目から自然と涙がこぼれる。
まだアザゼル家族はワイワイしていたが、何も言えない。静かに大事なお花を助けてやるたか君でした。
ミ◯Σ(;゜0゜)ガンッ
ボールやら団子やらぶつけまくられるたか君。それ見て笑うアザゼル。現実か否か・・
「これでいいのよ」「12ブックマーク」
女に言われたとおり、絵を買ってきた男。
だが男はその後、絵を破り捨てて自分の仕事を始めた。
その男の仕事ぶりを見て、女はほくそ笑んだ。
状況を説明してください。
だが男はその後、絵を破り捨てて自分の仕事を始めた。
その男の仕事ぶりを見て、女はほくそ笑んだ。
状況を説明してください。
13年11月24日 23:22
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
解説を見る
「私、貴方の絵がまた見てみたいな……」
唐突に、病床の妻がそうつぶやいた。
「な、なにいってるんだ……」
そう言って俺は、力なく俯いた。
俺は昔は、名の通った画家として知られていた。
だがある時、交通事故によって、右腕を失ってしまったのだ。
もう絵がかけない───それは、俺を絶望に突き落とすのには充分であった。
もう絵なんか見たくない……!
俺はそのあと耐え切れなくなって、家にあった絵はすべて処分し、家に閉じこもる生活となってしまった。
「絵なんか……」
そんな俺を、ずっと献身的に面倒を見てくれたのが、妻であった。
だが、ある日過労がたたって、妻は倒れた───余命はいくばくもないらしい。
「っ!」
俺は慌てて病院を出て、自分の絵を捜し求めた。
ようやく見つけた一枚の絵。
ずいぶんと若い、それでいて全盛期の作品だった。
俺はすぐに、その絵を大金をはたいて持ち主から買い取った。
これで妻は喜ぶ……!
そう思ったとき、ふと一つの疑念が浮かんだ。
妻は、何を求めているんだ……?
いまさら絵を見たいなんて……
ひょっとして……ひょっとして、何か思い違いをしているんじゃないか?
その時、いつかの妻の言葉が思い浮かんだ。
それは、まだ結婚する前の、ずっと前の記憶───
「私、貴方の絵も好きだけど、楽しそうに絵を描いている姿はもっと好きよ」
「っ!」
───妻の想いが、結婚して数十年。
今やっと分かった気がした。
俺はその絵を破り捨てる。
妻が欲しいのは「過去」じゃない。
「今」なんだ───!
───数時間後。
妻が危篤との連絡を受けて、俺は急いで妻の病室に向かった。
病室に入って。
医師や看護師が目を丸くする。
服は絵の具だらけ。髪はボサボサ。
そして左手に、なにかを抱えているものをまじまじと見つめた。
妻にゆっくりと近づく。
妻も俺の様子に気付き、そして目を丸くした。
「ごめん……今の……左腕だけの俺じゃ、こんな絵しかかけなかった……!」
そういって、おそらく画家人生の中で最低の出来ともいえるかもしれない絵を見せた。
───その時の妻の表情は、おそらく一生忘れない。
そしてそっと、絵の表面に触れた。
「───まるで、子供が描いた絵ね……」
「……うるせいよ」
「───これで、いいのよ」
妻はそう言って、そっとほくそ笑んで、息を引き取った。
どうやら俺は、最後の最後まで妻に迷惑をかけたらしい。
俺はこれからも、画家としてやっていけそうだ。
「これで、いいのよ」その言葉を、いつも胸に刻みながら───。
唐突に、病床の妻がそうつぶやいた。
「な、なにいってるんだ……」
そう言って俺は、力なく俯いた。
俺は昔は、名の通った画家として知られていた。
だがある時、交通事故によって、右腕を失ってしまったのだ。
もう絵がかけない───それは、俺を絶望に突き落とすのには充分であった。
もう絵なんか見たくない……!
俺はそのあと耐え切れなくなって、家にあった絵はすべて処分し、家に閉じこもる生活となってしまった。
「絵なんか……」
そんな俺を、ずっと献身的に面倒を見てくれたのが、妻であった。
だが、ある日過労がたたって、妻は倒れた───余命はいくばくもないらしい。
「っ!」
俺は慌てて病院を出て、自分の絵を捜し求めた。
ようやく見つけた一枚の絵。
ずいぶんと若い、それでいて全盛期の作品だった。
俺はすぐに、その絵を大金をはたいて持ち主から買い取った。
これで妻は喜ぶ……!
そう思ったとき、ふと一つの疑念が浮かんだ。
妻は、何を求めているんだ……?
いまさら絵を見たいなんて……
ひょっとして……ひょっとして、何か思い違いをしているんじゃないか?
その時、いつかの妻の言葉が思い浮かんだ。
それは、まだ結婚する前の、ずっと前の記憶───
「私、貴方の絵も好きだけど、楽しそうに絵を描いている姿はもっと好きよ」
「っ!」
───妻の想いが、結婚して数十年。
今やっと分かった気がした。
俺はその絵を破り捨てる。
妻が欲しいのは「過去」じゃない。
「今」なんだ───!
───数時間後。
妻が危篤との連絡を受けて、俺は急いで妻の病室に向かった。
病室に入って。
医師や看護師が目を丸くする。
服は絵の具だらけ。髪はボサボサ。
そして左手に、なにかを抱えているものをまじまじと見つめた。
妻にゆっくりと近づく。
妻も俺の様子に気付き、そして目を丸くした。
「ごめん……今の……左腕だけの俺じゃ、こんな絵しかかけなかった……!」
そういって、おそらく画家人生の中で最低の出来ともいえるかもしれない絵を見せた。
───その時の妻の表情は、おそらく一生忘れない。
そしてそっと、絵の表面に触れた。
「───まるで、子供が描いた絵ね……」
「……うるせいよ」
「───これで、いいのよ」
妻はそう言って、そっとほくそ笑んで、息を引き取った。
どうやら俺は、最後の最後まで妻に迷惑をかけたらしい。
俺はこれからも、画家としてやっていけそうだ。
「これで、いいのよ」その言葉を、いつも胸に刻みながら───。












