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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

男はある罪を犯し、島流しの刑に処された。
その後、風の便りで、男の住んでいた村に盗賊が入り、
村中の女や子どもが連れ去られたと耳にした。

すると男は喜んだ。

なぜだろう?

************************************
この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り船」(『古今集』羈旅・407)
16年05月27日 08:41
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]

十一首目。




解説を見る
男の住んでいた村は、とても困窮していた。
原因は、村の役人が必要以上の年貢を要求してくることだった。

村にいる唯一の女性である妻と、村にいる唯一の子どもである娘、そして仲間たちを守るため、男は村の役人に刃向かい、役人を殺してしまった。
当然男は罪に問われ、島流しの刑となった。
しかし、男に感謝していた村の仲間たちは、妻や娘を置いていかなければならない男を気の毒に思い、恩返しをするために一計を案じた。

まず、密かに男の妻と娘を村から出させ、男の元へ送り届ける。
そのままでは村から逃げたことがバレてしまうため、「盗賊に連れ去られた」と嘘をつき、近隣の村に言い広めた。

遠方の、男のいる島まで噂が流れてくるということは、この計画が成功したことを意味する。
そのため、男は大変喜んだのである。


「みんな、ありがとう。
 みんなの優しさ、きちんとここまで届いたよ…!」
アンドロイドは電気羊の夢を見たのち、
それきり眠り続けた。

彼は何故目を覚まさないのか?



(『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』/フィリップ・K・ディック)
16年05月26日 23:10
【ウミガメのスープ】 []



解説を見る
リックは愛用のアンドロイドを使って、いつものようにラテシンのページにアクセスしようとしていた。
ところが、誤って近くに出た別のURLをタップしてしまう。

直後、異変は起きた。

#big5#電 気 羊 の 夢#/big5#

味気無いフォントでそう表示されるや否や、

「メェ」

間の抜けた効果音とともに、あんまり可愛くない羊のキャラクターが右から左から現れて画面を埋め尽くしてゆく。

そして...

#big5#ブッ#/big5#

短いバイブ音が鳴り、電源が切れた。


#b#今やアンドロイドの機能は完全に停止し、無反応だった。#/b#
#b#画面には何の輝きも、リックという主への認知もない。#/b#
#b#リックはふいに不安におそわれた。#/b#
#b#こいつは死んでいる。#/b#
#b#たぶんウイルスのせいで。#/b#
#b#だが、さっきはたしかに動いたのだ。#/b#

相棒の突然の死に、彼は呆然とするしかなかった。
前世に恨みを持つ爬虫類「2ブックマーク」
前世に恨みを持つ爬虫類。
彼女らは、今後この場所でどんな物語を描くつもりなのだろう?

※この問題の2つ目と3つ目の質問には「前世に恨みを持つ彼女」と「とある爬虫類」がきっと今後描かれる素敵な物語を書いてくれます。
16年05月27日 02:39
【20の扉】 [フィーカス]

お祝いまだの方は雑談欄にお願いします( ・_・)ノ




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前世に恨み=前の文字が「うらみ」になる人

「うらみ」を1文字後にずらすと……

うらみ→えりむ

もちろんラテシンで爬虫類と言えば、そう、あの人。

ということで……










#big5#エリムさん1周年、とかげさん2周年おめでとうございます!#/big5#

少ない問題数ながらも、説得力の高い問題を多数出題しているエリムさん。個人的には「検証の女王」がおすすめです。

とかげさんといえば、言わずと知れた物語の名手。「いつ小説家デビューするの?」「本当にJKなの?」などという声が日夜聞こえてきます。

二人とも、これからもラテシンを引っ張っていく存在としてがんばってください( ・_・)ノ
ワンニャン時空伝「2ブックマーク」
カメコを殺すため、カメコのもとにやってきたカメオ。

しかし、カメコが「動物好き」であったせいで
カメオはカメコを殺すことができなかったという。

どういうことだろうか?
16年05月12日 20:51
【ウミガメのスープ】 [けんこうこつ]



解説を見る
カメオは暗殺が得意な忍者である。

これまでの任務中、何度か危うい場面はあったが
彼が得意としている「猫の鳴きマネ」によって常に窮地を脱してきた。

今日の彼のターゲットは敵国の姫、カメコだ。
護衛がいるとはいえ小娘一人、簡単な部類の仕事だろう。
塀を越えれば、庭を挟んですぐの部屋が姫の寝室らしい。余裕だな。

見張りの兵士たちの目をかいくぐり、塀を飛び越えるカメオ。
おっと、そこで音を立ててしまったが慌てない。
また「猫の鳴きマネ」でもしてしばらく木陰に潜んでいよう。

男に聞こえるはずもなかったが、部屋の中ではこんなやり取りが。
「ねえ、今ネコの鳴き声が聞こえたわ!みんなで捕まえて連れてきてちょうだい!」
「はあ、これだからワガママ姫は…。おい、お前ら行くぞ」

カメオ(護衛のやつらが顔を出したか。まあ、軽く外を見て異常がなければ戻るだろう。
…ん?人数が多いな。おい、なんであいつら一直線にこっちに…)


要約:ネコ好き少女の前に「猫の鳴きマネ」が効果を発揮せず見つかってしまった。
やらない善よりやる偽善?「2ブックマーク」
男は審判の間で天国行きか地獄行きかを待っていた。

男の人生のスタートは恵まれていなかった。
酒浸りの父に幾度となく手を挙げられ

それでも男は父が好きだった。
男は常日頃から父より言われていた事がある。

男が行った小さな善行が人に賞賛された事があった。その日から父は男に「人助け」をしろと言われていた。

男は唯一、父から貰ったその言葉を胸に数多くの人助けを行い人々から感謝された。

彼の死後、彼の偉業に敬して銅像まで建てられた。

審判の時、神は言った。

「地獄行き」

男は何故、地獄行きだったのだろうか。
16年04月19日 17:17
【ウミガメのスープ】 []

ありがとうございました。




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神は男に問うた。

「汝は人々から感謝され、死後天国へ行けるように祈りも多い、しかし偶然にしては異常なほどに人の窮地に出会えたのは汝の故意によるものだな?」

男は「はい」と頷いた。

「本来ならばその様な事をすれば地獄行きだが、自らの策以外での人助けも多く見られる。またその行為も父への愛に対する渇望から起きた悲しき事。よって汝は天国行きとする。」

神は男にそう言い天国の門を開いた。
しかし、男は首を横に振り天国行きの門へは歩き出さなかった。

「恐れながら神様、私は地獄行きが妥当な人間です。私を地獄に送り地獄行きの誰かをお救いください」

涙ぐみながら言う男を見ながら神は男の心の声を聞いた。



「天国にいったら人助けできないじゃないか」



ある男は思った。

「ベランダから身を乗り出して子供が遊んでいるな。」

先週も見た光景だ。どうやら両親の目は子供に向いていない様で全く注意をしていない様だ。

「しばらくはここかな」

またある時、男は思った。

「あの車、毎朝猛スピードでこの道を行くな」

寝坊癖のあるドライバーなのかいつも猛スピードで住宅地を走っていた。
男は知っていたこの時間帯は通学に遅れた学生が車と同じ道を通る事を。

「どちらも寝坊助だね」

またある時、男は考えた。

「連続放火犯にはパターンがある。次はこの辺りだな」

男の目の前を不審な人物が通り過ぎた。不審な人物からは僅かなガソリン臭がした。

「邪魔しない様に後をつけないとな」


男は父に人助けをしろと言われた。
しかし、人々を救済しろとは言われなかった。

男は今日も人助けというエゴを懸命に行う。

見て見ぬ振りは善なのか悪なのか、判断はしないままに


男にとって人助けは自らの「欲」でした。
神も最初は父の愛を求めた男の健気な行為と判断しましたが、男の心にあるのは「欲」のみでした。
人助けは確かに善行でしたがそれがただの欲ならば悪意に相違ないと神は審判を下しました。
善悪の判断、とても難しく感じます。