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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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新説・カメゼルとラテーテル2nd「2ブックマーク」
森でひっそりと暮らしていたカメゼルとラテーテル一家。しかし、飢饉により住んでいた継母は、カメゼルとラテーテルを森に棄てることにした。
最初に二人が棄てられたときは、カメゼルが光る石を持っていたおかげで無事家に戻ることができたが、二度目は準備する暇がなく、パンを目印にしようとした。
当然パンは動物たちに食べられてしまっているし、目印が無ければどこにいるのかすらも分からない迷いの森。そんな場所に、二人は父親と継母に置き去りにされてしまった。

しかし二人は、#b#無事自分の家に戻ることができた#/b#という。
#red#何一つ目印のない森の中#/red#で、一体どうやって二人は自分の家に戻ることが出来たのだろう?
16年06月16日 16:25
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]

★美味イイネ!獲得記念セルフオマージュ




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たき火をするために薪を集めていたカメゼルとラテーテル。しかし、その隙を狙って、父親と継母は二人を置いて帰ってしまった。
家に帰る目印はないかと探してみるが、何一つ見つからない。ラテーテルはまだ幼い。こんな場所で夜を迎えれば、動物たちの餌になってしまう。そうならずとも、夜は冷え込むため、凍えて死ぬのも時間の問題だ。

「おにちゃん、おなかへったよぉ」
「困ったな……食べ物はパンと紅茶が残っているけど、このままここにいたら……」
ふと、カメゼルは集めた薪が目に飛び込んだ。そういえば、父親に小さな小屋の作り方を習った記憶がある。こんな森の中なので、道具がろくにそろっていなくても、修理する手段を教えてもらったのだ。
「よし、ラテーテル、#red#僕たちの家を作ろう#/red#。そうすれば、少しはマシになるかもしれない」
「え、おうちつくるの?」
「そうだよ。この辺の動物は、どうやら人工物が苦手で近寄らないみたいなんだ。ほら、うちだって、長い間森の中にあるけれど、一度も動物に襲われたこと、ないでしょ?」
「そういえば……そとにでたらあぶないって、おとうさんが」
「だから、何かしら建物を建てておけば、動物に襲われないかもしれない。それに、これから寒くなるから、寒さをしのげる場所が必要だしね」
「うぅん、でも、ふたりだけでできるかなぁ?」
「大丈夫、父さんに小さな小屋の作り方を教えてもらったんだ。二人が入るくらいの小屋なら、僕だけでも出来るよ」
こうして、ラテーテルに縛れそうなつるやある程度の大きさの石を集めさせ、カメゼルは集めていた薪を組わせて小さな小屋を作った。子供が作ったものなので大したものは出来なかったが、それでも二人が入るスペースは十分あった。
獣避けのために、ここらの動物が嫌いな匂いがする草を擦りつける。こうすることで、動物から襲われないようにした。
寝るまではたき火をすることで、さらに動物を近寄れなくする。

「よし、#red#今日からここが、僕たちの家だ#/red#。ここでしばらく、助けが来るのを待とう。川は近いし、まだ木の実も十分あるはずだから、明日になったら食料を集めに行こう。家も少しずつ大きくしよう」
「うん、わかった!」

こうしてカメゼルとラテーテルは、#red#新しく建てた家に長いこと住むことになりました#/red#とさ。もちろん目印なんて無くても、よほど森の奥に行かなければすぐに自分の家に戻って来れるのだった。


……この家が、のちに「魔女が住む家」と言われるとは知らずに。

#b#要約:自分の家の帰り道が分からなければ作ればいいじゃない#/b#
優雅で感傷的な少年野球「2ブックマーク」
ボクとヒカルは小学校の頃、同じ野球のチームでバッテリーを組んでいたんだ。
でも親父の仕事の都合でボクは中学進学を前にして引っ越してしまい、それからずっとヒカルとは会えなかった。
高校を卒業してしばらくして、同窓会を兼ねてもう一度あの頃のチームで集まろうという連絡が回ってきた。ボクは久しぶりに懐かしい仲間と会えることに喜んだ。
当日になり、いつも練習をしていた河原で、ボクはすっかり背が伸びたヒカルと再会した。でもヒカルはボクを見て、もうお前のことはチームメイトとして見れないと言い出した。向こうでも野球を続けてきたのにそんなことを言われてボクはショックだったが、その理由を知って心を動かされた。
その理由とはなんだろうか。
16年06月06日 11:19
【ウミガメのスープ】 [鳴子]



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ボクは高校を卒業後プロ球団に入団していた。
ヒカルはプロには進めなかったが、大学野球を続けながらボクの所属する球団とはライバルである球団のプロテストの合格を目指しているため、これからはチームメイトではなくライバルとしてやっていこうと言ったのだ。
ボクは目標を持って努力するヒカルの姿に感動し、次はプロの舞台で会おうと約束した。
(怠惰な執事だなあ)「2ブックマーク」
(定刻になっても執事が全然ご飯を持ってこない。
昨日少し具合が悪そうにしていたが、主人の世話を第一に考えないとは何事か。
おれは腹ペコなのも手伝って怒り狂いそうになるも、
とっさの機転で人助けと飯を同時に済ました。

どんな賢い方法だろう?)
16年06月03日 19:46
【ウミガメのスープ】 [SoMR]



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私SoMRはとある犬の思念波をキャッチしてそれを打ち込んでいます。(その場合()書き)
この犬の飼い主はどうやら今朝急に病院に運ばれたそうな…

ワンワン(
どうやら執事は病院に運ばれたらしいな。
おれの飯を用意してから行かないとはなんてやつだ。
全く、帰ってきたら説教をしなければ…
しかし飯はどうしようか。
おれは料理なんてしたことないし…
家には普段、主人であるおれと執事のあいつしかいないから、困ったな。

おや、誰か訪問してきたぞ。
わん!わん!誰か来たら吠えないと執事がうるさいからな。
なに、何かくれるの?
いや、残念ながら口うるさい執事が知らないやつから飯をもらうと怒るんだよ……いや、そうか、今はあいつはいないんだった。
おや、クッキーもあるのかい。
なに?そのかわり、おじさん、おれの家に入りたいの?
お願いって言われても……
いや、ちょうど今日はうるさい執事がいないし、ちょうどおれは腹が減っている。
お前はおれの家に入りたい、
おれは飯が欲しい…
よしお前が下手に出さえすれば特別に入ることを許可しよう……え!ビーフジャーキー?
よし、入れ。
)
※出題者注:無論、訪問者は空き巣です。

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解答&解説
FA解答例「
親切なおじさんがビーフジャーキーをくれる代わりに家に入れて欲しいというので、
執事がいないから知らない人から飯をもらっても怒られないと冷静に判断し、
申し出を受け入れた。」

この問題はこの犬が出題していて、それを私が代筆しているので、
質問の受け答えは基本的には犬目線で行う。
(犬にとって訪問者は「泥棒」ではく、むしろ「親切なおじさん」なのでたとえば「泥棒ですか?」などは「(NO)」になる。
ただし、ヒントを出したい時や犬に答えるのは難しいなど、質問によっては()なしで私が回答する。)
したがって、
「この問題は犬が出題しており、主人を執事、泥棒を親切な訪問者と勘違いしていて、腹を満たし空き巣の希望も満たすために、普段は禁じられている他人からエサを貰い、
その結果泥棒を家に入れてしまった。」というのが本来の解答であるはずだが、これは解答ではない。
……ということがやりたかっただけの問題。
男は、毎晩悪夢を見ていた。
目の前で自分の大切な人が、崖から海へ落ちて死んでしまう夢だった。

ある日、見かねた恋人が、眠ったままとうとう泣き出してしまった男を起こし、夢の内容を尋ねた。
男は混乱しながらも、恋人に夢の内容をそっくりそのまま話した。
そして男は恋人に、申し訳なかったと謝った。

なぜだろう?

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この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらん」(『古今集』恋・559)
16年06月03日 20:24
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]

十八首目。




解説を見る
男には、兄がいた。
男の恋人というのは、元は兄の恋人だった。
ある日、男と兄とその恋人の3人で出かけた時、男が誤って崖から足を滑らせて落ちかけ、それを兄が庇ったことで兄が死んでしまった。
男は咄嗟に、自分が死んだことにして兄にな成り変われば、兄も兄の恋人も悲しまなくて済むと考えた。
一卵性双生児である自分にならそれができると、男は兄にすり変わった。

しかし、それから毎晩悪夢を見た。
兄が死んだ時の情景が、何度も何度も繰り返されるのだ。
限界になった男は、ある日とうとう泣きじゃくりながら目を覚ました。
わけも分からず混乱していたせいで、つい恋人に話してしまった。

しかし、「兄さんが死んでしまった時の夢を見た」と言ってから、男は気が付いた。
これでは、自分が兄に成り代わっていたとバレてしまうではないか、と。
それでも、男は全て話すことを選んだ。
兄の恋人は、ただただ静かに男の話を聞いていた。

話し終わり、男は今まで騙していたことに対する謝罪をしたのだった。




「(分かってたよ、あなたがあの人ではないことくらい…
  でもね、私はそれでもあなたと過ごすことを選んだ。
  それで少しでもあなたの苦しみが和らぐなら、と思ったの。
  だってあなたも、私の大切な家族だから…)」
男はある罪を犯し、島流しの刑に処された。
その後、風の便りで、男の住んでいた村に盗賊が入り、
村中の女や子どもが連れ去られたと耳にした。

すると男は喜んだ。

なぜだろう?

************************************
この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り船」(『古今集』羈旅・407)
16年05月27日 08:41
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]

十一首目。




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男の住んでいた村は、とても困窮していた。
原因は、村の役人が必要以上の年貢を要求してくることだった。

村にいる唯一の女性である妻と、村にいる唯一の子どもである娘、そして仲間たちを守るため、男は村の役人に刃向かい、役人を殺してしまった。
当然男は罪に問われ、島流しの刑となった。
しかし、男に感謝していた村の仲間たちは、妻や娘を置いていかなければならない男を気の毒に思い、恩返しをするために一計を案じた。

まず、密かに男の妻と娘を村から出させ、男の元へ送り届ける。
そのままでは村から逃げたことがバレてしまうため、「盗賊に連れ去られた」と嘘をつき、近隣の村に言い広めた。

遠方の、男のいる島まで噂が流れてくるということは、この計画が成功したことを意味する。
そのため、男は大変喜んだのである。


「みんな、ありがとう。
 みんなの優しさ、きちんとここまで届いたよ…!」