「不思議な階段」「2ブックマーク」
男はある階段を上った。
すると、男は階段を上る前より低い位置に来てしまった。
一体どんな階段だったのだろうか?
すると、男は階段を上る前より低い位置に来てしまった。
一体どんな階段だったのだろうか?
17年04月03日 16:18
【ウミガメのスープ】 [まいご]
【ウミガメのスープ】 [まいご]
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男は階段を上ることで気圧が低い位置に来た。
つまり、階段自体は普通のものだったのだ。
つまり、階段自体は普通のものだったのだ。
「お母さんのおやつ食べたの誰(半ギレ)」「2ブックマーク」
母親は、来客の度に団子を隠す。なぜ?
17年05月19日 23:55
【ウミガメのスープ】 [つくしづくし]
【ウミガメのスープ】 [つくしづくし]
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世間体を気にする母親は、築三年のマイホームにGが出ることなど口が裂けても言えず、来客の度に部屋に置いたホウ酸団子を隠しているのだ。
「安い買い物」「2ブックマーク」
ちょっとお洒落な喫茶店を経営するご主人は、大量のフルーツを買った。
そのフルーツは店では一切使用しなかった。
しかし喫茶店の売り上げは上がったという。
一体どういうことだろう?
そのフルーツは店では一切使用しなかった。
しかし喫茶店の売り上げは上がったという。
一体どういうことだろう?
11年08月24日 23:24
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
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喫茶店の隣は裕福な一般家庭の家だった。
そこには素晴らしいお庭があり、いつもご主人はみとれていた。
ただ残念なことに、店とその家の間には三本の大きな林檎の木があって、満足に眺めることが出来なかった。
この木さえなければ、テラス席のお客さんもこの美しさを堪能できるのに。
そこでご主人は隣の奥さんにこう切り出したのだ。
「御宅の林檎の木の立派さに感動しました。よければ譲っていただけませんか?勿論無料とはいいません」
奥さんは最初は戸惑っていたが、提示された金額の大きさと主人の熱意に負け、快く譲ることにした。
現在喫茶店には多くの人々が訪れている。
決して安くはない買い物ではあったが、あの素晴らしい庭の土地代と時間などを考えれば安いものだった。
そこには素晴らしいお庭があり、いつもご主人はみとれていた。
ただ残念なことに、店とその家の間には三本の大きな林檎の木があって、満足に眺めることが出来なかった。
この木さえなければ、テラス席のお客さんもこの美しさを堪能できるのに。
そこでご主人は隣の奥さんにこう切り出したのだ。
「御宅の林檎の木の立派さに感動しました。よければ譲っていただけませんか?勿論無料とはいいません」
奥さんは最初は戸惑っていたが、提示された金額の大きさと主人の熱意に負け、快く譲ることにした。
現在喫茶店には多くの人々が訪れている。
決して安くはない買い物ではあったが、あの素晴らしい庭の土地代と時間などを考えれば安いものだった。
「【ウミガメバトンリレー】 コントローラーも関係も絡まると嫌だ」「2ブックマーク」
「ぴょーん!秘密基地行こう!」
少女は大声で、数メートル先にいた少年に手を振った。
しかし彼は誰かに操られているかのように、ふらふらとした足取りで秘密基地とは反対の方向へいってしまった。
(なんだよあいつ!)
結局少女は一人で、野原にある秘密基地に向かった。
その結果、コントローラーを手にしたまま、涙を流すことになってしまうとも知らず。
状況を補完してください。
#red#【この問題は、Taka,こいる,植野の三名がスープパートナーとなり、「問題文」と「解説文」の作者をそれぞれ入れ替えて担当するという試みです。こちらの趣旨として、「すっこけ三人組」を問題テーマ、「秘密基地」「野原」「遠隔操作(広義)」の三つを問題文KWとして使っています。
普段とテイストの違うウミガメのスープをお楽しみください。】#/red#
少女は大声で、数メートル先にいた少年に手を振った。
しかし彼は誰かに操られているかのように、ふらふらとした足取りで秘密基地とは反対の方向へいってしまった。
(なんだよあいつ!)
結局少女は一人で、野原にある秘密基地に向かった。
その結果、コントローラーを手にしたまま、涙を流すことになってしまうとも知らず。
状況を補完してください。
#red#【この問題は、Taka,こいる,植野の三名がスープパートナーとなり、「問題文」と「解説文」の作者をそれぞれ入れ替えて担当するという試みです。こちらの趣旨として、「すっこけ三人組」を問題テーマ、「秘密基地」「野原」「遠隔操作(広義)」の三つを問題文KWとして使っています。
普段とテイストの違うウミガメのスープをお楽しみください。】#/red#
12年10月23日 22:17
【ウミガメのスープ】 [植野]
【ウミガメのスープ】 [植野]

第二走者 解説担当:こいるさん
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自国に核爆弾が落とされる。・・敗戦濃厚なこの国に広まった情報は国民の心に恐怖をもたらした。
この事態に国が所有していたいくつかのシェルターが解放された。
にゃんの町にもシェルターは解放され、すでに身寄りを失ったにゃんは親友のぴょんとたんとシェルターに逃げることに決めた。
にゃんが二人を捜しつつシェルターに急ぐと、崩れたビルの向こうにぴょんの後ろ姿が見えた。
「ぴょーん!秘密基地行こう!」
この状況下で少しでも恐怖に飲まれないためににゃんは敢えていつもの調子でぴょんに声をかけた。
しかし、ぴょんは一度だけこちらを振り返ると足場が悪いのかふらふらとその場から去っていった。
(なんだよあいつ!)
にゃんはぴょんの態度に憤りを感じ、とりあえず先にたんを探すことにした。
たんは逃げ足が速いから先にシェルターに行ってるなと思ったにゃんは、
ぴょんには後で文句を言うことにして一先ずシェルターに急ぐことにした。
にゃんがシェルターに着くと既に多くの人が避難していた。
「そこの君、君もこのシェルターに来たのかい?ならここに名前を書いて。運がよかったね君でここはもう満員だよ」
にゃんを見かけた国の役人らしき人物から名前のリストを渡され名前を書くように言われた。恐らく避難者の管理に使われるであろうそのリストに見慣れた名前を見つけた。
「なんだ、ぴょんもたんも先に来てたのか。見つけたら文句言いにいってやる!」
にゃんは毒づきながらもぴょんとたんが満員になる前に無事にシェルターに着いてる事に安堵した。
「にゃーん!こっち!」
少しして扉の付近から聞きなれた声が聞こえた。
「たん!よかったー、先に来てたんだね!無事だった?」
「うん、僕は無事だったよ。でもぴょんは・・・」
そこからたんが語ったことはにゃんの心を大きく揺り動かした。
ぴょんが戦争でにゃんと同じように家族を無くしていた事、戦争の影響で視力を殆ど失っていたこと。聴力もかなり弱っていたこと。
「そんな・・それでぴょんは今どこ!?」
「それが、さっきまで一緒にいたんだけど少し目を離した間に見失ったんだ。シェルターにいると思うんだけどなかなか見つからないんだよ」
「・・・たん、急いでシェルターの扉に行こう!」
「えっ?わかった!」
二人はぴょんの名前を呼びながらシェルターの入り口に急いだ。
「すみません!ぴょんっていう男の子知りませんか?」
にゃんはシェルターの入り口にいた国の役人に尋ねた。
「ぴょん?ああ、その少年ならさっきシェルターへの避難を辞退したよ」
国の役人がリストの名前を確認しつつそう言った。
「・・え?今なんて言ったの?」
役人の言葉がとても信じられなかったにゃんは役人を問い詰めた。
「だからシェルターへの避難を辞退した、と言ったんだよ」
「まさか・・ぴょんは家族と死別して絶望したんじゃ・・」
「たん!ぴょんはそんなやつじゃないよ!」
にゃんは不吉なことを言うたんを叱りつけた。「確かに」二人のやりとりを見ていた役人が不意にこう言った。
「確かに強い子だった、彼は君のために自らシェルターを出ていったんだよ。本来なら君が来る前にシェルターは満員になってた。」
にゃんはあまりの衝撃に何も言えなくなった。戦争で視力を失い聴力を失ってもなお・・自分を救ってくれたぴょん。
思えば声をかけた時にふらふらしてたのは視力が弱まっていたからで無視した訳じゃないのだ。
「私も・・今からシェルターから出ます!ぴょんを探しに行かせてください!」
「僕が行く!僕がぴょんを注意深く見ていれば・・!」
にゃんとたんはそれぞれぴょんを見過ごした自分に腹が立ち、自らぴょんを探して無理やりにでも避難させようと思った。
「さっきも言ったがここはもう満員なんだ。それに、もう国の上空に核を積んだ飛行機が見かけられたらしい。
ここも閉めなきゃならない。厳しいようだが君たちだけの為に何千何万の命を危険にさらすわけにはいかない」
でも!・・とたんが言おうとするのを遮って国の役人は話を続けた。
「さっき、この辺に携帯が落ちていたそうだ。恐らくぴょん君のだろう。これを見てみるといい」
役人から渡された携帯に表示された画面を見るとそこにはこう書いてあった。
『にゃん、たん、俺はこのシェルターから出ていく。だけど死ぬつもりはない、だからお前達も生きてその眼で、
耳でちゃんと未来を見て俺に伝えてくれ』
にゃんは涙を流し崩れ落ちたが、すぐに立ち上がると役人に言った。
「・・・私に、私たちにこのシェルターのドアを閉めさせてくれませんか?」
役人はその言葉を聞くとシェルターのドアを管理しているコントローラーをにゃんに持たせた。
「もう、防護壁の準備はできている。後はこのボタンを押すだけだ」
にゃんとたんは役人にお礼を言うと一緒にコントローラーのスイッチに手をかける。二人ともまだ涙は流したままだが覚悟を決めた顔つきになった。
「たん、いつまでも泣いてないでぴょんに『またね』って言おう」
「にゃんこそ顔がぐしゃぐしゃだよ。そんなんじゃぴょんにすぐ馬鹿にされちゃうよ」
二人は泣きながら笑い合うと、扉の前で大きく息をすった。
「「ぴょーん!また一緒に遊ぼう!だからちゃんと生きてね!」」
二人は大声で叫びきると、そのままコントローラーのボタンを押しドアを閉めた。
またいつの日か親友の声が聞けるのを信じて。
この事態に国が所有していたいくつかのシェルターが解放された。
にゃんの町にもシェルターは解放され、すでに身寄りを失ったにゃんは親友のぴょんとたんとシェルターに逃げることに決めた。
にゃんが二人を捜しつつシェルターに急ぐと、崩れたビルの向こうにぴょんの後ろ姿が見えた。
「ぴょーん!秘密基地行こう!」
この状況下で少しでも恐怖に飲まれないためににゃんは敢えていつもの調子でぴょんに声をかけた。
しかし、ぴょんは一度だけこちらを振り返ると足場が悪いのかふらふらとその場から去っていった。
(なんだよあいつ!)
にゃんはぴょんの態度に憤りを感じ、とりあえず先にたんを探すことにした。
たんは逃げ足が速いから先にシェルターに行ってるなと思ったにゃんは、
ぴょんには後で文句を言うことにして一先ずシェルターに急ぐことにした。
にゃんがシェルターに着くと既に多くの人が避難していた。
「そこの君、君もこのシェルターに来たのかい?ならここに名前を書いて。運がよかったね君でここはもう満員だよ」
にゃんを見かけた国の役人らしき人物から名前のリストを渡され名前を書くように言われた。恐らく避難者の管理に使われるであろうそのリストに見慣れた名前を見つけた。
「なんだ、ぴょんもたんも先に来てたのか。見つけたら文句言いにいってやる!」
にゃんは毒づきながらもぴょんとたんが満員になる前に無事にシェルターに着いてる事に安堵した。
「にゃーん!こっち!」
少しして扉の付近から聞きなれた声が聞こえた。
「たん!よかったー、先に来てたんだね!無事だった?」
「うん、僕は無事だったよ。でもぴょんは・・・」
そこからたんが語ったことはにゃんの心を大きく揺り動かした。
ぴょんが戦争でにゃんと同じように家族を無くしていた事、戦争の影響で視力を殆ど失っていたこと。聴力もかなり弱っていたこと。
「そんな・・それでぴょんは今どこ!?」
「それが、さっきまで一緒にいたんだけど少し目を離した間に見失ったんだ。シェルターにいると思うんだけどなかなか見つからないんだよ」
「・・・たん、急いでシェルターの扉に行こう!」
「えっ?わかった!」
二人はぴょんの名前を呼びながらシェルターの入り口に急いだ。
「すみません!ぴょんっていう男の子知りませんか?」
にゃんはシェルターの入り口にいた国の役人に尋ねた。
「ぴょん?ああ、その少年ならさっきシェルターへの避難を辞退したよ」
国の役人がリストの名前を確認しつつそう言った。
「・・え?今なんて言ったの?」
役人の言葉がとても信じられなかったにゃんは役人を問い詰めた。
「だからシェルターへの避難を辞退した、と言ったんだよ」
「まさか・・ぴょんは家族と死別して絶望したんじゃ・・」
「たん!ぴょんはそんなやつじゃないよ!」
にゃんは不吉なことを言うたんを叱りつけた。「確かに」二人のやりとりを見ていた役人が不意にこう言った。
「確かに強い子だった、彼は君のために自らシェルターを出ていったんだよ。本来なら君が来る前にシェルターは満員になってた。」
にゃんはあまりの衝撃に何も言えなくなった。戦争で視力を失い聴力を失ってもなお・・自分を救ってくれたぴょん。
思えば声をかけた時にふらふらしてたのは視力が弱まっていたからで無視した訳じゃないのだ。
「私も・・今からシェルターから出ます!ぴょんを探しに行かせてください!」
「僕が行く!僕がぴょんを注意深く見ていれば・・!」
にゃんとたんはそれぞれぴょんを見過ごした自分に腹が立ち、自らぴょんを探して無理やりにでも避難させようと思った。
「さっきも言ったがここはもう満員なんだ。それに、もう国の上空に核を積んだ飛行機が見かけられたらしい。
ここも閉めなきゃならない。厳しいようだが君たちだけの為に何千何万の命を危険にさらすわけにはいかない」
でも!・・とたんが言おうとするのを遮って国の役人は話を続けた。
「さっき、この辺に携帯が落ちていたそうだ。恐らくぴょん君のだろう。これを見てみるといい」
役人から渡された携帯に表示された画面を見るとそこにはこう書いてあった。
『にゃん、たん、俺はこのシェルターから出ていく。だけど死ぬつもりはない、だからお前達も生きてその眼で、
耳でちゃんと未来を見て俺に伝えてくれ』
にゃんは涙を流し崩れ落ちたが、すぐに立ち上がると役人に言った。
「・・・私に、私たちにこのシェルターのドアを閉めさせてくれませんか?」
役人はその言葉を聞くとシェルターのドアを管理しているコントローラーをにゃんに持たせた。
「もう、防護壁の準備はできている。後はこのボタンを押すだけだ」
にゃんとたんは役人にお礼を言うと一緒にコントローラーのスイッチに手をかける。二人ともまだ涙は流したままだが覚悟を決めた顔つきになった。
「たん、いつまでも泣いてないでぴょんに『またね』って言おう」
「にゃんこそ顔がぐしゃぐしゃだよ。そんなんじゃぴょんにすぐ馬鹿にされちゃうよ」
二人は泣きながら笑い合うと、扉の前で大きく息をすった。
「「ぴょーん!また一緒に遊ぼう!だからちゃんと生きてね!」」
二人は大声で叫びきると、そのままコントローラーのボタンを押しドアを閉めた。
またいつの日か親友の声が聞けるのを信じて。
「召使いと、僕。」「2ブックマーク」
僕は誰よりもすぐれていた。
誰よりもすぐれている僕には、召使いがいた。
召使いは、僕に忠実に仕事をこなしていたが、
ある日急にどこにいるか分からなくなった。
十数日後、僕はすぐ近くで召使を見つけた。
召使を見つけた僕は誰よりも劣っていた。僕は何をしたらいいか分からなかった。
僕は召使いと行動を共にした。
状況を補完してください。
誰よりもすぐれている僕には、召使いがいた。
召使いは、僕に忠実に仕事をこなしていたが、
ある日急にどこにいるか分からなくなった。
十数日後、僕はすぐ近くで召使を見つけた。
召使を見つけた僕は誰よりも劣っていた。僕は何をしたらいいか分からなかった。
僕は召使いと行動を共にした。
状況を補完してください。
12年11月14日 12:38
【ウミガメのスープ】 [海亀太郎]
【ウミガメのスープ】 [海亀太郎]
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『女はクズ』『無能政治家どもが』『ゆとりは本当にバカだな』『ネタにマジレス乙ww』『中二病乙ww』
カチャカチャ、カターン!
ネットの世界では、僕に見下せない人間はいない。
僕は誰よりもすぐれていた。社畜も、ゆとりも、老害も、女もみんなクズだ。
ご飯の用意も糞尿の処理も、召使がしてくれるし、部屋から出る必要はない。
僕は最強だった。
ある日、部屋の外から、いつものように二人の召使の激しい怒号が聞こえてきた。
「あの子を生んだのが・・・だったんだ!」「貴方が甘やかしすぎたんでしょう!」「もう私たちも・・・」
しばらくして怒号が消えたと思うと、ドンッ、ギシギシ、シャー、ポタポタと言う音。しばらくしてまた無音。
僕はネットを続けた。
僕は外の世界のことには興味はなかったし、何が起こっているか理解する気もなかった。
その次の日から床を叩いてもご飯が入ってこなくなった。糞尿も処理されなくなった。
召使は一体どこで何をやっているのか!僕は怒った。
が、ネットさえできれば問題ないし、お腹はすいたが水分は尿から補給できた。
十数日して電気が消えた。パソコンが消えた。僕はついにブ千切れた。一大決心して、
カッタ―をもって10年ぶりに部屋を出た。
ドアを開けると部屋の前の天井から二つの召使の体がぶら下がっていた。
僕は困った。これじゃあもうネットができない。
ネットができないと誰も見下せない。誰も見下せない僕は誰よりも劣っている。
もう10年間、ネットと、食事と、自慰と、糞以外のことは何一つとしてやっていない。
僕は何をしたらいいか分からなかったし、何をする能力もなかった。
何もできない僕はそのまま、召使いと同じように天井から自分を釣るした。
カチャカチャ、カターン!
ネットの世界では、僕に見下せない人間はいない。
僕は誰よりもすぐれていた。社畜も、ゆとりも、老害も、女もみんなクズだ。
ご飯の用意も糞尿の処理も、召使がしてくれるし、部屋から出る必要はない。
僕は最強だった。
ある日、部屋の外から、いつものように二人の召使の激しい怒号が聞こえてきた。
「あの子を生んだのが・・・だったんだ!」「貴方が甘やかしすぎたんでしょう!」「もう私たちも・・・」
しばらくして怒号が消えたと思うと、ドンッ、ギシギシ、シャー、ポタポタと言う音。しばらくしてまた無音。
僕はネットを続けた。
僕は外の世界のことには興味はなかったし、何が起こっているか理解する気もなかった。
その次の日から床を叩いてもご飯が入ってこなくなった。糞尿も処理されなくなった。
召使は一体どこで何をやっているのか!僕は怒った。
が、ネットさえできれば問題ないし、お腹はすいたが水分は尿から補給できた。
十数日して電気が消えた。パソコンが消えた。僕はついにブ千切れた。一大決心して、
カッタ―をもって10年ぶりに部屋を出た。
ドアを開けると部屋の前の天井から二つの召使の体がぶら下がっていた。
僕は困った。これじゃあもうネットができない。
ネットができないと誰も見下せない。誰も見下せない僕は誰よりも劣っている。
もう10年間、ネットと、食事と、自慰と、糞以外のことは何一つとしてやっていない。
僕は何をしたらいいか分からなかったし、何をする能力もなかった。
何もできない僕はそのまま、召使いと同じように天井から自分を釣るした。