「洋館の中の...」「3ブックマーク」
初出題です。宜しくお願いします。
ある夜、カメオはウラシマに呼び出され洋館に入っていった。
入って直ぐに、カメオは洋館を一目散に出ていった。
翌日の朝、洋館の中でウラシマの遺体が発見された。
昨夜カメオが洋館から出て行かなければ
ウラシマは死なずに済んだそうだ。
カメオはなぜ洋館を出ていったのか?
また、なぜウラシマは死んでしまったのか?
それは、息も凍るほど寒い冬の夜
ウラシマはカメオを驚かそうと、古い洋館に呼び出した。
一足先に洋館についたウラシマは、隠れて待つことにした。
ウラシマは椅子に化けていたのである。
あらかじめある椅子に座り、自らを覆うように布をかける。
簡単な細工だったが、洋館の中は暗くてわかりづらくなっていた。
しばらくしてカメオがやってきた。
何も知らないカメオは、すぐそこにあった椅子に座った。
偶然にもカメオの座った椅子は、ウラシマの扮した椅子だった。
布の下でほくそ笑んだウラシマはカメオを脅かした。
「お兄さん、こんな夜更けにどうしたんだい...?」
「っ!?うわぁぁぁあっ!!」
突然声をかけられたカメオは驚き、洋館を逃げ出した。
ウラシマはイタズラが成功して大笑いしていた。
「さすがビビリのカメオは反応が面白いw」
ギィィ~...バタン。
#red#刹那、扉が閉じた。#/red#
この洋館の扉は開いたままだったが
逃げたカメオが閉めたらしい。
「あ?ったくアイツ、閉めていくなよ...」
ウラシマは重い扉を開けようとした。
ギッ
「?...あれ?」
#b#しかし、扉は開かなかった。
#/b#
老朽化した洋館の扉は歪んでいて、一度閉まったら開かなかった。
ギッギッ
「お、おいふざけんなよっ...!だ、誰か助けてくれ!」
扉を叩いて助けを呼ぼうとしても
扉は厚く、外まで声は届かない。
ギッギッギッギッ
ダンッダンッダンッ
手から血が出るほどに叩いても、外には音が届かない
「た、助けてくれ!頼む誰かっ!」
「誰かっ!助けてくれっ!!」
「だれ、か...」
翌日の朝、息子のウラシマが帰ってこないと親から通報を受けた警察が
カメオの話を聞き洋館の扉を壊して中を調べた
部屋の中には、氷点下も超える寒さの中閉じ込められ
手を血で真っ赤に染めたウラシマが凍死体で発見された。
#big5#彼の顔は、蝋人形のように白かった。
#/big5#
ある夜、カメオはウラシマに呼び出され洋館に入っていった。
入って直ぐに、カメオは洋館を一目散に出ていった。
翌日の朝、洋館の中でウラシマの遺体が発見された。
昨夜カメオが洋館から出て行かなければ
ウラシマは死なずに済んだそうだ。
カメオはなぜ洋館を出ていったのか?
また、なぜウラシマは死んでしまったのか?
14年02月11日 16:00
【ウミガメのスープ】 [桜小春]
【ウミガメのスープ】 [桜小春]
解説を見る
それは、息も凍るほど寒い冬の夜
ウラシマはカメオを驚かそうと、古い洋館に呼び出した。
一足先に洋館についたウラシマは、隠れて待つことにした。
ウラシマは椅子に化けていたのである。
あらかじめある椅子に座り、自らを覆うように布をかける。
簡単な細工だったが、洋館の中は暗くてわかりづらくなっていた。
しばらくしてカメオがやってきた。
何も知らないカメオは、すぐそこにあった椅子に座った。
偶然にもカメオの座った椅子は、ウラシマの扮した椅子だった。
布の下でほくそ笑んだウラシマはカメオを脅かした。
「お兄さん、こんな夜更けにどうしたんだい...?」
「っ!?うわぁぁぁあっ!!」
突然声をかけられたカメオは驚き、洋館を逃げ出した。
ウラシマはイタズラが成功して大笑いしていた。
「さすがビビリのカメオは反応が面白いw」
ギィィ~...バタン。
#red#刹那、扉が閉じた。#/red#
この洋館の扉は開いたままだったが
逃げたカメオが閉めたらしい。
「あ?ったくアイツ、閉めていくなよ...」
ウラシマは重い扉を開けようとした。
ギッ
「?...あれ?」
#b#しかし、扉は開かなかった。
#/b#
老朽化した洋館の扉は歪んでいて、一度閉まったら開かなかった。
ギッギッ
「お、おいふざけんなよっ...!だ、誰か助けてくれ!」
扉を叩いて助けを呼ぼうとしても
扉は厚く、外まで声は届かない。
ギッギッギッギッ
ダンッダンッダンッ
手から血が出るほどに叩いても、外には音が届かない
「た、助けてくれ!頼む誰かっ!」
「誰かっ!助けてくれっ!!」
「だれ、か...」
翌日の朝、息子のウラシマが帰ってこないと親から通報を受けた警察が
カメオの話を聞き洋館の扉を壊して中を調べた
部屋の中には、氷点下も超える寒さの中閉じ込められ
手を血で真っ赤に染めたウラシマが凍死体で発見された。
#big5#彼の顔は、蝋人形のように白かった。
#/big5#
「夢見てOK」「3ブックマーク」
娘が絆創膏を貼っているのを見て、母は睡眠時間を削る覚悟をした。
どういうことだろう?
どういうことだろう?
15年02月23日 22:34
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
傷だらけスープ
解説を見る
絆創膏が欲しい、と娘が言い出した。
どこか切ったのかと思いきや、ぬいぐるみの脚に貼るのだという。
「エリちゃん、ケガしちゃったの」
悲しそうな表情を浮かべ、娘は不器用ながらも丁寧に、絆創膏を貼る。お気に入りのぬいぐるみで、もう長く一緒にいるからだろう。脚の付け根から綿がこぼれていた。
「はやくよくなるといいね」
娘に言いながら、母は睡眠時間を削る覚悟をした。
夜中にこっそり縫ってあげたら、この幼い娘は、エリちゃんのケガが治ったと大喜びするはずだ。
母として、そのくらいの夢は、まだ見させてあげたい。
娘が寝付いた頃、母は不器用ながらも丁寧に、ぬいぐるみのほつれを縫う。
翌朝、エリマキトカゲのエリちゃんを、上機嫌で抱き締める娘を思いながら。
END
#b#娘がほつれたぬいぐるみに絆創膏が貼ったので、母は夜中のうちに縫って直すことを決めたから。#/b#
どこか切ったのかと思いきや、ぬいぐるみの脚に貼るのだという。
「エリちゃん、ケガしちゃったの」
悲しそうな表情を浮かべ、娘は不器用ながらも丁寧に、絆創膏を貼る。お気に入りのぬいぐるみで、もう長く一緒にいるからだろう。脚の付け根から綿がこぼれていた。
「はやくよくなるといいね」
娘に言いながら、母は睡眠時間を削る覚悟をした。
夜中にこっそり縫ってあげたら、この幼い娘は、エリちゃんのケガが治ったと大喜びするはずだ。
母として、そのくらいの夢は、まだ見させてあげたい。
娘が寝付いた頃、母は不器用ながらも丁寧に、ぬいぐるみのほつれを縫う。
翌朝、エリマキトカゲのエリちゃんを、上機嫌で抱き締める娘を思いながら。
END
#b#娘がほつれたぬいぐるみに絆創膏が貼ったので、母は夜中のうちに縫って直すことを決めたから。#/b#
「Let's play riddles 3」「3ブックマーク」
二人の男が昼食を取りながら、なぞなぞをしていた。
A「話すのが大好きな道具はなんだ?」
Bがそれに答えると、Aは他の答えだと言って、説明を始めた。
それを聞いたBは、Aに対して恐怖した。
そして、AはBに自分を殺せと言った。
話すのが大好きな道具はなんだ?
A「話すのが大好きな道具はなんだ?」
Bがそれに答えると、Aは他の答えだと言って、説明を始めた。
それを聞いたBは、Aに対して恐怖した。
そして、AはBに自分を殺せと言った。
話すのが大好きな道具はなんだ?
12年11月11日 17:06
【ウミガメのスープ】 [(棒)]
【ウミガメのスープ】 [(棒)]
実験終了。難易度、分量の調整が難しかったです。
解説を見る
男性二人が、昼食を食べながら話していた。共に還暦間近の独り者。
その一人、Aには妹がいた。情緒不安定で家族と仲が悪く、まだ幼い内に自殺してしまった。
その原因は「ある男から長期間に渡り、乱暴を受け続けていたこと」だった。
彼女の死から既に四十年以上が経った今になって、Aは妹のためにできることを見つけたという。
A「妹のために、できること。なんだと思う?」
B「まさか、後を追うとか言わないよな?」
A「後追いにしては、時間差が過ぎるな」
B「じゃあどうするつもりなんだ?」
A「男に会う」
B「復讐するつもりか!?」
A「そうだな・・・でも、傷付けたりはしない」
B「話し合いでもするのか?」
A「・・・三つ目のなぞなぞだ。『話すのが大好きな道具はなんだ?』」
B「シャベルだろ。で、お前の答えは?」
A「『本』だよ」
B「まぁ、色々な内容が書かれてるし、擬人法で言えば御喋り好きなのかねぇ。道具って感じはしないが」
A「そうじゃないよ」
B「じゃあ、日記のことか?」
A「それも違う。お前の家になぞなぞの本があったって言ってたよな?」
B「ああ。誰のかわからないが、子供向けのなぞなぞ本があった」
A「それ、俺の妹の本だ。俺が出してきた問題も、その本に載ってたやつだよ」
B「え?」
A「妹、なぞなぞ好きだったんだよ。だから、遺品に本が無いことはすぐ気が付いた。お前の家に行ったとき、本を見つけてずっと引っかかってた」
B「そんなの、ただの忘れ物だろ!?」
A「お前、妹が死んですぐ引っ越しただろ?親に泣きついたか?金持ちのボンボンってのは、便利な親がいて羨ましいな」
B「何言ってるんだよ」
A「顔変えたんだよ。高校出てすぐ、働きながらお前の素性調べてやっと見つけたよ。退職金で引っ越して、やっと会えた」
B「お前・・・」
A「俺はお前がしたことを全て知っている。妹にしたこと全て知っている。突き落とした時は、どんな気分だった?」
B「やめてくれ」
A「このマンションの全員に話して回ろうか?」
B「やめてくれ!もう昔のことだろ!魔が差したんだ!死ぬなんて思ってなかったんだよ!
誰かに告げ口しそうだったから、脅かそうとしただけなんだよ!」
A「・・・さっき、『本』って答えだと道具って感じがしない、って言ったな?」
B「は?・・・え?なんだよ?」
A「道具で合ってるよ。お前の口を割らせるのに、役に立った。カマ掛けたんだよ」
B「お前・・・これが、復讐か?」
A「そうだな。お前の過去を知っている人間が、すぐ近くにいる。俺はお前を殺したりしないが、余生を安穏と過ごせると思うなよ?」
B「何をするつもりだ?」
A「何もしない。ただ、永遠に許さない。恨み続ける。憎み続ける。お前のすぐ近くで、お前をにらみ続ける。それだけだ」
沈黙の中、Aだけが昼食を食べ終わった。部屋を出ていくAは最後にこう言った。
A「怖いなら、俺を殺せ。お前はどうせ苦しみ続けるんだからな。俺は構わないぞ?」
Bは沈黙したまま、食べかけの昼食を見つめていた。
了
その一人、Aには妹がいた。情緒不安定で家族と仲が悪く、まだ幼い内に自殺してしまった。
その原因は「ある男から長期間に渡り、乱暴を受け続けていたこと」だった。
彼女の死から既に四十年以上が経った今になって、Aは妹のためにできることを見つけたという。
A「妹のために、できること。なんだと思う?」
B「まさか、後を追うとか言わないよな?」
A「後追いにしては、時間差が過ぎるな」
B「じゃあどうするつもりなんだ?」
A「男に会う」
B「復讐するつもりか!?」
A「そうだな・・・でも、傷付けたりはしない」
B「話し合いでもするのか?」
A「・・・三つ目のなぞなぞだ。『話すのが大好きな道具はなんだ?』」
B「シャベルだろ。で、お前の答えは?」
A「『本』だよ」
B「まぁ、色々な内容が書かれてるし、擬人法で言えば御喋り好きなのかねぇ。道具って感じはしないが」
A「そうじゃないよ」
B「じゃあ、日記のことか?」
A「それも違う。お前の家になぞなぞの本があったって言ってたよな?」
B「ああ。誰のかわからないが、子供向けのなぞなぞ本があった」
A「それ、俺の妹の本だ。俺が出してきた問題も、その本に載ってたやつだよ」
B「え?」
A「妹、なぞなぞ好きだったんだよ。だから、遺品に本が無いことはすぐ気が付いた。お前の家に行ったとき、本を見つけてずっと引っかかってた」
B「そんなの、ただの忘れ物だろ!?」
A「お前、妹が死んですぐ引っ越しただろ?親に泣きついたか?金持ちのボンボンってのは、便利な親がいて羨ましいな」
B「何言ってるんだよ」
A「顔変えたんだよ。高校出てすぐ、働きながらお前の素性調べてやっと見つけたよ。退職金で引っ越して、やっと会えた」
B「お前・・・」
A「俺はお前がしたことを全て知っている。妹にしたこと全て知っている。突き落とした時は、どんな気分だった?」
B「やめてくれ」
A「このマンションの全員に話して回ろうか?」
B「やめてくれ!もう昔のことだろ!魔が差したんだ!死ぬなんて思ってなかったんだよ!
誰かに告げ口しそうだったから、脅かそうとしただけなんだよ!」
A「・・・さっき、『本』って答えだと道具って感じがしない、って言ったな?」
B「は?・・・え?なんだよ?」
A「道具で合ってるよ。お前の口を割らせるのに、役に立った。カマ掛けたんだよ」
B「お前・・・これが、復讐か?」
A「そうだな。お前の過去を知っている人間が、すぐ近くにいる。俺はお前を殺したりしないが、余生を安穏と過ごせると思うなよ?」
B「何をするつもりだ?」
A「何もしない。ただ、永遠に許さない。恨み続ける。憎み続ける。お前のすぐ近くで、お前をにらみ続ける。それだけだ」
沈黙の中、Aだけが昼食を食べ終わった。部屋を出ていくAは最後にこう言った。
A「怖いなら、俺を殺せ。お前はどうせ苦しみ続けるんだからな。俺は構わないぞ?」
Bは沈黙したまま、食べかけの昼食を見つめていた。
了
「低姿勢な男」「3ブックマーク」
腰が低い男がいた。
男はいつも腰が低かった。
いつも決まった場所にいた。
時々は上を見上げるが
それでもやはり腰が低かった。
ある日私はその男に声をかけた。
すると男は翌日いつもの場所に姿を見せなかった。
別の場所で仰向けになっていたのだ。
一体どうゆうこと?状況を補完してください
男はいつも腰が低かった。
いつも決まった場所にいた。
時々は上を見上げるが
それでもやはり腰が低かった。
ある日私はその男に声をかけた。
すると男は翌日いつもの場所に姿を見せなかった。
別の場所で仰向けになっていたのだ。
一体どうゆうこと?状況を補完してください
13年04月27日 00:19
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
参加してくれた皆様ありがとう<(_ _)>
解説を見る
私の両親はあの男に殺された。
理由はわからない。
でもはっきり私は見た。
幼い私の目の前であの男がパパとママを殺すのを見た。
その後男は警察に自首し刑に服役し先日釈放した。
あの事件から数年は経っているけど私はあの男を一日たりとも忘れたことがなかった。
#big5#男は私の家のでただずっと土下座をした。#/big5#
雨の日も雪の日も一日たりとも欠かさず毎日ずっと
でもそれで私の両親は帰ってくるの?
#red#それって結局自己満足じゃない #/red#
#big5#ここどんなに謝っても私の両親は帰ってこない #/big5#
#b#あの男がしていることはただの自己満足だ #/b#
#red#自分がこんなに謝っているから #/red#
#b#情に訴えて私が折れるのを待っているんだ #/b#
#big5#責任転嫁じゃない #/big5#
#red#いつまでも許さない被害者側を悪者扱いするつもりなんだ #/red#
#big5#まったくばっかじゃないの #/big5#
#red#だからある日私は言ったの #/red#
#b#どんなに謝られても私の両親は帰ってきません。私もあなたを許す気はありません。 #/b#
#big5#だから死んできださい。 #/big5#
#red#それで全てチャラにします #/red#
そういったらあの男 #red#泣いてた #/red#
別に私はあの男が死んでも構わなかった
#red#だって当然でしょ? #/red#
#red#あいつは私の両親を殺したのよ #/red#
死んでとうぜん
とうぜんなんだ。
あれ?変だな?
どうして#red#私まで泣いてるんだろ #/red#
私が泣く必要なんか全然ないのに
あっわたし・・・思い出した。
小さい頃は泣き虫だった。
その度に父に殴られて・・・
あの日本当に母を刺したのはあの人だったろうか?
なんだろう胸騒ぎがする。
わたし、まだ幼かったから周囲の大人の意見を鵜呑みにして・・・
なんだろう。何か・・・何かとんでもない勘違いを・・・
私はおばあちゃんを問い詰めた。
あの日あの時本当は何があったのか
おばあちゃんは始めは口を閉ざしていたが
やがて根負けし私に#red#真実を語りだした。 #/red#
当時から私の父は度々私と母に#red#暴力を振るうことがあったという#/red#
あの日#red#父の兄である私の叔父が #/red#
#red#家を訪れると父が母を包丁で刺したあとだった #/red#
#red#父は幼い私も殺そうとして#/red#
叔父が止めに入って
#red#叔父が父を殺してしまった #/red#
な・・・なに・・よ
#big5#ここそれって正当防衛じゃない #/big5#
#b#それでどうして叔父が罪を認めるわけ #/b#
私はおばあちゃんに向かって怒りをあらわにした。
おばあちゃんはゆっくり言葉を続けた。
#red#当時叔父さんは父に借金があり、それが事件の決め手になった#/red##red#なにより叔父が全面的に罪を認めているのだ #/red#
だけどっとおばあちゃんは言葉を続けた。
#b#もしかしたらあんたの父さんを犯罪者にしたくなかったのかもしれない #/b#っと
#red#真実は分からない #/red#
本当はおじさんがお金目的でわたしの両親を殺したのかもしれない
#big5#じゃあなんで私だけ生き残ったわけ? #/big5#
#red#まったくばっかじゃないの #/red#
私は家を駆け出していた。
街の方が騒がしい!
#red#どうか間に合って #/red#
私は祈るような気持ちで野次馬をかき分けて前に進む。
#b#「飛び降りだぞ」 #/b#
#big5#「ホームレスみたいな奴が飛び降りだぞ」 #/big5#
#big5#「叔父さーん」 #/big5#
私は野次馬の前に出た
#red#良かった。まだ間に合・・・う? #/red#
私にはそれが理解できなかった。
#b#瞬きの一瞬に現れたそれ #/b#
#red#なに・・・これ? #/red#
#red#真っ赤 #/red##red#真っ赤#/red#
#big5#世界がみんな真っ赤に染まった #/big5#
叔父は地面に叩きつけられたヒキガエルみたいに
#red#ぺたんこ #/red##red#ぺったんこ #/red#
#red#仰向けの状態でペッタンコ #/red#
なによ・・・これ・・・こんな終わりなの?
理由はわからない。
でもはっきり私は見た。
幼い私の目の前であの男がパパとママを殺すのを見た。
その後男は警察に自首し刑に服役し先日釈放した。
あの事件から数年は経っているけど私はあの男を一日たりとも忘れたことがなかった。
#big5#男は私の家のでただずっと土下座をした。#/big5#
雨の日も雪の日も一日たりとも欠かさず毎日ずっと
でもそれで私の両親は帰ってくるの?
#red#それって結局自己満足じゃない #/red#
#big5#ここどんなに謝っても私の両親は帰ってこない #/big5#
#b#あの男がしていることはただの自己満足だ #/b#
#red#自分がこんなに謝っているから #/red#
#b#情に訴えて私が折れるのを待っているんだ #/b#
#big5#責任転嫁じゃない #/big5#
#red#いつまでも許さない被害者側を悪者扱いするつもりなんだ #/red#
#big5#まったくばっかじゃないの #/big5#
#red#だからある日私は言ったの #/red#
#b#どんなに謝られても私の両親は帰ってきません。私もあなたを許す気はありません。 #/b#
#big5#だから死んできださい。 #/big5#
#red#それで全てチャラにします #/red#
そういったらあの男 #red#泣いてた #/red#
別に私はあの男が死んでも構わなかった
#red#だって当然でしょ? #/red#
#red#あいつは私の両親を殺したのよ #/red#
死んでとうぜん
とうぜんなんだ。
あれ?変だな?
どうして#red#私まで泣いてるんだろ #/red#
私が泣く必要なんか全然ないのに
あっわたし・・・思い出した。
小さい頃は泣き虫だった。
その度に父に殴られて・・・
あの日本当に母を刺したのはあの人だったろうか?
なんだろう胸騒ぎがする。
わたし、まだ幼かったから周囲の大人の意見を鵜呑みにして・・・
なんだろう。何か・・・何かとんでもない勘違いを・・・
私はおばあちゃんを問い詰めた。
あの日あの時本当は何があったのか
おばあちゃんは始めは口を閉ざしていたが
やがて根負けし私に#red#真実を語りだした。 #/red#
当時から私の父は度々私と母に#red#暴力を振るうことがあったという#/red#
あの日#red#父の兄である私の叔父が #/red#
#red#家を訪れると父が母を包丁で刺したあとだった #/red#
#red#父は幼い私も殺そうとして#/red#
叔父が止めに入って
#red#叔父が父を殺してしまった #/red#
な・・・なに・・よ
#big5#ここそれって正当防衛じゃない #/big5#
#b#それでどうして叔父が罪を認めるわけ #/b#
私はおばあちゃんに向かって怒りをあらわにした。
おばあちゃんはゆっくり言葉を続けた。
#red#当時叔父さんは父に借金があり、それが事件の決め手になった#/red##red#なにより叔父が全面的に罪を認めているのだ #/red#
だけどっとおばあちゃんは言葉を続けた。
#b#もしかしたらあんたの父さんを犯罪者にしたくなかったのかもしれない #/b#っと
#red#真実は分からない #/red#
本当はおじさんがお金目的でわたしの両親を殺したのかもしれない
#big5#じゃあなんで私だけ生き残ったわけ? #/big5#
#red#まったくばっかじゃないの #/red#
私は家を駆け出していた。
街の方が騒がしい!
#red#どうか間に合って #/red#
私は祈るような気持ちで野次馬をかき分けて前に進む。
#b#「飛び降りだぞ」 #/b#
#big5#「ホームレスみたいな奴が飛び降りだぞ」 #/big5#
#big5#「叔父さーん」 #/big5#
私は野次馬の前に出た
#red#良かった。まだ間に合・・・う? #/red#
私にはそれが理解できなかった。
#b#瞬きの一瞬に現れたそれ #/b#
#red#なに・・・これ? #/red#
#red#真っ赤 #/red##red#真っ赤#/red#
#big5#世界がみんな真っ赤に染まった #/big5#
叔父は地面に叩きつけられたヒキガエルみたいに
#red#ぺたんこ #/red##red#ぺったんこ #/red#
#red#仰向けの状態でペッタンコ #/red#
なによ・・・これ・・・こんな終わりなの?
「マッチ売りの少女」「3ブックマーク」
ある雪空
少女がマッチを売っていた。
マッチはちっとも売れないので
少女は退屈しのぎに火をつけた。
もちろん火の扱いは十分に注意して
少女は注意された。
一体なぜ?
少女がマッチを売っていた。
マッチはちっとも売れないので
少女は退屈しのぎに火をつけた。
もちろん火の扱いは十分に注意して
少女は注意された。
一体なぜ?
13年04月17日 06:09
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
朝だ(´ぅω・`)
解説を見る
少女はタバコを吸っていたから注意された-y( ´Д`)。oO○