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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【小さな器の無いレストラン】「8ブックマーク」
注目を集める男は小さな器でウミガメのスープを注文したが、
差し出されたのは普通の大きさの皿に注がれたスープだった。

翌日、男は皿を洗っていた。



状況を推理してください。



13年03月31日 21:16
【ウミガメのスープ】 [のりっこ。]

ありがとうございました^^




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ホームレスだろう。

薄汚れた衣服に無精ヒゲ。
憔悴しきった感のある初老の男に、
店員、客、ほとんどの視線が集まる。

だが店長はそんな事は一切気にせず、
レストランを訪れてくれた【大切なお客様】を笑顔で迎え入れ、席へ案内した。

自分を案内してくれた店長に深々と一礼すると、男はよろめきながら席に座り、

『わ・・・私の様な者が・・・来店して・・・・・
迷惑ですよね・・・・・ すいません、すいません・・・・・
お腹が・・・減ってしまって・・・・・
どうか、少しだけで・・・いいんです・・・
ち、小さな器でいいです・・・
私は・・・昔、このレストランに・・・来たことが・・・あって・・・・・
その・・・時に 食べた・・・・・ウミガメのスープが・・・
ほ、本当・・・に美味しくて・・・・・
また食べたいと・・・思っていました・・・・・』

店長は男の一言一句をしっかりと聞き受け、

『左様ですか、ありがとうございます。
では本日はウミガメのスープを?』

ホームレスは答えた。

『ええ・・・ ですが、私は・・・・・
笑ってやってください・・・ その・・・・・
今は・・・ その・・・・・お恥ずかしいんですが・・・
す・・・数十円しか・・・ 持ち合わせが・・・・・

すいません・・・・・本当に すいませ・・・・・

む・・・無理でしょう・・・が・・・・・
小さな・・・器が・・・ありましたら・・・・・
ほんの、ほんの ちょっとで・・・いいんです・・・・・
小さなお皿に・・・・・ ウミガメのスー・・・・・ ぅぅっ・・・』

涙を零した男に胸ポケットから取り出したハンカチを差し出し、店長は語りかけた。

『かしこまりました、お客様。
どうか涙をお拭きになられてください。
少々、お待ちくださいませ^^』



数分後、男の前に出されたのは、通常の食器に注がれた【ウミガメのスープ】だった。



男は、

『こ・・・こんな・・・・・大きな・・・・・そんな、
いや・・・・・私は・・・・・お金が・・・ありませんので・・・・・』

店長は首を横に振り、

『お客様、申し訳ありませんが、当店ではこのお皿でしかウミガメのスープを提供しておりません。
ささ、スープが冷めてしまいますので、どうぞお早めにお召し上がりください^^
まずはお客様のお腹が少しでも満たされる事が先決です。
それでは、ごゆっくりどうぞ^^』

男の目からはまた涙が溢れ、

『あっ・・・・・あ・・・・・ ありがとうございます・・・・・
本当に・・・本当に・・・・・ ありがとうございます・・・・・!!!』



男はスープを次から次へと口へ運んだ。



・・・その昔、素朴な日常ではあったがサラリーマンとして働き、
妻子も傍に居てくれた幸せな頃に家族で来店して
【美味しいね】と言い合って食べた、あの懐かしい味だった・・・・・



全額払えるお金も持たずにスープを食してしまった事を何度も謝ろうとする男に対し、
店長は【良ければ明日からでも、うちで働いてみませんか? それならすぐにでも本日分の料金は払っていただけるでしょうし^^】
と提案してくれた。



男は心底店長に感謝し、
翌日にはこのレストランで皿を洗う男の姿があった。




僚に家に送ってもらうことになった私は、目の前の女が路地に入って行くのを見て、コンビニでミミガーを買った。

一体なぜ?

【221aの住人さんとのコラボ問題】

【原案、221aの住人。問題文、解説、Taka】

14年10月08日 21:58
【ウミガメのスープ】 [Taka]



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み会の帰り。少しだけ酔った私を同僚が優しく介抱し、家まで送ってくれることになった。
店から出て、タクシーを捕まえた。同僚が道を指示してくれている。超優しい。
タクシードライバーの女は同僚の指示通りに運転していたが、私の家とは逆の方向の路地へハンドルを切った。

私はこの先にあるものが何か知っている。夜の大人のアレだ。それを察した私は、

「そこのコンビニで降ろしてください。家にいる父にミミガー買って帰らないといけないの。忘れたら怒られちゃう。」

そう言ってコンビニで降ろしてもらい、ミミガーを買い、ドアがあいたままのタクシーの外からドライバーの女に

行ってください。

そう言ってドアを閉めた。その時の同僚の顔が今でも笑える。
こころ ぽかぽか あったかい「8ブックマーク」
冷たい、感情の欠落した彼のために、少女はそれを持ってきた。

それは間違いだったのだが、彼は胸が暖かくなるのを感じた。


状況を補完してください!
12年01月19日 22:57
【ウミガメのスープ】 [yan]

少女の心遣いが、彼を温かくする




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「お嬢様、お茶が入りましたよ」 
「ありがと、バト」

「えへへ、ねぇ、バト?」 
「なんですか? お嬢様」

「あたし、バトだーい好き! バトは、あたしのこと好き?」
「…私は、主人に対して、特別な感情は持っていませんので」

「えー?なんか冷たーい!執事たるもの、主人を愛すべきじゃない?」
「…確かに、執事やメイド等、介護・世話をするタイプのアンドロイドは感情を持っていますが…
私には、その回路がないのです」

「…なーんだ!それならあるよ!もってきてあげる!」

そういって少女は、奥の部屋から小さな袋を持ってきた。
少女はそれを軽く握ると、バトの胸の辺りに軽く当てる。

「ほら!カイロ。これで暖かい感情を持てるようになるの?」
「…」

バトと呼ばれるそのアンドロイドは、返答に困っていた。
ジョーク等の苦手な彼が、少女が「回路」と「懐炉」を間違っていることに気づくのに、1分以上の時間を要した。

間違いを訂正するタイミングを逸した彼が逡巡している間、彼の温度センサーはヤンワリとした温かさを伝えてくる。

不思議な感じだった。

彼女の可愛らしい間違い、一生懸命さ、なにもかもが…
なんというか、好ましく感じられた。

「…ごめんね、バト。これ、半日くらいしか保たないの…」
「…いえ。ありがとう、お嬢様。おかげで、暖かくなりましたよ」

冷たかった鉄の体に、温もりが生まれたような気がした。
要らないですが要ります「8ブックマーク」
「袋お願いします。」

そう言ってコンビニの店員に買った商品をビニール袋に入れてもらったAさんは


コンビニから出てすぐに商品を取り出してビニール袋を捨てた。


一体どういうこと?
16年09月19日 00:02
【ウミガメのスープ】 [入れ子]



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部活終わりのAさんとその後輩たちは帰宅途中にコンビニの前を通りすがった。


A「コンビニでなんか買うか。お前ら飲み物で何が欲しい?」

後輩s「あ、じゃあスポドリで」「俺もそれで」「俺もっす」「コーラお願いできますか?」「じゃあ俺はサイダーで!」

A「スポドリ3にコーラとサイダーだな。買ってくるからちょっと外で待っとけ。」

後輩s「あざーす!」


1分後コンビニからペットボトル6本が入ったビニール袋を持ってAさんが出てきた。


A「よし、みんな取ってけ。」

後輩s「あざーす!」


Aさんが持つビニール袋に群がる後輩達。


後輩B「あれ、このお茶は?」

A「ああ、これは俺のだ。」


最後に残ったお茶をビニール袋から取り出し、用済みとなったビニール袋はコンビニ備え付けのゴミ箱に捨てたのだった。
お手並みワーカー「8ブックマーク」
会社員の男は、他の会社の社員から名刺を貰うと、ホームページがあるかどうかを確認することが多い。しかし、そのホームページを実際にネットで見ることはほとんどない。
どういうことだろう?
16年03月27日 22:32
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

スープ.net




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先程まで打ち合わせをしていた海豚水産の社員の名刺がテーブルにあるのを見て、お茶の片付けに来た秘書が感心したように呟く。
「アジガサワさんって、いつもホームページがあるか確認しますよね。さすが情報システム課の課長です。マメですね」
名刺には、打ち合わせ途中に聞いたホームページのアドレスを、手書きで書き込んでおいたのだ。
「仕事のできるサメジマ君に、マメだなんて言われるのはありがたいですね」
笑って答え、でもね、と付け加える。
「実は、教えてもらったホームページを実際にネットで見ることなんて、ほとんどないんです」
「えっ? ……じゃあどうしてホームページがあるか聞くのですか?」
「基本的に、今は大抵の会社がホームページを持っていますよね。ありますか、と聞けば、まず間違いなくアドレスを教えてくれます」
「それはそうでしょうね」
「聞いたアドレスをすぐにメモしている僕は、相手企業の方からどう見えますか?」
「そうですね……アジガサワさんは自分の会社に興味を持ってくれているんだなと感じます」
「では、もし会社の名前を聞き返し、名刺にフリガナを振っていたら、どうですか?」
「……まさか」
はっとした表情を浮かべる同僚の前に、名刺をつまみあげてひらひらと振って見せる。
「読み方を聞いてしまったら、相手の会社のことを全然知らない上に、最初に名乗られたときにちゃんと聞いてないことがバレてしまいます。一方、会社名のローマ字表記がよく使われているホームページのアドレスなら、名刺に書いてあればすぐに確認できますし、なければ自然に聞き出してメモすることができます」
「……ということは、先程いらっしゃった方の会社名、読めなかったということですか?」
「海豚でイルカって読むんですねー」
「……」
「他の会社の情報なんていちいち覚えてられないし、漢字も苦手なんです。みんなうちみたいに、カタカナの社名にしてくれればいいのに」
秘書は、今度は呆れたように、数分前と同じ台詞を呟いた。
「……さすが、情報システム課の課長です」

END

#b#相手を不快にさせずに会社名の読み方を調べるため、会社名のローマ字表記がよく使われるホームページのアドレスを確認していた。#/b#