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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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思い思われ「1ブックマーク」
僕はずっとカメコを見てきた。カメコの視線の先はいつだってウミオ。僕はそれで満足だった。

それなのに。あろうことか、ウミオは気づけば僕の方を見るようになっていた。

愕然とした僕は、カメコを諦めた。

どういうことだろう。
16年06月19日 23:24
【ウミガメのスープ】 [揚羽]



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テストで分からない場所があると、その度に僕は、右隣の席のカメコの答案用紙を見てきた。
もちろん、試験時間中のルールに従って、机同士の間隔は開いている。しかし、僕の視力は2.0。ある程度までならカンニングし放題だった。
そして、カメコは前席のウミオの答案を見ている。ウミオはクラスでも指折りの優等生。僕としても、カメコを通してウミオの答えを盗み見ることができて万々歳だった。

しかし、ある時から、ウミオの成績はあまり奮わなくなった。ウミオは、分からない問題に行き当たったときは、そっと左隣のラテ美に視線を送るようになった。しかし、右利きのラテ美の答案用紙を右側から見ようとすると、右手が邪魔で思うように見えなかったらしい。ウミオの席は、右端の列の一番前。試行錯誤の末、ウミオは斜め後ろの僕を盗み見るようになっていた。

僕がカメコを、カメコがウミオを、ウミオが僕をカンニング……。

あまりの無益さに、僕はカメコに対するカンニング行為を諦めた。

※ちなみに、ウミオ君は苦し紛れに僕の方を見るものの、当然遠すぎてカンニングはできませんでした。
【ラテクエ64】花より雑草「1ブックマーク」
美しい庭園の姿を描いた画家と、そこにただ生えている緑色の芝生だけを描いた男。
しかし、男は芝生だけを描いたというのに、男の絵のほうが評価が高かったのだという。

画家の実力が低かったからではないのであったら、いったい何故?
16年05月21日 22:23
【ウミガメのスープ】 [K-OS]



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主人公が突然小人になって見慣れているはずの庭を新鮮な気持ちで冒険する、というファンタジーの挿し絵コンテスト。
普通の大きさのときの視点で描かれた庭園より
小さくなって大木のように見える芝生を一本一本ていねいに描きわけた男の絵のほうが
物語の感動をよく表現していると評価された。
【ラテクエ64】 神は細部に宿る「1ブックマーク」
美しい庭園の姿を描いた画家と、そこにただ生えている緑色の芝生だけを描いた男。
しかし、男は芝生だけを描いたというのに、男の絵のほうが評価が高かったのだという。

画家の実力が低かったからではないのであったら、いったい何故?
16年05月21日 21:58
【ウミガメのスープ】 [ディダムズ]



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美しい庭園を舞台にした絵画コンクールにて。
皆、似たり寄ったりの庭園の姿を描いた作品ばかりの中、芝生にフォーカスした男の作品は異彩を放っており、着眼点を評価されたため。

水平思考ってこんな感じなんじゃないかなと思います。
一言以て之を蔽う「1ブックマーク」
私は訓練に訓練を積み
一を聞いて十どころか三十を知ることができるようになった
それでも私は勝てない。何故?
16年04月26日 23:23
【ウミガメのスープ】 [huten]



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ほととぎす なきつるかたを ながむれば 
『ただありあけの つきぞのこれる』

どこにあ・・・\スパァン/

答 百人一首、最初の一文字で残りの30文字が分かっても見つけれなければ意味がない
気にかかる「1ブックマーク」
ウミガメ株式会社に勤めているカメオ。
自分の課にかかってくる電話を何度か受けて、カメオはあることに気付いた。

カメオ「はい、こちらウミガメ株式会社○○課です。」
相手「もしもし、私はラテラル株式会社の××というものです。ウミオ様はいらっしゃいますでしょうか?」
カメオ「申し訳ございません、ウミオはただいま外出中です。ご伝言がありましたら……」

こんな調子で、#b#上司のウミオが不在の時に限ってウミオへの電話がかかってくる割合が高い気がするということである。#/b#
最初は気のせいかと思ったカメオだが、試しにカメオが自分で受けた「ウミオが不在の時にかかってきたウミオあての電話」を数えてみると、
なんと#b#『(カメオが取った)ウミオあての電話は確実にウミオが不在の時にかかってきている』というような集計結果が出た。#/b#

つまり、

カメオ「はい、こちらウミガメ株式会社○○課です。」
相手「もしもし、私はラテラル株式会社の××というものです。ウミオ様はいらっしゃいますでしょうか?」
カメオ「はい、少々お待ちくださいませ……ウミオ課長、ラテラル株式会社の××様よりお電話が入っております!」

……といったパターンがまるで発生しないのである。

ウミオ自身は席を外すことが多いわけではない。
むしろ不在にする時間がだいぶ少ない働き者なのにもかかわらず、不思議な偶然もあるものだなぁと思ったカメオは、ウミオに世間話としてこのことを話した。
#b#すると、翌日からちゃんとウミオがいるときに電話を取り次げる機会が多くなったではないか。#/b#
ウミオが外出する機会を減らしたわけでもなく、取引先に不在の時間帯を知らせたわけでもない。
一体なぜ、カメオがウミオに電話を取り次げる機会が増えたのだろう?
16年04月15日 20:58
【ウミガメのスープ】 [甘木]



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問題文にある通り、この結果は#b#カメオが自分で受けた#/b#「ウミオが不在の時にかかってきたウミオあての電話」を数えてみた結果……なのである。

ウミオは働き者で、課にかかってきた電話には新人カメオよりも早く反応し、すぐに電話を取るほど。
そのウミオが真っ先に電話を取れない状況とは、当然ながら席を外している時。
#b#つまり、カメオが電話を取れる状況とはウミオが不在の時なのである。#/b#

【ウミオあてに電話がかかって来た場合】
○ウミオがいる場合……他の誰に取られるよりも早くウミオ自身が電話を取り、話がそのまま続く。
○ウミオが不在の場合……カメオが電話を取る。当然、ウミオは不在だと伝えることになる。

ウミオが不在の時に限ってウミオあての電話がかかってくるわけではなく、ウミオが不在の時にカメオが電話を取るため、#red#逆説的にカメオが取る「ウミオあての電話」は当然ながらウミオが不在の時ということになるのである。#/red#

(結果的にその集計割合自体はなんら間違っていないが、そこから生まれた疑問は自分の立場でしか状況を判断していない、視野の狭いカメオの勘違いとも言える。)

この話を聞かされたウミオは、すぐに自分が電話を取ってしまっては結果的にカメオのためにもならないと判断。
会社にいるときでも、できる限りカメオに取らせるようにしたのだ。
当然、そうなるとカメオがウミオに電話を取り次げる機会が増える結果となるのだった。