動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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KとAと…あとなんだっけ?「13ブックマーク」
有刺鉄線に囲まれた所々ひび割れのある古い建物の中…

部下にも家族にも見捨てられた男が、窓から外を見下ろし溜息をついた。
月明かりが照らす男の顔はげっそりとやつれている。

男はこの世界の平和を呪った。

男が平和を呪う訳を説明してください。
13年03月25日 21:26
【ウミガメのスープ】 [水上]



解説を見る
水上有刺鉄線工場

と書かれた看板を止めていたビスが外れて、斜めに傾いている。

工場のオーナーである男は、倉庫の中には収まり切らず、敷地内にまで置かれた過剰在庫を窓から見下ろし、溜息をついた。

親から引き継いだ工場は老朽化が進み、まるでお化け屋敷だ。

親が存命だった時は、有刺鉄線の注文が相次ぎ、いい暮らしをしていたものだ。
今はさっぱり売れなくなった有刺鉄線の山以外、ほとんどのものを失ってしまった。

経営難から部下は全て辞めて行ってしまい、妻と娘も(経営難とはまた別の理由で)出て行ってしまった。

やつれ切った男は、世の中の平和を呪い、物騒な世の中になることを願った。
「じゃないと有刺鉄線なんてちっとも売れねえし。ねぇ、ルミたん?」

「もうっお義兄ちゃんってほんとドジ!…ルミがそばにいないと全然ダメなんだから…」

二次元の義妹が男を慰めた。
ウミガメのスープ「13ブックマーク」
食事時のこと。

ある男は広い海が良く見渡せる席に座り、
愛おしげに海を眺めながら、
『ウミガメのスープ』が来るのを待ち望んでいた。

待っている間、男はイヤホンをつけ、
大好きな『マイ・ボニー』を聞いている。


    My Bonnie lies over the ocean
    My Bonnie lies over the sea...


やがて『ウミガメのスープ』が男の席に来ると、
男は『ウミガメのスープ』を一口、良く味わって飲んだ。


    Bring back, bring back
    Bring back my Bonnie to me...


男は『ウミガメのスープ』を運んできたスタッフを呼びとめた。

「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい……。ウミガメのスープに間違いございません」


    Last night as I lay on my pillow
    I dreamt that my Bonnie was dead...


その後。


    Oh blow the winds o'er the ocean
    And blow the winds o'er the sea...


男は自殺した。



何故だろうか?
15年01月27日 21:40
【ウミガメのスープ】 [低空飛行便]

ボニーに捧げる47杯目、通算50問目、本歌取り。




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※解説文下部に要約がありますので、時間のない方はそちらをご覧ください。


提供されたスープが間違いなく『ウミガメのスープ』であることを確認した男。

もう一度だけ海を見て、スープを見た男は決心し、行動に移した。

スープを運んできたスタッフ――#red#キャビンアテンダント#/red#――を
羽交い締めにし、人質にとる。
そして#red#旅客機の客室#/red#全体に響くように声を上げる。

「聞け! 俺は海洋自然保護団体『タートルズ・シェル』の名誉あるメンバー。
たった今、自然環境に仇なす愚かな者どもの存在を突き止めた。
低空航空社は、ワシントン条約で取引が禁止され
IUCNレッドリストで絶滅危惧種に指定されているウミガメを、
#red#機内食#/red#に用いるという、万死に値する蛮行、愚行を働いている。
そしてその機内食を平気で口にしている乗客も
その無知さにおいて同様である」

男の言動に、旅客機内には戸惑いと恐怖が渦巻く。


    Oh blow the winds o'er the ocean
    And bring back my Bonnie to me...


男は続ける。

「『タートルズ・シェル』は貴様らの行為に強い憤りを覚えるものである。
地球環境とそこに棲む生き物たちを守るため、
全てをあるべきところに返すため、ここに正義の鉄槌を下す!」

男――#red#環境テロリスト#/red#――が乗っていた低空航空050便旅客機は、
男が事前に仕掛けていた爆弾により、空中で爆破された。

乗客、乗組員ともに生存者ゼロという凄惨な#red#ハイジャック事件#/red#。
自然環境保護の名を借りた#red#自爆テロ#/red#行為に、世界中から非難の声が上がった。

また、その手口の余りの容赦のなさから、
今回の事件の裏には海洋生物資源の利権争い、要人の暗殺など、
国際政治的な陰謀が見え隠れしている、という噂さえ立っている。


    The winds have blown over the ocean
    And brought back my Bonnie to me...


……そして、爆破された旅客機の破片も残りの燃料も#b#『ウミガメのスープ』#/b#も、
#b#何もかも、全て、#/b#海に沈み……。


    Bring back, bring back
    Bring back my Bonnie to me...


それらは海に棲む生き物たち――ウミガメも含め――に、
深刻な被害をもたらした。



    Bring back my Bonnie to me...





#b#要約#/b#
環境テロリストがウミガメを守るという名目で旅客機をハイジャックし、
ウミガメのスープを提供していた旅客機、乗組員、
それを飲んだ乗客全員を自分もろとも爆破した。
#red#空中自爆テロ#/red#。


#b#※本問題はフィクションであり、実在する人物、団体、作品、実際の事件とは一切関係ありません。#/b#
#b#※テロ、ダメ。ゼッタイ。#/b#
※本文中に登場する『マイ・ボニー』の歌詞と解釈は以下によりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%8B%E3%83%BC
http://www.worldfolksong.com/songbook/scotland/my-bonnie.html
十二角館の変人「13ブックマーク」
昔々、あるところに、大富豪がおりました。
大富豪は、その財産を投じて、巨大なお屋敷を作りました。
そのお屋敷には、奇妙なことに、十二角形の部屋がありました。
こじゃれた応接間、とか、広いダンスホールなら、まだその形も有り得なくはないでしょう。しかし、大富豪は偏屈で友達がいなかったので、そんなものはそのお屋敷にはありません。
では、大富豪は何のためにその部屋を作ったのでしょう?
上記の応接間、ダンスホールのように、部屋の使用目的に合わせた名称でお答えください。
16年02月26日 14:26
【20の扉】 [黒井由紀]



解説を見る
書庫。(あるいは書斎。要するに本をいっぱい置く部屋)
「本棚に四方を囲まれた部屋」というのは、割とよくある表現と言えよう。
だがしかし、実際に「本棚に四方を囲まれた部屋」というものを作るのは、簡単ではない。なぜなら、本という物に幅がある以上、本棚という物には奥行きが必要だからだ。
四角い部屋の四辺に、その長さに合わせた本棚を配置しようとすると、四隅で重なりができてしまうし、とりあえず重ならないようにいくつかの本棚を短くしても、今度は本を取り出せないスペースができてしまう。人が入れるだけのスペースを本棚前に作れば、本は取り出せるが、今度は「本棚に四方を囲まれた」とは言いづらくなってしまう。(挿絵左側の3つの図参照)
そこで、大富豪は考えた。
ネックとなってしまう隅はこの際無視して、部屋の中にもう一つ部屋を作るような形に、本棚を並べれば良いのでは?(挿絵右上の図)
一見名案のようだが、四隅は完全なデッドスペースとなってしまうし、埃が溜まったり物をうっかり落としてしまった時の対処が面倒くさい。
そこで、その案を改良し、部屋から要らない四隅を落として、太めの十字架のような形にしまったのだ。(挿絵右下の図参照)これなら、デッドスペースの問題は存在しない。四隅に壁を作ってしまった分、ちょっと角は多いけど、これなら万事解決である。
そんな訳で、大富豪は角が12もある奇妙な部屋を作ったのだった。
とうとう「13ブックマーク」
ワタルが遊びに来たのがいつだったか、ほとんどの日付はわかるのだが、
#b#最後に来た日付だけがわからなかったため#/b#、ゴンゾウは微笑んだ。
どういうことだろうか?
15年07月10日 14:00
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



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「なあ、ワタルが遊びに来たのって何日だったかな?」
ゴンゾウは妻に尋ねた。
「あれは6月の……ええと、私も忘れましたよ。廊下の柱を見てみればいいでしょう」
「ああそうか」

#red#孫のワタル#/red#は、一年に一度だけ遊びにくる。
そして父親と一緒に#red#廊下の柱に傷をつけて、身長の伸び具合を記録している#/red#のである。

ゴンゾウは柱を眺める。

2003年5月6日 柱の傷はゴンゾウの膝くらいだ。
2006年5月8日 腰のあたり。
2009年6月1日 胸のあたり。
2012年5月5日 ゴンゾウの目線と同じ位置。
2014年6月8日 ついにゴンゾウの身長を超えた。

そして2015年……。

#red#その傷はかなり高いところにあり、背伸びしても読み取れなかった。#/red#



ワタルももう15歳か……。
#red#大きくなったなあ。#/red#

ゴンゾウは傷を見にきた目的も忘れ、一人しみじみと微笑んだ。



#big5#【要約解説】#/big5#
#b#孫のワタルが遊びにきた日付は、来る度に柱につけている身長の伸び具合の記録を見ればわかる。#/b#
#b#しかし最後に来た日だけは、ゴンゾウからは見えないほど高い位置に記録されていたため、孫の成長を思って微笑んだのである。#/b#
わかってほしいこと「13ブックマーク」
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あたしの友だちのレイナがおこられて、バイトをやめさせられそうなんです!
でも、どうしておこられたのか、ゼンゼンわかんないんです。
レイナはおちこんじゃうし、あたしもレイナがいないとこまるのです。
だれかたすけてください!!!!




相談者の名前は「チャコ」
彼女の相談に乗って、問題を解決する方法を考えてあげてください。

一応マルチエンドですが、Bad Endはありません。
15年12月28日 20:18
【亀夫君問題】 [えぜりん]



解説を見る
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FA条件①
仕事でレイナが怒られた状況と理由を明らかにし、誤解を解く方法を提示すること。

識字障害を持つ一方、数の把握能力が常人以上であるレイナの仕事ぶりは、「時間をかけて手元の紙の文字を読み、商品の数を『一瞬で』数え、また時間をかけて紙に書きこむ」というパターンである。
これは、普通の人の「手元の紙を一瞬見て、時間をかけて商品を数え、さっと手元に書き込む」というパターンとは真逆である。、

センター長から見ると、レイナの行動は「意味もなく紙を見つめた後、ろくに数えもせず、また意味もなく時間をかけて記録する」ように見えたので「マジメにやれ!」と叱りつけた。

誤解を解くために、#red#レイナの特異な能力についてセンター長に説明する必要がある#/red#ことをチャコに教える。



FA条件② True End
FA条件①達成後、チャコの特性をも明らかにし、レイナとの協力を提案すること。
(①が達成される前にチャコの苦手分野を明らかにしておくと、②への道が開けるだろう。)

チャコの方は、文字の読み書きにはさほど支障はないが、数えたり計算したりするのは苦手である。
レイナのカウント能力が常人の数倍であることを考えると、レイナの「読むのが苦手」という部分をサポートするだけで、数人分の働きができることが充分考えられる。
数えるのにもたつくチャコに数えさせるより、はるかに効率が上がることは明白である。

したがって、次の棚卸(たなおろし)では、二人一組で#red#「チャコが表を読み上げ、レイナが数える」という分業をすることが有効#/red#とチャコに教える。





以下ちょっと詳しい設定(読まなくても良いですよ☆)





今回登場するチャコとレイナは、同じ高校で知り合った同級生である。
共に学校の成績は芳しくなく、劣等意識も強い。


レイナは軽い識字障害を持ち、「自分の名前や住所などの頻繁に利用する文字列」以外の読み書きが苦手である。
仕事においては、とにかくその部分に時間を取られることおびただしい。

一方、数については常人をはるかに超える把握能力を持つ。
百近い個数の商品が乱雑に置いてあったとしても、一目見ただけで正確な個数がわかる。
実は計算能力も高い。
ただし、数学のテストの成績は悪かった。問題や数式がなかなか読めないためである。


一方チャコの方は、数が苦手ではあるが、読み書きに関しては単に「勉強不足」のレベルで仕事にほとんど支障はない。



今回の事件の解決を妨げている要因のひとつは、チャコがレイナの「すごさ」を正確に理解していないことにある。 

チャコはレイナのことを「数えるのがスゴク速い」と思っているのだが、あくまでもそれは自分と比べて、なのである。
チャコから見れば、他の誰もが「数えるのがスゴク速い」のであり、レイナはその中の1人に過ぎない。
実際のレイナは「他の誰より数えるのが速い」という逸材であるにも関わらず、だ。



また、先入観も解決を妨害する。

レイナが怒られたとなれば、当然レイナに何か落ち度があったのではないかと誰もが考える。
レイナの悪い部分、レイナの劣っている部分を考え、原因を探ろうとする。
得意な部分、優れている部分に怒られる原因があったと想像するのはなかなか困難である。

ましてやチャコは、レイナが「優れ過ぎている」ことに気づいていない。
それは多分、レイナも同様であったろう。



ろくに事実関係を確かめもせずに怒鳴ったセンター長をなじるのは簡単だ。
だが、事実を知るのが難しいという側面も確かにある。彼だけを責めるのは気の毒だ。

結局、人と人とのトラブルは、その都度情報交換をして解決していくより仕方がない。
レイナとチャコがセンター長の誤解を解き、この先も楽しく仕事ができれば良いが、それも今後の対処次第である。





元ネタ

あるテレビ番組で紹介された、発達障害の方の体験談が元になっています。


   自分は物の数がなぜか一瞬でわかってしまう。
   でも一緒に働いている人に何度言っても信じてもらえない。
   「ちゃんと数えろ」といつも怒られる。
   だから、ゆっくり数えるフリをし、怒られないよう気を付けている


それを聞いたとき私が思ったのは「もったいないっ!」でありました。

迅速に仕事を片付ける能力があるのに、全然それを生かせない。生かしてもらえない。
時間の無駄にも程があるではありませんか。


本人が「一瞬でわかる」と言っているのを丸ごと信じろとは言いません。
それは一種の『超能力』であり、見ようによっては非現実的でもあるのですから。

でも、本人がそう言うなら、ちょっとテストでもしてみたらいいではありませんか。
何かをザラッと並べて、本当に一瞬で数を当てられるのかどうか試してみればいいのです。


結論を出すのはそれからでも遅くはないハズ。





たとえそれが自分の理解の外にあったとしても、事実ならばすべて受け入れなければならない。

自戒と共に記します。





なお、チャコ、レイナの名は、映画「レインマン」の登場人物、チャーリー、レイモンドが由来です。
(レイモンドが、床にばらまかれたつまようじの数を一瞬で当てるシーンがあります。)