項目についての説明はラテシンwiki!
【総投票数 88票】
【伏線・洗練さ部門】『正しい時刻』
「この問題に出会ってから、読み返すこと数十回。読めば読むほど、「正しい」という表現に込められた意味が染みてきます。しかし出題者は、その何十倍何百倍も読み返し練りに練った問題文と解説でしょう。緻密な論理と水平思考、そして「問題に対する熱」の結晶のような作品です。誇れる問題を作る、というのはこういうことなのでしょう。」
2015年12月31日19時
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【チャーム部門】『何の変哲もない小説』
「「何の変哲もない小説が、売れまくっている」でも「何の変哲もない小説なのに、売れまくっている」でもなく、「何の変哲もない小説が、何の変哲もないために売れまくっている」という表現。タイトルも含めて、脳内にリフレインする「何の変哲もない」という言葉の意味を掘り下げ始めれば、この問題を解かずにはいられないことでしょう。」
2015年12月31日17時
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【伏線・洗練さ部門】『何の変哲もない小説』
「ショッキングでもなくグロテスクでもないのに、真相を知ると鳥肌が立ち、しばらく余韻から覚めることができません。長くはないのに、読ませる解説です。解説を読んでから問題文を読むと、何でもないことのように自然に潜んでいる表現の奥深さにも驚きます。」
2015年12月31日17時
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【納得感部門】『たったひとつのマシなやり方』
「語り手は自分の見た1シーンから全てを想像していますが、その想像には偶然や希望的観測がなく、どこまでも論理的だからこそ悲劇的でもあります。問題文に対する納得はもちろんのこと、解説を読んで語り手の選択を知れば、「たったひとつのマシなやり方」にも納得がいくでしょう。」
2015年12月27日20時
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【チャーム部門】『たったひとつのマシなやり方』
「語り手の想像は、緊迫した状況に陥って逆に思考が研ぎ澄まされたのであろう、非常に冴え渡る推理に基づいています。それを見抜くのは一見難易度が高いように思えますが、「ナイフが見知らぬ男ではなく息子に刺さっていればよかったのに」という締めで、可能性を限定して思考を誘導することに成功すると同時に、解き明かさずにいられない謎を生み出しています。」
2015年12月27日20時
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【納得感部門】『【気が早い男】』
「「ネタバレ」という表現が納得感を高め、ベールにもなりクルーにもなり。考え抜かれた言葉が多様な役割をこなすことで、短い文章でこれ以上ない「なるほど!」です。」
2015年12月27日16時
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【斬新さ部門】『出来損ないの問題』
「多くの人が、一度考えて、全て結論は出たと思い込んでいたこの問題。ウミガメのスープに慣れているものほど、この問題に抱いている先入観。出題というよりもこの問題に対する優れた解答というべきこの問題、「シンプルに考える」「視点を変える」という、基本であり難しいことを思い知らされます。」
2015年12月27日16時
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【斬新さ部門】『【ウミガメのスープ KORMD】』
「問題作成方法自体が、まさに「水平思考」。ラテシンで「ウミガメのスープ」を普段から解いていればいるほど、解けない先入観でしょう。発想の斬新さだけでなく、それを仕上げる構成力も圧倒的です。」
2015年12月27日15時
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【伏線・洗練さ部門】『はい、チーズ。』
「先入観問題は、見事に美しく文章を構成することによって、逆に一見して謎がぼやけてしまったり、問題文に質問のとっかかりがなくなってしまうようなことがあります。この問題における「探索するべき背景」は、それを導くためのとっかかりとなるクルーが適切に用意されていることで、自然な流れで質問者の脳裏に浮かんでくることでしょう。先入観を生み出して終わり、ではなく、それが解ける過程までも問題文によってプロデュースされている、素晴らしい問題だと思いました。」
2015年12月26日16時
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【伏線・洗練さ部門】『ハッピーソイソース』
「文章を読んだ時に想起するイメージ映像は、おそらく「解説のイメージ映像とそう変わらない」のです。与えられている先入観は一点のみ、それが解けると問題文の意味がほんの少しずつズレていき、すべてが繋がるように出来ています。王道かつ理想的、水平思考をテーマに本を書くなら、”先入観問題”の項目で一番初めにあげるべき問題です。」
2015年12月26日16時
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【チャーム部門】『Old-Fashioned Love Story』
「まずこの題材を問題に選べることそれ自体が、飛び抜けた発想ですが、もし100人が同じ題材で問題を作ったとしても、これほど美しいチャームを持つ問題文を仕立てることはできないでしょう。ラテシンにおけるチャームは「奇妙さ」「不思議さ」「不気味さ」などが一般的な中で、「男女がその場に立ち止まっているだけ」という光景を穏やかに、優雅に描写することによってチャームを生むというのは、容易なことではないはずです。」
2015年12月26日16時
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【納得感部門】『けして放棄ではない!』
「水平思考の神様が、我々人間に完璧なお手本を見せるために用意したかのような問題です。ラテシンで永遠に受け継ぐべき偉大なる遺産でしょう。」
2015年12月25日18時
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【伏線・洗練さ部門】『ラストティータイム』
「何かを語ることでではなく、何も語らないことで先入観を生む。トリックを生かすための美しい引き算に、熟練の技を感じます。」
2015年12月25日18時
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【伏線・洗練さ部門】『死をよぶルビー』
「問題文を読めば、思わず不気味な因果関係を想像してしまうことでしょう。それをあざ笑うかのような、シンプルでスマートな真実。解説を知ってから問題文を読めば、その過不足のなさに驚きます。ランダム生成のお題によって生まれているというところも含めて、完成度の傑出した作品です。」
2015年12月25日18時
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【トリック部門】『私の私の娘ー、左利っきー』
「何か先入観があるはず、と身構える頃にはもう遅い。気づいたときに問題文の意味が次々反転していく鮮やかさには、もう笑うしかありません。」
2015年12月25日18時
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【20の扉部門】『【私はだあれ?】』
「タイトルが問題文でいきなり否定されたと思ったら、やっぱり解答はタイトル通り。扉の問題で、たった一文でこのチャームは、なかなか生み出せません。」
2015年12月25日18時
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【伏線・洗練さ部門】『愛の名の過ち』
「トリックを内包する文章もさることながら、文字通りの意味しかない一文目がこの問題を強力に支配しています。と、ここまで書いてしまっても絶対にネタバレとしては機能しないと確信できるほど、優秀なトリックです。」
2015年12月24日02時
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【納得感部門】『やる気饅頭』
「二つの「原因と結果」が絡み合う精巧な問題ですが、事象はシンプルで余計な複雑さはありません。「原因と結果」を結ぶのは、登場人物の感情ですが、とても自然で誰もが納得出来るものです。「ずぼらな茂吉」という日本昔話のような表現も、先入観に一役買っています。」
2015年12月21日13時
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【トリック部門】『ぬくもりが欲しくて』
「巧みな叙述によって状況を誤認させるトリックはよくありますが、この問題は、絶妙な言葉のチョイスによって「そんなこと一言も書いてないのに、読んだ人が勝手にエピソードを想像してしまう」もの。質問も存在しないもの・エピソードに集中しています。「人のありがたみを感じる」のはどういう時か?それを考えるとき、私たちはすでに先入観の中にいます。」
2015年12月20日22時
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