ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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何の変哲もない小説(問題ページ

白みのないストーリーで、どこにでもいるような魅力の薄い登場人物が、普段誰もが過ごしているような日常を送るだけの、無名の小説家による小説。
そんな何の変哲もない小説が、何の変哲もないために売れまくっているという。

どういうことだろう?
15年04月27日 22:50
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [とかげ]



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の小説を呼んで、男は驚いた。
ごく普通の夫婦が、平凡な日常を過ごすだけの小説だった。
出てくる登場人物は、見た目も性格も思想もごく普通の人達で、魅力的でもなんでもない。
夫婦の暮す家は一般的なアパートで、置いてある家具や家電の描写は、当たり前過ぎて何の面白みもないものだった。
朝夫が出勤して、しばらくすると妻も仕事に出かけ、二人はそれぞれの職場でありきたりな仕事をこなし、どうってことはない友人達とのくだらない会話を交わし、家に帰ってからどこでも食べられそうな夕食をたいらげ、ベーシックなデザインのパジャマを着て、平均的な時間に就寝する。

男は、恐怖すら感じた。


これは……なぜ、こんなに、何の変哲もないのだ。

まるで自分の一日を書かれているかのような――


改めて、本の後ろに書いてある出版年月日を確認する。
何度見ても、男が持つその本は、今から100年以上前に書かれたSF小説だということに、変わりはなかった。

END

100年以上前に書かれたSF小説が、何の変哲もないと感じるくらい今の生活を見事に言い当てていたため、未来を予言した書として有名になり、売れまくった。
総合点:31票  チャーム:6票  納得感:8票  トリック:9票  伏線・洗練さ:7票  物語:1票  


チャーム部門からす山
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「売れている理由が、他でもない「何の変哲もないから」。少しでも小説家を志したことのある人なら、「何でだよ?」と思わずにはいられないでしょう。」
2017年10月22日20時
チャーム部門上3
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「本来ネガティブにはたらくはずの要因が、結果に直結する原因になっているという強い矛盾が、この問題に高いチャームを与えています。」
2017年09月08日14時
チャーム部門waku
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「リズミカルで洗練された問題文。小説が何の変哲もないために売れまくる、これだけで謎のチャーム抜群でどうしてだろう、と気になってしまう。さらに質問すればするほど逆に謎は深まりチャームが高まる、問題を進めるほどに魅力が増す魔性の問題。」
2017年08月16日11時
チャーム部門letitia
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「「何の変哲もない小説が、売れまくっている」でも「何の変哲もない小説なのに、売れまくっている」でもなく、「何の変哲もない小説が、何の変哲もないために売れまくっている」という表現。タイトルも含めて、脳内にリフレインする「何の変哲もない」という言葉の意味を掘り下げ始めれば、この問題を解かずにはいられないことでしょう。」
2015年12月31日17時
チャーム部門牛削り
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「問題文が綺麗な因果関係を示す文になっているのが高ポイント。「~の結果、~になった」とか、「~の後、~した」というような事象同士の単純な結びつきではなく、「~のために~」という強い結びつきで不可解なことを言っている。目立たないけれどなかなかこのチャームを出せている問題は少ないです。」
2015年04月28日22時
チャーム部門甘木
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「「何の変哲もない」という一文に、これほどまでに大きな意味を持たせたることが出来るのかと驚きました。」
2015年04月27日23時
納得感部門からす山
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「もし逆に、今から見て100年前(20世紀初頭)に書かれたSF小説が、「何の変哲もない」と感じるほど100年後の今の生活を正確に描写していたとしたら……恐怖を感じるでしょう、間違いなく。そしてそれが話題になるのも、売れまくるのも当然のことと、納得せざるを得ません。」
2017年09月24日20時
納得感部門上3
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「2文目の矛盾を成立させる状況はこれしかないでしょう。」
2017年09月08日15時
納得感部門ピコピコ
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「なるほど~」
2017年05月08日07時
納得感部門ゴトーレーベル
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「「なんの変哲もない日常」。それは実はどんなに複雑なものか。 この小説が書かれた時から見て、どれほど大きく変わっていることだろう。またその変化はどれだけ予測しにくいものだろう。さらにその反面、どれだけ「全く変わっていない」ことも多いことだろう。 それらすべてをないまぜにして、私たちはこの今を生きている。 短い問題と解説だが、これだけで一編のSF小説たりえている。傑作。」
2016年05月26日00時
納得感部門tsuna
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「現代は実際にジュールベルヌのSF小説に書かれている事がどんどん現実化しているので超リアルです リアルなので納得出来ます。」
2016年02月27日09時
納得感部門桜小春
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「解説の最後の一文を読んだあと、あぁーと声が漏れました。納得です。」
2015年04月30日17時
納得感部門bears
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「解説を読んでときのスッキリ感が半端じゃないです。」
2015年04月29日22時
納得感部門フィーカス
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「タイトルにも解説にも偽りなく、それでいて思わず「おお!」と声を出してしまう納得感。私もこういう小説書けたらなぁ。」
2015年04月28日01時
トリック部門からす山
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「問題文に嘘はありません。なぜなら、嘘をつく必要がないからです。クルーは問題文とは全く別のところにあるからです。水平思考でそこにたどり着けるかどうか。相当高難度かつハイクオリティのトリックといえるでしょう。」
2017年10月22日20時
トリック部門waku
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「掘り進めるほどそんな状況があるわけ…となる。けれどある要素を見抜いて真実に触れると、誰もが納得せざるを得ない唯一解があらわれる。「何の変哲もない小説が、何の変哲もないために売れまくっている」これは一片の曇りもない真実であり、問題を解く鍵でもある。それなのに初見では解けず水平思考が必要なトリックの見事さ。ぜひ問題に挑戦して苦悩し、解説を読んで納得感に唸ってほしい。」
2017年08月16日11時
トリック部門ロゴス=バイアス
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「なるほどと唸る一品。トリック重視のこの作品ですがそこには機知に富む素晴らしい真実が隠れています。」
2017年03月24日10時
トリック部門Period
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「一切の嘘はない。だが、天然の罠が一杯である。ぱない。」
2016年06月03日20時
トリック部門ひゅー
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「問題文で深まる謎と、一気に納得できる解説。問題文だけ見るとおかしく見えるけれども、実際にそんなことがあったら絶対に買う。本当に少しだけ情報を隠すだけでこんな素晴らしい問題ができるんだと思わせられる一問です。」
2015年11月30日00時
トリック部門ジョンペー
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「ひゃっはーw解答を見て度肝を抜かれました〜w文章も凝っている…すごい」
2015年05月03日01時