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「目を閉じたままだからこそ、彼女の愛の深さを知る。ベールが厚めの問題文に思えるが、クルーを手がかりにうまく掘り下げていけば、真相を探る楽しさが味わえる問題でもある。目には見えない愛を、目を閉じて感じる美しいストーリー。」

「大ヒットした小説について、素晴らしいと言っているのに、どんな話なのかよく知らないってどういうこと？　いい加減なことを言っていると思っていたA君の言葉の本当の意味を知り、にやりと笑ってしまった。確かにこれは家族愛が主題の作品だ。」

「「ピピピピピ」、故障、残酷な機能……ごく平凡な日常の一場面を思わせる問題文だが、この機能を考え出した経緯を知ると、なんだか悲しくなってくる。実用的であるがゆえの残酷さである。」

「空に雲一つなかったからこそ、児童が写生大会で描いた絵が多くの人の目に触れた。問題文で多くの人がイメージする情景とは180度違う真相。短い問題文ゆえ別解はいろいろ思いつくが、これほど納得感の高い解説には勝てそうもない。」

「少女が曲がり角でぶつかったイケメン男子の正体は？　伏字の使い方もさることながら、この物当てを良質な問題に仕上げてしまう力量がすごい。問題づくりの工夫の上手さに感心させられた。」

「コンビニで雑誌を温めてくださいと言う男。奇行にしか見えない状況が、真相を知ると当然のように思えてくる。つまりは、そういうわけである。」

「雨降る日……で始まる、5・7のリズムが小気味良い歌。あとひとつ、とは一体？ 同じアイディアを持っていたとしても、同じ問題はつくれない。問題に対するこだわりの強さを感じる扉だ。」

「突然クラスメイトのことを思い浮かべたのは、凶悪な宇宙人が地球を侵略しようとしたから？ 繋がりそうで繋がらない2つの事象。地の文の特性をうまく利用したトリックだ。」

「息子が「おひつじっ！」という理由とは？ 微笑ましい真相が楽しめた。亀夫君問題というと重厚なストーリーや複雑な設定のものが思い浮かぶが、こういった軽めの、それでいて語り手視点であることが重要な問題もいいよね。」

「妻の病を治すため、悪魔と契約をすることに。代償は男の死。よくあるストーリーだと思って読み進めると、思いがけない結末が待ち受ける……愛する者のためにここまでできるだろうか、と考えさせられる物語だ。」

「ステーキ店で売られている3種類のステーキは、肉も量も変わらないのに値段が違う！ こんな店はないと信じたいが、しかし顧客満足度が高い理由も頷けてしまう。そっちか！ という視点の切り替えが楽しめる問題だ。」

「朝、いつも通りの時間に目を覚ましたので、頭を抱えたとは一体？ 短文ながらきちんと情報が示されている。実は似たような問題を考えていたのだが、こんなにキレイな形で出されてしまったらしれっと出すこともできない。チッ。」

「絵日記に「どうぶつえんに行きました」と書いてあるのを見て、担任が怒るのはなぜ？ 正解がわかってから問題文を見てみると、なるほど、うまく表現していると感心してしまう。地の文と日記の文の特徴をうまく利用した問題である。」

「鴉が餌を食べているから、引っ越すのをやめる。短く素っ気ない問題文は、実はある壮大な物語の一場面を切り取ったものである。ある意味悲しく、ある意味美しい。」

「やけ食いをした結果、体重が変わっていなかった「ので」絶望した。「やけ食い」、「体重」、「絶望」という、一見成り立たないワードをつなぐ背後の真相が見事だ。クルーの配置が非常にうまい。」

「欲しがった髪飾りをあげたのに、これは違うと怒られるのはなぜ？ クルーが少なく難易度は高めだが、なるほどと思わせるトリックである。問題文中にも引っ掛けが散りばめられている。」

「子供たちにハゲアピールするおっさんと、そんなおっさんみたいになりたい私。奇行に思えるおっさんの言動が、コミカルであるからこそ余計にカッコいい。おっさんじゃない自分も憧れてしまう。」

「マジシャンと、手品を手伝った男と、その弟子。マジックショーの一幕に隠された真相に、驚くこと間違いなし！ 問題文と解説のギャップが楽しめた。」

「花嫁が聞き逃した言葉と、彼女の余命に、どんな関係が？ 言葉遊びというのは、思い付いても良問にできるとは限らない。強引とも言えるようなこのトリックを、まるで最初からそのためにあったかのようなドラマチックな状況につくりあげてしまう手腕には脱帽である。」

「不治の病から奇跡的に生還したのに、また入院する女。軽い気持ちで解説を読んだあなたは、彼女の望みに驚くだろう。好きな人にはたまらない設定である。」