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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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完治した女の願い(問題ページ

治の病と言われた難病から奇跡的に生還した女は
わずかな希望を頼りに再び入院することにした。

状況を補完してください。
14年08月28日 11:48
【ウミガメのスープ】 [nattu]



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の病は現代医学ではどうにも手の施しようがないということだった。
あるいは何十年か後なら治療法が確立されているかも知れないという話を聞いた時、私は相当に迷った。
しかし、膨大な治療費をかき集めてくれたあの人、何よりも私が健やかに生きることを第一に考えてくれたあの人と相談に相談を重ねた結果、世界初の試みへのふんぎりがついたのだ。
その試みとは、コールドスリープだった。意図的に人体を冬眠状態にすることによって老化を止め、不治の病の治療法が確立されるまで眠り続けるのである。
私は未来の医学の発展を信じ、コールドスリープカプセルの中で長い眠りについた。




……
………

目を覚ました時、私の病気は完全に治っていた。あのころの医学では治療不可能と言われた私の病は、医学の発展によって完治可能になったのだ。
だが、一つだけ大きな誤算があった。治療法が確立するまでの時間が長過ぎたのだ。難病の治療法が確立したこの時代で、私はおじいちゃんになったあの人と再会するはずだった。しかし、私が目覚めたのは、あの日から500年後の未来。あの人はもちろん生きてはいない。
私は嘆き悲しんだ。あの人がいない世界に生きる意味はあるのか。自殺まで考えていた矢先、一つのニュースが飛び込んでくる。

新粒子ラテオンの発見である。このラテオンにより、夢物語と思われていたタイムトラベルが現実のものと成りつつあった。
わずかな可能性ではあるが、100年後ならタイムマシンが実現しているかもしれないと知った私は、その希望にすがった。

私は500年前のあの人に会えることを願い、再びコールドスリープカプセルに入った。
100年後の科学の発展を信じて。
総合点:3票  物語:3票  


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物語部門とかげ
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「不治の病から奇跡的に生還したのに、また入院する女。軽い気持ちで解説を読んだあなたは、彼女の望みに驚くだろう。好きな人にはたまらない設定である。」
2016年11月17日22時
物語部門甘木
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「シンプルな問題文から、非常に濃いストーリーの解説。ある意味で本家ウミガメの味わいもある問題です!」
2016年01月18日01時
物語部門牛削り
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「まさかのSF二段重ね! 一段でもすごいのに二段! うわお!」
2015年01月13日20時

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