「ツムギ」「17ブックマーク」
#b#香坂 美智子 様#/b#
急にいなくなってしまう私をお許しください。
美智子と出会うまでは、こんなに仲良くなるとは思っていなかったので、お別れがとても辛いです。
ちょっと助けただけなのに、身元不明の私を家に招き入れてくれたこと、すごく感謝してます。
それからの日々は楽しかったなぁ…
(中略…楽しかった思い出の回想)
本当はすぐ帰らなくちゃいけなかったんだけど、美智子の優しさに甘えちゃった。
だけどもう行きます。
しばらくの間お別れだね。
5年後の2月21日にまた会いましょう!
#b#矢代 コズエ 様#/b#
あなたと会えなくなってしまった私をお許しください。
あなたの残した手紙の意味がようやくわかりました。
そして冒頭の謝罪はあなたの目的が分かったから。あなたの努力を無駄にしてしまって本当にごめんなさい。
でもコズエと過ごした2週間はかけがえのないものだった。
だから自分の行為が無駄だったなんて思わないでね?私はとってもとっても感謝しているんだから。
コズエ、本当にありがとう。
私は今とても幸せです。
この二つの手紙の内容から、二人が再会できない理由を推理してください。
13年02月26日 22:26
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]

問題文が長いのはご了承ください。解説が長いのもご了承ください。
解説を見る
過去ー現在ー#red#未来#/red#
#b#2033年4月16日#/b# #b#AM10:23#/b#
「矢代研究所」と書かれたトタン製の看板と共に、研究所 (と言っても見た目はプレハブ小屋だが) が大きく揺れた。
「ぶぶぶぶ、無事戻れた…」
矢代コズエはその研究室のドアの隙間にねじ込まれている無数の新聞の日付を確認し、安堵の声を出した。
「本題はここからだよね…」
彼女はそうひとりごちると、隅にある神棚に手を合わせてから研究所を飛び出した!・・・瞬間に呼び止められた。
「あんた、矢代コズエさん?」
50代半ばの見知らぬおっさんだ。
「は、はい、私です。矢代は私ですけど…なにか?」
おっさんは破顔し、
「よかったー! ようやく見つかった! ホイこれっ」
っと黄ばんだ便箋を手渡した。
「いやー、みっちゃんに20年後の今頃に、ここら辺で紫色のブレスレットをつけたショートカットの女の子が通るはずだから、この便箋を渡せっていう無理難題を申し付けられたんだよ。いくら俺が優秀な郵便配達員っつったて無理難題過ぎねえかってつっぱってたんだけど、本当に来るんだもんなあ!別に俺、みっちゃんの話をうたがっ……」
優秀な郵便配達員の話を上の空に、彼女はいま手元にある黄ばんだ便箋を眺めている。流麗な字で矢代コズエ様と書かれていた。
話している途中の優秀なおっさんに「ありがとうございました!」と大声で伝え、また研究所の中に戻って行った。
「美智子…お母さん…」
彼女は震える手で自分の名前の書かれた封筒を、開いた。
#red#過去#/red#ー現在ー未来
#b#2008年04月02日#/b# #b#PM16:58#/b#
#big5#プオオオオォォォォォォーーーー‼#/big5#
けたたましいクラクションを鳴らし、スピードを落とすことなく車は去って行った。
矢代コズエは自分が突き飛ばしたことで呆けた顔でしゃがみこんでいる香坂美智子の手を引っ張りあげた。
「大丈夫…ですか?」
コズエは美智子に怪我がないか確かめるため、体をしげしげと観察している。
「あの、あ、ありがとうございました!」
「み!耳は!? 耳は、聞こえますか?」
「耳、ですか?…はい、問題なく聞こえます」
「よ、良かった〜」
安堵のため息をついて、今度はコズエの方が地面にへたり込んでしまった。
「あ、あなたは!あなたはお怪我なかったんですか?」
「え?あ、あたし? あー全然ダイジョブだよ!…ぃーょっこらっしょっと!」
勢いよく立ち上がったコズエを今度は美智子がじろじろと眺めている。
「なんだかあなた…他人の気がしない… そうだ! 良かったらご飯ご馳走させてくれないかしら? 助けていただいたお礼に!」
「え!? え〜と、う〜ん、まぁいっか。じゃあ甘えちゃおうかな?(いろいろ話もしたかったしね)」
そこからすっかり意気投合した二人の同棲生活が始まった。
当初の計画にはなかったことだが、コズエには嬉しい誤算だった。
コズエはこの時代の人間ではない。
彼女は父との共同開発で作り上げたタイムマシンによってこの時代にやってきた。
(ちなみに父親はタイムマシンが出来上がる一年前に肺ガンの為、他界している)
美智子は彼女の母親である。
美智子は今コズエが未然に防いだこの事故によって聴覚を失う#red#はずだった。#/red#そしてコズエが3歳の頃にこのことが原因で再度交通事故に会い他界している。
コズエの目標は達成された。あとはなるべくこの時代の人たちと関わりを持たず、コズエの時代に帰るだけだったのだが…
#b#2008年04月16日#/b# #b#AM7:32#/b#
「それじゃあコズエ。会社行ってくるね。夕飯の支度任せたから!」
「はーい、行ってらっしゃい!(あれから二週間も経っちゃった…)」
コズエは美智子を見送ると、一つため息をついた。
「もう潮時だよね」
コズエは美智子から貰った誕生石のブレスレットを優しく撫でた。
そして手紙を書き始めた。
過去ー#red#現在#/red#ー未来
#b#2013年02月21日#/b# #b#PM15:40#/b#
産声が雨音を切り裂いた。
矢代美智子は無事女の子を出産したのだ。
夫の矢代武彦は涙で顔面がぐしゃぐしゃである。
「美智子。お疲れ様。そして…そして本当にありがとう!」
「うん、頑張ったよ。タケさんが横にいてくれたから頑張れたよ」
「名前は実は考えてあるんだ。…カタカナでコズエっていうのはどうかな?」
「コズエ? 矢代…コズエ…」
「ん?気にいらなかったかな? ならもうちょ…」
「矢代コズエ‼ そういえば今日21日だよね!? タケさん、ちょっとお願いあるんだけど!」
「な、なに?」
「私のポーチ!家から持ってきて!」
美智子は赤ん坊を抱きながら夫が持ってきたポーチから手紙を取り出した。
#b#矢代コズエ#/b#からの手紙だ。
美智子は赤ん坊と手紙の内容を見比べて、夫に尋ねた。
「タケさんの研究って今どんな感じなの?」
#b#2015年2月21日#/b# #b#AM11:33#/b#
美智子は二回目の誕生日を迎えたコズエの頭を撫でながら、昨日医者に言われたことを反芻した。
#red#心疾患… 余命は一年…#/red#
美智子は腕の中で眠っているコズエを起こさないように、何度も読み返した二十歳のコズエからの手紙を取り出した。
あの時、コズエが私を助けたのは私の延命の為? でも私があの事故で死んでいたらコズエは生まれないし…
そうか、あの事故が原因で#red#コズエが生まれた後に死んで#/red#しまうのか… それを回避する為に… でも結局は私の寿命はここまでみたい… それでも。それでも!
あの子に、二十歳のコズエに会えて良かった!
コズエをベッドに寝かし、美智子はペンを取り手紙を書き始めた。
過去ー現在ー#red#未来#/red#
#b#2033年4月17日#/b# #b#AM5:08#/b#
雨が屋根を打つ音でコズエは目を覚ました。
実家に戻っても一人のままだった。
美智子からの手紙通りだ。彼女は心疾患で私が三歳の時に命を落としている。
奇しくも過去に行って彼女の未来を変える前、交通事故で他界した日と一緒な日だった。
コズエはベッドから降りると、母からの手紙とブレスレットを見つめた。
「私が運命を作り変えてまで手にいれたのは、この二つ…」
(うぅん…それだけじゃない)
コズエはペンを取った。
・・・
雨がしとしと降っている。
コズエは手紙を持ったまま、美智子の墓前で手を合わせた。
そして手紙をお墓の上に置いた。
あっという間に雨に打たれ、インクが滲んでくる。
「これが最後の手紙。きっと読んでくれるよね」
お母さんへ
手紙ありがとう。確かに受け取りました。ちょっとびっくりしたけどね。
実はお父さんも去年死んじゃったんだ。ホント〜にタバコの吸いすぎ!そっちでお母さんに嫌な顔されるんじゃないかと心配してます。
私は一人ぼっちになってしまいました。
でもなぜだろう。お母さんと…美智子と過ごした2週間で私は変わったのかな。
そんなに悲しくないんだ。
強がってるわけでもないよ?…でもこのブレスレットの存在は大きいかも。
お母さんと…美智子と同じ年で同じ時間を過ごせた…
私の網膜にあの時の景色が強烈に焼き付いてしまった。ブレスレットに触れるたび、昨日のことのように思い出せる…
貰った手紙の通りだとお母さんは今笑っているよね?
その笑顔を思い浮かべると私も自然に笑顔になっちゃう。
私は今、とても幸せです。
#b#2033年4月16日#/b# #b#AM10:23#/b#
「矢代研究所」と書かれたトタン製の看板と共に、研究所 (と言っても見た目はプレハブ小屋だが) が大きく揺れた。
「ぶぶぶぶ、無事戻れた…」
矢代コズエはその研究室のドアの隙間にねじ込まれている無数の新聞の日付を確認し、安堵の声を出した。
「本題はここからだよね…」
彼女はそうひとりごちると、隅にある神棚に手を合わせてから研究所を飛び出した!・・・瞬間に呼び止められた。
「あんた、矢代コズエさん?」
50代半ばの見知らぬおっさんだ。
「は、はい、私です。矢代は私ですけど…なにか?」
おっさんは破顔し、
「よかったー! ようやく見つかった! ホイこれっ」
っと黄ばんだ便箋を手渡した。
「いやー、みっちゃんに20年後の今頃に、ここら辺で紫色のブレスレットをつけたショートカットの女の子が通るはずだから、この便箋を渡せっていう無理難題を申し付けられたんだよ。いくら俺が優秀な郵便配達員っつったて無理難題過ぎねえかってつっぱってたんだけど、本当に来るんだもんなあ!別に俺、みっちゃんの話をうたがっ……」
優秀な郵便配達員の話を上の空に、彼女はいま手元にある黄ばんだ便箋を眺めている。流麗な字で矢代コズエ様と書かれていた。
話している途中の優秀なおっさんに「ありがとうございました!」と大声で伝え、また研究所の中に戻って行った。
「美智子…お母さん…」
彼女は震える手で自分の名前の書かれた封筒を、開いた。
#red#過去#/red#ー現在ー未来
#b#2008年04月02日#/b# #b#PM16:58#/b#
#big5#プオオオオォォォォォォーーーー‼#/big5#
けたたましいクラクションを鳴らし、スピードを落とすことなく車は去って行った。
矢代コズエは自分が突き飛ばしたことで呆けた顔でしゃがみこんでいる香坂美智子の手を引っ張りあげた。
「大丈夫…ですか?」
コズエは美智子に怪我がないか確かめるため、体をしげしげと観察している。
「あの、あ、ありがとうございました!」
「み!耳は!? 耳は、聞こえますか?」
「耳、ですか?…はい、問題なく聞こえます」
「よ、良かった〜」
安堵のため息をついて、今度はコズエの方が地面にへたり込んでしまった。
「あ、あなたは!あなたはお怪我なかったんですか?」
「え?あ、あたし? あー全然ダイジョブだよ!…ぃーょっこらっしょっと!」
勢いよく立ち上がったコズエを今度は美智子がじろじろと眺めている。
「なんだかあなた…他人の気がしない… そうだ! 良かったらご飯ご馳走させてくれないかしら? 助けていただいたお礼に!」
「え!? え〜と、う〜ん、まぁいっか。じゃあ甘えちゃおうかな?(いろいろ話もしたかったしね)」
そこからすっかり意気投合した二人の同棲生活が始まった。
当初の計画にはなかったことだが、コズエには嬉しい誤算だった。
コズエはこの時代の人間ではない。
彼女は父との共同開発で作り上げたタイムマシンによってこの時代にやってきた。
(ちなみに父親はタイムマシンが出来上がる一年前に肺ガンの為、他界している)
美智子は彼女の母親である。
美智子は今コズエが未然に防いだこの事故によって聴覚を失う#red#はずだった。#/red#そしてコズエが3歳の頃にこのことが原因で再度交通事故に会い他界している。
コズエの目標は達成された。あとはなるべくこの時代の人たちと関わりを持たず、コズエの時代に帰るだけだったのだが…
#b#2008年04月16日#/b# #b#AM7:32#/b#
「それじゃあコズエ。会社行ってくるね。夕飯の支度任せたから!」
「はーい、行ってらっしゃい!(あれから二週間も経っちゃった…)」
コズエは美智子を見送ると、一つため息をついた。
「もう潮時だよね」
コズエは美智子から貰った誕生石のブレスレットを優しく撫でた。
そして手紙を書き始めた。
過去ー#red#現在#/red#ー未来
#b#2013年02月21日#/b# #b#PM15:40#/b#
産声が雨音を切り裂いた。
矢代美智子は無事女の子を出産したのだ。
夫の矢代武彦は涙で顔面がぐしゃぐしゃである。
「美智子。お疲れ様。そして…そして本当にありがとう!」
「うん、頑張ったよ。タケさんが横にいてくれたから頑張れたよ」
「名前は実は考えてあるんだ。…カタカナでコズエっていうのはどうかな?」
「コズエ? 矢代…コズエ…」
「ん?気にいらなかったかな? ならもうちょ…」
「矢代コズエ‼ そういえば今日21日だよね!? タケさん、ちょっとお願いあるんだけど!」
「な、なに?」
「私のポーチ!家から持ってきて!」
美智子は赤ん坊を抱きながら夫が持ってきたポーチから手紙を取り出した。
#b#矢代コズエ#/b#からの手紙だ。
美智子は赤ん坊と手紙の内容を見比べて、夫に尋ねた。
「タケさんの研究って今どんな感じなの?」
#b#2015年2月21日#/b# #b#AM11:33#/b#
美智子は二回目の誕生日を迎えたコズエの頭を撫でながら、昨日医者に言われたことを反芻した。
#red#心疾患… 余命は一年…#/red#
美智子は腕の中で眠っているコズエを起こさないように、何度も読み返した二十歳のコズエからの手紙を取り出した。
あの時、コズエが私を助けたのは私の延命の為? でも私があの事故で死んでいたらコズエは生まれないし…
そうか、あの事故が原因で#red#コズエが生まれた後に死んで#/red#しまうのか… それを回避する為に… でも結局は私の寿命はここまでみたい… それでも。それでも!
あの子に、二十歳のコズエに会えて良かった!
コズエをベッドに寝かし、美智子はペンを取り手紙を書き始めた。
過去ー現在ー#red#未来#/red#
#b#2033年4月17日#/b# #b#AM5:08#/b#
雨が屋根を打つ音でコズエは目を覚ました。
実家に戻っても一人のままだった。
美智子からの手紙通りだ。彼女は心疾患で私が三歳の時に命を落としている。
奇しくも過去に行って彼女の未来を変える前、交通事故で他界した日と一緒な日だった。
コズエはベッドから降りると、母からの手紙とブレスレットを見つめた。
「私が運命を作り変えてまで手にいれたのは、この二つ…」
(うぅん…それだけじゃない)
コズエはペンを取った。
・・・
雨がしとしと降っている。
コズエは手紙を持ったまま、美智子の墓前で手を合わせた。
そして手紙をお墓の上に置いた。
あっという間に雨に打たれ、インクが滲んでくる。
「これが最後の手紙。きっと読んでくれるよね」
お母さんへ
手紙ありがとう。確かに受け取りました。ちょっとびっくりしたけどね。
実はお父さんも去年死んじゃったんだ。ホント〜にタバコの吸いすぎ!そっちでお母さんに嫌な顔されるんじゃないかと心配してます。
私は一人ぼっちになってしまいました。
でもなぜだろう。お母さんと…美智子と過ごした2週間で私は変わったのかな。
そんなに悲しくないんだ。
強がってるわけでもないよ?…でもこのブレスレットの存在は大きいかも。
お母さんと…美智子と同じ年で同じ時間を過ごせた…
私の網膜にあの時の景色が強烈に焼き付いてしまった。ブレスレットに触れるたび、昨日のことのように思い出せる…
貰った手紙の通りだとお母さんは今笑っているよね?
その笑顔を思い浮かべると私も自然に笑顔になっちゃう。
私は今、とても幸せです。
「ウミガメカフェにて」「17ブックマーク」
ウミガメカフェの掲示板に、一つのメモがあった。
「本日に限り、24時間営業を行います」
ただ、その店に入っても、ほとんどのメニューが売り切れている。
どうしてだろう?
「本日に限り、24時間営業を行います」
ただ、その店に入っても、ほとんどのメニューが売り切れている。
どうしてだろう?
16年11月02日 00:25
【ウミガメのスープ】 [シーグル]
【ウミガメのスープ】 [シーグル]

初出題です。たくさんのブクマやmvsありがとうございます……!
解説を見る
「かかかか、亀雄くん!!!!」
「どうしました、店長」
「み、店の鍵、どっかにいったああああああああ!!!!」
「なにやってんですかああああああああ!!!!!」
店の鍵が突如消失したウミガメカフェ。このまま帰ってしまえばレジの金が盗まれることは明らか。
「亀雄くんが持って帰るとお金がなくなりそうだな……」
「店長が言える台詞じゃないじゃないですか!!!」
「いや、しかし、このまま帰るわけにもいかんしな」
「……帰らなきゃいいんですよ、帰らなきゃ」
「…………」
「今日だけ、朝まで営業です」
「…………だれがみせばn「店長に決まってるじゃないですか」…………」
「お願いしますね」
「あ、亀雄く「明日合鍵屋に新しい鍵を注文しますので」…………」
「うう……」
結果、この日だけ店を閉めることはなかったのだった。
「どうしました、店長」
「み、店の鍵、どっかにいったああああああああ!!!!」
「なにやってんですかああああああああ!!!!!」
店の鍵が突如消失したウミガメカフェ。このまま帰ってしまえばレジの金が盗まれることは明らか。
「亀雄くんが持って帰るとお金がなくなりそうだな……」
「店長が言える台詞じゃないじゃないですか!!!」
「いや、しかし、このまま帰るわけにもいかんしな」
「……帰らなきゃいいんですよ、帰らなきゃ」
「…………」
「今日だけ、朝まで営業です」
「…………だれがみせばn「店長に決まってるじゃないですか」…………」
「お願いしますね」
「あ、亀雄く「明日合鍵屋に新しい鍵を注文しますので」…………」
「うう……」
結果、この日だけ店を閉めることはなかったのだった。
「自転車」「17ブックマーク」
自転車がなく、歩いて行けばすぐにたどり着けただろう。
彼は自転車のせいで倍以上の時間がかかって目的地に着いた。
一体何故?
彼は自転車のせいで倍以上の時間がかかって目的地に着いた。
一体何故?
16年01月05日 23:46
【ウミガメのスープ】 [華]
【ウミガメのスープ】 [華]
解説を見る
彼は盲目で点字ブロックが頼り。
その点字ブロックの上にたくさんの自転車が
駐輪されていた為、目的地に着くまでに
かなりの時間がかかってしまった。
その点字ブロックの上にたくさんの自転車が
駐輪されていた為、目的地に着くまでに
かなりの時間がかかってしまった。
「女優魂」「17ブックマーク」
都内某所。
大勢の観客がいる中で映画の撮影が行われていた。
大きな音を出さないように注意されている中、
観客の田中の携帯電話が大きな音を立てて鳴り響いた。
そのせいでカメラが撮影を止めたのだが、
女優のさしゃこはそのまま演技を続けている。
一体どういうことだろうか?
大勢の観客がいる中で映画の撮影が行われていた。
大きな音を出さないように注意されている中、
観客の田中の携帯電話が大きな音を立てて鳴り響いた。
そのせいでカメラが撮影を止めたのだが、
女優のさしゃこはそのまま演技を続けている。
一体どういうことだろうか?
15年06月11日 21:41
【ウミガメのスープ】 [水上]
【ウミガメのスープ】 [水上]
解説を見る
都内某所の映画館。
田中は今話題になっている映画「一億二千万回目のプロポーズ」を一人で見にきた。
話題作なだけはあり、映画館の中は観客で一杯である。
最新映画の予告が終わり、映画鑑賞中は
大きな音を出さないなどの諸注意のテロップも流れて、
いよいよ本編がスタートした。
その時田中はスクリーンに携帯電話のカメラを向けた。
携帯電話のカメラ機能で映画の内容を撮影しているのだ。
観客はスクリーンに集中しているので、
誰も田中の映画泥棒に気付かないまま
映画はクライマックスのシーンを迎えた。
ヒロインのさしゃこが断崖絶壁を
フリークライミングでよじ登っている。
さしゃこの足場が崩れ、観客全員がひやっとした時、
田中の携帯電話がけたたましく鳴り響いた。
迷惑そうな視線が田中に集中。
慌てて田中は着信を止め、携帯電話の電源を切り、
他の観客に軽く頭を下げ謝罪。
田中の携帯電話での撮影もここで止まった。
そんなこととは一切関係なく、スクリーンの中のさしゃこは
登りきった崖の上で一億二千万回目のプロポーズをしていた。
田中は今話題になっている映画「一億二千万回目のプロポーズ」を一人で見にきた。
話題作なだけはあり、映画館の中は観客で一杯である。
最新映画の予告が終わり、映画鑑賞中は
大きな音を出さないなどの諸注意のテロップも流れて、
いよいよ本編がスタートした。
その時田中はスクリーンに携帯電話のカメラを向けた。
携帯電話のカメラ機能で映画の内容を撮影しているのだ。
観客はスクリーンに集中しているので、
誰も田中の映画泥棒に気付かないまま
映画はクライマックスのシーンを迎えた。
ヒロインのさしゃこが断崖絶壁を
フリークライミングでよじ登っている。
さしゃこの足場が崩れ、観客全員がひやっとした時、
田中の携帯電話がけたたましく鳴り響いた。
迷惑そうな視線が田中に集中。
慌てて田中は着信を止め、携帯電話の電源を切り、
他の観客に軽く頭を下げ謝罪。
田中の携帯電話での撮影もここで止まった。
そんなこととは一切関係なく、スクリーンの中のさしゃこは
登りきった崖の上で一億二千万回目のプロポーズをしていた。
「掟破りは許さない、でも・・・」「17ブックマーク」
「あなたなんて大嫌いよ!」
カメオの裏切り、私は浮気を許せない。
カメオからもらったラブレター #b#ビリッ#/b#
写真に写るは二人の笑顔 #b#ビリビリッ#/b#
カメオ♥カメコ。二人で作ったマグカップ #b#パリンッ#/b#
カメオとの思い出の品。ゴミ袋の中はあふれかえっていく。
けれども最後に残った#b#折り鶴#/b#。これだけは破り捨てることはしなかった。
なぜ?
カメオの裏切り、私は浮気を許せない。
カメオからもらったラブレター #b#ビリッ#/b#
写真に写るは二人の笑顔 #b#ビリビリッ#/b#
カメオ♥カメコ。二人で作ったマグカップ #b#パリンッ#/b#
カメオとの思い出の品。ゴミ袋の中はあふれかえっていく。
けれども最後に残った#b#折り鶴#/b#。これだけは破り捨てることはしなかった。
なぜ?
17年06月02日 23:29
【ウミガメのスープ】 [滝杉こげお]
【ウミガメのスープ】 [滝杉こげお]
解説を見る
「これも!」
カメオからもらったラブレター。
――#b#ビリッ#/b#
「これも、これも!!」
二人で撮った記念写真。
――#b#ビリビリッ#/b#
「これもよッ!」
二人の名前が刻まれたマグカップ。
――#b#パリンッ#/b#
「なんで全部#red#個人情報#/red#が載ってるのよ!」
#b#ラブレター#/b#、#b#顔写真#/b#、#b#名前入りマグカップ#/b#。
そのままで#b#ゴミ#/b#に出すわけにはいかない。
けれど、
「これならそのまま捨てられるわね」
――ポイッ
カメオからもらった#b#折り鶴#/b#には#b#個人情報#/b#など載っていないのでそのまま安心して捨てられたのだ。
カメオからもらったラブレター。
――#b#ビリッ#/b#
「これも、これも!!」
二人で撮った記念写真。
――#b#ビリビリッ#/b#
「これもよッ!」
二人の名前が刻まれたマグカップ。
――#b#パリンッ#/b#
「なんで全部#red#個人情報#/red#が載ってるのよ!」
#b#ラブレター#/b#、#b#顔写真#/b#、#b#名前入りマグカップ#/b#。
そのままで#b#ゴミ#/b#に出すわけにはいかない。
けれど、
「これならそのまま捨てられるわね」
――ポイッ
カメオからもらった#b#折り鶴#/b#には#b#個人情報#/b#など載っていないのでそのまま安心して捨てられたのだ。












