「クレーマーカメコ」「17ブックマーク」
頼んだ飲み物の中に不純物が入っていたカメコは
ヒステリックを起こして店員に怒鳴りつけました。
しかし次にその店に訪れたときは何も入っていないことに腹を立てました。
一体なぜ?
ヒステリックを起こして店員に怒鳴りつけました。
しかし次にその店に訪れたときは何も入っていないことに腹を立てました。
一体なぜ?
15年04月29日 18:39
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
初めて日本を訪れたカメコはジャパニーズティーを頼みました。
しかし何やらゴミのようなものが浮いていてヒステリました。
しかし後日、日本の友人に聞いたところ『茶柱』と言ってベリベリハッピーなものらしい
なので『チャバシラ』を期待して同じ店を訪れてみたが『チャバシラ』はついてこなかった。 (#`・ω・´)WAY!
しかし何やらゴミのようなものが浮いていてヒステリました。
しかし後日、日本の友人に聞いたところ『茶柱』と言ってベリベリハッピーなものらしい
なので『チャバシラ』を期待して同じ店を訪れてみたが『チャバシラ』はついてこなかった。 (#`・ω・´)WAY!
「ツチノコの、正体見たり……」「16ブックマーク」
その村には今も伝説が息づいている。
ツチノコを見ると長生きでき、見ないものは早逝するという言い伝えを誰もが恐れているのだそうだ。
我々調査隊はその言い伝えの真実を探りにその村へ向かった。
そして私は"ツチノコ"を見、長生きできることを知ったのだった。
ツチノコを見ると長生きでき、見ないものは早逝するという言い伝えを誰もが恐れているのだそうだ。
我々調査隊はその言い伝えの真実を探りにその村へ向かった。
そして私は"ツチノコ"を見、長生きできることを知ったのだった。
15年06月17日 21:46
【ウミガメのスープ】 [娘虎]
【ウミガメのスープ】 [娘虎]
皆様歓迎します。そして問題は1の通りですすみません。
解説を見る
村へ向かう途中、我々は巨大な蛇に遭遇した。
あわてて逃げようとするも蛇は俊敏であっという間に一人の部下が捕まった。
目の前で部下が大蛇にのまれるのを私はただ茫然と眺めていた。
やがて部下を丸ごと飲み込んだ大蛇の腹は部下の形に大きく膨れ……そう、まるでツチノコのようだった。
次は己だ――身構えた私に、大蛇は見向きもしなかった。
なぜか……そうだ、腹はもう部下で膨れている。
私はこの時ようやく言い伝えを理解した。
腹が膨れた大蛇――まるでツチノコのような――を見た者は食われずに済む。そう、長生きできる。
腹ペコの、到底ツチノコには見えないそいつを見た者はその場で食われて死ぬのだ。
伝説を解き明かした私に達成感など存在しなかった。
あわてて逃げようとするも蛇は俊敏であっという間に一人の部下が捕まった。
目の前で部下が大蛇にのまれるのを私はただ茫然と眺めていた。
やがて部下を丸ごと飲み込んだ大蛇の腹は部下の形に大きく膨れ……そう、まるでツチノコのようだった。
次は己だ――身構えた私に、大蛇は見向きもしなかった。
なぜか……そうだ、腹はもう部下で膨れている。
私はこの時ようやく言い伝えを理解した。
腹が膨れた大蛇――まるでツチノコのような――を見た者は食われずに済む。そう、長生きできる。
腹ペコの、到底ツチノコには見えないそいつを見た者はその場で食われて死ぬのだ。
伝説を解き明かした私に達成感など存在しなかった。
「深夜のランニング・マン」「16ブックマーク」
深夜、通報により男2人が捕まった。
警察は男2人を走らせ、足の速い男を釈放した。
一体なぜ?
警察は男2人を走らせ、足の速い男を釈放した。
一体なぜ?
16年07月01日 17:29
【ウミガメのスープ】 [気合避け]
【ウミガメのスープ】 [気合避け]
スナイプされませんように→ダメでした(´・ω・`)
解説を見る
深夜に、ひったくりされたと通報を受けたラテシン警察署
現場に警察官が駆けつけると二人の男が互いに「コイツがひったくり犯だ!」と言っている。
どうやら、ひったくり犯を取り押さえた人がいたものの、ひったくり犯はその人にひったくり犯だということで撹乱しようとしているようだ。
警察官は一度二人をひったくりの容疑でラテシン警察署へと連れて帰り、どちらが本当のひったくり犯かを調べようとした。
警察署へと連れてこられた男二人は、言い分を変えずお互いがひったくり犯と言って譲らない。被害者に二人の顔を見せるも、暗くてまともに見えなかったという。
困った警察官が上司に相談すると、上司は男二人に100m走をさせ、結果を見てから上司は男二人の前でこう言った。
「ひったくりをした後は、死に物狂いで走るだろう。それを追いかけて捕まえたなら、捕まえてくれた人はそれより速くなければおかしいだろ?」
コレを聞いた足の遅かった男は、ひったくりの容疑を認め逮捕され、ひったくり犯を捕まえてくれた男には感謝状が渡され釈放された。
ー三行纏めー
ひったくり犯はひったくりを行ってから死ぬ気で走った
それを追いかけて捕まえたなら二人の足はひったくり犯の方が遅い
従って足の速い方は犯人ではない
現場に警察官が駆けつけると二人の男が互いに「コイツがひったくり犯だ!」と言っている。
どうやら、ひったくり犯を取り押さえた人がいたものの、ひったくり犯はその人にひったくり犯だということで撹乱しようとしているようだ。
警察官は一度二人をひったくりの容疑でラテシン警察署へと連れて帰り、どちらが本当のひったくり犯かを調べようとした。
警察署へと連れてこられた男二人は、言い分を変えずお互いがひったくり犯と言って譲らない。被害者に二人の顔を見せるも、暗くてまともに見えなかったという。
困った警察官が上司に相談すると、上司は男二人に100m走をさせ、結果を見てから上司は男二人の前でこう言った。
「ひったくりをした後は、死に物狂いで走るだろう。それを追いかけて捕まえたなら、捕まえてくれた人はそれより速くなければおかしいだろ?」
コレを聞いた足の遅かった男は、ひったくりの容疑を認め逮捕され、ひったくり犯を捕まえてくれた男には感謝状が渡され釈放された。
ー三行纏めー
ひったくり犯はひったくりを行ってから死ぬ気で走った
それを追いかけて捕まえたなら二人の足はひったくり犯の方が遅い
従って足の速い方は犯人ではない
「【これでも喰らえ!!! 必殺…】」「16ブックマーク」
正義のヒーローが地球の平和を守る為になげ●のは何かニャ?
答えるべきは●に当てはまる文字ではないニャ。
“何か”を漢字1文字で答えてくれニャ(=^ェ^=)
答えるべきは●に当てはまる文字ではないニャ。
“何か”を漢字1文字で答えてくれニャ(=^ェ^=)
14年11月24日 16:30
【20の扉】 [のりっこ。]
【20の扉】 [のりっこ。]
導くべき解が1文字なら、貴方を迷宮へと誘う“ジョーカー”もまた、たったの“1文字”なのである…
解説を見る
問題に面白味を持たせる為に敢えて伏せておきましたが、
●には『く』が入ります。
『正義のヒーローが地球の平和を守る為に嘆くのは何か?』
当問題では“為”の意味の捉え方がポイントとなります。
『正義のヒーローが地球の平和を守る“から”(ので)嘆くのは何か?』
悪事を働こうとしても正義のヒーローに阻止されてしまう、
【敵】 (もしくは【悪】)
である。
●には『く』が入ります。
『正義のヒーローが地球の平和を守る為に嘆くのは何か?』
当問題では“為”の意味の捉え方がポイントとなります。
『正義のヒーローが地球の平和を守る“から”(ので)嘆くのは何か?』
悪事を働こうとしても正義のヒーローに阻止されてしまう、
【敵】 (もしくは【悪】)
である。
「「大好きなおにんぎょう」」「16ブックマーク」
わたしはお人形遊びが大好き。
中でもリカちゃんは、生まれた時からずっーと一緒の、お気に入り!
今日からお隣さんになった田中さん一家の子も、リカちゃんに興味津々。
親の影に隠れながら、じーっとリカちゃんのことを見てるの。
お母さんから聞いた話、その子もお人形遊びが大好きなんだって。
「あら、カオルちゃん、リカちゃんのことが気になるみたいね。よかったら
遊んであげて?」 とお母さん。でも、あたしはお部屋の片づけがあるし、
人形好きな子なら貸してあげてもいいかな?と思って、少しだけよ!と
念を押して、リカちゃんを渡したの。
なのに。 その子ったら、なかなかリカちゃんをかえそうとしないの。
お父さん、お母さんも、何もしてくれないし。
だからあたし、直接その子に「あたしのお人形返して!」って言ったの。
そしたらその子、リカちゃんはもうあたしのものじゃない、みたいなことを
言い出して、リカちゃんを手放そうとしないの。
だから無理やり返してもらったんだけど、その子、玄関まで追いかけてきて。
その子が小さいころから大事にしてる、っていうお人形を、さし出したの。
交換条件のつもり…?あたしが突っぱねると、今度は急に泣き出しちゃって。
そのせいで、あたしもその子も死んじゃった。
どういうことか、わかる?
中でもリカちゃんは、生まれた時からずっーと一緒の、お気に入り!
今日からお隣さんになった田中さん一家の子も、リカちゃんに興味津々。
親の影に隠れながら、じーっとリカちゃんのことを見てるの。
お母さんから聞いた話、その子もお人形遊びが大好きなんだって。
「あら、カオルちゃん、リカちゃんのことが気になるみたいね。よかったら
遊んであげて?」 とお母さん。でも、あたしはお部屋の片づけがあるし、
人形好きな子なら貸してあげてもいいかな?と思って、少しだけよ!と
念を押して、リカちゃんを渡したの。
なのに。 その子ったら、なかなかリカちゃんをかえそうとしないの。
お父さん、お母さんも、何もしてくれないし。
だからあたし、直接その子に「あたしのお人形返して!」って言ったの。
そしたらその子、リカちゃんはもうあたしのものじゃない、みたいなことを
言い出して、リカちゃんを手放そうとしないの。
だから無理やり返してもらったんだけど、その子、玄関まで追いかけてきて。
その子が小さいころから大事にしてる、っていうお人形を、さし出したの。
交換条件のつもり…?あたしが突っぱねると、今度は急に泣き出しちゃって。
そのせいで、あたしもその子も死んじゃった。
どういうことか、わかる?
12年12月16日 01:44
【ウミガメのスープ】 [yan]
【ウミガメのスープ】 [yan]
まとメモに質問をまとめた感じ、無駄な部分はほとんどないと思います 感想お願いします!
解説を見る
私は催眠術師。正確には催眠を使う殺し屋ね。巷では「人形使い」と呼ばれてるわ。
主な手口は、ターゲットの周囲の人間を操って殺させるんだけど、それだと私自身、
相手に近づかないといけないし、何かのはずみで催眠が解けたり、リスクが多いの。
今のマイブームは、催眠で感情のない人間を作って、一流の殺し屋に育てること!
何度か失敗して、実験体を廃人にしちゃうこともあるけど、私は元気です!
で、このリカちゃんは最高傑作!なにせ、生まれたての赤ん坊をさらって来たから
刷り込み(インプリンティング)も完璧! 人格が形成される前に、感情や意志等を
奪ったから、完全に私の操り人形なの! まぁ、色々と不便だから、自立思考や、
疑似人格なんかは用意してあげてるけどね。
さて、人体実験なんかやってると、けっこう場所が必要。ある程度成功した検体は、
メイドとして使ってるし。今使ってる家だと、ちょっと手狭なのだ。
なので、郊外で売りに出されているお屋敷を購入して、引っ越すことにしたの。
田舎道を車で乗り付けて、屋敷についたのだけど…
<ピンポーン> 「はーい?」 …? 荷物を運びこんだあたりで、もう客が来た。
誰だろう? 「仕方ないわね…リカちゃん、一緒に来て」 「はい、おかあさま」
今のリカちゃんは<スマイルモード>。誰かと目が合えばニッコリ天使のような
微笑みを返す無難なモードだが、いざという時はすぐに防衛モードに切り替わる。
玄関に出ると、近所の家族が待っていた。両親と、その子供。子供と言っても、もう
いい大人の男性なのに、母親の陰にかくれてコソコソとリカちゃんを見てる。キモい。
どうやら引越ししてきたあたし達への挨拶、らしい。田舎って近所付き合いが大変…
せっかく人里離れた屋敷にしたのに、とか考えている間、田中ママはしゃべり続ける。
どうやら、立派な屋敷に住むくらいだからお金持ちだろう、仲良くしとかなきゃ!という
ニュアンスを感じたが、それより気になるのはリカちゃんのことらしい。
この息子、カオルという名前らしいが(いい年して「カオルちゃん」とか呼ばれている!)
窓から、助手席のリカちゃんと目が合って、ニッコリ微笑まれて一目ぼれしたらしい。
「あらカオルちゃん、リカちゃんのことが気になるみたいね。よかったら遊んであげて?」
と、田中ママ。まだ部屋の片づけ終わってないのに…。だが、聞いた話、このカオル君、
人形遊びが好きらしい。いい歳した男が「人形遊びが好き」とかキモいことこの上ないが、
その点、わたしも人のこと言えないなぁ…と考え直して。まぁ同好のよしみという奴である。
いずれにせよ、近所の家族も「傀儡化」する必要がある。家族のデータを収集しておく為、
またリカちゃんの<接待モード>の実働データを取る、いい機会かもしれない。
「わかりました。夕飯前には帰してくださいね? …リカちゃん、<インバイトモード>。」
インバイトモードは接客専用モード。どんなつまらない話やギャグも楽しげに聞き、笑い、
相手を上機嫌にするのだ。ちなみに、あんなことやこんなことも教え込んでいるが、リカ
ちゃんはまだ小学生。両親もいることだし、そういう流れになることはないだろう。
わたしは彼らを見送ると、メイドに部屋の片づけを命じ、思慮の整理を始めた…
そして今、午後8時である。 「遅い!!」 ちょっと、夕飯時には帰してって言ったのに!
6時7時までは、まだ夕飯には早いかも?って思ったけど! 何考えてるの!?
リカちゃんから電話が無いのもおかしい。ひょっとして、あの家圏外? 念のため、携帯に
かけてみると、「はーい!あたしリカちゃん!いま電話に出れないの…」 留守電モードに
切り替わるということは、圏外ではないが…。田中家の電話番号を調べさせ、かけてみる。
「もしもし、久々津ですが、うちのリカちゃん、まだそちらですか?」
「はい!リカちゃんならさっき一緒に夕飯食べて、今は息子とゲームしてますよ!」
…クラクラ来た。子が子なら、親も親だ! 「女の子をこんな遅くまで引き留めるなんて!」
「あら、そうですね… あ、じゃあ、今夜は泊っていったらどうかしら?!」
#big5#「… ふ ざ け ん な ー !!!」#/big5#
あたしは電話を切り、家を飛び出す。リミッターを解除すると、500mを1分で走り抜けた。
窓から車に乗ったリカちゃんが見えたなら、道路に面した2階の部屋がヤローの居場所か。
「開けなさい!」 怒鳴り込むと、田中ママが顔を出す。「こんばん…」 「どきなさい!」
この程度なら、催眠など使わずとも「目力」で事足りる。 田中ママがひるんだ隙に上がり、
2階の部屋のドアを開ける。 「あたしの人形、かえしなさいーー!」
…中では、二人が仲良くゲームをしていた。カオルのヤローをみると、リカちゃんの携帯を
反射的に隠していた。うまくいいくるめて、奪い取ったのか。力づくだったら、防衛モードが
働いて、ボコボコにされてただろうに…。
「に、人形?何のこと?あ、リカちゃんってイイ子ですね!ボクこんなに楽しいの初めて…」
「はあ?バカね!#red# ”リカちゃんはあたしの人形” #/red#、それはただの疑似人格、演技よ!」
「え、演技…?本当リカちゃん?」 リカは既にキーワードでマリオネットモードに移行済み。
「YES。 私ハますたーノ人形。 人形ハ、意志モ感情モ、持チマセン…」
#red#「…違う!人は誰かの操り人形なんかじゃない!リカちゃんはお前の所有物じゃない!」#/red#
「あら?意外とイイこと言うじゃない。でも、おあいにく様。この子の心も体も、あたしのもの」
カオルはリカちゃんに手を伸ばすが、リカちゃんは、その手を素早く払いのける。
「気をつけて。強引に手を出すと、手をはたかれるだけじゃ済まないよ?」 「…!」
そして、私たちは屋敷に戻ったのだが… 玄関に着いたあたりで、カオルが追い付いてきた。
手には、何やら古臭い日本人形。 何事かと見ていたら、急にその人形を針で刺し出す。
「何を…うっ!?」 いきなり、胸や体に痛みが走った。どうやら人形が刺されると、同じ個所に
痛みが走るようだ。 「リカちゃんを解放するんだ!」 「…はっ、なにを、この程度で…」
だが、リカちゃんをバトルモードに切り替えようとしたわたしの目に、信じられない光景が…!
「に、人形が、泣いてる…?!」
「…そうだよ、このお菊ちゃんは、ボクの小さいころからのお友達さ。お菊ちゃんを針でさすと、
ボクが憎いと思う相手に仕返ししてくれるんだ! ボクのために、泣いてくれるんだ!」
「だから!人形にだって、意志や感情はある! 人形にも魂は宿るんだ!」
「そ、そんな…!」 信じられないことだが、問題はそこじゃない。リカちゃんにかけた暗示は
「あなたは人形」 「人形に意志はない」 「感情はない」 …でも、その前提が崩れたら…!
「リカちゃん!スリープモ…」 わたしが機能停止を命じる前に、リカちゃんのほうが動いた。
わたしは喉を切り裂かれ、「ヒュー」と笛のような音をたてながら、地面に崩れ落ちた。
「…カオルさん、ありがとう。おかげで私、自由になれました」
「と、当然のことをしたまでだよ! も、もしよかったら、ボ、ボ、ボクとつつつつつきあって…」
「…ありがとう、でも、ごめんなさい。だって… #b#あたしにも選ぶ権利はあると思うの#/b#」
「…へ?」
「それに…その態度は、あんまりだと思うの」
「…へ? う、うわっ!?」
カオルの背後に投げ捨てられた、お菊人形。憤怒の表情で涙を流し、髪を伸ばしてカオルの
喉を締め上げる。 「ヒドイ…! 毎回、コンナ痛イ目ニアッテマデ、尽クシテキタノニ…!」
「用がすんだらポイ、だなんて、ヒドイわ。 貴方が言った通り、人形にも感情はあるのに…」
「た、助けてくれー!」
「あら、お似合いよ? 末永く、お幸せにね… ね? お菊ちゃん」
「アリガトウ… アナタモ、オ幸セニ」
そして、そこには二つの死体が残された…
数年後。 裏の世界で、「踊る自動人形(オートマタ)」と呼ばれる凄腕の殺し屋が君臨していたという…
主な手口は、ターゲットの周囲の人間を操って殺させるんだけど、それだと私自身、
相手に近づかないといけないし、何かのはずみで催眠が解けたり、リスクが多いの。
今のマイブームは、催眠で感情のない人間を作って、一流の殺し屋に育てること!
何度か失敗して、実験体を廃人にしちゃうこともあるけど、私は元気です!
で、このリカちゃんは最高傑作!なにせ、生まれたての赤ん坊をさらって来たから
刷り込み(インプリンティング)も完璧! 人格が形成される前に、感情や意志等を
奪ったから、完全に私の操り人形なの! まぁ、色々と不便だから、自立思考や、
疑似人格なんかは用意してあげてるけどね。
さて、人体実験なんかやってると、けっこう場所が必要。ある程度成功した検体は、
メイドとして使ってるし。今使ってる家だと、ちょっと手狭なのだ。
なので、郊外で売りに出されているお屋敷を購入して、引っ越すことにしたの。
田舎道を車で乗り付けて、屋敷についたのだけど…
<ピンポーン> 「はーい?」 …? 荷物を運びこんだあたりで、もう客が来た。
誰だろう? 「仕方ないわね…リカちゃん、一緒に来て」 「はい、おかあさま」
今のリカちゃんは<スマイルモード>。誰かと目が合えばニッコリ天使のような
微笑みを返す無難なモードだが、いざという時はすぐに防衛モードに切り替わる。
玄関に出ると、近所の家族が待っていた。両親と、その子供。子供と言っても、もう
いい大人の男性なのに、母親の陰にかくれてコソコソとリカちゃんを見てる。キモい。
どうやら引越ししてきたあたし達への挨拶、らしい。田舎って近所付き合いが大変…
せっかく人里離れた屋敷にしたのに、とか考えている間、田中ママはしゃべり続ける。
どうやら、立派な屋敷に住むくらいだからお金持ちだろう、仲良くしとかなきゃ!という
ニュアンスを感じたが、それより気になるのはリカちゃんのことらしい。
この息子、カオルという名前らしいが(いい年して「カオルちゃん」とか呼ばれている!)
窓から、助手席のリカちゃんと目が合って、ニッコリ微笑まれて一目ぼれしたらしい。
「あらカオルちゃん、リカちゃんのことが気になるみたいね。よかったら遊んであげて?」
と、田中ママ。まだ部屋の片づけ終わってないのに…。だが、聞いた話、このカオル君、
人形遊びが好きらしい。いい歳した男が「人形遊びが好き」とかキモいことこの上ないが、
その点、わたしも人のこと言えないなぁ…と考え直して。まぁ同好のよしみという奴である。
いずれにせよ、近所の家族も「傀儡化」する必要がある。家族のデータを収集しておく為、
またリカちゃんの<接待モード>の実働データを取る、いい機会かもしれない。
「わかりました。夕飯前には帰してくださいね? …リカちゃん、<インバイトモード>。」
インバイトモードは接客専用モード。どんなつまらない話やギャグも楽しげに聞き、笑い、
相手を上機嫌にするのだ。ちなみに、あんなことやこんなことも教え込んでいるが、リカ
ちゃんはまだ小学生。両親もいることだし、そういう流れになることはないだろう。
わたしは彼らを見送ると、メイドに部屋の片づけを命じ、思慮の整理を始めた…
そして今、午後8時である。 「遅い!!」 ちょっと、夕飯時には帰してって言ったのに!
6時7時までは、まだ夕飯には早いかも?って思ったけど! 何考えてるの!?
リカちゃんから電話が無いのもおかしい。ひょっとして、あの家圏外? 念のため、携帯に
かけてみると、「はーい!あたしリカちゃん!いま電話に出れないの…」 留守電モードに
切り替わるということは、圏外ではないが…。田中家の電話番号を調べさせ、かけてみる。
「もしもし、久々津ですが、うちのリカちゃん、まだそちらですか?」
「はい!リカちゃんならさっき一緒に夕飯食べて、今は息子とゲームしてますよ!」
…クラクラ来た。子が子なら、親も親だ! 「女の子をこんな遅くまで引き留めるなんて!」
「あら、そうですね… あ、じゃあ、今夜は泊っていったらどうかしら?!」
#big5#「… ふ ざ け ん な ー !!!」#/big5#
あたしは電話を切り、家を飛び出す。リミッターを解除すると、500mを1分で走り抜けた。
窓から車に乗ったリカちゃんが見えたなら、道路に面した2階の部屋がヤローの居場所か。
「開けなさい!」 怒鳴り込むと、田中ママが顔を出す。「こんばん…」 「どきなさい!」
この程度なら、催眠など使わずとも「目力」で事足りる。 田中ママがひるんだ隙に上がり、
2階の部屋のドアを開ける。 「あたしの人形、かえしなさいーー!」
…中では、二人が仲良くゲームをしていた。カオルのヤローをみると、リカちゃんの携帯を
反射的に隠していた。うまくいいくるめて、奪い取ったのか。力づくだったら、防衛モードが
働いて、ボコボコにされてただろうに…。
「に、人形?何のこと?あ、リカちゃんってイイ子ですね!ボクこんなに楽しいの初めて…」
「はあ?バカね!#red# ”リカちゃんはあたしの人形” #/red#、それはただの疑似人格、演技よ!」
「え、演技…?本当リカちゃん?」 リカは既にキーワードでマリオネットモードに移行済み。
「YES。 私ハますたーノ人形。 人形ハ、意志モ感情モ、持チマセン…」
#red#「…違う!人は誰かの操り人形なんかじゃない!リカちゃんはお前の所有物じゃない!」#/red#
「あら?意外とイイこと言うじゃない。でも、おあいにく様。この子の心も体も、あたしのもの」
カオルはリカちゃんに手を伸ばすが、リカちゃんは、その手を素早く払いのける。
「気をつけて。強引に手を出すと、手をはたかれるだけじゃ済まないよ?」 「…!」
そして、私たちは屋敷に戻ったのだが… 玄関に着いたあたりで、カオルが追い付いてきた。
手には、何やら古臭い日本人形。 何事かと見ていたら、急にその人形を針で刺し出す。
「何を…うっ!?」 いきなり、胸や体に痛みが走った。どうやら人形が刺されると、同じ個所に
痛みが走るようだ。 「リカちゃんを解放するんだ!」 「…はっ、なにを、この程度で…」
だが、リカちゃんをバトルモードに切り替えようとしたわたしの目に、信じられない光景が…!
「に、人形が、泣いてる…?!」
「…そうだよ、このお菊ちゃんは、ボクの小さいころからのお友達さ。お菊ちゃんを針でさすと、
ボクが憎いと思う相手に仕返ししてくれるんだ! ボクのために、泣いてくれるんだ!」
「だから!人形にだって、意志や感情はある! 人形にも魂は宿るんだ!」
「そ、そんな…!」 信じられないことだが、問題はそこじゃない。リカちゃんにかけた暗示は
「あなたは人形」 「人形に意志はない」 「感情はない」 …でも、その前提が崩れたら…!
「リカちゃん!スリープモ…」 わたしが機能停止を命じる前に、リカちゃんのほうが動いた。
わたしは喉を切り裂かれ、「ヒュー」と笛のような音をたてながら、地面に崩れ落ちた。
「…カオルさん、ありがとう。おかげで私、自由になれました」
「と、当然のことをしたまでだよ! も、もしよかったら、ボ、ボ、ボクとつつつつつきあって…」
「…ありがとう、でも、ごめんなさい。だって… #b#あたしにも選ぶ権利はあると思うの#/b#」
「…へ?」
「それに…その態度は、あんまりだと思うの」
「…へ? う、うわっ!?」
カオルの背後に投げ捨てられた、お菊人形。憤怒の表情で涙を流し、髪を伸ばしてカオルの
喉を締め上げる。 「ヒドイ…! 毎回、コンナ痛イ目ニアッテマデ、尽クシテキタノニ…!」
「用がすんだらポイ、だなんて、ヒドイわ。 貴方が言った通り、人形にも感情はあるのに…」
「た、助けてくれー!」
「あら、お似合いよ? 末永く、お幸せにね… ね? お菊ちゃん」
「アリガトウ… アナタモ、オ幸セニ」
そして、そこには二つの死体が残された…
数年後。 裏の世界で、「踊る自動人形(オートマタ)」と呼ばれる凄腕の殺し屋が君臨していたという…