「それだけをあなたに」「16ブックマーク」
トオルが心を込めて書いてくれたマホへの手紙。
それが、何の断りもなく勝手に捨てられているのを見て、#b#マホは嬉しくなった#/b#。
何故だろう?
それが、何の断りもなく勝手に捨てられているのを見て、#b#マホは嬉しくなった#/b#。
何故だろう?
15年03月10日 21:46
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
【ウミガメのスープ】 [牛削り]
解説を見る
君が幸せであるようにと願っています。
徹がくれた手紙には、その一文だけが記されていた。
「え、これだけ?」
肩すかしを食らった真帆は、思わず声を出してしまう。
A4サイズ、黄土色の便箋の上から二行目にそう書かれ、あとは何も書かれていなかった。丁寧な文字で書かれてはいるが、これでは伝言メモと変わらない。
しばらく便箋を睨んでいたが、やがてため息とともに鞄にしまった。
ずっと目指していた夢への第一歩となる留学が決まり、今日はその旅立ちの日だった。新幹線で東京へ行き、明日の朝、出国する。
平日の昼間にもかかわらず、徹は仕事を抜け出し見送りにきてくれた。少しだけ立ち話をし、去り際に手紙をくれた。そして改札で別れた。「元気で」と彼は言った。
ホームが少しざわついてきた。
新幹線の到着まではあと15分。前を通ろうとする老人がいたので、真帆は荷物を少し引いてやった。
向こうまで何して過ごそうか。そう考えたとき、徹にウォークマンを貸しっぱなしだったことに気付いた。迷ったが、取りに戻ることにした。思い入れのある曲がたくさん入っている。これからの外国語に囲まれた生活の中で、あの癒しがないのは痛い。
余裕を持った予定のおかげで、新幹線を一、二本見送ったところで問題はない。明朝のフライトに間に合いさえすればいいのだ。真帆はベンチから立ち上がった。
駅員に事情を話すと、改札から一旦出ることを認めてくれた。タクシーを捕まえ、彼のアパートの住所を告げる。
徹は真帆を見送ったあとすぐ会社に戻ったはずだから、今は留守だろう。彼には知らせず、勝手に上がることにした。簡素ながらもしばしのお別れをした手前、忘れ物を取りに戻ると告げるのは何だか間が抜けている。
タクシーを待たせ、アパートのボロ階段を上がる。何度ここを通っただろう。もう目をつむっても彼の部屋に行ける気がした。
──次にここに来るのは、いつになるのかな。
ひょっとしたらその日は来ないかもしれない。真帆の留学中に徹が異動になり、ここを引き払う可能性は十分にあるのだ。
ポーチから合鍵を取り出し、開ける。いつもと変わらぬ、コーヒーの匂いがする。
──次にこの匂いを嗅ぐのは……
と考えかけて、頭を振る。
弱気にならない、未練を持たない、自分の選択を疑わない。何度も自分に言い聞かせた言葉を思い起こす。
ウォークマンは寝室の小物入れに入っていた。それを掴んで、もう一度部屋を見回す。
これからこの部屋に背を向ける。そうしたら、もう二度と振り返らないことにしよう。そう決意して、踵を返した。
その時だった。
足元にあったゴミ箱を倒してしまった。慌ててしゃがみこみ、ゴミを集める。と、見覚えのあるものがいくつも混じっているのに気が付いた。
#red#黄土色の便箋#/red#。
丸められたそれが、いくつもいくつも捨てられていた。
開いてみると、それは#red#真帆に宛てた手紙の書き損じ#/red#だった。
「出会ったのはちょうとこんな季節だったね。初めてのデートの時、僕は花粉症がひどくて、考えてきたキザなセリフの最中にくしゃみが止まらなくなった。君は大笑いして、『無理しなくていいよ。素のあなたが好きだから』って言ったよね。僕、実はちょっと泣いちゃったんだけど、花粉のせいにして誤魔化したんだ。気付いてた?
君とは本当にたくさんの思い出を作りました。これからもずっと楽しいことを一緒に体験していけるんだろうなって、思っていました。
君の夢は知っていたけど、いきなり留学が決まって、戸惑っているよ。これから君に会えなくなるのが辛いです。
手紙書くよって君は言うけど、君はそれで十分なの? 僕は足りません。君がいないこれからの日々、僕はきっと抜け殻のように」
そこで終わっていた。
別のを開いてみる。
「凛々しくて頼もしい君が、本当は弱気な部分も抱えていること、知っているよ。
大雨だった合格発表の日、君のまぶたが膨らんでいるのに気付いていました。でも君が楽しそうに、不自然に楽しそうに笑うから、僕は気付かないふりをしていました。
悲しいことがあっても、君は助けを求めない。みんなそう思っている。でもそんなとき、君はいつも僕を誘ったね。悩みや悲しみを打ち明けてくれるわけではなかったけど、泣き明かしたあとの君の横に、いつも僕を置いてくれたね。僕は君の望む通りに馬鹿なふりしかできなかったけど、自分が君にとって必要な存在だと感じて、ちょっと誇りでした。
今回の留学も、君は『決めたから』ってあっさり言ったけど、本当は一人で悩んだんだろうなって思います。辛かったろうなって。でも僕はそういうことを言い出せず、クールな君に合わせて「そう、うまくいくといいね」って素っ気なく返すだけでした。
向こうでもきっと悲しいこと、嫌なこと、いろいろあると思う。そんなとき、君は泣き腫らした目で無理に笑いながら、誰を誘うんだろう。
僕がいなくて、大丈夫かな。
何の能もない僕がこんなことを思うのは、不遜でしょうか。
本音を言えば、すぐに帰ってきてほしい。
向こうで打ちのめされて、僕に無言の助けを求めに帰ってき」
次を開く。
「自分の中にいろんな気持ちがわだかまっていて、どれが本当かわかりません。
君に夢を叶えてほしい。君とずっと一緒にいたい。
強くかっこいい君が好き。強がってばかりで本当はヤワな君が好き。
僕のことをいつでも考えていてほしい。僕のことなんか忘れて、追い続けてきた夢に打ち込んでほしい。
きっと、どれも本当なんだろうなと思います。
でも君にこんなことは言えません。この手紙もどうせ、丸めてしまうのが落ちでしょう。」
いくつも、いくつもあった。
真帆はひとつひとつ開いて、じっくり読んだ。
すべて読み終えると、元通り丸めてゴミ箱に入れ、部屋を後にした。
「お客さん、遅いよ。ちょっとって言ってたじゃない。……あれ、どこか具合悪いんですか?」
真帆は無造作に目をこすった。
「何でもないわ。駅に行く前に、寄ってほしいところがあるの」
真帆はある会社の名を告げた。
もう一本くらい見送ったって、問題ない。
#big5#【要約解説】#/big5#
#b#捨てられていたのは、トオルからマホへの手紙の書き損じ。#/b#
#b#すでにもらっていた手紙が、こんなに試行錯誤した末のものだとわかり、嬉しくなった。#/b#
徹がくれた手紙には、その一文だけが記されていた。
「え、これだけ?」
肩すかしを食らった真帆は、思わず声を出してしまう。
A4サイズ、黄土色の便箋の上から二行目にそう書かれ、あとは何も書かれていなかった。丁寧な文字で書かれてはいるが、これでは伝言メモと変わらない。
しばらく便箋を睨んでいたが、やがてため息とともに鞄にしまった。
ずっと目指していた夢への第一歩となる留学が決まり、今日はその旅立ちの日だった。新幹線で東京へ行き、明日の朝、出国する。
平日の昼間にもかかわらず、徹は仕事を抜け出し見送りにきてくれた。少しだけ立ち話をし、去り際に手紙をくれた。そして改札で別れた。「元気で」と彼は言った。
ホームが少しざわついてきた。
新幹線の到着まではあと15分。前を通ろうとする老人がいたので、真帆は荷物を少し引いてやった。
向こうまで何して過ごそうか。そう考えたとき、徹にウォークマンを貸しっぱなしだったことに気付いた。迷ったが、取りに戻ることにした。思い入れのある曲がたくさん入っている。これからの外国語に囲まれた生活の中で、あの癒しがないのは痛い。
余裕を持った予定のおかげで、新幹線を一、二本見送ったところで問題はない。明朝のフライトに間に合いさえすればいいのだ。真帆はベンチから立ち上がった。
駅員に事情を話すと、改札から一旦出ることを認めてくれた。タクシーを捕まえ、彼のアパートの住所を告げる。
徹は真帆を見送ったあとすぐ会社に戻ったはずだから、今は留守だろう。彼には知らせず、勝手に上がることにした。簡素ながらもしばしのお別れをした手前、忘れ物を取りに戻ると告げるのは何だか間が抜けている。
タクシーを待たせ、アパートのボロ階段を上がる。何度ここを通っただろう。もう目をつむっても彼の部屋に行ける気がした。
──次にここに来るのは、いつになるのかな。
ひょっとしたらその日は来ないかもしれない。真帆の留学中に徹が異動になり、ここを引き払う可能性は十分にあるのだ。
ポーチから合鍵を取り出し、開ける。いつもと変わらぬ、コーヒーの匂いがする。
──次にこの匂いを嗅ぐのは……
と考えかけて、頭を振る。
弱気にならない、未練を持たない、自分の選択を疑わない。何度も自分に言い聞かせた言葉を思い起こす。
ウォークマンは寝室の小物入れに入っていた。それを掴んで、もう一度部屋を見回す。
これからこの部屋に背を向ける。そうしたら、もう二度と振り返らないことにしよう。そう決意して、踵を返した。
その時だった。
足元にあったゴミ箱を倒してしまった。慌ててしゃがみこみ、ゴミを集める。と、見覚えのあるものがいくつも混じっているのに気が付いた。
#red#黄土色の便箋#/red#。
丸められたそれが、いくつもいくつも捨てられていた。
開いてみると、それは#red#真帆に宛てた手紙の書き損じ#/red#だった。
「出会ったのはちょうとこんな季節だったね。初めてのデートの時、僕は花粉症がひどくて、考えてきたキザなセリフの最中にくしゃみが止まらなくなった。君は大笑いして、『無理しなくていいよ。素のあなたが好きだから』って言ったよね。僕、実はちょっと泣いちゃったんだけど、花粉のせいにして誤魔化したんだ。気付いてた?
君とは本当にたくさんの思い出を作りました。これからもずっと楽しいことを一緒に体験していけるんだろうなって、思っていました。
君の夢は知っていたけど、いきなり留学が決まって、戸惑っているよ。これから君に会えなくなるのが辛いです。
手紙書くよって君は言うけど、君はそれで十分なの? 僕は足りません。君がいないこれからの日々、僕はきっと抜け殻のように」
そこで終わっていた。
別のを開いてみる。
「凛々しくて頼もしい君が、本当は弱気な部分も抱えていること、知っているよ。
大雨だった合格発表の日、君のまぶたが膨らんでいるのに気付いていました。でも君が楽しそうに、不自然に楽しそうに笑うから、僕は気付かないふりをしていました。
悲しいことがあっても、君は助けを求めない。みんなそう思っている。でもそんなとき、君はいつも僕を誘ったね。悩みや悲しみを打ち明けてくれるわけではなかったけど、泣き明かしたあとの君の横に、いつも僕を置いてくれたね。僕は君の望む通りに馬鹿なふりしかできなかったけど、自分が君にとって必要な存在だと感じて、ちょっと誇りでした。
今回の留学も、君は『決めたから』ってあっさり言ったけど、本当は一人で悩んだんだろうなって思います。辛かったろうなって。でも僕はそういうことを言い出せず、クールな君に合わせて「そう、うまくいくといいね」って素っ気なく返すだけでした。
向こうでもきっと悲しいこと、嫌なこと、いろいろあると思う。そんなとき、君は泣き腫らした目で無理に笑いながら、誰を誘うんだろう。
僕がいなくて、大丈夫かな。
何の能もない僕がこんなことを思うのは、不遜でしょうか。
本音を言えば、すぐに帰ってきてほしい。
向こうで打ちのめされて、僕に無言の助けを求めに帰ってき」
次を開く。
「自分の中にいろんな気持ちがわだかまっていて、どれが本当かわかりません。
君に夢を叶えてほしい。君とずっと一緒にいたい。
強くかっこいい君が好き。強がってばかりで本当はヤワな君が好き。
僕のことをいつでも考えていてほしい。僕のことなんか忘れて、追い続けてきた夢に打ち込んでほしい。
きっと、どれも本当なんだろうなと思います。
でも君にこんなことは言えません。この手紙もどうせ、丸めてしまうのが落ちでしょう。」
いくつも、いくつもあった。
真帆はひとつひとつ開いて、じっくり読んだ。
すべて読み終えると、元通り丸めてゴミ箱に入れ、部屋を後にした。
「お客さん、遅いよ。ちょっとって言ってたじゃない。……あれ、どこか具合悪いんですか?」
真帆は無造作に目をこすった。
「何でもないわ。駅に行く前に、寄ってほしいところがあるの」
真帆はある会社の名を告げた。
もう一本くらい見送ったって、問題ない。
#big5#【要約解説】#/big5#
#b#捨てられていたのは、トオルからマホへの手紙の書き損じ。#/b#
#b#すでにもらっていた手紙が、こんなに試行錯誤した末のものだとわかり、嬉しくなった。#/b#
「ラテシンオブザイヤー」「16ブックマーク」
レ#big5#ディース! エーンド! ジェントルマン! エーンド! その他!#/big5#
長らくお待たせ致しました!(え?待っていない?そんな事おっしゃらずに~ ねっ)
まだ知られていない良作を広めよう「ラテシンオブザイヤー」
これまでにラテシンで出題された問題の総数なんと約8000問!
って言っていたのが去年の事
1年で4000問増えて今やもう#b#12000問#/b#越え!!
これだけあれば、好きな問題、唸った問題、お勧め問題、色々あることでしょう。
そんな問題を#red#褒めて褒めて#/red##b#褒めまくって褒めちぎって#/b##big5#褒め殺して下さい!#/big5#
でも私はラテシンを始めたばかりで良作なんて知らないと言う方、ご安心下さい。
推薦後には投票がございます。そこで投票作品を褒め殺して下さい。後に全てまとメモにて公表致します。
推薦時に輪をかけて褒められた方は悶絶する事間違いなし!だって複数の方に褒め殺されるのですからw
#b#推薦について#/b#
推薦期間
2月20日(金)22:00頃に締め切りの合図(ヒント欄にてコメントを致します)があるまで、とさせて頂きます。
対象期間の範囲
基本的には2014年1月1日から2014年12月31日までに出題された問題が対象です。
が、それ以前の問題で前回紹介されていないモノの推薦もアリです。
推薦文について
推薦する問題を褒め殺して下さい。
一人が推薦できる数は5個程度でお願い致します。(どうしてもと言う場合は2~3個までは超えても良いです)
また推薦したかった問題が既出の場合は別のものを選びコメント欄等で悔しがって下さいw
部門賞について
今回新たな試みとして、リクエストの多かった部門賞を3つ設置致します。
個人賞ではありません。これもまた問題に対してです。
一括で分かるように部門賞毎にまとめて、まとメモに載せます。
各部門賞の説明
ウミガメのスープ以外のジャンルにだって良問はいくらでもあります。
・他ジャンル部門
SFやファンタジックなモノだって名作はザックザクです。
・非現実部門
謎はあなたの身近に存在します。
・日常部門
推薦文は↓こんな感じで宜しくお願い致します。
○○さんの「××」
http://sui-hei.net/mondai/show/△△△△(ココはあってもなくても構いません)
(部門賞:もし部門賞にもノミネートする場合はお書き下さい)
推薦文:ココで褒め殺して下さい。
投票について
投票はノミネート数によって変わってきます。
ノミネート作品が50個未満ならば一人3つ。50個以上ならば一人5つお選び下さい。
※注意 部門賞別投票はありません、一括です。
投票方法
私「tsuna」宛てにミニメールを送ってください。
投票期間
推薦締め切りから5日後の2月25日(水)21:00頃、締め切りの合図(ヒント欄にてコメントを致します)があるまでとさせて頂きます。
当然推薦期間終了後に全てのノミネート問題をご覧頂いてから投票をして頂きたいのですが、
時間的に無理と言う方はその前から投票は受け付けます。
前述通り投票理由の褒め殺しコメントもまとメモにてお名前とともに公表させて頂きます。
悪い事をしているのではないのですから良いですよね?
得票数#red#3票で良質#/red#を#red#5票以上で正解#/red#を進呈致します。
部門別に一番多かったものには「部門賞」と良質を進呈致します。
もっとも票を獲得した問題には「ラテシンオブザイヤー」の称号を勝手に進呈致します。
それでは宜しくお願い致します。「ラテシンオブザイヤー」スタートです!!
※原案はシチテンバットーさん、褒め殺しなどのアイデアはアザゼルさんです。
そして、アンケートにお答え頂きアリガトウございました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
長らくお待たせ致しました!(え?待っていない?そんな事おっしゃらずに~ ねっ)
まだ知られていない良作を広めよう「ラテシンオブザイヤー」
これまでにラテシンで出題された問題の総数なんと約8000問!
って言っていたのが去年の事
1年で4000問増えて今やもう#b#12000問#/b#越え!!
これだけあれば、好きな問題、唸った問題、お勧め問題、色々あることでしょう。
そんな問題を#red#褒めて褒めて#/red##b#褒めまくって褒めちぎって#/b##big5#褒め殺して下さい!#/big5#
でも私はラテシンを始めたばかりで良作なんて知らないと言う方、ご安心下さい。
推薦後には投票がございます。そこで投票作品を褒め殺して下さい。後に全てまとメモにて公表致します。
推薦時に輪をかけて褒められた方は悶絶する事間違いなし!だって複数の方に褒め殺されるのですからw
#b#推薦について#/b#
推薦期間
2月20日(金)22:00頃に締め切りの合図(ヒント欄にてコメントを致します)があるまで、とさせて頂きます。
対象期間の範囲
基本的には2014年1月1日から2014年12月31日までに出題された問題が対象です。
が、それ以前の問題で前回紹介されていないモノの推薦もアリです。
推薦文について
推薦する問題を褒め殺して下さい。
一人が推薦できる数は5個程度でお願い致します。(どうしてもと言う場合は2~3個までは超えても良いです)
また推薦したかった問題が既出の場合は別のものを選びコメント欄等で悔しがって下さいw
部門賞について
今回新たな試みとして、リクエストの多かった部門賞を3つ設置致します。
個人賞ではありません。これもまた問題に対してです。
一括で分かるように部門賞毎にまとめて、まとメモに載せます。
各部門賞の説明
ウミガメのスープ以外のジャンルにだって良問はいくらでもあります。
・他ジャンル部門
SFやファンタジックなモノだって名作はザックザクです。
・非現実部門
謎はあなたの身近に存在します。
・日常部門
推薦文は↓こんな感じで宜しくお願い致します。
○○さんの「××」
http://sui-hei.net/mondai/show/△△△△(ココはあってもなくても構いません)
(部門賞:もし部門賞にもノミネートする場合はお書き下さい)
推薦文:ココで褒め殺して下さい。
投票について
投票はノミネート数によって変わってきます。
ノミネート作品が50個未満ならば一人3つ。50個以上ならば一人5つお選び下さい。
※注意 部門賞別投票はありません、一括です。
投票方法
私「tsuna」宛てにミニメールを送ってください。
投票期間
推薦締め切りから5日後の2月25日(水)21:00頃、締め切りの合図(ヒント欄にてコメントを致します)があるまでとさせて頂きます。
当然推薦期間終了後に全てのノミネート問題をご覧頂いてから投票をして頂きたいのですが、
時間的に無理と言う方はその前から投票は受け付けます。
前述通り投票理由の褒め殺しコメントもまとメモにてお名前とともに公表させて頂きます。
悪い事をしているのではないのですから良いですよね?
得票数#red#3票で良質#/red#を#red#5票以上で正解#/red#を進呈致します。
部門別に一番多かったものには「部門賞」と良質を進呈致します。
もっとも票を獲得した問題には「ラテシンオブザイヤー」の称号を勝手に進呈致します。
それでは宜しくお願い致します。「ラテシンオブザイヤー」スタートです!!
※原案はシチテンバットーさん、褒め殺しなどのアイデアはアザゼルさんです。
そして、アンケートにお答え頂きアリガトウございました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
15年02月11日 22:01
【新・形式】 [tsuna]
【新・形式】 [tsuna]

http://sui-hei.net/mondai/tag/第2回ラテシンオブザイヤーノミネート作
解説を見る
それでは発表です。
・・・・と、その前に私もいくつか推薦させて下さいな。
なささんの「パラノイアパーム」
http://sui-hei.net/mondai/show/7174
世界が一変するとはこういう事なのでしょう
お話的にもこういうの大好き!!是非ご一読を
なささんの「ダブルクエッチョン」
http://sui-hei.net/mondai/show/8142
自分も主人公のようになっていないかどうかを常に気にしています。
Takaさんの「【1on5】ヘイヘと、なり損ないと、美女」
http://sui-hei.net/mondai/show/8270
13年8月の【勝手にコラボ祭】のトリをつとめた作品です。
皆さんは良質だけを読んで問題を解こうとしていませんか?
それではダメな事をこの問題は教えてくれることでしょう。
P.S.
この1ヶ月後にサプライズ問題のトリックが思いっきりかぶり、個人的に悔しかったですw
ruxyoさんの「熟睡ハッピー」
http://sui-hei.net/mondai/show/11336
面白い作品なのですが、いかんせんFAが最悪なのでちゃんと評価されていない問題だと思います。
普通ならば、ベールを一枚一枚剥がした先に真相が待っているはずなのに・・・・・うんホントごめんなさい
閑話休題失礼致しました。
発表に戻ります。
早速#b#部門賞#/b#から発表していきたいと思います。
先ずは#b#他ジャンル部門賞#/b#です。他ジャンル部門賞に輝いたのは・・・
No.14#b#「捕らわれの騎士の望み」#/b#
No.45#b#「【20の扉closed】1on1『七色の小人と黒き魔女』」#/b#
が同数で並び、同時受賞です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
次は#b#非現実部門賞#/b#です。非現実部門賞に輝いたのは・・・
No.3#b#「吾野村 ※『阿賀野村』オマージュ」#/b#
No.13#b#「水神様に祟られて」#/b#
No.20#b#「なんか透けとるー!!?」#/b#
が同数で並び、同時受賞です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
次は#b#日常部門賞#/b#です。日常部門賞に輝いたのは・・・
No.67#b#「見たら死ぬ呪いのビデオ」#/b#
です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
では、#b#オブザイヤーの発表です。#/b#貴方のお気に入り作品は選ばれたのでしょうか?
3票獲得は10作品です。
NO.10#b#「お宅は誰?」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.15#b#「正しい時刻」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.18#b#「電気ウミガメのスープ」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.31#b#「箱を割る男」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.34#b#「【ラテクエ42】 恋愛クールビズ」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.37#b#「あの空は遠くて」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.54#b#「海水浴場で食べるラーメンってどうしておいしく感じるんだろうね」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.59#b#「幼い頃はマジシャンに憧れたりもした」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.71#b#「●●」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.81#b#「切り取られた空」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
4票獲得は3作品です。
NO.2#b#「【遅効性の毒】」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.17#b#「ボックス・イン・ガール」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.24#b#「【世界田中奇行】田中は遅れて現れる」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
5票獲得は4作品です。
NO.5#red#「「恋するフォーチュンクッキー」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.14#red#「捕らわれの騎士の望み」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.45#red#「【20の扉closed】1on1『七色の小人と黒き魔女』」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.68#red#「【ウィンドウショッピング」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
しかしここで終わりではありません!!! 何と今回 堂々6票獲得作品が1つだけございます!!!
ラテシンオブザイヤーに輝いたのは・・・ドラムロールスタート!
ドゥルルルルルルルルルルルルルルル
輝いたのは、
NO.67#big5#「見たら死ぬ呪いのビデオ」#/big5#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
パッパラー(トランペット)
投票中盤から一気に押し上げ一時は5票で並んだ時もございましたが、最後の一押しで見事オブザイヤー獲得です。
サスガ親切な魔法使いですね。
さー皆様ご一緒に
#big5#ヴィクトリー!! ヽ(゚∀゚)ノ#/big5#
ラテシンオブザイヤー如何でしたでしょうか?愉しんで頂けましたでしょうか?
遅くなってしまい申し訳ありません。今回も素晴らしい問題ばかりでした。
コレもひとえに推薦して頂いた皆さん、そして何よりコレだけの良問を出題された方のお陰です。
本当にアリガトウございました。
#b#予告#/b#
去年と同じようにこつこつ書き溜めたコメントを途中で削除してしまったtsuna。
2度ある事は3度あるのか!? それとも3度目の正直となるのか?
そして推薦者は今のうちから準備をしてくれるのか?
次回ラテシンオブザイヤー 2016年始め開催予定
この次もサービスサービスゥ
・・・・と、その前に私もいくつか推薦させて下さいな。
なささんの「パラノイアパーム」
http://sui-hei.net/mondai/show/7174
世界が一変するとはこういう事なのでしょう
お話的にもこういうの大好き!!是非ご一読を
なささんの「ダブルクエッチョン」
http://sui-hei.net/mondai/show/8142
自分も主人公のようになっていないかどうかを常に気にしています。
Takaさんの「【1on5】ヘイヘと、なり損ないと、美女」
http://sui-hei.net/mondai/show/8270
13年8月の【勝手にコラボ祭】のトリをつとめた作品です。
皆さんは良質だけを読んで問題を解こうとしていませんか?
それではダメな事をこの問題は教えてくれることでしょう。
P.S.
この1ヶ月後にサプライズ問題のトリックが思いっきりかぶり、個人的に悔しかったですw
ruxyoさんの「熟睡ハッピー」
http://sui-hei.net/mondai/show/11336
面白い作品なのですが、いかんせんFAが最悪なのでちゃんと評価されていない問題だと思います。
普通ならば、ベールを一枚一枚剥がした先に真相が待っているはずなのに・・・・・うんホントごめんなさい
閑話休題失礼致しました。
発表に戻ります。
早速#b#部門賞#/b#から発表していきたいと思います。
先ずは#b#他ジャンル部門賞#/b#です。他ジャンル部門賞に輝いたのは・・・
No.14#b#「捕らわれの騎士の望み」#/b#
No.45#b#「【20の扉closed】1on1『七色の小人と黒き魔女』」#/b#
が同数で並び、同時受賞です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
次は#b#非現実部門賞#/b#です。非現実部門賞に輝いたのは・・・
No.3#b#「吾野村 ※『阿賀野村』オマージュ」#/b#
No.13#b#「水神様に祟られて」#/b#
No.20#b#「なんか透けとるー!!?」#/b#
が同数で並び、同時受賞です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
次は#b#日常部門賞#/b#です。日常部門賞に輝いたのは・・・
No.67#b#「見たら死ぬ呪いのビデオ」#/b#
です オメデトウございます ぱちぱちぱちぱち
では、#b#オブザイヤーの発表です。#/b#貴方のお気に入り作品は選ばれたのでしょうか?
3票獲得は10作品です。
NO.10#b#「お宅は誰?」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.15#b#「正しい時刻」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.18#b#「電気ウミガメのスープ」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.31#b#「箱を割る男」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.34#b#「【ラテクエ42】 恋愛クールビズ」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.37#b#「あの空は遠くて」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.54#b#「海水浴場で食べるラーメンってどうしておいしく感じるんだろうね」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.59#b#「幼い頃はマジシャンに憧れたりもした」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.71#b#「●●」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.81#b#「切り取られた空」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
4票獲得は3作品です。
NO.2#b#「【遅効性の毒】」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.17#b#「ボックス・イン・ガール」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.24#b#「【世界田中奇行】田中は遅れて現れる」#/b#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
5票獲得は4作品です。
NO.5#red#「「恋するフォーチュンクッキー」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.14#red#「捕らわれの騎士の望み」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.45#red#「【20の扉closed】1on1『七色の小人と黒き魔女』」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
NO.68#red#「【ウィンドウショッピング」#/red#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
しかしここで終わりではありません!!! 何と今回 堂々6票獲得作品が1つだけございます!!!
ラテシンオブザイヤーに輝いたのは・・・ドラムロールスタート!
ドゥルルルルルルルルルルルルルルル
輝いたのは、
NO.67#big5#「見たら死ぬ呪いのビデオ」#/big5#です。オメデトウございます。 ぱちぱちぱちぱち
パッパラー(トランペット)
投票中盤から一気に押し上げ一時は5票で並んだ時もございましたが、最後の一押しで見事オブザイヤー獲得です。
サスガ親切な魔法使いですね。
さー皆様ご一緒に
#big5#ヴィクトリー!! ヽ(゚∀゚)ノ#/big5#
ラテシンオブザイヤー如何でしたでしょうか?愉しんで頂けましたでしょうか?
遅くなってしまい申し訳ありません。今回も素晴らしい問題ばかりでした。
コレもひとえに推薦して頂いた皆さん、そして何よりコレだけの良問を出題された方のお陰です。
本当にアリガトウございました。
#b#予告#/b#
去年と同じようにこつこつ書き溜めたコメントを途中で削除してしまったtsuna。
2度ある事は3度あるのか!? それとも3度目の正直となるのか?
そして推薦者は今のうちから準備をしてくれるのか?
次回ラテシンオブザイヤー 2016年始め開催予定
この次もサービスサービスゥ
「感性が素直に表に出る人」「16ブックマーク」
脱出ゲームのモニターを頼まれた。
「感性で道を切り開け!」だそうで。
「感性で道を切り開け!」だそうで。
17年03月15日 20:40
【亀夫君問題】 [生姜蜂蜜漬け]
【亀夫君問題】 [生姜蜂蜜漬け]
解説を見る
地上に到達した。これでクリアらしい。
依頼してきた学者っぽい人が報酬の5万円をくれた。
天を衝いた髪も戻ってきたし、竹里と仲直りしてご飯でも食べに行こう。私ってば【太っ腹】だなぁ。
と考えたらお腹周りが大きくなった。
「実験成功ですね。博士」
「ああ、大収穫だ。これで研究が大きく動く」
「脱出ゲームと思わせるアイデア、さすがですよ。能力を発動させるのに全く違和感持たせませんでしたから」
「ああ、この方法は使えるな。サンプルをもっと増やしたいところだ」
「それにしても、再生能力が半端ないとは聞いていましたが、ここまで丈夫とは驚きです」
「ああ、だが今回の最も大きな収穫は、やはり最終テストだな。まさか空まで飛べるとは思わなかった」
「10年かかるって言われてましたけど、これならもっと早く完成するんじゃないですか? この、ええと――」
「『感性が素直に表に出る人種』だよ。
ま、5年後くらいには、
『殺戮兵器』とか『化け物』とか呼ばれてるだろうけどね」
回答例
1)「足が棒になる」で棒で殴る。「顔から火が出る」で燃やす。「穴が開くほど見つめる」で穴をあける。など
2)「へそで茶を沸かす」でお湯を沸かした後、カップ麺を食べて「ほっぺたが落ちる」
(アダムのリンゴは全くの想定外でした)
3)「天にも昇る気持ち」「おだてられて舞い上がる」などで空を飛ぶ
(ちなみに、ここにはありませんでしたが、「レッド〇ル 翼を授ける」でもいけますw)
依頼してきた学者っぽい人が報酬の5万円をくれた。
天を衝いた髪も戻ってきたし、竹里と仲直りしてご飯でも食べに行こう。私ってば【太っ腹】だなぁ。
と考えたらお腹周りが大きくなった。
「実験成功ですね。博士」
「ああ、大収穫だ。これで研究が大きく動く」
「脱出ゲームと思わせるアイデア、さすがですよ。能力を発動させるのに全く違和感持たせませんでしたから」
「ああ、この方法は使えるな。サンプルをもっと増やしたいところだ」
「それにしても、再生能力が半端ないとは聞いていましたが、ここまで丈夫とは驚きです」
「ああ、だが今回の最も大きな収穫は、やはり最終テストだな。まさか空まで飛べるとは思わなかった」
「10年かかるって言われてましたけど、これならもっと早く完成するんじゃないですか? この、ええと――」
「『感性が素直に表に出る人種』だよ。
ま、5年後くらいには、
『殺戮兵器』とか『化け物』とか呼ばれてるだろうけどね」
回答例
1)「足が棒になる」で棒で殴る。「顔から火が出る」で燃やす。「穴が開くほど見つめる」で穴をあける。など
2)「へそで茶を沸かす」でお湯を沸かした後、カップ麺を食べて「ほっぺたが落ちる」
(アダムのリンゴは全くの想定外でした)
3)「天にも昇る気持ち」「おだてられて舞い上がる」などで空を飛ぶ
(ちなみに、ここにはありませんでしたが、「レッド〇ル 翼を授ける」でもいけますw)
「狭間-times and square-」「16ブックマーク」
誰にでも人に話せない側面があるものだ。
男の手元には正方形のタイマーが握られていた。
几帳面な男はいつもだれもいないことを確認した後、きっちり3分間タイマーの時間をセットする。
カチリ・・カチリ・・
タイマーが1秒ごとに正確に時を刻んでいく。男はいつも悩んでいた、自分のしていることが正しいのかどうか・・。
ある日を境に男がセットする時間は短くなった。
状況を補完して説明してください。
男の手元には正方形のタイマーが握られていた。
几帳面な男はいつもだれもいないことを確認した後、きっちり3分間タイマーの時間をセットする。
カチリ・・カチリ・・
タイマーが1秒ごとに正確に時を刻んでいく。男はいつも悩んでいた、自分のしていることが正しいのかどうか・・。
ある日を境に男がセットする時間は短くなった。
状況を補完して説明してください。
13年01月18日 00:26
【ウミガメのスープ】 [こいる]
【ウミガメのスープ】 [こいる]
解説を見る
そのマンションには少年とその家族が住んでいた。
少年は数日前、住んでいるマンションと隣のビルの隙間に子猫を見つけた。親猫はいないようだった。
たまたま近くにあった雑誌からその子猫を『スクエア』と名付けた。
両親にこのことが知られると怒られるに違いないと思った少年は、この隙間でこっそりと飼うことにした。
段ボールと新聞紙でささやかな家を作ったり、スクエアが寒くないように毛布を持ちだしたりした。
いつしか彼は自分のお小遣いで買った猫用のミルクを持ってスクエアに会いに行くのが楽しみになっていた。
もちろん、ミルクは家族がいない時を見計らって家で温めてから持って行った。
高い位置にある鍋を手に取り、毎日キッチンタイマーできっちり3分間計って温める。
・・・カチリ・・・カチリ コンロの火を調整する。
子猫のもとまで届ける頃にはちょうど人肌になっている算段だ。
逆に言えば彼ができることはそれぐらいしかなかった。
(スクエアのためを思うならこんな路地裏で飼い続けるのではなく、飼ってくれる人を探しに行くべきなのではないか?)
幼心にそういう葛藤がない訳ではなかった。ただ、どういう判断を下せば正しいのか少年には分からなかった。
迷いに迷った少年は、スクエアの住処である段ボールに『だれかかってあげてください。なまえはすくえあです。』とだけ書いた紙を張り付けておいた。
ある日、いつものように彼がミルクを温めて持っていくとスクエアの姿がなかった。理由はすぐに分かった。
段ボールに貼った紙の自分の文字の下に、恐らく大人の人が書いたであろう綺麗な字で小さく
『わかりました。すくえあちゃんはだいじにするのであんしんしてください。』と書いてあった。
本当はスクエアを引き取ってもらったことを喜びたかった。しかし、それとは違う感情の涙が勝手に溢れてきた。
涙を堪えて上を向くと、お世辞にも綺麗とは呼べない路地裏の狭い隙間から冗談みたいに青い空が見えた。
・・・とぼとぼと家に帰ると、珍しく両親が帰宅していた。父親が「明日引っ越しをするから準備しておきなさい」と言ってきた。スクエアがいないこの町に未練などない今の彼にはどうでもよかった。
「そうそう、それだけじゃないんだ。今日からは可愛い家族が増える」父親がそういうと同時に聞き覚えのある鳴き声。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
「すくえあ!」
少年が名前を呼ぶと父親の後ろからとことこと子猫が歩いてきた。
「なんで?」
少年はスクエアを抱えると両親に尋ねた。
「可愛い子どもの字くらい見たらわかるわ。見覚えのある毛布もあったもの。」
「そうそう、それにこのマンションじゃその子は飼えないからな。ふふふ、今度の家は一戸建てだぞ!」
少年は嬉しくてたまらなかった。スクエアも嬉しそうだった。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
今日も少年はきっちり3分間・・ではなく、今ではタイマーをセットするのは1分間だけだ。
・・・もう少年が狭間に行く必要はなくなったのだから。
少年は数日前、住んでいるマンションと隣のビルの隙間に子猫を見つけた。親猫はいないようだった。
たまたま近くにあった雑誌からその子猫を『スクエア』と名付けた。
両親にこのことが知られると怒られるに違いないと思った少年は、この隙間でこっそりと飼うことにした。
段ボールと新聞紙でささやかな家を作ったり、スクエアが寒くないように毛布を持ちだしたりした。
いつしか彼は自分のお小遣いで買った猫用のミルクを持ってスクエアに会いに行くのが楽しみになっていた。
もちろん、ミルクは家族がいない時を見計らって家で温めてから持って行った。
高い位置にある鍋を手に取り、毎日キッチンタイマーできっちり3分間計って温める。
・・・カチリ・・・カチリ コンロの火を調整する。
子猫のもとまで届ける頃にはちょうど人肌になっている算段だ。
逆に言えば彼ができることはそれぐらいしかなかった。
(スクエアのためを思うならこんな路地裏で飼い続けるのではなく、飼ってくれる人を探しに行くべきなのではないか?)
幼心にそういう葛藤がない訳ではなかった。ただ、どういう判断を下せば正しいのか少年には分からなかった。
迷いに迷った少年は、スクエアの住処である段ボールに『だれかかってあげてください。なまえはすくえあです。』とだけ書いた紙を張り付けておいた。
ある日、いつものように彼がミルクを温めて持っていくとスクエアの姿がなかった。理由はすぐに分かった。
段ボールに貼った紙の自分の文字の下に、恐らく大人の人が書いたであろう綺麗な字で小さく
『わかりました。すくえあちゃんはだいじにするのであんしんしてください。』と書いてあった。
本当はスクエアを引き取ってもらったことを喜びたかった。しかし、それとは違う感情の涙が勝手に溢れてきた。
涙を堪えて上を向くと、お世辞にも綺麗とは呼べない路地裏の狭い隙間から冗談みたいに青い空が見えた。
・・・とぼとぼと家に帰ると、珍しく両親が帰宅していた。父親が「明日引っ越しをするから準備しておきなさい」と言ってきた。スクエアがいないこの町に未練などない今の彼にはどうでもよかった。
「そうそう、それだけじゃないんだ。今日からは可愛い家族が増える」父親がそういうと同時に聞き覚えのある鳴き声。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
「すくえあ!」
少年が名前を呼ぶと父親の後ろからとことこと子猫が歩いてきた。
「なんで?」
少年はスクエアを抱えると両親に尋ねた。
「可愛い子どもの字くらい見たらわかるわ。見覚えのある毛布もあったもの。」
「そうそう、それにこのマンションじゃその子は飼えないからな。ふふふ、今度の家は一戸建てだぞ!」
少年は嬉しくてたまらなかった。スクエアも嬉しそうだった。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
今日も少年はきっちり3分間・・ではなく、今ではタイマーをセットするのは1分間だけだ。
・・・もう少年が狭間に行く必要はなくなったのだから。
「【猛者のスープ】清らかな殺意」「16ブックマーク」
私は、私の夫を殺した男を殺してやりたいほどに憎んでいます。
けれど今は、その男の命を助けてしまったことに誇りを感じています。
何故だか分かるでしょうか。
#b#要約解説#/b#
男は、夫と同時に別の人物にも危害を加えていた。
医者である『私』が手術でその別の人物の命を救ったことで男の罪状が軽くなり、
判決に影響を与え求刑の死刑ではなく無期懲役になった。
『私』が別の人物を治療したことにより、男の命をも助けた、と言える。
しかし『私』は医者として当然の行いをしたまでであり、別の人物を救ったことを誇りに思っている。
#b#解説#/b#
あの日見た夫の亡骸は、これまで医師の仕事で散々見てきたはずのそれとは、まったく重ならなかった。
自分のことを気丈な方だと考えていたけれど、ただの思い込みだったらしい。
霊安室にいた刑事が何やら口にしていた言葉は、何ひとつ頭に入らなかった。
どうにか葬儀は済ませたものの、私は夫に起きたことを受け入れきれていなかった。
コーヒーは未だに二人分淹れてしまう。
墓参りにも行っていなければ、まだ位牌に手を合わせてさえいない。
でも、今日は夫を殺した男の裁判だ。
そろそろ区切りを付けなければ、きっといつまでも彼を弔えない。
その思いだけで、今どうにか傍聴席に座っていた。
被告人が入廷し、淡々と手続きが進められていく。
民家に強盗目的で侵入した被告人が、住人の女性と、電気工事に来ていた私の夫を刺したという事件。
検察に罪状を告げられると、被告人は全ての犯行をあっさり認めた。
夫は死んだが、 彼が死の直前にした救急への通報のおかげで女性は一命を取り留めた。
説明した後、検察官は被害者二人の受傷箇所を図で示した。
その図を見た瞬間、鼓動が速まった。
女性のものとして示された特徴的な受傷箇所に、はっきり見覚えがあったからだ。
以前担当したある手術の患者の負っていた怪我と、全く同じだった。
その直後に夫の亡骸と対面したせいか、いやに生々しく記憶に焼き付いている。
……道理で、彼女が今こんなところにいて、被告人に鋭い視線を向けている訳だ。
左隣に座る女性にちらりと視線をやった私は、深く頷くとまた裁判に集中し直した。
やがて弁護側の立証が始まった。
「被害者二名の受傷箇所に致命傷となり得るものはありません。
現に、被害者のうち一名は命を取り留めています。
これは、被告人は被害者の動きを止めたかっただけで、
強い殺意による行為ではないことを証明しています」
ふざけるな。
彼女が死ななかったのは、今ここで被告人に鋭い視線を向けているのは、
夫の通報が早く、私が手を尽くしたからだ。
断じて、殺意の強さは関係ない。
あの男の罪は、そんなことで軽くなっていいものじゃない。
その後検察官は、一件の強盗殺人と一件の強盗傷人を罪名として挙げ、死刑を求刑した。
判決の言い渡しは二週間後。
遠い。
すぐにでも首を吊らせてやりたいくらいなのに。
そう思ったけれど、人一人死に追いやる判決を出すのにそれだけの時間を要することは
頭では理解できたから、その日は大人しく家に帰った。
そこからの二週間は、思っていたよりずっと早く過ぎた。
あの男を私自身の手で殺してやりたい、そんな衝動がよぎることこそあったけれど、
ほとんどの時間は仕事に追われていたからだろう。
そして、判決の日。
被害者の女性は、また私の左隣に座っていた。
「主文。被告人を、無期懲役に処す」
聞こえた主文に、痺れた頭が煮立ったように熱くなる。
無期懲役? そんなこと許されるのか。
「被告人には強い殺意がなかったことを考慮し……」
強い殺意がなかった?
なら、どうして夫は死んでいるのだ。
一人は死ななかったけれど、一人は死んでいるのに。
もう、いないのに。
涙が膝に落ちた時、弁護士の言葉が蘇りこだました。
――現に、被害者の一名は命を取り留めています――
私があの時彼女を治したから、無期懲役になったとでも言うのか。
もし彼女を見捨てていれば、死刑判決が出たとでも言うのか。
私の、せいで、あの男は、死を免れた、のか?
その考えが浮かんだ途端、すぐ隣で判決に怒りを湛えている女性が疎ましく見えてきた。
彼女さえ、いなければ?
くらくらした頭のまま裁判所を出ると、誰かを待っているような父娘らしき二人が門の前に見えた。
女の子が笑顔で手を振っている。
自分に手を振られたのかと思い面食らったが、
よく見ると、さっきまで私の左隣に座っていた女性が私の後ろで小さく手を振り返していた。
どうやら、彼女の夫と娘らしい。
女性が門の方へ向かうと、女の子が駆け寄って抱きついた。
夫らしき男性が、女の子の頭を撫でて悲しげに笑う。
女性が何やら話すと、男性は彼女を抱きしめて背中を撫でた。
……いい家族だ。
あの父娘から笑顔を奪わなくて済んで良かった。
そんな温かい気持ちだけが心を満たし、犯人への憎悪は驚くほどに薄れていた。
そう、私はあの光景のために医者になったのだ。
誇らしくなった私は、青空の方へと顔を上げた。
あなた、見ててね。私、これからも救い続けるわ。
けれど今は、その男の命を助けてしまったことに誇りを感じています。
何故だか分かるでしょうか。
16年09月25日 21:00
【ウミガメのスープ】 [ポトフ]
【ウミガメのスープ】 [ポトフ]
解説を見る
#b#要約解説#/b#
男は、夫と同時に別の人物にも危害を加えていた。
医者である『私』が手術でその別の人物の命を救ったことで男の罪状が軽くなり、
判決に影響を与え求刑の死刑ではなく無期懲役になった。
『私』が別の人物を治療したことにより、男の命をも助けた、と言える。
しかし『私』は医者として当然の行いをしたまでであり、別の人物を救ったことを誇りに思っている。
#b#解説#/b#
あの日見た夫の亡骸は、これまで医師の仕事で散々見てきたはずのそれとは、まったく重ならなかった。
自分のことを気丈な方だと考えていたけれど、ただの思い込みだったらしい。
霊安室にいた刑事が何やら口にしていた言葉は、何ひとつ頭に入らなかった。
どうにか葬儀は済ませたものの、私は夫に起きたことを受け入れきれていなかった。
コーヒーは未だに二人分淹れてしまう。
墓参りにも行っていなければ、まだ位牌に手を合わせてさえいない。
でも、今日は夫を殺した男の裁判だ。
そろそろ区切りを付けなければ、きっといつまでも彼を弔えない。
その思いだけで、今どうにか傍聴席に座っていた。
被告人が入廷し、淡々と手続きが進められていく。
民家に強盗目的で侵入した被告人が、住人の女性と、電気工事に来ていた私の夫を刺したという事件。
検察に罪状を告げられると、被告人は全ての犯行をあっさり認めた。
夫は死んだが、 彼が死の直前にした救急への通報のおかげで女性は一命を取り留めた。
説明した後、検察官は被害者二人の受傷箇所を図で示した。
その図を見た瞬間、鼓動が速まった。
女性のものとして示された特徴的な受傷箇所に、はっきり見覚えがあったからだ。
以前担当したある手術の患者の負っていた怪我と、全く同じだった。
その直後に夫の亡骸と対面したせいか、いやに生々しく記憶に焼き付いている。
……道理で、彼女が今こんなところにいて、被告人に鋭い視線を向けている訳だ。
左隣に座る女性にちらりと視線をやった私は、深く頷くとまた裁判に集中し直した。
やがて弁護側の立証が始まった。
「被害者二名の受傷箇所に致命傷となり得るものはありません。
現に、被害者のうち一名は命を取り留めています。
これは、被告人は被害者の動きを止めたかっただけで、
強い殺意による行為ではないことを証明しています」
ふざけるな。
彼女が死ななかったのは、今ここで被告人に鋭い視線を向けているのは、
夫の通報が早く、私が手を尽くしたからだ。
断じて、殺意の強さは関係ない。
あの男の罪は、そんなことで軽くなっていいものじゃない。
その後検察官は、一件の強盗殺人と一件の強盗傷人を罪名として挙げ、死刑を求刑した。
判決の言い渡しは二週間後。
遠い。
すぐにでも首を吊らせてやりたいくらいなのに。
そう思ったけれど、人一人死に追いやる判決を出すのにそれだけの時間を要することは
頭では理解できたから、その日は大人しく家に帰った。
そこからの二週間は、思っていたよりずっと早く過ぎた。
あの男を私自身の手で殺してやりたい、そんな衝動がよぎることこそあったけれど、
ほとんどの時間は仕事に追われていたからだろう。
そして、判決の日。
被害者の女性は、また私の左隣に座っていた。
「主文。被告人を、無期懲役に処す」
聞こえた主文に、痺れた頭が煮立ったように熱くなる。
無期懲役? そんなこと許されるのか。
「被告人には強い殺意がなかったことを考慮し……」
強い殺意がなかった?
なら、どうして夫は死んでいるのだ。
一人は死ななかったけれど、一人は死んでいるのに。
もう、いないのに。
涙が膝に落ちた時、弁護士の言葉が蘇りこだました。
――現に、被害者の一名は命を取り留めています――
私があの時彼女を治したから、無期懲役になったとでも言うのか。
もし彼女を見捨てていれば、死刑判決が出たとでも言うのか。
私の、せいで、あの男は、死を免れた、のか?
その考えが浮かんだ途端、すぐ隣で判決に怒りを湛えている女性が疎ましく見えてきた。
彼女さえ、いなければ?
くらくらした頭のまま裁判所を出ると、誰かを待っているような父娘らしき二人が門の前に見えた。
女の子が笑顔で手を振っている。
自分に手を振られたのかと思い面食らったが、
よく見ると、さっきまで私の左隣に座っていた女性が私の後ろで小さく手を振り返していた。
どうやら、彼女の夫と娘らしい。
女性が門の方へ向かうと、女の子が駆け寄って抱きついた。
夫らしき男性が、女の子の頭を撫でて悲しげに笑う。
女性が何やら話すと、男性は彼女を抱きしめて背中を撫でた。
……いい家族だ。
あの父娘から笑顔を奪わなくて済んで良かった。
そんな温かい気持ちだけが心を満たし、犯人への憎悪は驚くほどに薄れていた。
そう、私はあの光景のために医者になったのだ。
誇らしくなった私は、青空の方へと顔を上げた。
あなた、見ててね。私、これからも救い続けるわ。












