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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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速読「3ブックマーク」


 図書館で、借りたばかりの本をすぐに返す男。
 いったい何が目的?
16年11月06日 19:47
【ウミガメのスープ】 [KUZUHARA]



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 テーブルで読んだ本を、元の場所にしまうのが面倒くさいから。
魔女と鏡「3ブックマーク」
ある国を治める女王には、2つの誇りに思っていることがありました。1つは自分自身の美貌、そしてもう1つは真実を教えてくれる魔法の鏡です。
「鏡よ鏡、鏡さん。世界で一番美しいのはだあれ?」
女王が尋ねると、鏡は答えます。
「世界で一番美しいのは、女王様です」
女王は、鏡の答えを聞くと、満足して嬉しそうに高笑いしました。

そして、ある日のこと。
「鏡よ鏡、鏡さん。世界で一番美しいのはだあれ?」
女王が尋ねると、
「世界で一番美しいのは、白雪姫です」
鏡が返したのは、いつもとは違う答えでした。
ところが、女王はいつも通り、ひどく満足そうに高笑いしました。

女王は自身の美貌に誇りを持っていましたから、自分が一番でないことはひどく許しがたいはずですが……一体なぜ?
16年09月18日 21:19
【ウミガメのスープ】 [黒井由紀]



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女王様は、ある重大な事実を勘違いしていました。
それは、魔法の鏡の特性について。女王は、魔法の鏡は真実を【映し出し】【喋って】くれるものだと思っていましたが、実は魔法の鏡は真実を【喋る】だけのものだったのです。
でも、その勘違いが正されることはありませんでした。
なぜなら、女王様が魔法の鏡に尋ねたのは、ずうっと「世界で一番美しいのは誰か」という質問だけで、その答えもずうっと女王様だったからです。
幾星霜を経て、女王様も年を取り、年齢だけならおばあさんと呼んでも差し支えないほどになりました。必死のアンチエイジングの結果、顔はさほど衰えませんでしたが、他の場所はそうもいきません。老眼で近くのものもよく見えませんし、見た目だけは白くてピカピカの歯もリンゴをかじることさえできませんし、足はガクガク、腰もいつも痛いですし、耳も、近くから大声で言ってくれないと何も聞き取れないほどに遠くなってしまいました。
それでも、女王様は鏡に尋ねます。
「鏡よ鏡、鏡さん。世界で一番美しいのはだあれ?」
鏡は答えます。
「世界で一番美しいのは、白雪姫です」
でも、その答えは、女王様の耳には届きません。彼女に分かるのは、鏡に自分の姿が映っているということだけ。
でも、女王様にはそれで充分なのです。なぜなら、彼女にとって魔法の鏡は、実を【映し出し】【喋って】くれるものなのですから。
そうして、女王様は、世界で一番美しい者として映し出された自分の姿に満足し、いつものように高笑いをするのでした。

「まさに「聞く耳を持たない」って奴ですね。でもまあ、それもあの人にとっては幸せなのかも。毎日鏡見て笑ってるせいか、顔だけは未だにかなり若いし。……七十歳過ぎて、未だに世界で白雪姫の次に美しいとか、最早魔女でしょ。はあ。できたら話をきいてくれる新しい主が欲しいなー」
鏡の独り言は、誰に聞かれることもなく、女王の高笑いの中にかき消えてゆきました。
恐怖の旅行「3ブックマーク」
私はクリスマスから年末にかけて,彼氏と旅行に行きました。
年明け,旅行から帰ってきてまずは手洗いうがい,と蛇口を捻って手を洗いました。

そのとき,私はあることに気付き,恐怖しました。

一体何に気付いたのでしょうか。
16年04月21日 16:35
【ウミガメのスープ】 [蓮華]



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私は北海道の,とくに寒い地方に住んでいます。
旅行が楽しみで,旅行に行く前にやらなければいけない水抜きを忘れてしまいました。
特に寒いこの時期,数日も家に居なければ水道管は凍ってしまいます。
蛇口をひねって水が出てきたということは,私の留守中に誰かがこの家で生活していた,ということで…

ガチャガチャッ(鍵の開く音)
催眠術「3ブックマーク」
カメオはカメコと向かい合っていたが、突然振り返り、後ろにいた奴らに向かって得物を取り出した。
カメオは得物を懸命に振り回したが、奴らの行動によってカメコは眠らされてしまった。

状況を説明してください。
16年04月26日 20:27
【ウミガメのスープ】 [蓮華]



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カメオは指揮者だった。
オーケストラの素晴らしい演奏で、日頃のストレスで張り詰めていたカメコはリラックスし、ぐっすりと眠ったのであった
カバン返して!「3ブックマーク」
最近、妹は私を心配して送り迎えをしてくれる。
ある日、妹は私のお気に入りのカバンを勝手に持って出て行った。
カバンを返してもらったあと、赤くなった私は部屋に入り、扉を閉めた。

状況を説明してください。
16年05月11日 21:44
【ウミガメのスープ】 [蓮華]



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妹に相談しなければ良かったのかもしれない。
覚悟を決めながら、私はアパートへ向かった。


私が高校生のときに両親が事故で他界してから、私は妹の芯の強さに何度も支えられた。
夜道をつけられている気がすると相談してからは、妹は仕事帰りの私を最寄駅まで毎日迎えに来てくれた。
そんなある日、妹は私そっくりの髪型で、私のカバンを持って出かけた。
そのときは、男勝りな妹のことだし、私のフリをしてストーカーが本当に居るか確かめに行くのだろう、程度にしか考えていなかった。
しかし、翌日になっても連絡はつかず、妹は帰ってこなかった。
後日、妹の遺体が発見され、私は遺品を受け取った。ストーカーに殺害されたであろうことは容易に想像がついた。
妹が握りしめていたというキーホルダー、それは私が以前付き合っていた男性にプレゼントした、私の手作りの物だった。
刑事の「心当たりはありますか?」という質問に対し、無いと答えた私はすぐに家に帰った。
ダイイングメッセージを残してくれた、妹の復讐をするために。


そこは閑静なアパートだった。
扉を開けた彼は殺したはずの「私」を見て驚いたようだったが、すぐに私ともども血まみれになった。
私は扉を閉め、彼が妹を殺したこと、私が彼を殺したことを書き残し、
妹に会いに行くため、みずからの首へ刃物を突き立てた。

SPはディダムズさんです。ありがとうございました。