「いつか知るとき」「3ブックマーク」
もしもし、「ラテラル子ども電話相談室」ですか?
僕、吉野川アツシって言います。
実は、家族のことで相談があって電話したんです。
聞いてくれますか?
あの……僕はパパとママの本当の子どもじゃないんでしょうか……?
※この問題は亀夫君問題です。真実を知らない「僕」が質問にお答えします。
※皆様は「ラテラル子ども電話相談室」の職員です。「僕」の悩みを解決してあげてください。
※YES NOで答えられない質問でもOKです。
僕、吉野川アツシって言います。
実は、家族のことで相談があって電話したんです。
聞いてくれますか?
あの……僕はパパとママの本当の子どもじゃないんでしょうか……?
※この問題は亀夫君問題です。真実を知らない「僕」が質問にお答えします。
※皆様は「ラテラル子ども電話相談室」の職員です。「僕」の悩みを解決してあげてください。
※YES NOで答えられない質問でもOKです。
14年11月20日 21:55
【亀夫君問題】 [牛削り]
【亀夫君問題】 [牛削り]
解説を見る
その夜。
眠りにつく前、吉野川厚士(アツシ)はママに言った。
「ママ、あのね。……ごめんなさい!」
ママは目を丸くした。
「どうしたの急に」
「あのね……僕、パパとママの本当の子どもじゃないんじゃないかって、勘違いしてたんだ」
「え? なんで?」
アツシは棚の上に置いてあった二組のペンダントを掴んだ。
「これ、パパとママの。裏を見てみたら、#red#僕と違う苗字が書いてあった#/red#んだもん」
ママはアツシからペンダントを受け取る。
どちらも、裏にはこう書いてあった。
#red#【 I to I 】#/red#
「ああ、これを『#red#糸井#/red#』って読んじゃったのね。おばかさん」
ママはふふっと笑う。アツシはちょっと、ほっぺたを膨らました。
子どものくせに洋画に興味があり、ローマ字くらいなら読めてしまうアツシなのだった。
「もうわかるもん。パパがイサム、ママがイオリ。#red#イサムからイオリへ、イオリからイサムへ、って意味#/red#なんでしょ」
「あら、よくわかるわね。……このペンダントはね、パパとママが初めてデートした日にお揃いで買ったんだ。あんまり高いのじゃないけど、二人とも気に入っちゃってね。お互いが好きで好きで仕方なかったなあ……」
とろんと、昔に思いをはせるママ。アツシが目の前にいることを思い出し、はっと顔を赤らめる。
そしてアツシをじっと見据えた。
「一人でずっと悩んでたの? 不安だったでしょう。でも大丈夫。アツシは私たちの子どもよ。パパとママの#b#愛と愛#/b#の結晶なの」
「愛と愛……?」
アツシは怪訝そうな顔をする。
「アツシにはまだ難しすぎたわね。……そうだ、『厚士』の『士』の意味はね……」
アツシは自らの名前の由来を聞いて、自分にも#b#いつか#/b#「愛」というものを#b#知るとき#/b#が来るのだろうか、そうだといいなと幼心に感じた。
眠りにつく前、吉野川厚士(アツシ)はママに言った。
「ママ、あのね。……ごめんなさい!」
ママは目を丸くした。
「どうしたの急に」
「あのね……僕、パパとママの本当の子どもじゃないんじゃないかって、勘違いしてたんだ」
「え? なんで?」
アツシは棚の上に置いてあった二組のペンダントを掴んだ。
「これ、パパとママの。裏を見てみたら、#red#僕と違う苗字が書いてあった#/red#んだもん」
ママはアツシからペンダントを受け取る。
どちらも、裏にはこう書いてあった。
#red#【 I to I 】#/red#
「ああ、これを『#red#糸井#/red#』って読んじゃったのね。おばかさん」
ママはふふっと笑う。アツシはちょっと、ほっぺたを膨らました。
子どものくせに洋画に興味があり、ローマ字くらいなら読めてしまうアツシなのだった。
「もうわかるもん。パパがイサム、ママがイオリ。#red#イサムからイオリへ、イオリからイサムへ、って意味#/red#なんでしょ」
「あら、よくわかるわね。……このペンダントはね、パパとママが初めてデートした日にお揃いで買ったんだ。あんまり高いのじゃないけど、二人とも気に入っちゃってね。お互いが好きで好きで仕方なかったなあ……」
とろんと、昔に思いをはせるママ。アツシが目の前にいることを思い出し、はっと顔を赤らめる。
そしてアツシをじっと見据えた。
「一人でずっと悩んでたの? 不安だったでしょう。でも大丈夫。アツシは私たちの子どもよ。パパとママの#b#愛と愛#/b#の結晶なの」
「愛と愛……?」
アツシは怪訝そうな顔をする。
「アツシにはまだ難しすぎたわね。……そうだ、『厚士』の『士』の意味はね……」
アツシは自らの名前の由来を聞いて、自分にも#b#いつか#/b#「愛」というものを#b#知るとき#/b#が来るのだろうか、そうだといいなと幼心に感じた。
「手紙」「3ブックマーク」
彼女は手紙を書けば良い。
そうすれば、全て水の泡にならずにすむ。
だが、私の声は彼女には届かず、悲劇は起こった。
状況を補完せよ。
そうすれば、全て水の泡にならずにすむ。
だが、私の声は彼女には届かず、悲劇は起こった。
状況を補完せよ。
15年06月08日 23:52
【ウミガメのスープ】 [エリム]
【ウミガメのスープ】 [エリム]
解説を見る
「こうして、人魚姫は声と引き換えに人間の姿になりました」
(ふーん、声が出ないなら文字を書いたらいいじゃない)
図書館のお話会で「人魚姫」のお話を読んでもらいながら、妙にけろんとした感想を抱く私。
(頑張れ! あきらめるな! 手紙を書くんだ!!
信じてもらえるかはわからないけど、何もしないよりずっといい!!
頑張れ、頑張るんだ!! あきらめちゃだめだ!!)
松○修○ばりの熱い叫びを心に思う私。
だが、現代の日本の読者がそんなことを思ったところで、本の結末が変わるわけもなく。
(あーあ・・・何で手紙で全部話さなかったんだろう、もったいない)
周囲が「人魚姫かわいそう・・・」とうるうるする中で、1人「もっと頑張れよ」と思う私。
以上、かわいくない子供時代の思い出でした(実話)。
(ふーん、声が出ないなら文字を書いたらいいじゃない)
図書館のお話会で「人魚姫」のお話を読んでもらいながら、妙にけろんとした感想を抱く私。
(頑張れ! あきらめるな! 手紙を書くんだ!!
信じてもらえるかはわからないけど、何もしないよりずっといい!!
頑張れ、頑張るんだ!! あきらめちゃだめだ!!)
松○修○ばりの熱い叫びを心に思う私。
だが、現代の日本の読者がそんなことを思ったところで、本の結末が変わるわけもなく。
(あーあ・・・何で手紙で全部話さなかったんだろう、もったいない)
周囲が「人魚姫かわいそう・・・」とうるうるする中で、1人「もっと頑張れよ」と思う私。
以上、かわいくない子供時代の思い出でした(実話)。
「大好きなケーキ」「3ブックマーク」
私は甘いものに目がない。
ある日、ケーキをもらった。
とてもショックだった。
なぜでしょう?
ある日、ケーキをもらった。
とてもショックだった。
なぜでしょう?
13年06月01日 21:34
【ウミガメのスープ】 [みん]
【ウミガメのスープ】 [みん]
解説を見る
私は甘いものが大好きだ。
食べ歩きをするだけでは飽きたらず、自分で作ることも多い。
私はバレンタインに、チョコレートケーキを作ってA君に告白しようと思っていた。
そして、1ヶ月試行錯誤をくり返し、ついに納得のいくケーキが完成した。
バレンタインデー当日。
私はいつもより早く登校した。
誰もいない内にA君のロッカーにケーキの入った箱を置く為だ。
直接告白するのは恥ずかしいので、ラッピングした箱の中にラブレターを入れている。
この気持ちが彼に伝わるといいな。
でもふられたらどうしよう。
そんなことを考えながら、一日中ドキドキして授業どころではなかった。
放課後、帰る準備をしているとA君に声をかけられた。
もしかして返事かな。
ドキドキしてA君の顔が見れない。
「お前甘いもの好きだったよな?これいる?」
「え?」
渡された物を見て、私の淡い期待は打ち砕かれた。
その赤い箱は紛れもなく私が贈ったケーキだった。
「今から彼女と待ち合わせだから、チョコ持ったまま帰れなくてさ。
捨てるのもなんだし、やるよ」
絶句した私を置いて彼はさっさと帰ってしまった。
箱のラッピングはそのままだったから、彼はまだ手紙を読んでいないのだろう。
私は、告白する前に失恋してしまったのだった。
家に帰って、そのケーキを自分で食べた。
おいしく作ったはずのそれは、少ししょっぱい味がした。
食べ歩きをするだけでは飽きたらず、自分で作ることも多い。
私はバレンタインに、チョコレートケーキを作ってA君に告白しようと思っていた。
そして、1ヶ月試行錯誤をくり返し、ついに納得のいくケーキが完成した。
バレンタインデー当日。
私はいつもより早く登校した。
誰もいない内にA君のロッカーにケーキの入った箱を置く為だ。
直接告白するのは恥ずかしいので、ラッピングした箱の中にラブレターを入れている。
この気持ちが彼に伝わるといいな。
でもふられたらどうしよう。
そんなことを考えながら、一日中ドキドキして授業どころではなかった。
放課後、帰る準備をしているとA君に声をかけられた。
もしかして返事かな。
ドキドキしてA君の顔が見れない。
「お前甘いもの好きだったよな?これいる?」
「え?」
渡された物を見て、私の淡い期待は打ち砕かれた。
その赤い箱は紛れもなく私が贈ったケーキだった。
「今から彼女と待ち合わせだから、チョコ持ったまま帰れなくてさ。
捨てるのもなんだし、やるよ」
絶句した私を置いて彼はさっさと帰ってしまった。
箱のラッピングはそのままだったから、彼はまだ手紙を読んでいないのだろう。
私は、告白する前に失恋してしまったのだった。
家に帰って、そのケーキを自分で食べた。
おいしく作ったはずのそれは、少ししょっぱい味がした。
「転送魔法?」「3ブックマーク」
私が5,6歳の子供だったときのお話。
私が車のドアを開けると車は消えてしまった。
どういうことか?
[前問と同じくるべえるの実体験ネタです。解答が出にくいかもですがご了承ください。前問よりは出やすそうですが]
私が車のドアを開けると車は消えてしまった。
どういうことか?
[前問と同じくるべえるの実体験ネタです。解答が出にくいかもですがご了承ください。前問よりは出やすそうですが]
15年06月09日 00:43
【ウミガメのスープ】 [るべえる]
【ウミガメのスープ】 [るべえる]

R氏シリーズ2
解説を見る
車のドアを開けるとき、一歩後ろに下がりますよね?
その後ろの下がったところに2つの家の隙間のスペースがありそこに落ちてしまったというわけです。(車を止めていたのは坂の上みたいな感じだったんです。イメージわきますかね?)奇跡的にケガはしませんでしたが、めっちゃ泣きました。お子さんがおられるなら注意してあげてください。
一歩下がったことで私が落ちた(移動した)、みたいな解答なら正解とします。
その後ろの下がったところに2つの家の隙間のスペースがありそこに落ちてしまったというわけです。(車を止めていたのは坂の上みたいな感じだったんです。イメージわきますかね?)奇跡的にケガはしませんでしたが、めっちゃ泣きました。お子さんがおられるなら注意してあげてください。
一歩下がったことで私が落ちた(移動した)、みたいな解答なら正解とします。
「【怪談】蜥蜴」「3ブックマーク」
#big5#(問題)#/big5#
売れないミュージシャンの僕は、彼女の死体を見て悲しかったが、同時に嬉しいという感情を持った。状況を説明してください。
売れないミュージシャンの僕は、彼女の死体を見て悲しかったが、同時に嬉しいという感情を持った。状況を説明してください。
15年06月08日 22:58
【ウミガメのスープ】 [KUZUHARA]
【ウミガメのスープ】 [KUZUHARA]
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( #big5#怪談版)#/big5#
「もう、君はわたしがいないと駄目なんだから」
彼女は優しげな笑みを浮かべ、微笑んでいた。
僕と彼女は二人きりでバンドをやっていた。
彼女が作詞作曲、それからボーカル。僕はその隣で人並み程度のギターを演奏していた。
「君も、たまには歌ってみなよ。わたしが曲を作ってあげるから。君にピッタリのを」
まず始めに、歌詞が届いた。
それから、彼女の訃報が届いた。
トラックに轢かれて亡くなったそうだ。
亡くなった、はずなのである。
心臓は止まっている。なのに。
ぴくりぴくりぴくり。
指の先だけが、新曲のリズムを刻んでいる、刻んでくれている。
まるで、蜥蜴の尻尾が、切り離されてなお動いているかのように。
#big5#(簡易版)#/big5#
死してなお自分に曲を伝えてくれる彼女の愛を感じ取ったから。
「もう、君はわたしがいないと駄目なんだから」
彼女は優しげな笑みを浮かべ、微笑んでいた。
僕と彼女は二人きりでバンドをやっていた。
彼女が作詞作曲、それからボーカル。僕はその隣で人並み程度のギターを演奏していた。
「君も、たまには歌ってみなよ。わたしが曲を作ってあげるから。君にピッタリのを」
まず始めに、歌詞が届いた。
それから、彼女の訃報が届いた。
トラックに轢かれて亡くなったそうだ。
亡くなった、はずなのである。
心臓は止まっている。なのに。
ぴくりぴくりぴくり。
指の先だけが、新曲のリズムを刻んでいる、刻んでくれている。
まるで、蜥蜴の尻尾が、切り離されてなお動いているかのように。
#big5#(簡易版)#/big5#
死してなお自分に曲を伝えてくれる彼女の愛を感じ取ったから。