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妻からガムをもらった夕方のこと。

カメオはタバコが吸いたくなったが、
切らしていることに気づき、自動販売機でタバコを買おうと思った。

自販機で買うにあたり、タスポをかざそうと財布の中から出した途端、
カメオの手が滑ってタスポは自動販売機の下に滑り込んだ。

どうにかして取ろうとするが、手は届かず、
落ちていた木の棒で取ろうとしたが、タスポには届くが、中々取れない。

しかし、それでもあきらめられないカメオは、妻からもらったガムを噛み、
それを木の棒の先にくっつけることで、
見事タスポをとることに成功した。


嬉々としてその話をするカメオに対して、
妻は禁煙する気などないと悟り、大きなため息をついたのだった。

「#big5#カーーーッカッカッカーッ！#/big5#天晴れじゃ！」とご機嫌な先の副将軍

「#big5#キーーーーーッ！#/big5#　次は負けませんわよっ！」と悔しがる女社長

「#big5#クックック・・・#/big5#　今宵のムラマサは血に餓えておる・・・」と気味の悪い用心棒

「#big5#ケッケッケッ！#/big5#　確かにお宝は戴いたぜぇ～」とカッコよくはない大泥棒

「#big5#コーッコッコッコ、コーッコッコッコ、コケーーーーッ！#/big5#」

芸達者なモノマネ芸人は#red#ニワトリ#/red#の真似をしていました。

父親『おーいはほぅ………はいひん、はっほうほほうはっ………
うはふ………いっへふほは？』

（おーい太郎、最近、学校の方は上手くいってるのか？）



歯ブラシをくわえながら障子越しに話し掛けてきた父親。
障子に映し出されたそのシルエットは、
母親や姉が『お父さん、最近天狗になってるよねー。』などと言っていた通りのものだった。

そんな訳ないじゃんと言いながらも心底怯えていた太郎は泣きながら叫んだ。



『いっ嫌ああああああああああああああああああああっっっ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！』

カメコは悪質な嫌がらせの手紙に悩んでいた。
悪口や中傷が書かれた紙が家の郵便受けに入れられる事が度々あるのだ。
恋人のカメオに相談すると「警察に相談する必要はない、俺が守ってやる！」という頼もしい返事。
カメコはとりあえずその場はカメオを信用したが……。

ある日、カメコが学生時代（と言ってもほんの数年前）の卒業文集を見直していた時のことである。
当時クラスメイトだったカメオが文集に書いた#red#「根性」#/red#という字を見て妙な既視感に襲われた。
そしてカメコは郵便受けに入れられていた例の紙を引っ張り出した。
その紙に書かれている数々の気分が悪くなる言葉の内の一つ、#red#「恨む」#/red#という字……。
カメコは、カメオの文集に書かれている「根性」の「根」と「性」の字をコピーしてから切り取って左右半分ずつ並べて#red#「恨」#/red#という字を作ってみた。
#red#間違いない！完全に字のクセが一致する！#/red#

実はカメオ、わざとカメコに嫌がらせをして自分を頼るように仕向けて「恋人を守る頼れる男」を演じていたのだ。
それに気付いたカメコはあまりにタチの悪いカメオの行動に怒り、別れて完全に縁を切ることを決めたのだ。

ざわめく場内。



あちこちから漏れ聴こえる失笑。



ド緊張でガッチガチだった浦島が、やっちまった。



まだ亀をいじめる少年達すら登場していないのに、

亀しかいない舞台上に現れ、

頭の中が真っ白な状態で、やっちまった。　うん。



亀は思った。



（本番前に飲み込まれてた　人　人　人　、

　無意味だったな……………）



と。



どうすんだ、この状況。