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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【ラテクエ53】桜の雨「4ブックマーク」
息子の卒業式に行くことになった亀男。
ビデオカメラを熱心に回している

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ご覧のように画面は真っ白なのだが

亀男は嬉しそうだ。

なぜ?
15年06月28日 22:23
【ウミガメのスープ】 [Ratter]



解説を見る
かつてはカメラフリークとして給料の数割を
一眼レフカメラやビデオカメラ、そのレンズなどにつぎ込んでいた亀男。

結婚して十数年。今やお小遣い制、新しいカメラを買うことなど許してもらえない。

息子の入園式、卒園式、入学式、運動会などなど
長年使い込んだカメラで撮りためてきた。

正直、もうがたが来ておりつまみの部分なんかも反応が悪くなっており
新しいのを買いたいなぁと思い続けていたが

「節約!!」

の鬼嫁の一言で機会を逃してきていた。

そして、息子の卒業式を一週間前に控えたある日
息子の卒業式に行くことになった亀男は念入りにビデオカメラを回しチェックしている。

画面は真っ白だ。

「ほ・・ほらさすがに長年使ってがたが来たんだよ、さすがにこれじゃ使えないよね?新しいのかわないと」
「うーんそうねぇ。成長記録を撮ってきたのに卒業式が撮れてないってのは残念だしねぇ・・よし買ってよし」

亀男はウキウキして大型電気店に向かったそうな。
アイム ストレンジ「4ブックマーク」
亀田カメオは答えられなかった。

カメオはしばらく家には帰らなかった。

なぜカメオは家に帰らなかったのか。
17年06月07日 23:51
【ウミガメのスープ】 [ラスカル88]



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一人暮らしのカメオ。ある日の夜中、帰り道で見るからに怪しい見知らぬ男に道を聞かれた。

「○○市□□町△-△△ カメオさんの家はどこですかぁ?」

まさしくカメオの住んでいる家の住所である。とっさに「すみません、分かりません!」と答えてその場を後にした。あの男の目的は何だ?泥棒?ストーカー?変質者?

ともかく身の危険を感じたカメオは、しばらく家には帰らず友達の家にやっかいになった。
「ほら、見てごらん、あの川に流れる美しい紅葉を…
君はあの紅葉のように、艶やかで美しい…
  僕の心も川の水のように、君を想う愛の炎で真っ赤に染まっているよ…」

そんな男のキザな言葉を聞いた女は、自分がいかに愛されているかを悟った。

なぜだろう?

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この問題は、以下の和歌に着想を得ています。
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(『古今集』秋・294)
16年06月02日 09:00
【ウミガメのスープ】 [愛莉@京都LOVE]

十七首目。




解説を見る
男と女は、大変仲のいい夫婦だった。
互いに想いあった日からずっと一筋で、浮気のうの字もない理想的な夫婦だった。

しかし時が経ち、男は痴呆症を患い、女が妻であったことも分からない程になってしまった。
女はひどく嘆き悲しんだが、それでも男を愛していた女は、夫と共に過ごし続けた。

ある日、男は女に件の言葉を囁いた。
その日を境に、男は女にその言葉を毎日囁き続けた。
女はとても嬉しかった。
なぜならその言葉は、女が初めて男に好きだと告げられたときの言葉と、寸分違わなかったからだ。
男はどこまでも誠実に、女を愛していたのだった。



『おじいちゃんおばあちゃんになっても、ずっと一緒にいような』

『もちろん! あ、でも…
 歳をとったら、私のことも、私を好きだったことも、ぜーんぶ忘れちゃうかもよ…?』

『構わないさ。
 その時は何度でも、君に恋をしよう。
 そして、愛し続けると約束しよう』



「あなた、約束、守ってくださっていたのね…」
幸村の六道銭「4ブックマーク」

人のサチが亡くなったという連絡を受けたクジラ。

大変なショックを受けたクジラだったが、
死の原因が#b#落とした小銭を拾おうとした事#/b#であったのを知ると
更に青ざめた顔をした。

一体何故?
16年01月17日 09:49
【ウミガメのスープ】 [春雨]



解説を見る
Prrr......Prrr......

はい、クジラですけど。

はい、ええ、ええ、え!?
サチが!?

分かりました、すぐ向かいます……!
それにしても、何故……!

窒息死…?
小銭を拾おうとして、エスカレータに、
マフラーが巻き込まれて……、#b#マフラー……!#/b#

#b#(僕が、この前、プレゼントしたマフラー!)#/b#

はい、ええ、大丈夫です、はい。

……それでは、はい…。



咎の部屋「4ブックマーク」
#big5#男#/big5#は白い部屋にいた。
目の前には機関銃、後ろのスピーカーからは、
「この部屋には法律がない。撃つも撃たぬもお前次第。好きにしろ。」と流れた。
男は落ちてきた寝袋を笑いながら撃ち、
吊るされていたサンドバックを泣きながら撃ち、
最後には絶望し、発狂して自らの頭を撃ち抜いた。
倒れた男を見て、男達は盛大に笑い、
その様子を見ていた女はにやりと笑った。

どういうことだろう。
13年06月22日 15:47
【ウミガメのスープ】 [那由唄]

複雑かもしれませんがもしよろしければご参加ください!!




解説を見る
#big5#男#/big5#は10年前の学生時代にクラスメイトを二人殺していた。
一学年下の妹にちょっかいをかけ、陰湿なイジメをしていたからだ。
しかし、男は逮捕され、死刑が確定し、刑務所に収監された後に黒幕が他に二人いた事を風の噂で聞いた。

一人は男の#red#担任の教師#/red#だ。
こいつが生徒二人に指示して妹をいじめさせていた。
女生徒の嫌がる顔が好きだったらしい。

もう一人は男の#red#親友#/red#だった。
男と同じ病院で生まれ、幼稚園、小中学、高校とずっと一緒に通い、家族ぐるみの付き合いをしていた。
しかし男の妹を好きになり告白して、振られてからは妹に対して逆恨みをして隠れて陰湿なイジメをしていた。

しかし、男はそう聞いたところでもうどうにもできなかった。

この国ではとある研究機関が絶大な力を持っていた。
薬物、医療、科学、心理学・・・、あらゆる研究で全世界の何十歩も先を行っていた。
その理由として、この研究機関では国や警察に莫大な賄賂を渡すことにより、あることを黙認されてきた。


そのあることとは#red#人体実験#/red#だ。
国から死刑囚を実験材料として提供してもらい、代わりに莫大な賄賂を渡す。
そして、実験の様子を世界の名だたる大富豪達に生放送することでスポンサーになってもらっていた。

そんなわけで、研究費用や研究材料、賄賂にも困らないほどの金がこの機関には腐る程あったのだ。

話は男に戻る、
10年後、現代・・・

男は次の実験材料に指名された。
実験の前日、夕飯に研究機関が開発した
「特定の期間の記憶を消す薬」を混ぜられ、次の日目覚めると真っ白な部屋にいた。

薬によりこの10年間の記憶を消された男は、薬の副作用で10年前の出来事を鮮明に思い出していた。

自分はクラスメイトを殺し、留置所にいるつもりだったが、
今いるのはどこだかわからない真っ白な部屋。
目の前には使った覚えのない機関銃、
男は混乱していた。
すると後ろのスピーカーから声が流れた。
「この部屋には法律がない。撃つも撃たぬもお前次第。好きにしろ。」と。

そして、男の前に上から寝袋が落ちてきた。
明らかに人が入っているが、どんな人物なのかはわからない。

するとまたスピーカーから声が流れた。
「その寝袋にはお前の担任だった教師が入っている。その教師はお前の殺した生徒に指示してお前の妹をいじめていた黒幕だ。女生徒の嫌がる顔が見たいという理由だけでな・・・」


それだけ言うとスピーカーは黙った。
混乱していた男にはその言葉だけで事足りた。
「は・・なんだよそれ・・、ははは、あはははは!!!!死ねえ!!!このクズがああ!!ぎゃはははははは!!!!お前みたいなクズは死ななきゃダメなんだよ!!」

男はそう叫ぶと寝袋に機関銃を撃ち込んだ。

何発も何発も・・・


寝袋から流れ出した血に男の足が浸ったところでスピーカーから声が流れた。
「そいつは死んだ。お前が殺した。右を見ろ。」

男が右を見るといつの間にかそこにはサンドバックが吊られていた。

「そのサンドバックの中にはお前の親友の男が入っている。そいつはお前の妹に告白し、振られ、逆恨みして妹に陰湿ないじめをしていた。さっきの教師よりも陰湿ないじめをな。」

男は親友という言葉を聞き、
たった今人を殺したということもあり、明らかに動揺していた。
「そん・・な・・なんで・・なんであい・・つが・。」

男は機関銃を持った手が震えていた。
そんな男に追い討ちを掛けるようにスピーカーは流れた。


「そのいじめを苦につい先日、#red#お前の妹は自殺した。#/red#」


その言葉を聞き、男の何かがプツンと切れた。


「うわあああああ!!!!なんでだああああ!!!」

男は号泣しながらそう叫び、サンドバックを機関銃で撃ち抜いた。

サンドバックから血が吹き出したところでスピーカーが流れた。
「そいつは死んだ。お前が殺した。明かりを消す。」


そう聞こえると、一瞬部屋が真っ暗になり、すぐに明かりがついたが、もう寝袋もサンドバックも無く、あるのは血だまりと機関銃とスピーカーだけだった。
男は完全に憔悴しきっており、
何が起こっているのか全く理解が出来なかった。

そしてスピーカーからはまた声が流れた。
「この部屋に法律はない。お前は自分の意志で殺した。お前には真実を与える。」


「お前が殺したのは、担任の教師でも親友でもない。#red#お前はその手で何の咎もない自分の両親を殺したのだ。#/red#」


この言葉は嘘だった。というより、この部屋でのスピーカーの発言はほとんどが嘘だった。妹は自殺などしていないし、
寝袋とサンドバックに入っていたのは両親ではない。
ましてや担任でも親友でもない。

男と同じ死刑囚だ。

しかし、この短時間でしかも10年前の殺しの記憶が鮮明に思い出された状態で二人の人間を殺した男の精神は極限状態だった。

その言葉だけで十分に発狂できたのだ。

「ぎゃああああああ!!!!」

そう叫び、男は#red#自らの頭を撃ち抜いた。#/red#

その様子を鑑賞していた大富豪たちは汚い笑い声をあげ、盛大に喜んだ。


そして、男の死体が映し出されたモニターと大富豪たちが喜ぶ姿を写したモニターを見て、研究機関の総帥である女はにやりと笑いながら言った。

「極限状態における人間の精神状態の変化と罪の意識に基づく行動について・・・、ほう、精神が極限の状態では思考能力および疑う力が低下しているな・・・これは興味深いデータが取れた。ふふ、この腐った大富豪どもと死刑囚のおかげで私の研究機関はまだまだ成長する・・、ふふふふふふ・・・・。」

研究室には女の不気味な笑い声が響き渡った・・・。