「玉子とひじき」「7ブックマーク」
*
「王子にそっくりの少年を見つけました。
生き別れの兄君に違いありません」
という大臣の報告を聞いて、半信半疑だった王子は、
確かにそっくりだと確認した後に、大臣を殺した。
一体なぜ?
「王子にそっくりの少年を見つけました。
生き別れの兄君に違いありません」
という大臣の報告を聞いて、半信半疑だった王子は、
確かにそっくりだと確認した後に、大臣を殺した。
一体なぜ?
16年05月28日 11:18
【ウミガメのスープ】 [みん]
【ウミガメのスープ】 [みん]
解説を見る
*
「王子にそっくりの少年を見つけました。
生き別れの兄君に違いありません。
しかし、我々が発見した時にはもうすでに…」
大臣から報告を受け、駆けつけた王子は愕然としていた。
自分の兄かもしれない少年の遺体。
貧しい暮らしだったという彼の服はボロボロ、
髪もボサボサで、肌も黒く汚れていた。
本当に、これが兄なのだろうか?
なんと哀れな…
王子は、直ちに遺体を浄めるよう命じた。
父王が亡くなり、戴冠式も間近という時、
突然、王子の双子の兄の存在が浮上した。
双子は不吉であるという言い伝えに従い、
凶印のある兄が間引きされたのだという。
それが今頃になって、実しやかな噂が飛び交うようになった。
『兄王子を死んだ事にして、こっそり逃した者がいる』と。
その噂を耳にした王子は、大臣に兄を探させていたのだが、
残念ながら、生きている兄に会う事は叶わなかった。
凶印と言われる痣まで一致しているというが、
王子は信じたくはなかった。
別人であって欲しかった。
しかし、身体を浄められ、棺に納められた少年の顔は、
王子と瓜二つの美しい顔立ちをしていた。
ここまで似ているとあっては、もう受け入れるほかない。
王子は棺に跪き、兄の冥福を祈った。
立ち上がり、ゆっくりと大臣を振り返る王子。
王子には一つだけ、引っかかっている事があった。
『王子そっくりの少年』
大臣はそう言わなかったか。
遺体を浄める前の兄は黒く汚れ、ボサボサの髪は目を覆う程伸びており、
その美しい顔は隠れていたのだ。
王子も、自分に似ているかどうかの判断がつかなかった。
「お前…顔がそっくりだと、いつ確認した?」
冷たい声に、大臣は身震いした。
この若い王子に、こんな気迫があっただろうか。
「…臣下から報告を受け、確認の為に一度影から窺ったのでございます。
直ぐさまお迎えに行くはずが、不幸にもこのような…」
「兄は物乞いをしていたと言ったな。普段から肌が汚れていたのだろう?
あのように黒い顔を見て、似ているか判断がつくというのか?」
「そ…それは…」
王子は、純粋に兄に会いたい。ただそれだけだったが、
大臣にとって、もう一人の王子は邪魔な存在だった。
大臣の座を狙う政敵に利用される前に、
いち早く兄王子を見つけ出し、始末した大臣。
自らの凶行を隠す為、死後に発見した事にした。
偽物が現れぬよう、兄王子の死を王子に確認させる事も必要だ。
生前に顔を洗わせて、王子に似ているか確認していたが、
顔だけ綺麗では生前に接触したと疑われる。
王子が早く確認したいと言って聞かないので、
全身を浄める時間もなく、顔を再び汚す事にした。
そこまでは良かったのだ。
慌てていた大臣は、うっかり「そっくり」と口を滑らせてしまった。
そして、大臣が思っている程、王子は愚かではなかった。
全てを白状し、罪を認めた大臣。
その処刑が、王子としての最後の大仕事だった。
戴冠式を迎える王子は、犠牲となった兄に誓い、
誇り高い王となる決意を新たにした。
【要点】
物乞いをしていた兄の遺体は、ボサボサの髪や肌の汚れで顔など分からなかった。
遺体を発見しただけの大臣が、兄の素顔を知っていたのが不自然だったので、
問い詰めると、大臣が邪魔な兄を殺したと判明したから。
「王子にそっくりの少年を見つけました。
生き別れの兄君に違いありません。
しかし、我々が発見した時にはもうすでに…」
大臣から報告を受け、駆けつけた王子は愕然としていた。
自分の兄かもしれない少年の遺体。
貧しい暮らしだったという彼の服はボロボロ、
髪もボサボサで、肌も黒く汚れていた。
本当に、これが兄なのだろうか?
なんと哀れな…
王子は、直ちに遺体を浄めるよう命じた。
父王が亡くなり、戴冠式も間近という時、
突然、王子の双子の兄の存在が浮上した。
双子は不吉であるという言い伝えに従い、
凶印のある兄が間引きされたのだという。
それが今頃になって、実しやかな噂が飛び交うようになった。
『兄王子を死んだ事にして、こっそり逃した者がいる』と。
その噂を耳にした王子は、大臣に兄を探させていたのだが、
残念ながら、生きている兄に会う事は叶わなかった。
凶印と言われる痣まで一致しているというが、
王子は信じたくはなかった。
別人であって欲しかった。
しかし、身体を浄められ、棺に納められた少年の顔は、
王子と瓜二つの美しい顔立ちをしていた。
ここまで似ているとあっては、もう受け入れるほかない。
王子は棺に跪き、兄の冥福を祈った。
立ち上がり、ゆっくりと大臣を振り返る王子。
王子には一つだけ、引っかかっている事があった。
『王子そっくりの少年』
大臣はそう言わなかったか。
遺体を浄める前の兄は黒く汚れ、ボサボサの髪は目を覆う程伸びており、
その美しい顔は隠れていたのだ。
王子も、自分に似ているかどうかの判断がつかなかった。
「お前…顔がそっくりだと、いつ確認した?」
冷たい声に、大臣は身震いした。
この若い王子に、こんな気迫があっただろうか。
「…臣下から報告を受け、確認の為に一度影から窺ったのでございます。
直ぐさまお迎えに行くはずが、不幸にもこのような…」
「兄は物乞いをしていたと言ったな。普段から肌が汚れていたのだろう?
あのように黒い顔を見て、似ているか判断がつくというのか?」
「そ…それは…」
王子は、純粋に兄に会いたい。ただそれだけだったが、
大臣にとって、もう一人の王子は邪魔な存在だった。
大臣の座を狙う政敵に利用される前に、
いち早く兄王子を見つけ出し、始末した大臣。
自らの凶行を隠す為、死後に発見した事にした。
偽物が現れぬよう、兄王子の死を王子に確認させる事も必要だ。
生前に顔を洗わせて、王子に似ているか確認していたが、
顔だけ綺麗では生前に接触したと疑われる。
王子が早く確認したいと言って聞かないので、
全身を浄める時間もなく、顔を再び汚す事にした。
そこまでは良かったのだ。
慌てていた大臣は、うっかり「そっくり」と口を滑らせてしまった。
そして、大臣が思っている程、王子は愚かではなかった。
全てを白状し、罪を認めた大臣。
その処刑が、王子としての最後の大仕事だった。
戴冠式を迎える王子は、犠牲となった兄に誓い、
誇り高い王となる決意を新たにした。
【要点】
物乞いをしていた兄の遺体は、ボサボサの髪や肌の汚れで顔など分からなかった。
遺体を発見しただけの大臣が、兄の素顔を知っていたのが不自然だったので、
問い詰めると、大臣が邪魔な兄を殺したと判明したから。
「少女と男」「7ブックマーク」
「ご案内しましょうか?」
可憐な少女の申し出も、男の苛立ちを煽るだけだった。
”─────苦労知らずが、脳天気な声出しやがって”
男は態度の悪いことこの上なく、
悪態はつくわ壁を蹴りつけるわしていたが、
少女は健気にも逃げ出さずに最後まで案内し通した。
そして男を目的地に残し、立ち去る少女。
コッ コッ コッ コッ コッ ─────。
男は遠ざかる足音を聞いているうち、
あることに気付いて涙した。
一体男は何に気付いたのでしょう?
※ブレーカー落ちたらごめんね!落ちた時は数分でもどりまs
可憐な少女の申し出も、男の苛立ちを煽るだけだった。
”─────苦労知らずが、脳天気な声出しやがって”
男は態度の悪いことこの上なく、
悪態はつくわ壁を蹴りつけるわしていたが、
少女は健気にも逃げ出さずに最後まで案内し通した。
そして男を目的地に残し、立ち去る少女。
コッ コッ コッ コッ コッ ─────。
男は遠ざかる足音を聞いているうち、
あることに気付いて涙した。
一体男は何に気付いたのでしょう?
※ブレーカー落ちたらごめんね!落ちた時は数分でもどりまs
10年02月20日 01:08
【ウミガメのスープ】 [ななお]
【ウミガメのスープ】 [ななお]
解説を見る
男は、足音と共に聞こえるコッコッという軽い音に気付いて驚いた。
”これは白杖の音? 俺と同じ、盲人だったのか────”
男は最近突然失明し、自分の運命を呪って世をすねていた。
慣れない環境に苛立ち、道を歩いていて
うっかり壁にぶつかろうものなら、八つ当りで蹴りつける。
年下の少女にさえ苛立ち紛れに悪態をついた。
”しかし…あんな幼さを残した少女が、俺と同じ境遇なのに、
俺みたいな嫌な奴に親切までして…”
男は自分の態度を恥ずかしく思い、
また、苦難を乗り越えてなお美しい少女の心に感動し、号泣した。
うまく操作できませんでしたorz
”これは白杖の音? 俺と同じ、盲人だったのか────”
男は最近突然失明し、自分の運命を呪って世をすねていた。
慣れない環境に苛立ち、道を歩いていて
うっかり壁にぶつかろうものなら、八つ当りで蹴りつける。
年下の少女にさえ苛立ち紛れに悪態をついた。
”しかし…あんな幼さを残した少女が、俺と同じ境遇なのに、
俺みたいな嫌な奴に親切までして…”
男は自分の態度を恥ずかしく思い、
また、苦難を乗り越えてなお美しい少女の心に感動し、号泣した。
うまく操作できませんでしたorz
「府夕麗子は成仏したい」「7ブックマーク」
若手俳優の池 綿之助(26歳・独身)はイケメンだ。
涼やかな瞳、長く伸びた睫毛、すっと通った鼻筋、形の良い耳。
左右対称の顔はギリシャ彫刻と見紛うばかりで、その美貌は多くの女性を虜にしてきた。
さて、そんな綿之助をストーキング中、不意に道路に飛び出して車に轢かれて死んでしまった府夕麗子(享年21歳・元短大生)。
「あぁ、何てことでしょう!わたくし、死んでしまいましたわ!
もうこれ以上綿之助様の麗しい御顔を見られないだなんて、絶望的ですわ!」
悲嘆に暮れながら天に召されようとしていた麗子だったが、そこに天使が現れて麗子に1つ提案をした。
「麗子よ。綿之助に対するそなたの想いは、歪んではいたが確かなものであった。
その想いに免じて、そなたをあの世に送るのではなく、霊体としてこの世に留めておいてやろう。どうだ?」
これを聞いて麗子は大喜び。
「まぁ!是非是非御願いしますわ、天使様!あぁ、これでいつでも綿之助様の御姿を間近で見られますわ!」
天使は麗子の願いを聞き入れ、彼女を霊にしてやった。
しかし麗子はすぐに「こんなの、耐えられませんわ~!」と音を上げた。
一体なぜ?
涼やかな瞳、長く伸びた睫毛、すっと通った鼻筋、形の良い耳。
左右対称の顔はギリシャ彫刻と見紛うばかりで、その美貌は多くの女性を虜にしてきた。
さて、そんな綿之助をストーキング中、不意に道路に飛び出して車に轢かれて死んでしまった府夕麗子(享年21歳・元短大生)。
「あぁ、何てことでしょう!わたくし、死んでしまいましたわ!
もうこれ以上綿之助様の麗しい御顔を見られないだなんて、絶望的ですわ!」
悲嘆に暮れながら天に召されようとしていた麗子だったが、そこに天使が現れて麗子に1つ提案をした。
「麗子よ。綿之助に対するそなたの想いは、歪んではいたが確かなものであった。
その想いに免じて、そなたをあの世に送るのではなく、霊体としてこの世に留めておいてやろう。どうだ?」
これを聞いて麗子は大喜び。
「まぁ!是非是非御願いしますわ、天使様!あぁ、これでいつでも綿之助様の御姿を間近で見られますわ!」
天使は麗子の願いを聞き入れ、彼女を霊にしてやった。
しかし麗子はすぐに「こんなの、耐えられませんわ~!」と音を上げた。
一体なぜ?
17年04月06日 21:43
【ウミガメのスープ】 [QQS]
【ウミガメのスープ】 [QQS]
解説を見る
麗子の返事を聞き入れた天使。
「良いだろう。麗子、そなたを池 綿之助の背後霊にしてやろう。
ぬぬぬぬぬ、アブラカタブラキングコブラ~!」
天使が呪文を唱えると、麗子の魂は霊体となり、綿之助の元に引き寄せられて行った。
「まぁ、こんなに綿之助様の近くにいられるなんて、幸せですわ~!」
と、喜びの声をあげた麗子だったのだが……。
「あら?あらららら?綿之助様の正面に回り込めませんわ。どうなっているのでしょう?」
「当然だろう、#red#そなたは背後霊になったのだ。背後霊が正面に来てどうする?#/red#」
「そんなぁ!綿之助様の後ろ姿だけ見てずっと過ごすなんて……こんなの、耐えられませんわ~!」
「良いだろう。麗子、そなたを池 綿之助の背後霊にしてやろう。
ぬぬぬぬぬ、アブラカタブラキングコブラ~!」
天使が呪文を唱えると、麗子の魂は霊体となり、綿之助の元に引き寄せられて行った。
「まぁ、こんなに綿之助様の近くにいられるなんて、幸せですわ~!」
と、喜びの声をあげた麗子だったのだが……。
「あら?あらららら?綿之助様の正面に回り込めませんわ。どうなっているのでしょう?」
「当然だろう、#red#そなたは背後霊になったのだ。背後霊が正面に来てどうする?#/red#」
「そんなぁ!綿之助様の後ろ姿だけ見てずっと過ごすなんて……こんなの、耐えられませんわ~!」
「こだわりら~めん(即席)」「7ブックマーク」
大好きなカップラーメンの麺がのびてしまったことに気づき、女はショックを受けた。
「ああもう……仕方ない、新しいカップラーメン、買ってくるか……」
家には同じカップラーメンのストックがまだたくさんあるのに、どうして?
「ああもう……仕方ない、新しいカップラーメン、買ってくるか……」
家には同じカップラーメンのストックがまだたくさんあるのに、どうして?
16年03月28日 21:17
【ウミガメのスープ】 [とかげ]
【ウミガメのスープ】 [とかげ]

インスタントスープ
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料理をしない女が家で食べるのは、同じ銘柄のカップラーメンばかり。そのため、すぐに使えるようキッチンタイマーは常に3分にセットした状態で置いてある。麺がのびたということは、タイマーを何者かが押したということだ。独り暮らしなのに……!
侵入者がまだ家の中にいるかもしれないと考えた女は、ショックを受けつつもカップラーメンを買いに行く振りをして家から脱出するのだった。
侵入者がまだ家の中にいるかもしれないと考えた女は、ショックを受けつつもカップラーメンを買いに行く振りをして家から脱出するのだった。
「部員不足」「7ブックマーク」
子供が6人訪ねて来たので私は7人分のおやつを用意しました。
一体なぜ?
一体なぜ?
17年10月26日 22:14
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
トリックオアトリート!
ハロウィンに仮装した子供たちが来たので
私はおやつを与えたのですよ
oh?どうして一人分多いの意味ですか?
oh~透明人間の仮装の子供もいるっていうことで7人分請求されたのです。 最近の仮装は凝ってますね~
ハロウィンに仮装した子供たちが来たので
私はおやつを与えたのですよ
oh?どうして一人分多いの意味ですか?
oh~透明人間の仮装の子供もいるっていうことで7人分請求されたのです。 最近の仮装は凝ってますね~












