「傷んでいるほどうまい」「1ブックマーク」
自分で育てた果物に片っ端から傷をつけていく男。
一体何のために?
一体何のために?
16年05月18日 21:42
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
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少し昔の話。
交通手段が乏しい時代、旅人の多くは徒歩や馬などの動物を用いて旅をしていた。
男が住んでいる街は宿場町であり、遠くからやってきた旅人は、この街でよく寝泊りをしていた。
そこで男は、その旅人たちをいやすため、#red#街路樹をかねて道路の脇に果実のなる樹を植えた#/red#。遠くからやってきた旅人たちが、その樹で実っている果物を食べて、少しでも元気になってもらおうという配慮からだ。
しかし、当然美味しい果物ともなると、#red#綺麗な実を大量に盗み、売ろうとする者が現れる#/red#。最初はこまめに警備をしていたものの、隙をついて大量に盗んでいくため、男は困っていた。
このままでは、せっかく旅人のために育てた果物が、誰とも知らない者の商売道具になってしまう。
そこで男は、実っている果実に片っ端から傷をつけ、#red#商品としての価値を失くした#/red#のだ。傷が付いたものを売ったところで大した値段が付かないので、リスクとリターンが合わない。
こうして、勝手に盗むんで売りさばこうとしていた連中は、傷ついた果物を見て「これは売ってもしょうがない」と判断し、盗むのをあきらめたという。
とはいえ、やはり売りに出さずとも食べるために盗む連中はいる。それに、傷ついた果物はおいしそうに見えず、旅人たちは口にするのをためらう。
ということで、その解決策として、男は立札を立てたのだった。
#b#旅人の方へ:この果物は傷んでいますが、盗人が出るほど美味しい果物ですので、安心してお召し上がりください#/b#
#b#要約:果物は旅人たちが食べるために街路樹として植えられたものだが、綺麗な実であると勝手に盗んで売ってしまう人が出るので、傷をつけて商品価値を失くし、売れない状態にした#/b#
※実際昔は木陰を作るためと、果実を旅人に食べてもらうためという理由で街路樹を植えていたことがあったらしい。その名残で、現在も空気浄化の目的で街路樹が植えられている。
交通手段が乏しい時代、旅人の多くは徒歩や馬などの動物を用いて旅をしていた。
男が住んでいる街は宿場町であり、遠くからやってきた旅人は、この街でよく寝泊りをしていた。
そこで男は、その旅人たちをいやすため、#red#街路樹をかねて道路の脇に果実のなる樹を植えた#/red#。遠くからやってきた旅人たちが、その樹で実っている果物を食べて、少しでも元気になってもらおうという配慮からだ。
しかし、当然美味しい果物ともなると、#red#綺麗な実を大量に盗み、売ろうとする者が現れる#/red#。最初はこまめに警備をしていたものの、隙をついて大量に盗んでいくため、男は困っていた。
このままでは、せっかく旅人のために育てた果物が、誰とも知らない者の商売道具になってしまう。
そこで男は、実っている果実に片っ端から傷をつけ、#red#商品としての価値を失くした#/red#のだ。傷が付いたものを売ったところで大した値段が付かないので、リスクとリターンが合わない。
こうして、勝手に盗むんで売りさばこうとしていた連中は、傷ついた果物を見て「これは売ってもしょうがない」と判断し、盗むのをあきらめたという。
とはいえ、やはり売りに出さずとも食べるために盗む連中はいる。それに、傷ついた果物はおいしそうに見えず、旅人たちは口にするのをためらう。
ということで、その解決策として、男は立札を立てたのだった。
#b#旅人の方へ:この果物は傷んでいますが、盗人が出るほど美味しい果物ですので、安心してお召し上がりください#/b#
#b#要約:果物は旅人たちが食べるために街路樹として植えられたものだが、綺麗な実であると勝手に盗んで売ってしまう人が出るので、傷をつけて商品価値を失くし、売れない状態にした#/b#
※実際昔は木陰を作るためと、果実を旅人に食べてもらうためという理由で街路樹を植えていたことがあったらしい。その名残で、現在も空気浄化の目的で街路樹が植えられている。
「それでも君を愛してる」「1ブックマーク」
カメオは、小さい頃からいつもカメコと一緒にいた。
色々な事情で結婚はできなかったが、二人は互いを心から愛し合っていた。
カメコが悪いのに、それをカメオのせいにして喧嘩になったときは、「俺が悪かった」と譲り。
カメコに「あんたなんか知らない」と言われ、彼女が家を出ていこうとしたときは、優しく引き止めて納得してもらうまで話し合い。
カメオはカメコに何度も迷惑をかけられたが、それでも彼は彼女を愛していた。
いつしか、カメオはカメコの側を離れることができなくなっていた。
しかし、ある日カメオは自殺してしまった。
どうしてだろうか?
色々な事情で結婚はできなかったが、二人は互いを心から愛し合っていた。
カメコが悪いのに、それをカメオのせいにして喧嘩になったときは、「俺が悪かった」と譲り。
カメコに「あんたなんか知らない」と言われ、彼女が家を出ていこうとしたときは、優しく引き止めて納得してもらうまで話し合い。
カメオはカメコに何度も迷惑をかけられたが、それでも彼は彼女を愛していた。
いつしか、カメオはカメコの側を離れることができなくなっていた。
しかし、ある日カメオは自殺してしまった。
どうしてだろうか?
16年03月31日 18:59
【ウミガメのスープ】 [孤石]
【ウミガメのスープ】 [孤石]
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カメコに認知症の症状が現れ始めたのは、7年ほど前のことだった。
何度ももの忘れを起こすようになったのだ。カメコは70歳を超えていたため、息子のカメオは最初は老化によるもの忘れだろうと安易に考えていた。しかし、カメコはもの忘れをしたこと自体を忘れるようになり、また判断力も衰えていった。
次第に症状が顕著になり、カメオは母が認知症であることを認めざるをえなくなった。
どうして自分の母が。カメオはショックを隠せなかった。
幼くして父を亡くし、母は自分を女手一つで育ててくれた。母はカメオにたっぷりと愛情を注ぎ、それに応えるようにカメオも母を心から愛していた。母への愛は、社会に出てから長く経った今でも変わらない。実際、カメオは地元の大学に進学し、地元の企業に就職することで、今までずっと母と暮らしを共にしてきた。また、カメコは体が少し弱かったのもあって、カメオが一緒に住むことで大いに安心できた。こうして、二人は互いに支え合って生活してきた。残念なのは、カメオが自身にふさわしい結婚相手にめぐりあえなかったことぐらいか。
しかし、追い討ちをかけるようにカメコの症状は悪化していった。
ある日、カメコは自分のアクセサリーをなくした。すると、それを誰かが盗んだのだと言い張った。「物盗られ妄想」の症状が現れたのだった。カメオは盗まれたんじゃない、きっとどこかに落としたんだろう」と言ったが、カメコは聞く耳を持たなかった。それどころか、「カメオがアクセサリーを捨てたのではないか」とまで言い出した。これにカメオも腹が立ち激しい口論になったが、最終的にカメオが折れて「俺が悪かった」と言った。
またある日、カメコは突然家の外に出て行こうとした。カメオは既に認知症について色々と調べていたため、これが徘徊の症状だということはすぐに分かった。カメオは母を引き止めたが、カメコはなかなか言うことを聞かなかった。
「あんた誰!あんたみたいな邪魔ばかりする人、今までに見たことない!」
ああ、ついに息子の顔も忘れてしまったのか。悲しみを覚えながら「俺は母さんの息子のカメオだよ」と言うと、
「カメオはもっと優しい子よ!あんたみたいな意地悪な人なんか知らない!」と吐き捨て、また家を出て行こうとした。
その後何とかして説得したものの、カメオは限界を感じていた。
目を離すと何をしでかすか分からないので、カメオが家にいるときはいつもカメコの側にいるようにした。昼夜逆転の症状のおかげで、カメオが仕事に行っている間は大人しく寝てくれているのが不幸中の幸いであった。
介護施設に入居させようにも、経済的にかなり厳しいし、そもそも自分よりも先に入居の順番待ちをしている人が何十人もいた。介護サービスの利用はカメオにとって現実的ではなかった。
そして、カメオが一人で介護を続けて7年が経った。この間、二人はほぼ毎日喧嘩をし、カメオの精神は疲労困憊していた。
カメコに殺意が湧いたことは何度もあった。でも殺せなかった。彼女はたった一人の母親なのだ。
どれだけ罵声を浴びせられても,カメコは自分の母親だという事実を原動力に介護を続けてきた。
カメコが自分のことを忘れてしまっても、自分がカメコの息子であったことは変わらないのだ。
今こうしてストレスを感じているのも、母が自分に愛を注いでここまで生かしてくれたからなのだ。
愛すべき母を殺す訳にはいかない。でもこれ以上耐えることはできない。
だから…
「母さん、ごめんな」
その一言を遺して、カメオは首を吊った。別の世界で、再び母に会えることを願って。
後日、カメオの遺体が発見された。彼の首に巻きついていたのは、カメオが幼い頃にカメコが編んでくれたマフラーだった。
#b#※要約#/b#
#b#カメオは認知症の母・カメコを介護することに耐え切れず、自殺した。#/b#
何度ももの忘れを起こすようになったのだ。カメコは70歳を超えていたため、息子のカメオは最初は老化によるもの忘れだろうと安易に考えていた。しかし、カメコはもの忘れをしたこと自体を忘れるようになり、また判断力も衰えていった。
次第に症状が顕著になり、カメオは母が認知症であることを認めざるをえなくなった。
どうして自分の母が。カメオはショックを隠せなかった。
幼くして父を亡くし、母は自分を女手一つで育ててくれた。母はカメオにたっぷりと愛情を注ぎ、それに応えるようにカメオも母を心から愛していた。母への愛は、社会に出てから長く経った今でも変わらない。実際、カメオは地元の大学に進学し、地元の企業に就職することで、今までずっと母と暮らしを共にしてきた。また、カメコは体が少し弱かったのもあって、カメオが一緒に住むことで大いに安心できた。こうして、二人は互いに支え合って生活してきた。残念なのは、カメオが自身にふさわしい結婚相手にめぐりあえなかったことぐらいか。
しかし、追い討ちをかけるようにカメコの症状は悪化していった。
ある日、カメコは自分のアクセサリーをなくした。すると、それを誰かが盗んだのだと言い張った。「物盗られ妄想」の症状が現れたのだった。カメオは盗まれたんじゃない、きっとどこかに落としたんだろう」と言ったが、カメコは聞く耳を持たなかった。それどころか、「カメオがアクセサリーを捨てたのではないか」とまで言い出した。これにカメオも腹が立ち激しい口論になったが、最終的にカメオが折れて「俺が悪かった」と言った。
またある日、カメコは突然家の外に出て行こうとした。カメオは既に認知症について色々と調べていたため、これが徘徊の症状だということはすぐに分かった。カメオは母を引き止めたが、カメコはなかなか言うことを聞かなかった。
「あんた誰!あんたみたいな邪魔ばかりする人、今までに見たことない!」
ああ、ついに息子の顔も忘れてしまったのか。悲しみを覚えながら「俺は母さんの息子のカメオだよ」と言うと、
「カメオはもっと優しい子よ!あんたみたいな意地悪な人なんか知らない!」と吐き捨て、また家を出て行こうとした。
その後何とかして説得したものの、カメオは限界を感じていた。
目を離すと何をしでかすか分からないので、カメオが家にいるときはいつもカメコの側にいるようにした。昼夜逆転の症状のおかげで、カメオが仕事に行っている間は大人しく寝てくれているのが不幸中の幸いであった。
介護施設に入居させようにも、経済的にかなり厳しいし、そもそも自分よりも先に入居の順番待ちをしている人が何十人もいた。介護サービスの利用はカメオにとって現実的ではなかった。
そして、カメオが一人で介護を続けて7年が経った。この間、二人はほぼ毎日喧嘩をし、カメオの精神は疲労困憊していた。
カメコに殺意が湧いたことは何度もあった。でも殺せなかった。彼女はたった一人の母親なのだ。
どれだけ罵声を浴びせられても,カメコは自分の母親だという事実を原動力に介護を続けてきた。
カメコが自分のことを忘れてしまっても、自分がカメコの息子であったことは変わらないのだ。
今こうしてストレスを感じているのも、母が自分に愛を注いでここまで生かしてくれたからなのだ。
愛すべき母を殺す訳にはいかない。でもこれ以上耐えることはできない。
だから…
「母さん、ごめんな」
その一言を遺して、カメオは首を吊った。別の世界で、再び母に会えることを願って。
後日、カメオの遺体が発見された。彼の首に巻きついていたのは、カメオが幼い頃にカメコが編んでくれたマフラーだった。
#b#※要約#/b#
#b#カメオは認知症の母・カメコを介護することに耐え切れず、自殺した。#/b#
「元ネタあり(=゜ω゜)ボー」「1ブックマーク」
一面に広がる小麦畑。
まだ完全な黄金色というまでは行っておらず、収穫にはまだ早いようだ。
そこで一心不乱に小麦を刈っている田中
なんで?
まだ完全な黄金色というまでは行っておらず、収穫にはまだ早いようだ。
そこで一心不乱に小麦を刈っている田中
なんで?
16年03月30日 00:42
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
解説を見る
とあるアメリカにある大農場
農場主田中(日系二世)が気づいた時には、農場は燃え上がっていた。
もはや消火が追いつくレベルではない。
せめて全焼は防ごうと考えた田中はトラクターに乗り込み、
燃え広がらないように作物を刈ることで火の手から分断させようと考えたのであった。
もとねたー
http://labaq.com/archives/51866572.html
農場主田中(日系二世)が気づいた時には、農場は燃え上がっていた。
もはや消火が追いつくレベルではない。
せめて全焼は防ごうと考えた田中はトラクターに乗り込み、
燃え広がらないように作物を刈ることで火の手から分断させようと考えたのであった。
もとねたー
http://labaq.com/archives/51866572.html
「【ラテ62-2】「私の花粉症はごく軽微」(=゜ω゜)ボー談」「1ブックマーク」
大学デビューを決めた私は、花粉のおかげで人気者となった。
なぜ?
なぜ?
16年03月27日 21:49
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
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昔の話。
高校時代。うちの田舎でガングロとかが流行っていた頃・・
周りの娘たちが、どぎついまでにアイメイクを決めているのに
勇気を出して踏み入ることができず、仲間に入れなかった私。
男の子たちも、そんな浮いている私に話しかけづらかったのか
まったく寄ってこなかった。
勇気を出さなきゃ。そう考えた私は
大学に入り上京したのを契機に、
大学デビューと言った感じでキャラ変を考え、
おもいっきりどぎついまでのメイクをするようになった。
が、入学して1ヶ月もしないうちに、花粉症になった。
(どうやら、スギ花粉じゃなくてイネ科の植物の花粉アレルギーらしい)
涙でグジュグジュになり、アイメイクなんかすぐグズグズになってしまうようになり・・
また、せっかく大学デビューを決めたのにもかかわらず、男の子たちが寄ってくる気配もない。
私は仕方なくこのガングロメイクをやめ、もとに戻すことにした。
結果、男の子たちにモテモテになった。なんでだろう・・?
*****裏話*********
高校時代の同級生談
男子「え?だってさー、あれだけ美人じゃん?近寄りがたいっつーかなんか・・てっきりもう彼氏いると思ってたしさぁ・・」
大学の同級生談
男子「え?いやさぁ、いまどきあんなヤマンバ絶滅してると思ってたけどさぁwメイクやめてみたらすっげー美人じゃん?
それに、今まであんなメイクしてたなら彼氏なんかいるわけねーじゃん!今がチャンス!ッて思ったね!!」
高校時代。うちの田舎でガングロとかが流行っていた頃・・
周りの娘たちが、どぎついまでにアイメイクを決めているのに
勇気を出して踏み入ることができず、仲間に入れなかった私。
男の子たちも、そんな浮いている私に話しかけづらかったのか
まったく寄ってこなかった。
勇気を出さなきゃ。そう考えた私は
大学に入り上京したのを契機に、
大学デビューと言った感じでキャラ変を考え、
おもいっきりどぎついまでのメイクをするようになった。
が、入学して1ヶ月もしないうちに、花粉症になった。
(どうやら、スギ花粉じゃなくてイネ科の植物の花粉アレルギーらしい)
涙でグジュグジュになり、アイメイクなんかすぐグズグズになってしまうようになり・・
また、せっかく大学デビューを決めたのにもかかわらず、男の子たちが寄ってくる気配もない。
私は仕方なくこのガングロメイクをやめ、もとに戻すことにした。
結果、男の子たちにモテモテになった。なんでだろう・・?
*****裏話*********
高校時代の同級生談
男子「え?だってさー、あれだけ美人じゃん?近寄りがたいっつーかなんか・・てっきりもう彼氏いると思ってたしさぁ・・」
大学の同級生談
男子「え?いやさぁ、いまどきあんなヤマンバ絶滅してると思ってたけどさぁwメイクやめてみたらすっげー美人じゃん?
それに、今まであんなメイクしてたなら彼氏なんかいるわけねーじゃん!今がチャンス!ッて思ったね!!」
「忍び寄るメドゥーサの影」「1ブックマーク」
男は一点を見つめた後,しばらく動かなくなった。
なぜだろうか?
なぜだろうか?
16年03月26日 20:47
【ウミガメのスープ】 [孤石]
【ウミガメのスープ】 [孤石]
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男は両目に目薬をさしたので,しばらくじっとしていた。
(目薬をさした後は1分間ほど目を閉じて目頭を押さえておくのがよいとされます。また,まばたきをすると薬が涙と一緒に流れてしまうので,まばたきはしないように)
(目薬をさした後は1分間ほど目を閉じて目頭を押さえておくのがよいとされます。また,まばたきをすると薬が涙と一緒に流れてしまうので,まばたきはしないように)