みんなのブックマーク

女
は何でもいいから乗り物をとてつもなく運転したい中学二年生。飛行機・・無理だ。船・・無理だ。電車・・無理だ。車・・無理だ。バイク・・これすら無理だ。じゃあ、自転車なら良いか・・いや、エンジンついてこそ、女が求めているものだった。

女は考えた。今は春休み・・そうか！

女は春休みを利用し、春休み中おじいちゃんが住む田舎に引きこもった。そしておじいちゃんの田植えを手伝いながら田植え機を乗り回すことに成功したのだった。

鈴木君ね、丸まったプリント平らにしてたの、
鈴木君、優しいね。

カメオは太平洋を横断する過酷なヨットレースに出ていた。カメオは序盤は優勝争いをしていた。

しかしある時、カメオの後ろを走行していた選手のウミオが嵐に襲われ、ヨットの操縦が不可能になってしまった。

カメオはウミオを助けるために逆走をし、ウミオを近くの島に送り届けてから再スタートをした。

そのため、レースの優勝争いからは脱落してしまった。

その結果6位となったが、事情を知っている観客達は、カメオに大きな歓声を贈っただった。

カメオは時計の長針、カメコは時計の短針、カメミは時計の秒針でした。
短針は動きが遅いので、長針と重なる回数は少ないですが重なる時間は長いですよね。
逆に動きの速い秒針は、重なる回数は多くても時間はとても短いです。
カメコはもっと多く、カメミはもっと長く、カメオと重なりたいのですが、正しい時間を表さなくてはいけない宿命は恋心より強く、幸せになることはなかったのでした。
とはいえ人間も針も背が高い男はモテるのですね。
　（電池が切れるというは考えないものとします）

カメオとカメコは付き合っていた。2人はいつも同じ場所で待ち合わせをしていたのだが、カメオはいつも遅刻をしていた。しかしカメコは怒ることなく、「私も今来たところですよ。」といつも嘘をついていた。

ある日、2人はいつものように待ち合わせをしていたのだが、カメオは事故に巻き込まれ記憶を失ってしまう。当時は携帯などの連絡手段が発達していなかったし、2人は付き合っていることを周囲の人に隠していたので、カメコに事故のことは伝わらなかった。カメコは待ち続けたがカメオが来ることはなかった。

そして10年の時が流れた。

カメオは些細なことから昔の記憶をすべて思い出した。カメオはカメコのことも思い出し、カメコに会って謝りたいと思い、現在のカメコの手掛かりを求めて昔の待ち合わせ場所を訪れた。

その場所は現在ではコンビニができていた。カメオがそのコンビニに入ると、そこにはそのコンビニで働いているカメコの姿があった。

カメコはいつまでも待ち続けていたのだ。

10年の時を経て、2人は再開した。「すまなかった。」カメオが謝ると、
「私も今来たところですよ。」
カメコは大嘘をついた。