「自信のない自信作」「1ブックマーク」
素晴らしいトリックとチャームたっぷりな自信作といえる問題を作ったフィーカス。
しかし、出題後即座に絶望した。
特に問題文やタイトルには問題なさそうだが、一体何故?
しかし、出題後即座に絶望した。
特に問題文やタイトルには問題なさそうだが、一体何故?
15年05月21日 12:36
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
これは第6話
解説を見る
夢で見た妙な話をもとに、フィーカスは驚くようなトリックを仕掛けたチャームたっぷりな問題文を作り上げ、おもしろい解説を準備して出題した。
( ・_・)「フフフ、今回はすごい自信作だ! 人が来る時間帯を選んで出題したし、出題前は問題数少なかったし、これでMVSはわいのもんやで!」
出題後、すぐさま問題一覧が表示される。そして未解決問題の一覧を見て絶望した。
フィーカス 自身のない自信作 ウミガメ 未解決 0
#b#なさ その一言がきっかけで#/b# ウミガメ 未解決 11(10)
#b#牛削り 雨の後に#/b# ウミガメ 未解決 8(7)
#b#アザゼル 世界は俺のためにある!#/b# ウミガメ 未解決 10(10)
#b#ツォン 夢を見るグラウンド#/b# ウミガメ 未解決 15
#b#黒井由紀 シンデレラになれなかった少女#/b# ウミガメ 未解決 22(2)
#b#のりっこ。 【死は四を呼ぶ】#/b# 20の扉 未解決 0 1回まで
#b#天童 魔子 人肉供給委員会#/b# 亀夫君 未解決 25(10)
#b#とかげ 電気トカゲの世界#/b# 新・形式 未解決 45(13)
#big5#こんなの絶対人集まらねーよ!#/big5#
(´;_;)「なんでこんな時にこんなに良問ばかり同時に出題されるのさぁ……」
その後セレス看護師もといセルスさん、オリオンさん、ぽんぽこぺんさんの3人によりわずか5回の質問で正解されるフィーカスの問題だった。
カメコ「こんなあっさり解かれる上に人の集まらない問題なんて、どうせ無理だったのではないかしら?」
#b#要約:同時に多くのラテシン有名人が良問ばかり出題していたので、これじゃあ俺の問題人が集まらねぇと絶望した#/b#
( ・_・)「フフフ、今回はすごい自信作だ! 人が来る時間帯を選んで出題したし、出題前は問題数少なかったし、これでMVSはわいのもんやで!」
出題後、すぐさま問題一覧が表示される。そして未解決問題の一覧を見て絶望した。
フィーカス 自身のない自信作 ウミガメ 未解決 0
#b#なさ その一言がきっかけで#/b# ウミガメ 未解決 11(10)
#b#牛削り 雨の後に#/b# ウミガメ 未解決 8(7)
#b#アザゼル 世界は俺のためにある!#/b# ウミガメ 未解決 10(10)
#b#ツォン 夢を見るグラウンド#/b# ウミガメ 未解決 15
#b#黒井由紀 シンデレラになれなかった少女#/b# ウミガメ 未解決 22(2)
#b#のりっこ。 【死は四を呼ぶ】#/b# 20の扉 未解決 0 1回まで
#b#天童 魔子 人肉供給委員会#/b# 亀夫君 未解決 25(10)
#b#とかげ 電気トカゲの世界#/b# 新・形式 未解決 45(13)
#big5#こんなの絶対人集まらねーよ!#/big5#
(´;_;)「なんでこんな時にこんなに良問ばかり同時に出題されるのさぁ……」
その後セレス看護師もといセルスさん、オリオンさん、ぽんぽこぺんさんの3人によりわずか5回の質問で正解されるフィーカスの問題だった。
カメコ「こんなあっさり解かれる上に人の集まらない問題なんて、どうせ無理だったのではないかしら?」
#b#要約:同時に多くのラテシン有名人が良問ばかり出題していたので、これじゃあ俺の問題人が集まらねぇと絶望した#/b#
「自慢のコレクション」「1ブックマーク」
まりむうは自慢のコレクションを人に見せていたために逮捕されることになった。なぜ?
15年08月13日 12:29
【ウミガメのスープ】 [まりむう]
【ウミガメのスープ】 [まりむう]
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まりむうの自慢のコレクションとは、去年の4月から今年の3月まで放映されたアニメ「らて☆すた」の第1話から最終話までのビデオだった。
そしてまりむうは毎日「ShinTube」にらてすたの映像を不特定多数のユーザーに向けて投稿し続けた。それは「らて☆すた」を海外の人にも見てほしいという彼女の思いからだった。
が・・・・らてすたのアニメを制作した会社は著作権に厳しいことで有名だった。そしてある日、らてすたの動画がShinTubeにあげられているのを見た社員の蒼井門が警察に通報し、まりむうは逮捕されてしまったのである。
要約:まりむうはアニメの動画を動画投稿サイトで投稿していたため、著作権法違反で訴えられたから。
そしてまりむうは毎日「ShinTube」にらてすたの映像を不特定多数のユーザーに向けて投稿し続けた。それは「らて☆すた」を海外の人にも見てほしいという彼女の思いからだった。
が・・・・らてすたのアニメを制作した会社は著作権に厳しいことで有名だった。そしてある日、らてすたの動画がShinTubeにあげられているのを見た社員の蒼井門が警察に通報し、まりむうは逮捕されてしまったのである。
要約:まりむうはアニメの動画を動画投稿サイトで投稿していたため、著作権法違反で訴えられたから。
「彼は天才」「1ブックマーク」
彼は誰もが認める天才だ。
でも、いつもテストは0点。
なぜだろう?
(実際にこういう人がいるらしいですね)
でも、いつもテストは0点。
なぜだろう?
(実際にこういう人がいるらしいですね)
15年03月01日 13:06
【ウミガメのスープ】 [トマト屋]
【ウミガメのスープ】 [トマト屋]
解説を見る
彼には幼い時から不思議な能力がった。
なんと、数学の問題を見ただけで答えがわかるのだ。
しかし、それゆえに、解答を導くための計算式がまったく頭に入らないらしく、いつもテストは0点であったそうな・・・。
どんな頭してるんだろうね?
なんと、数学の問題を見ただけで答えがわかるのだ。
しかし、それゆえに、解答を導くための計算式がまったく頭に入らないらしく、いつもテストは0点であったそうな・・・。
どんな頭してるんだろうね?
「正答が誤答に」「1ブックマーク」
カメオはテストに正しい答えを書いたのに、間違いにされた上に先生から呼び出しを受けた。
一体何故?
一体何故?
15年05月18日 00:00
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
【ウミガメのスープ】 [フィーカス]
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※解説が長いので読むのが面倒な人は最後の要約をご覧ください。
【次の文章を読み、各問に答えよ】
曇り空は色濃くなり、海風が少し強く吹き込む。その風が、ウミコの美しい茶色い長髪をなでる。
いつもは遠く聞こえる波音が、まるで波打ち際にいるかのように強く大きく聞こえてくる。
「ここは風が気持ちいいから、ここでいつも本を読んでいるの」
ラテオの隣に座るウミコが、【①クッタク】の無い笑顔を浮かべる。
「いつもどんな本を読んでるの?」
「大体本屋に行って、目に付いたものかな。ドラマの原作とか」
そういうとウミコは先ほどバッグにしまった本を取り出した。
「あ、それ昨日テレビでやってたドラマの?」
「うん。原作もおもしろいんだよ」
「そっか。ウミコは凄いな。僕なんて、本って言ったら漫画か攻略本くらいだから」
「ラテオ君は漫画が好きだもんね」
フフッ、と小悪魔のように、ウミコは右手を口元にあてて笑った。それにつられ、ラテオも笑い声をあげる。
ふと向こう側の道路を見つめた、ウミコは、何かを思い出したような顔をした。
「そういえばさ、昨日道路のあたりが【②サワ】がしかったみたいなんだけど、何かあったの?」
それを聞き、ラテオから笑顔が消える。
「そっか、ウミコさんは知らないんだ」
ラテオは下に【③ウツム】きながら話す。
「実は、昨日、ラテミが事故に遭っちゃってさ」
「え、ラテミが?」
事故、という言葉にウミコはひどく【④ドウヨウ】した顔を見せる。
「あ、事故って言っても、頭と腕を怪我した位で、命に別状はないんだって。ただ、昨日病院で聞いた話だと、意識はまだ戻ってないらしくて……」
「そんな、意識が戻ってないって……御見舞いとか、行かなくていいの?」
「どっちみち面会はできないよ。お医者さんも大丈夫だって言ってたから、大丈夫だって」
立ち上がろうとするウミコを、ラテオは笑顔でごまかしながら何とかなだめようと肩を抑える。
「……そっか」
その顔を見て、少しずつウミコも落ち着きを取り戻し、ベンチに座りなおした。
わずかな時間、【⑤チンモク】が続く。ウミコは暗い顔をしてウツムいている。それを見て、ラテオが何を話そうか迷っているとき、
「ラテオ君とラテミってさ」
ウミコが突然上を向いて、話し出した。
「幼馴染だからかな。なんかこう、#b#①お互いを分かっているっていうか、信頼しているっていうか、そんな感じだよね#/b#」
「え?」
何を言いたいのか、ラテオは【⑥ケントウ】がつかないといった顔でウミコを見る。
「だってさ、普通友達とか、知り合いとかが事故にあったらさ、凄く心配するじゃない。たとえ、大丈夫だって言われても」
「えっと、まあ、そうかな」
「でも、#b#②ラテオ君は大丈夫だって言ったじゃない。#/b#誰かに大丈夫だって言われたからとか、そう言うのじゃなくて、本当に大丈夫だっていう確信があるみたいな言い方で」
当然、本人がここにいるから、などとは口が裂けても言えない。しかし、言われてみれば確かにその通りかと、ラテオは心の中で思った。
「そういうことってさ、本当に相手のことを分かってないと言えないよね。だからさ、なんていうか、ちょっとうらやましいっていうか……」
うまく表現できないのか、ウミコは言葉に詰まる。
#b#③そのとき、ポツリポツリと雨が落ちる音がした。雨音は徐々に大きくなり、ザーザーと本格的に降り出してきた。#/b#
「……雨、降ってきちゃったね」
「……うん」
ウミコは寂しげな顔で曇りきった空を見る。
ベンチの屋根の下から出られず、重い空気が漂う。
ふと、ラテオはショルダーバッグに入れていた折り畳み傘を思い出した。
「あ、えっと、ウミコ、傘持ってなかったよね。よかったらこれで……」
そういってラテオは立ち上がろうとする。
が、ウミコはそのラテオの服つまみ、くっとひきよせた。
「……?」
「もう少し、このままでいて。雨が止むまででいいから」
「う、うん」
ウミコは引っ張ったラテオの服を離そうとしない。仕方なく、ラテオはベンチに座りなおした。
雨は勢いを増し、海岸から聞こえる波音もどんどん強くなっていく。
隣にいる少女は、一体どんなことを考えているのだろう。
強く降る雨に押しつぶされるような重い空気を、どうやって【⑦フッショク】しようかとラテオは話題を考える。
「ラテオ君は」
不意に、小さな声が隣から聞こえてきた。
「ラテミのこと、どう思ってるの?」
「え、どうって……」
ウミコの質問に、ラテオは口ごもる。何せ、本人がここにいるのに、一体どう答えればよいのだろう。
もちろん、当の本人であるラテミも、何もしゃべらない。#b#④仮に何かを話しかけられたとしても、返答ができない。#/b#
「そうだね、ラテミは小さい頃からずっと一緒で、いつのまにか一緒にいるのが当たり前な存在になってる、のかな。一言で言えば……」
一呼吸置き、ラテオは続ける。
「僕の大切な人、かな」
『あ、ラテオ君……』
本人の前で言うのが恥ずかしかったのか、ラテオは最後に少し照れながら言った。本人のラテミも、どうやら聞いていて恥ずかしくなったようだ。
「そっか。そうだよね。幼馴染だもんね」
ウミコはずっとウツムいたままラテオの言葉を聞いていたが、遠くから稲光が走ったのをきっかけに、ふと暗い空を眺めた。
遠くからごろごろと雷の音がする。雨の勢いは弱まったような気がしたが、止む気配は見られない。
「雨、止まないね。織姫と彦星、かわいそう」
「織姫……ああ、そうか。今日は七夕だったね」
七月七日、今日は夜空に広がる天の川で隔てられた織姫と彦星が出会える、年に一度の日である。
「#b#⑤結構、七夕の日って、雨が降りやすいらしいよ。だから七夕の日の雨は、織姫と彦星が流した涙だっていう話もあるんだ#/b#」
「物知りだね、ラテオ君」
少し元気が出たのか、ラテオの方を向いたウミコには少しだけ笑顔が戻っていた。
しかし、その笑顔の中に、少しだけ寂しさが見えるような気がした。
「#b#⑥織姫と彦星、ベガとアルタイルは、こうやって一年に一回出会う機会を与えられているけれど、それを見て、デネブはどう思っているのかな#/b#」
「そういえば、デネブも夏の大三角の一つなのに、仲間はずれだね」
「二人はもう結ばれていて、いつも再会を楽しみにしている。私は、その二人を見ているデネブにはなりたくないな」
「……どうしたの?」
両手を膝に置き、何か言いたそうな顔を見せるウミコ。そして、意を決したかのように口を開く。
「私、ラテオ君のことが好きなの。高校入学してから、今日までずっと」
「えっ?」
『えっ?』
ウミコの言葉に、思わずラテミまで反応する。
「でも、ラテオ君の近くにはいつもラテミがいて、そんな二人の間に入り込む自信なくて、私、どうしたら……」
今までに無い重く、泣き出しそうな顔をするウミコ。
ラテオは涙をこらえて俯くウミコの左手に、右手をそっと添えた。
「ありがとう。そう言う風に言ってくれて、嬉しいよ」
「ラテオ君……?」
「今まで女の子にそういう風に言われたことがあまり無くてさ。やっぱり、好きだって言ってもらえるのが嬉しくて」
添えられていただけのラテオの右手を、ウミコはきゅっと優しく握り締める。
止まない雨に加え、少し風も吹いてきた。ラテオはウミコが濡れはしないだろうかと周囲を見渡す。
「ラテオ君は、やっぱり優しいね。私、そういうところが好きなの。だから」
ウミコの手が、ラテオの右手をさらに強く握り締める。
「私と、付き合ってくれませんか?」
震える声で、しかし精一杯ウミコは自分の思いを口にする。本当なら、ラテオはその想いに応えたいと思っていた。しかし。
「#b#⑦残念だけど、それはできない」
握られた手を、ラテオはそっと引く。
「僕にも、好きな人ができたから#/b#」
「……そっか。それなら仕方ないね」
誰とは言わなかったが、お互いにそれは分かっていることだった。
※亀田亀吉著「テーブルに広がる夏の大三角」より
問1.【①】~【⑦】を漢字で書きなさい。
問2.太文字部①について、何故ウミコはそう思ったのか、文章中から抜き出しなさい。
問3.太文字部②について、ラテオは何に対して「大丈夫」と言ったか。6文字で答えなさい。
問4.太文字部③について、この情景描写は誰の気持ちを表していると考えられるか。答えよ。
問5.太文字部④について、何故ラテミは答えようと思っても答えられないのか。□に当てはまる言葉を答えよ。
「ラテミは□□であり、ウミコには見えていないから」
問6.太文字部⑤について、7月7日は雨の特異日と言われている。この日に降る雨のことを何と言うか。漢字3文字で答えよ。
問7.太文字部⑥について、ウミコはアルタイル、ベガ、デネブをそれぞれ誰に例えて話しているか。答えよ。
問8.太文字部⑦について、この時のラテオの気持ちを答えよ。
*****************
( ・_・)「おー、#red#これ知りあいの小説家のカメキチおじさんが書いた小説#/red#だ。僕何回もおじさんの小説読んで、いろいろ話を聞いているから全部の問題答えられるな。フフフ……」
自信を持って解答したカメオ。
しかし、次の日国語の先生から呼び出しを受けた。
(*◎_◎)「なんですかこの#red#問8の『早く帰ってゲームしたいと思っていた』という答えは!#/red# そんなわけないじゃないですか! ちゃんと文章を読んで答えなさい!」
(´・_・)「えーだって#red#この話書いたカメキチおじさんが、『どうせこんな時でも男はゲームのことしか考えてないわ!』って言ってた#/red#もん。文句があるなら著者のカメキチおじさんに言ってよ!」
(*◎_◎)「国語のテストですから、文章から読み取って解答しなさい!」
カメオは最後まで納得いかなかったらしい。
#b#要約:国語の書き取りテストで、「登場人物の気持ちを答えよ」という問題があったので、文章から読み取るのではなく、引用文の作者に直接聞いた答えを書きこんだため#/b#
※小説出典:フィーカス著「My Possessed Day~彼女に取り憑かれた日~」より問題用に加工したもの
※元ネタ:「コピペ運動会」より
【次の文章を読み、各問に答えよ】
曇り空は色濃くなり、海風が少し強く吹き込む。その風が、ウミコの美しい茶色い長髪をなでる。
いつもは遠く聞こえる波音が、まるで波打ち際にいるかのように強く大きく聞こえてくる。
「ここは風が気持ちいいから、ここでいつも本を読んでいるの」
ラテオの隣に座るウミコが、【①クッタク】の無い笑顔を浮かべる。
「いつもどんな本を読んでるの?」
「大体本屋に行って、目に付いたものかな。ドラマの原作とか」
そういうとウミコは先ほどバッグにしまった本を取り出した。
「あ、それ昨日テレビでやってたドラマの?」
「うん。原作もおもしろいんだよ」
「そっか。ウミコは凄いな。僕なんて、本って言ったら漫画か攻略本くらいだから」
「ラテオ君は漫画が好きだもんね」
フフッ、と小悪魔のように、ウミコは右手を口元にあてて笑った。それにつられ、ラテオも笑い声をあげる。
ふと向こう側の道路を見つめた、ウミコは、何かを思い出したような顔をした。
「そういえばさ、昨日道路のあたりが【②サワ】がしかったみたいなんだけど、何かあったの?」
それを聞き、ラテオから笑顔が消える。
「そっか、ウミコさんは知らないんだ」
ラテオは下に【③ウツム】きながら話す。
「実は、昨日、ラテミが事故に遭っちゃってさ」
「え、ラテミが?」
事故、という言葉にウミコはひどく【④ドウヨウ】した顔を見せる。
「あ、事故って言っても、頭と腕を怪我した位で、命に別状はないんだって。ただ、昨日病院で聞いた話だと、意識はまだ戻ってないらしくて……」
「そんな、意識が戻ってないって……御見舞いとか、行かなくていいの?」
「どっちみち面会はできないよ。お医者さんも大丈夫だって言ってたから、大丈夫だって」
立ち上がろうとするウミコを、ラテオは笑顔でごまかしながら何とかなだめようと肩を抑える。
「……そっか」
その顔を見て、少しずつウミコも落ち着きを取り戻し、ベンチに座りなおした。
わずかな時間、【⑤チンモク】が続く。ウミコは暗い顔をしてウツムいている。それを見て、ラテオが何を話そうか迷っているとき、
「ラテオ君とラテミってさ」
ウミコが突然上を向いて、話し出した。
「幼馴染だからかな。なんかこう、#b#①お互いを分かっているっていうか、信頼しているっていうか、そんな感じだよね#/b#」
「え?」
何を言いたいのか、ラテオは【⑥ケントウ】がつかないといった顔でウミコを見る。
「だってさ、普通友達とか、知り合いとかが事故にあったらさ、凄く心配するじゃない。たとえ、大丈夫だって言われても」
「えっと、まあ、そうかな」
「でも、#b#②ラテオ君は大丈夫だって言ったじゃない。#/b#誰かに大丈夫だって言われたからとか、そう言うのじゃなくて、本当に大丈夫だっていう確信があるみたいな言い方で」
当然、本人がここにいるから、などとは口が裂けても言えない。しかし、言われてみれば確かにその通りかと、ラテオは心の中で思った。
「そういうことってさ、本当に相手のことを分かってないと言えないよね。だからさ、なんていうか、ちょっとうらやましいっていうか……」
うまく表現できないのか、ウミコは言葉に詰まる。
#b#③そのとき、ポツリポツリと雨が落ちる音がした。雨音は徐々に大きくなり、ザーザーと本格的に降り出してきた。#/b#
「……雨、降ってきちゃったね」
「……うん」
ウミコは寂しげな顔で曇りきった空を見る。
ベンチの屋根の下から出られず、重い空気が漂う。
ふと、ラテオはショルダーバッグに入れていた折り畳み傘を思い出した。
「あ、えっと、ウミコ、傘持ってなかったよね。よかったらこれで……」
そういってラテオは立ち上がろうとする。
が、ウミコはそのラテオの服つまみ、くっとひきよせた。
「……?」
「もう少し、このままでいて。雨が止むまででいいから」
「う、うん」
ウミコは引っ張ったラテオの服を離そうとしない。仕方なく、ラテオはベンチに座りなおした。
雨は勢いを増し、海岸から聞こえる波音もどんどん強くなっていく。
隣にいる少女は、一体どんなことを考えているのだろう。
強く降る雨に押しつぶされるような重い空気を、どうやって【⑦フッショク】しようかとラテオは話題を考える。
「ラテオ君は」
不意に、小さな声が隣から聞こえてきた。
「ラテミのこと、どう思ってるの?」
「え、どうって……」
ウミコの質問に、ラテオは口ごもる。何せ、本人がここにいるのに、一体どう答えればよいのだろう。
もちろん、当の本人であるラテミも、何もしゃべらない。#b#④仮に何かを話しかけられたとしても、返答ができない。#/b#
「そうだね、ラテミは小さい頃からずっと一緒で、いつのまにか一緒にいるのが当たり前な存在になってる、のかな。一言で言えば……」
一呼吸置き、ラテオは続ける。
「僕の大切な人、かな」
『あ、ラテオ君……』
本人の前で言うのが恥ずかしかったのか、ラテオは最後に少し照れながら言った。本人のラテミも、どうやら聞いていて恥ずかしくなったようだ。
「そっか。そうだよね。幼馴染だもんね」
ウミコはずっとウツムいたままラテオの言葉を聞いていたが、遠くから稲光が走ったのをきっかけに、ふと暗い空を眺めた。
遠くからごろごろと雷の音がする。雨の勢いは弱まったような気がしたが、止む気配は見られない。
「雨、止まないね。織姫と彦星、かわいそう」
「織姫……ああ、そうか。今日は七夕だったね」
七月七日、今日は夜空に広がる天の川で隔てられた織姫と彦星が出会える、年に一度の日である。
「#b#⑤結構、七夕の日って、雨が降りやすいらしいよ。だから七夕の日の雨は、織姫と彦星が流した涙だっていう話もあるんだ#/b#」
「物知りだね、ラテオ君」
少し元気が出たのか、ラテオの方を向いたウミコには少しだけ笑顔が戻っていた。
しかし、その笑顔の中に、少しだけ寂しさが見えるような気がした。
「#b#⑥織姫と彦星、ベガとアルタイルは、こうやって一年に一回出会う機会を与えられているけれど、それを見て、デネブはどう思っているのかな#/b#」
「そういえば、デネブも夏の大三角の一つなのに、仲間はずれだね」
「二人はもう結ばれていて、いつも再会を楽しみにしている。私は、その二人を見ているデネブにはなりたくないな」
「……どうしたの?」
両手を膝に置き、何か言いたそうな顔を見せるウミコ。そして、意を決したかのように口を開く。
「私、ラテオ君のことが好きなの。高校入学してから、今日までずっと」
「えっ?」
『えっ?』
ウミコの言葉に、思わずラテミまで反応する。
「でも、ラテオ君の近くにはいつもラテミがいて、そんな二人の間に入り込む自信なくて、私、どうしたら……」
今までに無い重く、泣き出しそうな顔をするウミコ。
ラテオは涙をこらえて俯くウミコの左手に、右手をそっと添えた。
「ありがとう。そう言う風に言ってくれて、嬉しいよ」
「ラテオ君……?」
「今まで女の子にそういう風に言われたことがあまり無くてさ。やっぱり、好きだって言ってもらえるのが嬉しくて」
添えられていただけのラテオの右手を、ウミコはきゅっと優しく握り締める。
止まない雨に加え、少し風も吹いてきた。ラテオはウミコが濡れはしないだろうかと周囲を見渡す。
「ラテオ君は、やっぱり優しいね。私、そういうところが好きなの。だから」
ウミコの手が、ラテオの右手をさらに強く握り締める。
「私と、付き合ってくれませんか?」
震える声で、しかし精一杯ウミコは自分の思いを口にする。本当なら、ラテオはその想いに応えたいと思っていた。しかし。
「#b#⑦残念だけど、それはできない」
握られた手を、ラテオはそっと引く。
「僕にも、好きな人ができたから#/b#」
「……そっか。それなら仕方ないね」
誰とは言わなかったが、お互いにそれは分かっていることだった。
※亀田亀吉著「テーブルに広がる夏の大三角」より
問1.【①】~【⑦】を漢字で書きなさい。
問2.太文字部①について、何故ウミコはそう思ったのか、文章中から抜き出しなさい。
問3.太文字部②について、ラテオは何に対して「大丈夫」と言ったか。6文字で答えなさい。
問4.太文字部③について、この情景描写は誰の気持ちを表していると考えられるか。答えよ。
問5.太文字部④について、何故ラテミは答えようと思っても答えられないのか。□に当てはまる言葉を答えよ。
「ラテミは□□であり、ウミコには見えていないから」
問6.太文字部⑤について、7月7日は雨の特異日と言われている。この日に降る雨のことを何と言うか。漢字3文字で答えよ。
問7.太文字部⑥について、ウミコはアルタイル、ベガ、デネブをそれぞれ誰に例えて話しているか。答えよ。
問8.太文字部⑦について、この時のラテオの気持ちを答えよ。
*****************
( ・_・)「おー、#red#これ知りあいの小説家のカメキチおじさんが書いた小説#/red#だ。僕何回もおじさんの小説読んで、いろいろ話を聞いているから全部の問題答えられるな。フフフ……」
自信を持って解答したカメオ。
しかし、次の日国語の先生から呼び出しを受けた。
(*◎_◎)「なんですかこの#red#問8の『早く帰ってゲームしたいと思っていた』という答えは!#/red# そんなわけないじゃないですか! ちゃんと文章を読んで答えなさい!」
(´・_・)「えーだって#red#この話書いたカメキチおじさんが、『どうせこんな時でも男はゲームのことしか考えてないわ!』って言ってた#/red#もん。文句があるなら著者のカメキチおじさんに言ってよ!」
(*◎_◎)「国語のテストですから、文章から読み取って解答しなさい!」
カメオは最後まで納得いかなかったらしい。
#b#要約:国語の書き取りテストで、「登場人物の気持ちを答えよ」という問題があったので、文章から読み取るのではなく、引用文の作者に直接聞いた答えを書きこんだため#/b#
※小説出典:フィーカス著「My Possessed Day~彼女に取り憑かれた日~」より問題用に加工したもの
※元ネタ:「コピペ運動会」より
「【ラテクエ33リサイクル】二度あることもある」「1ブックマーク」
あ
る夏の日、私は友人の亀男の妹と花火を見に行こうと丘へ出かけた。
しばらくすると亀男とばったり出会った。
亀男にどこへ行くのかと訪ねると買い物の帰りでこれから家へ帰るところだという。
しかししばらく歩いていると、私は再び亀男と出会うこととなった。
私たちはまっすぐ丘へ向かっていったはずなのになぜだろう?
*ラテクエ33選考会、キャベツさんの作品です^^
る夏の日、私は友人の亀男の妹と花火を見に行こうと丘へ出かけた。
しばらくすると亀男とばったり出会った。
亀男にどこへ行くのかと訪ねると買い物の帰りでこれから家へ帰るところだという。
しかししばらく歩いていると、私は再び亀男と出会うこととなった。
私たちはまっすぐ丘へ向かっていったはずなのになぜだろう?
*ラテクエ33選考会、キャベツさんの作品です^^
13年08月14日 19:29
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
解説を見る
亀男。
どう読みました?
カメオではないですよw
「かめおとこ」ですw
ソレを踏まえて解説です^^
ここは妖怪と人間が共生する町。
ある夏の日、私は友人の亀男の妹(もちろん亀女)と花火を見に行こうと丘へ出かけた。
しばらくすると亀男(兄)とばったり出会った。
亀男にどこへ行くのかと訪ねると買い物の帰りでこれから家へ帰るところだという。
しかししばらく歩いていると、私は再び亀男(双子の弟)と出会うこととなった。
こっちはこっちでデートしていたらしい。
隣には小柄な猫娘が居た。
---------
そのころ、亀男(兄)は買ったばかりのボカロ<海野音 しぃ>を調教していた。
どう読みました?
カメオではないですよw
「かめおとこ」ですw
ソレを踏まえて解説です^^
ここは妖怪と人間が共生する町。
ある夏の日、私は友人の亀男の妹(もちろん亀女)と花火を見に行こうと丘へ出かけた。
しばらくすると亀男(兄)とばったり出会った。
亀男にどこへ行くのかと訪ねると買い物の帰りでこれから家へ帰るところだという。
しかししばらく歩いていると、私は再び亀男(双子の弟)と出会うこととなった。
こっちはこっちでデートしていたらしい。
隣には小柄な猫娘が居た。
---------
そのころ、亀男(兄)は買ったばかりのボカロ<海野音 しぃ>を調教していた。