「オムライスが笑った。」「1ブックマーク」
私
は確かに見た。
笑うはずのないオムライスが、笑った。
一体どういうこと?
は確かに見た。
笑うはずのないオムライスが、笑った。
一体どういうこと?
16年05月23日 20:36
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
解説を見る
こ
の日、私が勤めるお店での、アルバイト女の子の初勤務だった。
病気の母親に薬を買うため、短期のアルバイトを始めたのだ。
しかし、病気と言う事もあり母親の看病をしなければならず長期・長時間は働けないため、ほかにやとってもらえるところもなく、私のお店にやってきたのだ。
昼の部としてランチを出しているのだが、そのランチタイムを手伝ってもらう事になった。
昼前の11時頃からかれこれ4時間、大変よく働いてくれたので、うちの大将が賄いを食べてもらう事にした。
「何が食べたい?」
「ええと、オムライスがいいです。母が作ってくれたのが美味しかったので…。」
「わかったよ。すぐ作るね。」
大将は手早く三人前のオムライスを作った。
「あ、ちょっとまってね!スプーンとか用意してもらえるかな?」
「はーい!」
私はオムライスにさっと手を加えた。
#red#ケチャップで顔をかいてあげた#/red#のだ。
「ああっ!懐かしい…!」
どれだけ我慢していたのだろう、少女は涙を堪えきれなくなった。
「昔、お父さんが戦死する前なんですが、家族三人で食べたオムライスにもケチャップで似顔絵が書いてあって…。」
幸せだった頃を思い出しているのだろう。
一粒、二粒と頬からしずくが落ちる。
「あっ。見て!」
私はしずくの落ちた先を見て、声を上げた。
「オムライスのチルノちゃん、笑ってるよ!」
まるでイラストのように、偶然まん丸に描いた目の上に涙が落ちて、つぶらな瞳だったのが、笑顔に見えたのだ。
「きっといい事あるよ!だから、早く治るように薬買ってあげようね!」
「はい!」
少女はオムライスと同じように、良い笑顔で返事をした。
普段無愛想な大将が、優しく笑っていた。
「ほら、冷めるから早く食べよう。」
-------
一行解説
オムライスの上に描いたケチャップの似顔絵に、涙が落ちて笑顔に変わった。
の日、私が勤めるお店での、アルバイト女の子の初勤務だった。
病気の母親に薬を買うため、短期のアルバイトを始めたのだ。
しかし、病気と言う事もあり母親の看病をしなければならず長期・長時間は働けないため、ほかにやとってもらえるところもなく、私のお店にやってきたのだ。
昼の部としてランチを出しているのだが、そのランチタイムを手伝ってもらう事になった。
昼前の11時頃からかれこれ4時間、大変よく働いてくれたので、うちの大将が賄いを食べてもらう事にした。
「何が食べたい?」
「ええと、オムライスがいいです。母が作ってくれたのが美味しかったので…。」
「わかったよ。すぐ作るね。」
大将は手早く三人前のオムライスを作った。
「あ、ちょっとまってね!スプーンとか用意してもらえるかな?」
「はーい!」
私はオムライスにさっと手を加えた。
#red#ケチャップで顔をかいてあげた#/red#のだ。
「ああっ!懐かしい…!」
どれだけ我慢していたのだろう、少女は涙を堪えきれなくなった。
「昔、お父さんが戦死する前なんですが、家族三人で食べたオムライスにもケチャップで似顔絵が書いてあって…。」
幸せだった頃を思い出しているのだろう。
一粒、二粒と頬からしずくが落ちる。
「あっ。見て!」
私はしずくの落ちた先を見て、声を上げた。
「オムライスのチルノちゃん、笑ってるよ!」
まるでイラストのように、偶然まん丸に描いた目の上に涙が落ちて、つぶらな瞳だったのが、笑顔に見えたのだ。
「きっといい事あるよ!だから、早く治るように薬買ってあげようね!」
「はい!」
少女はオムライスと同じように、良い笑顔で返事をした。
普段無愛想な大将が、優しく笑っていた。
「ほら、冷めるから早く食べよう。」
-------
一行解説
オムライスの上に描いたケチャップの似顔絵に、涙が落ちて笑顔に変わった。
「【ラテクエ失敗】田中は大人。」「1ブックマーク」
読
書中、キリのいいところまで読み終えてトイレにたった田中。
スッキリして戻ってくると、本に挟んであったしおりをハサミで切りはじめた。
一体なぜ?キリッ
書中、キリのいいところまで読み終えてトイレにたった田中。
スッキリして戻ってくると、本に挟んであったしおりをハサミで切りはじめた。
一体なぜ?キリッ
14年11月23日 00:30
【ウミガメのスープ】 [Taka]
【ウミガメのスープ】 [Taka]
解説を見る
図
書館での話。
静かにミステリーものを読んでいた田中。とてもおしっこがしたかったが、キリのいいところまで読み進め、トイレへ。持っていくわけにはいかないので、本には申し訳ないが開いたまま机に伏せてトイレへたった。
スッキリして戻ってきた田中は、伏せていた本を持ち上げる。その時だった。
ヒラッ
本から落ちた27枚のしおり。そこには前に読んだであろう人が書き残した推理が事細かく書かれていた。田中は少し読み、とても素晴らしい推理だと感じたが、そっと席を立ちハサミを借りるとそのしおりをチョキチョキと切り始めた。その切ったゴミをゴミ箱に捨て、図書館を出た。
そして外に出た田中は
ネタバレしてんじゃねーよ!!!もうそれが気になって見れねーわぁぁ!!
吠えた。ほんとはしおりをビリビリに破りたかったほど怒っていたのだろう。田中は大人だった。えらい!官能ミステリーだけど。エロい!
書館での話。
静かにミステリーものを読んでいた田中。とてもおしっこがしたかったが、キリのいいところまで読み進め、トイレへ。持っていくわけにはいかないので、本には申し訳ないが開いたまま机に伏せてトイレへたった。
スッキリして戻ってきた田中は、伏せていた本を持ち上げる。その時だった。
ヒラッ
本から落ちた27枚のしおり。そこには前に読んだであろう人が書き残した推理が事細かく書かれていた。田中は少し読み、とても素晴らしい推理だと感じたが、そっと席を立ちハサミを借りるとそのしおりをチョキチョキと切り始めた。その切ったゴミをゴミ箱に捨て、図書館を出た。
そして外に出た田中は
ネタバレしてんじゃねーよ!!!もうそれが気になって見れねーわぁぁ!!
吠えた。ほんとはしおりをビリビリに破りたかったほど怒っていたのだろう。田中は大人だった。えらい!官能ミステリーだけど。エロい!
「【ラテクエ64リサイクル】緑が主人公です」「1ブックマーク」
今回放送した、
水平戦隊ウミガメレンジャー。
定例ならロゴに使われる色は主に赤色なのに、
今回に限っては緑色でなければならなかったという。
どうして?
*ラテクエ64選考会、好太郎さんの作品です。
※ラテクエ64 本戦は5月21日(土)、22日(日)開催となっております。
また、ラテクエ64の詳細については下記の「ラテクエ64問題文決定戦」をご参照ください。
http://sui-hei.net/mondai/show/23169
水平戦隊ウミガメレンジャー。
定例ならロゴに使われる色は主に赤色なのに、
今回に限っては緑色でなければならなかったという。
どうして?
*ラテクエ64選考会、好太郎さんの作品です。
※ラテクエ64 本戦は5月21日(土)、22日(日)開催となっております。
また、ラテクエ64の詳細については下記の「ラテクエ64問題文決定戦」をご参照ください。
http://sui-hei.net/mondai/show/23169
16年05月16日 00:38
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
【ウミガメのスープ】 [tsuna]
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悪の組織は考えた
リーダーの赤を地味な緑にしたらウミガメレンジャーに勝てるのではないだろうか?と
そして始めた、全ての赤を緑に塗り替えると言う事件
今週はその後編だから赤を使うと世界観が崩れるから
リーダーの赤を地味な緑にしたらウミガメレンジャーに勝てるのではないだろうか?と
そして始めた、全ての赤を緑に塗り替えると言う事件
今週はその後編だから赤を使うと世界観が崩れるから
「【異聞名無し探報録5】とある土地神の噺」「1ブックマーク」
超人気漫画、「ラテシアンの冒険」が最終回を迎えた。
カメオはこの漫画を読んでいなかったのだが、終わって欲しくはなかったという。
一体どうして?
〜〜〜〜
↓以下オマケ(問題とはあまり関係ないです^^;)
結局、神社に泊めてもらうことになった私。
ご飯は本当においしくて、いくらでも食べられる気がした。
「どう? お口に合うかしら?」
「はい、本当に美味しいです!」
「そう、それはよかったわ!」
彼女は嬉しそうに手を合わせた。
「本当にありがとうございます。食事まで」
「いいのよいいのよ。あ、じゃあその代わりと言ったら何だけど、これからちょっと出かけなきゃいけないから留守番お願いできるかしら?」
「あ、はい。わかりました」
「それじゃあよろしくね」
そう言って巫女さんは外へと出ていった。
それにしても、ここは一体どこなのだろうか。見た所、小さな村に見えるけど……
巫女さんが帰ってきたら聞いてみようかな
「おい」
そう思っていると、不意に戸のほうから声がした。見ると、そこには髪を後ろに束ねた美青年と言ってもよい、端正な顔立ちの男の人だった。
「あ、あの〜、今神社の者はいないのですが……」
「知ってる。というか、俺も関係者だ」
「あ、そうだったのですか」
「俺は、ここの土地神だ」
「へ?」
その瞬間、部屋の周りに光の檻のような壁が!
「悪いが、君をここから出す訳にはいかない」
カメオはこの漫画を読んでいなかったのだが、終わって欲しくはなかったという。
一体どうして?
〜〜〜〜
↓以下オマケ(問題とはあまり関係ないです^^;)
結局、神社に泊めてもらうことになった私。
ご飯は本当においしくて、いくらでも食べられる気がした。
「どう? お口に合うかしら?」
「はい、本当に美味しいです!」
「そう、それはよかったわ!」
彼女は嬉しそうに手を合わせた。
「本当にありがとうございます。食事まで」
「いいのよいいのよ。あ、じゃあその代わりと言ったら何だけど、これからちょっと出かけなきゃいけないから留守番お願いできるかしら?」
「あ、はい。わかりました」
「それじゃあよろしくね」
そう言って巫女さんは外へと出ていった。
それにしても、ここは一体どこなのだろうか。見た所、小さな村に見えるけど……
巫女さんが帰ってきたら聞いてみようかな
「おい」
そう思っていると、不意に戸のほうから声がした。見ると、そこには髪を後ろに束ねた美青年と言ってもよい、端正な顔立ちの男の人だった。
「あ、あの〜、今神社の者はいないのですが……」
「知ってる。というか、俺も関係者だ」
「あ、そうだったのですか」
「俺は、ここの土地神だ」
「へ?」
その瞬間、部屋の周りに光の檻のような壁が!
「悪いが、君をここから出す訳にはいかない」
14年11月21日 21:28
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
一言コメント欄
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男は「ラテシアンの冒険」はあまり読んでなかったが、それが掲載されている週刊誌は読んでいた。だがその日。その話が終わる終わる号が記念になのか、どこも売り切れで売っていなかった。
近くに書店はない。
しょうがないから男は自転車を走らせて遠くの本屋でようやく見つけたのだった。
終わらなければこんなことにはならなかったのに(・・`) (実話ですw)
〜〜〜〜
「よし、解った!」
答えが出た途端、光の壁が消えていく。
彼に一体どういうことか聞かないと!
「──悪いな」
そう思った瞬間、今度は先ほどと同じような壁が何重にも重なって私の周りを囲んだ──。
近くに書店はない。
しょうがないから男は自転車を走らせて遠くの本屋でようやく見つけたのだった。
終わらなければこんなことにはならなかったのに(・・`) (実話ですw)
〜〜〜〜
「よし、解った!」
答えが出た途端、光の壁が消えていく。
彼に一体どういうことか聞かないと!
「──悪いな」
そう思った瞬間、今度は先ほどと同じような壁が何重にも重なって私の周りを囲んだ──。
「野球の才能があるのかも!!」「1ブックマーク」
キリギリスがなく季節はずれの頃に
使われなくなった電話ボックスにおはぎを投げつけてる少女が一人
しかしこの行為が見知らぬ人物を救うこととなった。
一体なぜ?
※ラテクエ48選考会、天童 魔子さんの作品です。
※ラテクエ48 本戦は11月23日(土)、24日(日)開催です。
ラテクエ48の詳細については下記をご参照ください。
http://sui-hei.net/mondai/show/12740
「……ぐすん」
その少女は膝を抱えて泣いていました。
今日は本当は、お父さんとお母さんと家族三人で車で紅葉狩りに行く予定だったのですが……。
「ごめんね、急に仕事の予定が入っちゃったんだ!」
そう言ってお父さんとお母さんは、家の近くの使われなくなった公衆電話の前まで少女を送ると、そのまま二人で車で仕事へと行ってしまったのでした。
少女の手元に残されたのは、もみじを見ながら食べようと、せっかく朝早起きしてお母さんと作った重箱いっぱいのおはぎだけ。
「ぐすん!お父さんとお母さんのばかぁぁぁぁあ!」
そう叫びながら少女は腹いせに、重箱いっぱいのおはぎを電話ボックスへと投げつけました。
べったん。べった ん。
べったべた!
べたべたべたべたべたべた!!
こうしてたっぷりのあんこともち米で全体をコーティングされた、世にも稀なる美味しそうな電話ボックスが出来上がりました。
◆ ◆ ◆
「君たちは本当によく働くねぇ~」
遊び人のキリギリスさんが、せっせと働く蟻さんたちに言いました。
蟻たちは、すぐ近くにある果樹園目指して大行進の真っ最中です。
何せ今の季節は『実りの秋』!
果樹園にはリンゴやらブドウやら……蟻たちにとってのご馳走が目白押しなのです!
「そうだアリ!ぼくたち、たくさん食べないと死んじゃうんだあり!」
「アリアリ~」
「あそこの果樹園は毎年の餌場なんだアリ!今年も今から行くとこなん だアリ!」
「アリアリ~」
蟻たちが意気揚々と果樹園に突っ込んで行こうとした……そのときです。
先頭の蟻が叫びました。
「みっ、みんな~!あれを見るアリ~ッ!!」
「「「「「アリアリ?」」」」」
蟻たちが見つけたものは、
それはそれはそぉぉれは美味しそうな
……“電話ボックス”でした。
甘ぁくて美味しそぉうな香りがプンプンしてきます。
#b#「「「「「「「「アリ~~~~~~ッッ!!!!」」」」」」」」 #/b#
蟻たちは果樹園に行くことなどすっかり忘れて、電話ボックスへと群がりました。
何せいくら食べても食べつくせないくらいのご馳走が目の前にあるのです。
果樹園になど行く気になりません!
これからしば らくは、あんこ天国な日々を送れます!
◆ ◆ ◆
「……あれ?」
一方こちらは、毎年毎年、蟻による壊滅的な被害に悩まされていた果樹園です。
農家のおじさんが、しきりに首をかしげています。
それを見て、奥さんが話しかけました。
「どうしたん?なんか悪いことでもあったんけ?」
「いんや、悪いことなんかな~んもなか。ただ、去年まではあんだけあった蟻の被害が、今年はやけに少ないって思っただけだっぺ。見てくんろこれ。どの果物も傷一つネェ、いい出来だっぺ。大豊作だっぺ!」
「あんりゃまあ!そりゃあ助かるなあ!大儲けだぁ!(^^)」
(少女が次の週の休みには念願の紅葉狩りに行けてたいそう喜んだ……というのは、また別のお話です)
使われなくなった電話ボックスにおはぎを投げつけてる少女が一人
しかしこの行為が見知らぬ人物を救うこととなった。
一体なぜ?
※ラテクエ48選考会、天童 魔子さんの作品です。
※ラテクエ48 本戦は11月23日(土)、24日(日)開催です。
ラテクエ48の詳細については下記をご参照ください。
http://sui-hei.net/mondai/show/12740
14年11月21日 20:13
【ウミガメのスープ】 [オリオン]
【ウミガメのスープ】 [オリオン]
タイトルに書き忘れました!【ラテクエ48リサイクル】です!
解説を見る
「……ぐすん」
その少女は膝を抱えて泣いていました。
今日は本当は、お父さんとお母さんと家族三人で車で紅葉狩りに行く予定だったのですが……。
「ごめんね、急に仕事の予定が入っちゃったんだ!」
そう言ってお父さんとお母さんは、家の近くの使われなくなった公衆電話の前まで少女を送ると、そのまま二人で車で仕事へと行ってしまったのでした。
少女の手元に残されたのは、もみじを見ながら食べようと、せっかく朝早起きしてお母さんと作った重箱いっぱいのおはぎだけ。
「ぐすん!お父さんとお母さんのばかぁぁぁぁあ!」
そう叫びながら少女は腹いせに、重箱いっぱいのおはぎを電話ボックスへと投げつけました。
べったん。べった ん。
べったべた!
べたべたべたべたべたべた!!
こうしてたっぷりのあんこともち米で全体をコーティングされた、世にも稀なる美味しそうな電話ボックスが出来上がりました。
◆ ◆ ◆
「君たちは本当によく働くねぇ~」
遊び人のキリギリスさんが、せっせと働く蟻さんたちに言いました。
蟻たちは、すぐ近くにある果樹園目指して大行進の真っ最中です。
何せ今の季節は『実りの秋』!
果樹園にはリンゴやらブドウやら……蟻たちにとってのご馳走が目白押しなのです!
「そうだアリ!ぼくたち、たくさん食べないと死んじゃうんだあり!」
「アリアリ~」
「あそこの果樹園は毎年の餌場なんだアリ!今年も今から行くとこなん だアリ!」
「アリアリ~」
蟻たちが意気揚々と果樹園に突っ込んで行こうとした……そのときです。
先頭の蟻が叫びました。
「みっ、みんな~!あれを見るアリ~ッ!!」
「「「「「アリアリ?」」」」」
蟻たちが見つけたものは、
それはそれはそぉぉれは美味しそうな
……“電話ボックス”でした。
甘ぁくて美味しそぉうな香りがプンプンしてきます。
#b#「「「「「「「「アリ~~~~~~ッッ!!!!」」」」」」」」 #/b#
蟻たちは果樹園に行くことなどすっかり忘れて、電話ボックスへと群がりました。
何せいくら食べても食べつくせないくらいのご馳走が目の前にあるのです。
果樹園になど行く気になりません!
これからしば らくは、あんこ天国な日々を送れます!
◆ ◆ ◆
「……あれ?」
一方こちらは、毎年毎年、蟻による壊滅的な被害に悩まされていた果樹園です。
農家のおじさんが、しきりに首をかしげています。
それを見て、奥さんが話しかけました。
「どうしたん?なんか悪いことでもあったんけ?」
「いんや、悪いことなんかな~んもなか。ただ、去年まではあんだけあった蟻の被害が、今年はやけに少ないって思っただけだっぺ。見てくんろこれ。どの果物も傷一つネェ、いい出来だっぺ。大豊作だっぺ!」
「あんりゃまあ!そりゃあ助かるなあ!大儲けだぁ!(^^)」
(少女が次の週の休みには念願の紅葉狩りに行けてたいそう喜んだ……というのは、また別のお話です)