動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

アーティストカップル「1ブックマーク」
ある所にアーティスト同士のカップルがいた。
彼らが生み出す作品は世間で高い評価を得ている。
だが、彼らは自分のパートナーの作品が理解できないという。
なぜだろうか。
16年01月27日 01:30
【ウミガメのスープ】 [ぜんまい]



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そのカップルとは、盲目の音楽家と聾唖の画家。
音楽家は絵を見ることができず、画家は音楽を聴くことができない。
作風などは、知人やメディアによる評価を通じて断片的な情報として仕入れることはできる。
しかし、自分自身の目(耳)で作品そのものを理解することは不可能なのだ。
自食鬼「1ブックマーク」
料理人の男にとってその腕は命にも代えがたい財産である。

だから今、男は血に塗れながら自らの右腕にかぶりついている。

さて、これは一体如何様な事情によるものであろうか。
17年04月05日 01:55
【ウミガメのスープ】 [tosh]



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男は交通事故に遭った。

衝突の衝撃で男の体はひしゃげ、命より大事な両腕が宙に舞う。

一瞬遅れて周囲に響く破砕音。

撥ね飛ばされた男は地面に伏しながらも、必死に血の海を這いずり

自らの腕まで辿りつき、血に塗れた自らの右腕にかぶりついた。

冷静に考えればもう手遅れだろう。致命的に破壊された腕の縫合は難しい。

しかし、男にそんなことは関係なく、腕を咥えた口から荒い息を吹き出しながら

立ち上がった彼は、必死に助けを求め、さまよい続けた。
不真面目な2人の学生「1ブックマーク」
AくんとBくんはある大学の同じ講義を受講していた。しかし
Aくんは講義中、大半寝ていた。
Bくんも講義中、大半寝ていた。
さらにAくんとBくんはその講義の試験でほぼ同じ点数を取った。その試験以外にレポートなど、その講義の理解度を確かめて成績に反映するようなものは無い。
それにも関わらず、Aくんはギリギリその講義の単位を取ったのに対し、Bくんはあっけなくその講義の単位を落としてしまった。
どうしてこのような違いが生じたのだろう?
16年08月23日 22:33
【ウミガメのスープ】 [UNC]



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AくんもBくんも講義中寝ていたのは確かなのだが、寝ている場所が違っていた。Aくんは講義室に来て寝ていたが、Bくんはその講義の時間になっても自宅のベッドで寝ていたのだ。要するに寝坊である。
Bくんが起きた時には既に講義の終わりに間に合わない時間になってることが大半だったので、その講義の出席点をほとんど取れなかった。対してAくんは寝てはいたものの講義室にいたため出席点を取ることが出来た。これが成績になって表れたというわけである。
満月の夜「1ブックマーク」
満月の夜…

一見何の変哲もない、どこにでもいそうな青年が、
月の光をその身に浴びると、たちまち狼男に変身する。

彼は月に一度のこの日を楽しみにしていた。

しかしある満月の夜。

彼は若い女に噛み付いたことが原因で、
この日が憂鬱になってしまった。

一体何が起こったのだろうか?
13年08月20日 23:51
【ウミガメのスープ】 [水上]



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男は売れない漫画家、メンソーレ田中(48)。

ようやく掴み取った連載は「月刊おかるタン」というマイナーなオカルト漫画雑誌。

メンソーレ田中はコンビニで自分の初連載が出ている「月刊おかるタン」を購入し、
アパートに帰宅して早速自分の漫画のページを開いた。

ペラリ…

満月の夜…

一見何の変哲もない、どこにでもいそうな青年が、
月の光をその身に浴びると、たちまち狼男に変身する。

「俺ってばウルフマン!?」

見開きは真面目なナレーションで始まるが、中身はコッテコテのギャグマンガ。
そう何を隠そうメンソーレ田中はギャグマンガ家なのだ。

メンソーレ田中は自分の漫画を読み終え、
雑誌に掲載された喜びを噛み締めた。

それから月に一度の月刊誌の発売を楽しみにしていたメンソーレ田中。

そして掲載5回目の時にメンソーレ田中は編集長に呼び出された。

その日は満月の夜だった。関係ないけど。

メンソーレ田中はリアルの若い女性が苦手だ。
とりわけ今目の前にいるやり手の若い女性編集長は特に。

「メンソーレ田中さん」
「はい…」
「はっきり言ってあなたの漫画、非常に読者の反応が悪いの」
「へぇ…」
「このままでは打ち切りになっちゃうわ」
「マジすか?」
「マジ。で提案なんだけど今のギャグマンガのスタイルから
格闘マンガにシフトしてみたらどうかしら?
ほら、あの大人気マンガのドラゴンボウルみたいに」
「いや!お、俺は!俺はギ、ギャグマンガにほ、誇りを持ってるんス!
こ、こりだけは譲れないげす!」

メンソーレ田中は噛みながらも、苦手なリアル女を相手に必死に噛み付いた。

「あなたが誇りを持っているギャグってこれ?狼男がおぉ神よっていうやつ?」
「プッ…」
「…笑えるってことはこれなのね…。もうタイトルからなにからすごい昭和臭がするわ。
だいたいメンソーレ田中ってPNはなに?あなた出身は沖縄?」
「岐阜です」
「沖縄関係なくね!?」

なんかこんなやり取りを繰り返していくうちに
結局メンソーレ田中の連載は打ち切られることになった。

それ以降メンソーレ田中はコンビニで「月刊おかるタン」を見る度に憂鬱になるのだった。
【ラテクエCuteRock】椅子ではない。「1ブックマーク」
家の前で彼女に会った。
窓ガラスが割れてしまったので直して欲しいと言うので、家の裏に回った。
確かに窓枠の辺りに15cmほどの穴が開けられていた。
「うぅ、寒っ!これじゃあ部屋の中も寒いだろう。今直してあげるよ。」
僕は空いた部分をガムテープで塞ぎ始めた。子供が石でも投げたのだろうか。

突然、彼女が部屋の中からなぞなぞを出してきた。

僕が答えると、彼女はそれを見せてくれた。

それを見て、僕は戦慄した。

一体何があったのだろうか。
12年01月29日 21:05
【ウミガメのスープ】 [rena]

手錠でも鍵でもなく。




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「かけてもかけても進まないもの、なーんだ?」

「随分古臭いなぞなぞだね。電話だろ?」

「せ~いか~い」

そう言ってにやりと笑い、彼女は僕に携帯電話の画面を見せた。

110番へのコール通知が表示されていた。

突然、彼女は豹変した。
「助けて下さい!!男が窓ガラスを割って家に入ろうとしているんです!!」

何だって!?

「あの人、前から私の事を付け回してたストーカーです!!!」

何言ってるんだ?君と僕は恋人同士だろう?
そりゃあ一度も話したこと無いけど、僕は君の事何だって知ってるし、君とだって心が通じ合ってるじゃないか!!

僕は弁解する為に塞ぎかけの穴から窓の鍵を開け、部屋に侵入した。

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!助けてえぇぇぇぇぇ!!!!」

僕は弁解虚しく駆けつけた警官に取り押さえられた。
コートのポケットにはいつの間に入れられたのか、小さなナイフが入っていた。



---その後の警察の会話---

「ストーカーが乱暴目的で部屋に侵入か。情けないねえ。」

「窓ガラスにガムテープとか、素人考えですよねー。ドラマの見すぎですよ。」

「土足で窓から侵入したところを取り押さえられちゃ、言い逃れできねえな。」

「そうそう、あのストーカー、変なこと言ってましたよ『かけてもかけても進まないもの、なーんだ?』ですって。」

「はぁ?」

「『答えは、君との関係。時間をかけても進まないってね。』だそうです。」

「・・・うまくねえな。座布団全部持ってけや。」