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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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過ぎ去った季節と見当たらない明日「1ブックマーク」
「真っ赤な秋のことだった」   それは、甲高い少年の声だった。

「緑萌えいずる季節だったわ」  それは、静かな女の声だった。

「白い泡沫の夢の様じゃ」    それは、嗄れた老人の声だった。

「青空の下での夏の思い出かな」 それは、軽薄そうな男の声だった。
                
                  そして、あどけない少女の声が、
「いいえ、全部ちがうわ。明日、願いが叶うのよ」と言った。

「明日」っていったい、いつ?
15年02月28日 20:55
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]

初スープになります。よろしくお願いします。




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目の前にランプの魔神が現れ“願いを3つかなえてあげよう”。
 そう言ったとしたら、あなたはなんと願う?
 無数に思い浮かんだ願いの数々。そのなかに、ひとつぐらいは「お金持ちになりたい」という願いが入っているのでは無いだろうか。
 全ての人々を魅惑する、「一攫千金」。いつの時代も、人間は物欲を捨てない。
 現代でのそれは、「ジャンボ宝くじ」という名前で、人々に夢をばらまいている。
 少年はぴかぴかのバイクを願って「オータムジャンボ」を買った。
 女はブランド物に身を包む自分を願って「グリーンジャンボ」を買った。
 老人は別荘暮らしを願って「ドリームジャンボ」を買った。
 男は恋した女と旅行にいくために「サマージャンボ」を買った。
 明日は12月31日。「年末ジャンボ」の抽選日。
ほとんどの夢は夢のままで終わったが、見事夢をかなえた人がひとにぎり。
その背中を仰ぎ見て、今日も老若男女がジャンボな夢を見る。

ある冬の夜のことだった。

入浴中のカメコが頭を洗っていると、背後に何かの気配を感じた。

ふと鏡に目をやると、背後の脱衣場と浴室を仕切るすりガラス越しに、真っ赤なドレスを身に纏い、黒々とした髪を腰まで垂らした女の影がこちらを見つめていた。

驚いたカメコは振り返り、恐る恐るすりガラスのドアを開けてみると、そこには誰もいなかった。


家族に話を聞いてみたが、誰も心当たりはないと言う。
泥棒かとも思ったが、皆盗られた物はなく、家を荒らされた形跡もない。

一体どういうことか、あれは本物のユーレイだったのか?
15年02月28日 00:56
【ウミガメのスープ】 [甘☆党]



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今日は近年稀な大雪だ。鉄道会社に勤務しているカメコは雪の影響で遅くまで残業し、帰宅したのは午前2時。

「今日は寒いしクタクタだ、早くお風呂に入って温まろう...」

カメコは疲れた身体を湯に浸し、明日への英気を養う...

と、そんなことは露知らず、#red#入ってきたのは女装が趣味の彼女の父親亀蔵#/red#、もちろん家族には内緒の趣味だ。

家族が寝静まってからこっそりと己の趣味を堪能する亀蔵、真っ赤なワンピースと艶やかな黒髪のウィッグを身に付け、今日も脱衣場の鏡の前で可愛いポーズをキメるのだ!

しかし、ドアを開くとこんな真夜中に誰かが風呂に入っているではないか、こんな姿を家族に見られたら敵わん、今日は止めておこう...

彼がドアを閉めるとほぼ同時に反対側のすりガラスドアが開かれ、カメコが恐怖にひきつった顔を覗かせる。


翌日、娘にユーレイを見たと告げられた父亀蔵。
話を聞く限り自分のことだが、まさか真相を明かすわけにもいかないので彼は何も知らないふりをした。

え?警察に電話?それはやめた方がいいんじゃないかなあ…
涙の代わりに珈琲を「1ブックマーク」

ある喫茶店では、泣いている客がいると、わざとコーヒーを零すそうだ。

しかもそれがサービスなのだという。

一体どういうことだろう?

*三題噺ったーよりお題抽出
ひじりさんは「零れる」「喫茶店」「泣く」を使ってなにかお話を作ってください。http://shindanmaker.com/264399
15年02月25日 08:39
【ウミガメのスープ】 [ツォン]



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っても、すべての客に大してではない。

カップル、かつ話が少しこじれている状況に限る。

泣くほど興奮しているまま話を続けても納得の出来る話が出来るわけがない。

そこで、コーヒーのおかわりをもって行き、わざとさりげなく零すことで注意を奪い、冷静さを取り戻させるのだ。

ひっそりと好評を得ているサービスだそうだ。
係員に誘導され、車を止めた男。
その時男は過去の過ちを後悔し、未来の自分を憂いた。
どういうことだろうか?
15年02月24日 00:12
【ウミガメのスープ】 [まぴばゆ]



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男は職を探すために、職業安定所へ向かった。すると駐車場が係員に誘導されなければ止めれないくらい混雑していた。

ハローワークへ行く人が多い=失業者が多いと思った男は、職が見つからないんじゃないかと自分の未来を憂い、簡単に退職してしまったことを後悔していた。
【ラテクエ26】死に至るスープ2「1ブックマーク」
レストランに就職した俺は料理の基本を叩きこまれた。
ある日、初めて客に料理を出すことを許された俺は、その日の最後の客の注文のスープを担当することになった。
そして翌日、そのスープを飲んだ男が自殺した。

なぜだろう?
13年01月19日 23:03
【ウミガメのスープ】 [なさ]



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俺の務めているレストランには、今日の営業終わりに、○原雄山並みに厳しい美食家、羅手原が来店することになっている。
何を出されても烈火のごとく難癖をつけ、強烈に批評する。
ただ、実績ある美食家であるため誰も羅手原を批判することはできないのだ。
その手にかかった料理人はそれを機に引退してしまうことも多いという。

俺のレストランの先輩シェフたちは店長の指示もあり、自分が作った料理に難癖付けられるのを避けるため
まだ見習いだった俺に料理の基本という基本を叩き込んだ。
出すのならどんな料理でもいいというわけではない。
レストランとしての格式もある上、適当な料理を出すわけにもいかないのだ。

店長や先輩シェフたちは自分の保身さえできればいいと思っている。
そのためなら俺一人の料理人人生など潰してもいいと…。
言うなれば俺は生贄にされたのだ。

さて、多くの記者や報道陣を引き連れて羅手原がやってきた。
俺はお手製のスープを運ぶ。
羅手原はそのスープを一口飲むなりテーブルをひっくり返し、聞くに堪えない罵倒を浴びせてくる。

それもそのはず。
俺はクビ覚悟でこのレストランに復讐してやろうと思ったのだ。
教え込まれられた基本など 完 全 無 視 。
この世のものとは思えないような酷い味のスープを作って出してやったのだ。

羅手原は記者や報道陣の前で俺のお望みどおりのことを言ってくれた。
「こんなレストラン、つぶれてしまえ!」
店長や先輩のシェフたち真っ青。もうね、今思い出しても笑える。

「そ、そんなはずは…」
取り乱した店長が俺のスープを試しに一口飲んであまりのまずさに失神。
俺は激怒する羅手原や先輩シェフたちをしり目に、この瞬間逃亡を図る。

その後はどうなったか知らない。
風のうわさで、レストランは潰れ、店長は自殺したって聞いたけどどうなんだろ。