「【本無茶噺 10】自由を与えて欲しいのです。」「1ブックマーク」
「
そこのお二人さん。
そう、あなたたちです。
二人のうち#red#どっちでもいいのです#/red#。
檻に#red#閉じ込められた#/red# #red#くま#/red#を、自由にしてあげてほしいのです。」
悪魔か天使か知らないが、不思議な少女が一組の男女の前に現れ、告げた。
そして、くまに正しく<自由>を与えられれば、相応の見返りを受けさせよう、と付け加えた。
男はそのくまを、自由にしてやった。
男は死んだ。
女はそのくまを、自由にしてやった。
くまは死んだ。
女は死んだ。
一体どういうことだろう?
*3/4、三題噺のチャットルームで頂いたお題目「くま」「閉じ込められた」「どっちでもいいのです」より考察
そこのお二人さん。
そう、あなたたちです。
二人のうち#red#どっちでもいいのです#/red#。
檻に#red#閉じ込められた#/red# #red#くま#/red#を、自由にしてあげてほしいのです。」
悪魔か天使か知らないが、不思議な少女が一組の男女の前に現れ、告げた。
そして、くまに正しく<自由>を与えられれば、相応の見返りを受けさせよう、と付け加えた。
男はそのくまを、自由にしてやった。
男は死んだ。
女はそのくまを、自由にしてやった。
くまは死んだ。
女は死んだ。
一体どういうことだろう?
*3/4、三題噺のチャットルームで頂いたお題目「くま」「閉じ込められた」「どっちでもいいのです」より考察
15年03月05日 14:33
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
解説を見る
少
女曰く。
「正しい手順で自由を与えなかったから、男は死んだのです。
そして、それを正せなかったから、くまは死に女も死んだのです。
わかりにくい?
二人は猟友会員で、仕掛けた罠にいのししが掛かっていないかを確認しに行ったのです。
…檻には、熊が閉じ込められていたのです。
その様子から、何日か経っているのは明白。
私はいいました。
そのくまに、相応の自由を正しく与えることが出来れば、相応の見返りを与える、と。
金銭でも、時間でも、何でも、相応に与える、といったのです。
それなのに、私が二人に声をかけた直後、女が止めるのも聞かず、男はいきなり檻を開けたのです。
空腹のくまを、ね、解放したのです。
運の悪いことに、彼はティータイムに、ハニーミルクティーとハニークッキーを食していました。
…当然のように、彼は捕食されました。
女は、彼が食われている間にライフルを用意し、くまを射殺しました。
くまは死に、その魂は肉体の枷から#red#自由になりました#/red#。
女は、愛する彼を泊められなかったことを悔い、また食いちぎられる彼の姿が脳裏からはなれず、彼が死んだ場所で後日自殺しました。
これが事の真相です。
まあ、私想定していた<自由>とは、
①食事を摂らせて解放する
②くまを殺して肉体から魂を解放する
のいずれか、でした。
いわゆるクリア条件は彼女が満たしてくれていたのですが、まさか自殺してしまうなんて思わなかったのです。
私は、亡くなった彼を生き返らせることも出来たのですが…。
彼女の願いは二度と聞けなくなってしまいました。
残念ですね。
まあ、親切な魔法使いであるわたしとしては、#b#お肉#/b#が増えたことは喜ばしい限りなのですが。
*同時に出ていた題目、「はちみつ、喜ぶ、絶体絶命」も無理やり回収しました。
男のおやつが蜂蜜を使ったもの、親切な魔法使いさんが「喜ばしい」と発言。
物語の雰囲気がもう絶体絶命です。
女曰く。
「正しい手順で自由を与えなかったから、男は死んだのです。
そして、それを正せなかったから、くまは死に女も死んだのです。
わかりにくい?
二人は猟友会員で、仕掛けた罠にいのししが掛かっていないかを確認しに行ったのです。
…檻には、熊が閉じ込められていたのです。
その様子から、何日か経っているのは明白。
私はいいました。
そのくまに、相応の自由を正しく与えることが出来れば、相応の見返りを与える、と。
金銭でも、時間でも、何でも、相応に与える、といったのです。
それなのに、私が二人に声をかけた直後、女が止めるのも聞かず、男はいきなり檻を開けたのです。
空腹のくまを、ね、解放したのです。
運の悪いことに、彼はティータイムに、ハニーミルクティーとハニークッキーを食していました。
…当然のように、彼は捕食されました。
女は、彼が食われている間にライフルを用意し、くまを射殺しました。
くまは死に、その魂は肉体の枷から#red#自由になりました#/red#。
女は、愛する彼を泊められなかったことを悔い、また食いちぎられる彼の姿が脳裏からはなれず、彼が死んだ場所で後日自殺しました。
これが事の真相です。
まあ、私想定していた<自由>とは、
①食事を摂らせて解放する
②くまを殺して肉体から魂を解放する
のいずれか、でした。
いわゆるクリア条件は彼女が満たしてくれていたのですが、まさか自殺してしまうなんて思わなかったのです。
私は、亡くなった彼を生き返らせることも出来たのですが…。
彼女の願いは二度と聞けなくなってしまいました。
残念ですね。
まあ、親切な魔法使いであるわたしとしては、#b#お肉#/b#が増えたことは喜ばしい限りなのですが。
*同時に出ていた題目、「はちみつ、喜ぶ、絶体絶命」も無理やり回収しました。
男のおやつが蜂蜜を使ったもの、親切な魔法使いさんが「喜ばしい」と発言。
物語の雰囲気がもう絶体絶命です。
「光を消す図工」「1ブックマーク」
あのね、小学校でね、今日のずこうの時間はね!お絵描きをしたんだよ!
トオルクンはね!線を書いたンだってサ!!
チカチャンはね!半分こずつ塗りつぶしたンだってサ!
ミズキクンはね!大きな丸を描いたンだってサ!!
僕?僕はネ、点を描いたンだ!!
その話をしてからカメオは、二度と太陽の光を見ることができなくなってしまった。
カメオに、何が起こったのだろう?
トオルクンはね!線を書いたンだってサ!!
チカチャンはね!半分こずつ塗りつぶしたンだってサ!
ミズキクンはね!大きな丸を描いたンだってサ!!
僕?僕はネ、点を描いたンだ!!
その話をしてからカメオは、二度と太陽の光を見ることができなくなってしまった。
カメオに、何が起こったのだろう?
15年03月02日 18:58
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]
解説を見る
今日の図工の時間の課題は「僕たちの地球」
とおる君は茶色いクレヨンで、地面を描いて、その上に森を描いた。
ちかちゃんは青いクレヨンと黄土色のクレヨンで紙を半分ずつ塗りつぶして、砂浜を描いた。
ミズキくんは、大きな丸を画用紙一杯に描いて、図鑑で見た地球の全体図を描いた。
みんな、子供らしいのびのびとした感性で絵を描いていた。
だけど、カメオの絵はそのどれとも違った。黒く塗りつぶした絵に、青い点が一つあるだけ。
不思議に思った先生がカメオに聞くとカメオはこう答えた。
「これハ、僕の故郷から見える地球なンだ! 蒼くて、とってモキレイなんだヨ!」
(ん…?んんん…?故郷…そういえば少し滑舌が怪しいかもしれないわ…?)
不審に思った先生はこう聞いた。
「カメオ君、ちょっと、『我々は宇宙人だ』って言ってみて?」
「ワレワレワウチュウジンダ」
「ああああああー!!!やっぱり!!やっぱりコイツ宇宙人だわ!」
ふとした発言で正体がばれてしまったカメオ君は、NASAに運ばれ、そこで一生を研究対象として過ごすことになってしまったのだった。
とおる君は茶色いクレヨンで、地面を描いて、その上に森を描いた。
ちかちゃんは青いクレヨンと黄土色のクレヨンで紙を半分ずつ塗りつぶして、砂浜を描いた。
ミズキくんは、大きな丸を画用紙一杯に描いて、図鑑で見た地球の全体図を描いた。
みんな、子供らしいのびのびとした感性で絵を描いていた。
だけど、カメオの絵はそのどれとも違った。黒く塗りつぶした絵に、青い点が一つあるだけ。
不思議に思った先生がカメオに聞くとカメオはこう答えた。
「これハ、僕の故郷から見える地球なンだ! 蒼くて、とってモキレイなんだヨ!」
(ん…?んんん…?故郷…そういえば少し滑舌が怪しいかもしれないわ…?)
不審に思った先生はこう聞いた。
「カメオ君、ちょっと、『我々は宇宙人だ』って言ってみて?」
「ワレワレワウチュウジンダ」
「ああああああー!!!やっぱり!!やっぱりコイツ宇宙人だわ!」
ふとした発言で正体がばれてしまったカメオ君は、NASAに運ばれ、そこで一生を研究対象として過ごすことになってしまったのだった。
「過ぎ去った季節と見当たらない明日」「1ブックマーク」
「真っ赤な秋のことだった」 それは、甲高い少年の声だった。
「緑萌えいずる季節だったわ」 それは、静かな女の声だった。
「白い泡沫の夢の様じゃ」 それは、嗄れた老人の声だった。
「青空の下での夏の思い出かな」 それは、軽薄そうな男の声だった。
そして、あどけない少女の声が、
「いいえ、全部ちがうわ。明日、願いが叶うのよ」と言った。
「明日」っていったい、いつ?
「緑萌えいずる季節だったわ」 それは、静かな女の声だった。
「白い泡沫の夢の様じゃ」 それは、嗄れた老人の声だった。
「青空の下での夏の思い出かな」 それは、軽薄そうな男の声だった。
そして、あどけない少女の声が、
「いいえ、全部ちがうわ。明日、願いが叶うのよ」と言った。
「明日」っていったい、いつ?
15年02月28日 20:55
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]
【ウミガメのスープ】 [山登りコック]

初スープになります。よろしくお願いします。
解説を見る
目の前にランプの魔神が現れ“願いを3つかなえてあげよう”。
そう言ったとしたら、あなたはなんと願う?
無数に思い浮かんだ願いの数々。そのなかに、ひとつぐらいは「お金持ちになりたい」という願いが入っているのでは無いだろうか。
全ての人々を魅惑する、「一攫千金」。いつの時代も、人間は物欲を捨てない。
現代でのそれは、「ジャンボ宝くじ」という名前で、人々に夢をばらまいている。
少年はぴかぴかのバイクを願って「オータムジャンボ」を買った。
女はブランド物に身を包む自分を願って「グリーンジャンボ」を買った。
老人は別荘暮らしを願って「ドリームジャンボ」を買った。
男は恋した女と旅行にいくために「サマージャンボ」を買った。
明日は12月31日。「年末ジャンボ」の抽選日。
ほとんどの夢は夢のままで終わったが、見事夢をかなえた人がひとにぎり。
その背中を仰ぎ見て、今日も老若男女がジャンボな夢を見る。
そう言ったとしたら、あなたはなんと願う?
無数に思い浮かんだ願いの数々。そのなかに、ひとつぐらいは「お金持ちになりたい」という願いが入っているのでは無いだろうか。
全ての人々を魅惑する、「一攫千金」。いつの時代も、人間は物欲を捨てない。
現代でのそれは、「ジャンボ宝くじ」という名前で、人々に夢をばらまいている。
少年はぴかぴかのバイクを願って「オータムジャンボ」を買った。
女はブランド物に身を包む自分を願って「グリーンジャンボ」を買った。
老人は別荘暮らしを願って「ドリームジャンボ」を買った。
男は恋した女と旅行にいくために「サマージャンボ」を買った。
明日は12月31日。「年末ジャンボ」の抽選日。
ほとんどの夢は夢のままで終わったが、見事夢をかなえた人がひとにぎり。
その背中を仰ぎ見て、今日も老若男女がジャンボな夢を見る。
「夜も更けて参りましたので...(微ホラー注意)」「1ブックマーク」
ある冬の夜のことだった。
入浴中のカメコが頭を洗っていると、背後に何かの気配を感じた。
ふと鏡に目をやると、背後の脱衣場と浴室を仕切るすりガラス越しに、真っ赤なドレスを身に纏い、黒々とした髪を腰まで垂らした女の影がこちらを見つめていた。
驚いたカメコは振り返り、恐る恐るすりガラスのドアを開けてみると、そこには誰もいなかった。
家族に話を聞いてみたが、誰も心当たりはないと言う。
泥棒かとも思ったが、皆盗られた物はなく、家を荒らされた形跡もない。
一体どういうことか、あれは本物のユーレイだったのか?
入浴中のカメコが頭を洗っていると、背後に何かの気配を感じた。
ふと鏡に目をやると、背後の脱衣場と浴室を仕切るすりガラス越しに、真っ赤なドレスを身に纏い、黒々とした髪を腰まで垂らした女の影がこちらを見つめていた。
驚いたカメコは振り返り、恐る恐るすりガラスのドアを開けてみると、そこには誰もいなかった。
家族に話を聞いてみたが、誰も心当たりはないと言う。
泥棒かとも思ったが、皆盗られた物はなく、家を荒らされた形跡もない。
一体どういうことか、あれは本物のユーレイだったのか?
15年02月28日 00:56
【ウミガメのスープ】 [甘☆党]
【ウミガメのスープ】 [甘☆党]
解説を見る
今日は近年稀な大雪だ。鉄道会社に勤務しているカメコは雪の影響で遅くまで残業し、帰宅したのは午前2時。
「今日は寒いしクタクタだ、早くお風呂に入って温まろう...」
カメコは疲れた身体を湯に浸し、明日への英気を養う...
と、そんなことは露知らず、#red#入ってきたのは女装が趣味の彼女の父親亀蔵#/red#、もちろん家族には内緒の趣味だ。
家族が寝静まってからこっそりと己の趣味を堪能する亀蔵、真っ赤なワンピースと艶やかな黒髪のウィッグを身に付け、今日も脱衣場の鏡の前で可愛いポーズをキメるのだ!
しかし、ドアを開くとこんな真夜中に誰かが風呂に入っているではないか、こんな姿を家族に見られたら敵わん、今日は止めておこう...
彼がドアを閉めるとほぼ同時に反対側のすりガラスドアが開かれ、カメコが恐怖にひきつった顔を覗かせる。
翌日、娘にユーレイを見たと告げられた父亀蔵。
話を聞く限り自分のことだが、まさか真相を明かすわけにもいかないので彼は何も知らないふりをした。
え?警察に電話?それはやめた方がいいんじゃないかなあ…
「今日は寒いしクタクタだ、早くお風呂に入って温まろう...」
カメコは疲れた身体を湯に浸し、明日への英気を養う...
と、そんなことは露知らず、#red#入ってきたのは女装が趣味の彼女の父親亀蔵#/red#、もちろん家族には内緒の趣味だ。
家族が寝静まってからこっそりと己の趣味を堪能する亀蔵、真っ赤なワンピースと艶やかな黒髪のウィッグを身に付け、今日も脱衣場の鏡の前で可愛いポーズをキメるのだ!
しかし、ドアを開くとこんな真夜中に誰かが風呂に入っているではないか、こんな姿を家族に見られたら敵わん、今日は止めておこう...
彼がドアを閉めるとほぼ同時に反対側のすりガラスドアが開かれ、カメコが恐怖にひきつった顔を覗かせる。
翌日、娘にユーレイを見たと告げられた父亀蔵。
話を聞く限り自分のことだが、まさか真相を明かすわけにもいかないので彼は何も知らないふりをした。
え?警察に電話?それはやめた方がいいんじゃないかなあ…
「涙の代わりに珈琲を」「1ブックマーク」
と
ある喫茶店では、泣いている客がいると、わざとコーヒーを零すそうだ。
しかもそれがサービスなのだという。
一体どういうことだろう?
*三題噺ったーよりお題抽出
ひじりさんは「零れる」「喫茶店」「泣く」を使ってなにかお話を作ってください。http://shindanmaker.com/264399
ある喫茶店では、泣いている客がいると、わざとコーヒーを零すそうだ。
しかもそれがサービスなのだという。
一体どういうことだろう?
*三題噺ったーよりお題抽出
ひじりさんは「零れる」「喫茶店」「泣く」を使ってなにかお話を作ってください。http://shindanmaker.com/264399
15年02月25日 08:39
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
【ウミガメのスープ】 [ツォン]
解説を見る
言
っても、すべての客に大してではない。
カップル、かつ話が少しこじれている状況に限る。
泣くほど興奮しているまま話を続けても納得の出来る話が出来るわけがない。
そこで、コーヒーのおかわりをもって行き、わざとさりげなく零すことで注意を奪い、冷静さを取り戻させるのだ。
ひっそりと好評を得ているサービスだそうだ。
っても、すべての客に大してではない。
カップル、かつ話が少しこじれている状況に限る。
泣くほど興奮しているまま話を続けても納得の出来る話が出来るわけがない。
そこで、コーヒーのおかわりをもって行き、わざとさりげなく零すことで注意を奪い、冷静さを取り戻させるのだ。
ひっそりと好評を得ているサービスだそうだ。