「SP」「1ブックマーク」
ズゾゾゾゾ
とたっぷりと汁を絡ませた麺を箸ですくい上げて啜るカメオを
周囲は怪訝な顔で眺めている。
遠目にはただラーメンを食べているように見えるのだが
一体何故だろう?
とたっぷりと汁を絡ませた麺を箸ですくい上げて啜るカメオを
周囲は怪訝な顔で眺めている。
遠目にはただラーメンを食べているように見えるのだが
一体何故だろう?
16年01月01日 00:41
【ウミガメのスープ】 [松神]
【ウミガメのスープ】 [松神]

少しだけ要知識です
解説を見る
カメオが今いる店は本格的なイタリアン料理を売りとしている店だ。
本来ラーメンが出されるような場所ではない...
つまり、カメオが今啜っているのは
ラーメンに似て非なるイタリアン料理「スープパスタ」だ。
遠目に見れば確かに見た目はラーメンを啜っているようにしか見えない。
そこがファミリーレストランなどならその言い訳も通じただろう。
しかし、そこはイタリア料理店...
ラーメンなどそこにあろうはずがないのだ
なのでカメオを一目見た客は皆怪訝な顔でカメオを見る
「えっ...ここってラーメンも出してんの?」
さしずめその胸中はこの言葉で埋まっていることだろう。
何はともあれ、スープパスタは箸で啜りながら食べるものではない。
店員がカメオにおやめ下さいと言いに行ったのは当然のことだった。
因みに箸はカメオ自身が持ち込んだものらしい。
やりたかったのだろうか
本来ラーメンが出されるような場所ではない...
つまり、カメオが今啜っているのは
ラーメンに似て非なるイタリアン料理「スープパスタ」だ。
遠目に見れば確かに見た目はラーメンを啜っているようにしか見えない。
そこがファミリーレストランなどならその言い訳も通じただろう。
しかし、そこはイタリア料理店...
ラーメンなどそこにあろうはずがないのだ
なのでカメオを一目見た客は皆怪訝な顔でカメオを見る
「えっ...ここってラーメンも出してんの?」
さしずめその胸中はこの言葉で埋まっていることだろう。
何はともあれ、スープパスタは箸で啜りながら食べるものではない。
店員がカメオにおやめ下さいと言いに行ったのは当然のことだった。
因みに箸はカメオ自身が持ち込んだものらしい。
やりたかったのだろうか
「乙姫がむしろ恥ずかしいという罠」「1ブックマーク」
私はトイレに向かうと、
わざわざ薄暗い気味の悪い個室を選択した。
なぜだろう?
わざわざ薄暗い気味の悪い個室を選択した。
なぜだろう?
14年09月05日 16:44
【ウミガメのスープ】 [緋色]
【ウミガメのスープ】 [緋色]
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私が向かったトイレには4つ個室があり
そのうち 両端の2つは使用中であって、
鏡の前では小汚ないギャルがメイク直しをしていた。
私がふとトイレを見ると、
空いているトイレのうち片方は
人を感知して明かりがつくセンサーが作動していない。
私は直近に使用されていないことが明らかな
薄暗いトイレをわざわざ選択したのであった。
そのうち 両端の2つは使用中であって、
鏡の前では小汚ないギャルがメイク直しをしていた。
私がふとトイレを見ると、
空いているトイレのうち片方は
人を感知して明かりがつくセンサーが作動していない。
私は直近に使用されていないことが明らかな
薄暗いトイレをわざわざ選択したのであった。
「正直者は損ばかり」「1ブックマーク」
精霊は男に問うた。
"あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"
男は答えた。
「私が落としたのはそのどちらでもありません。」
"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。"
男は精霊を恨んだ。
一体何故?
"あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"
男は答えた。
「私が落としたのはそのどちらでもありません。」
"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。"
男は精霊を恨んだ。
一体何故?
11年05月15日 23:16
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
解説を見る
男は殺人鬼に追われていた。
相手は斧を持った大男。
男は腕を負傷しており、まともに抵抗できない。
これまでなんとか逃げ延びてこられたが、遂に湖に追い詰められてしまう。
「ガッハッハ!無駄な抵抗は止すんだな。死ね!」
大男は斧を振り上げる。
その時男は機転をきかせ、斧をよけながら足を引っ掛けた。
「ウオッ!お、落ちるー。」
ボチャーン!
「オイラは泳げないんだ~。助けてけれ~!ゴ、ゴボゴボゴボ……」
大男は湖の底へ沈んでいった。
「……ふぅ、危なかった。さっさと帰ろう」
男がその場を去ろうとした時、湖は光に包まれた。
キラキラキラキラ!
"旅人よ、あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"
「え、いや、私が落としたのはそのどちらでもありません。」
"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。あ、なんか人も落っこちたみたいだし、これもおまけしときます"
男の前に普通の大男、銀の大男、金の大男が現れた!!
男は逃げ出した!
しかしまわりこまれてしまった!!
「さっきはよくもやってくれたな、ちびすけ!」
「今の俺を見ろよ。ギンギラギンでさりげないだろう?」
「最高で金、最低でも金だ、オラァ!」
"ふっふっふ、仲良きことはいいことです。正直者に幸あらんことを。"
男は海の底深くに沈んでいった。
ちなみに大男は嘘をついた。
相手は斧を持った大男。
男は腕を負傷しており、まともに抵抗できない。
これまでなんとか逃げ延びてこられたが、遂に湖に追い詰められてしまう。
「ガッハッハ!無駄な抵抗は止すんだな。死ね!」
大男は斧を振り上げる。
その時男は機転をきかせ、斧をよけながら足を引っ掛けた。
「ウオッ!お、落ちるー。」
ボチャーン!
「オイラは泳げないんだ~。助けてけれ~!ゴ、ゴボゴボゴボ……」
大男は湖の底へ沈んでいった。
「……ふぅ、危なかった。さっさと帰ろう」
男がその場を去ろうとした時、湖は光に包まれた。
キラキラキラキラ!
"旅人よ、あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"
「え、いや、私が落としたのはそのどちらでもありません。」
"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。あ、なんか人も落っこちたみたいだし、これもおまけしときます"
男の前に普通の大男、銀の大男、金の大男が現れた!!
男は逃げ出した!
しかしまわりこまれてしまった!!
「さっきはよくもやってくれたな、ちびすけ!」
「今の俺を見ろよ。ギンギラギンでさりげないだろう?」
「最高で金、最低でも金だ、オラァ!」
"ふっふっふ、仲良きことはいいことです。正直者に幸あらんことを。"
男は海の底深くに沈んでいった。
ちなみに大男は嘘をついた。
「悪魔の住処」「1ブックマーク」
アルバートは公衆トイレに入りたがらない。
自分の家のトイレや友達の家のトイレは入ることができるが、外でトイレに行くことがない。
一体どうしてだろう?
自分の家のトイレや友達の家のトイレは入ることができるが、外でトイレに行くことがない。
一体どうしてだろう?
11年04月27日 20:56
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]
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アルバートは幼い頃虐待を受けていた。
今でこそ養子として引き取られ、優しい家族とともに幸せに暮らしているが、それまでの人生は悲惨なものだった。
物心がつく前から両親の仲が悪く、怒号と罵声が絶える日はない。
お互いに子供に関心は無く、食糧を与えるだけ与えて育児放棄していた。
だが、それはまだマシな時期の話だ。
小学校に入り、身体が丈夫になったその時から、父親のストレス解消のはけ口になってしまう。
些細なことで母親と口論し、散々言い合った後に、アルバートのいる個室へ向かう。
ご馳走を目の前にするかのような醜い笑顔で。
父親は太っていて、アルバートに暴力を与える前はいつもベルトを外す。
"カチャカチャ、カチャッ"と。
そしてそのベルトで鞭打ちし、腕に巻いて殴り、失神するまで続ける。
母親は知らんふり。
アルバートはいつも思っていた。
"カチャカチャ、カチャッ"
この音がする時、僕は痛い目に遭い、失神するんだなと。
その後身体の痣を学校側が発見、両親共に逮捕され、施設を介して今の両親の元で暮らすことになる。
施設の仲間や現在の両親の暖かい支えもあり、アルバートはなんとか立ち直ることができた。
しかし、彼は大きなトラウマを抱えてしまっていた。
ある日友達とショッピングセンターへ遊びに言った時の話である。
用を足したくなり、公衆トイレの小便器に彼は立っていた。
その後見ず知らずの小太りの男が用を足そうと、隣の小便器へ並んできた。
この時すでにアルバートは動悸がおさまらない状態であった。
そしてあの音を聴いたのである。
"カチャカチャ、カチャッ"
アルバートの脳内で、封じ込めてきた黒い経験が駆け巡る。
彼にとってベルトのカチャ音は、暴力を受けることを前提にした防衛本能や逃避本能へつながる、条件反射なのだ。
突然彼はうずくまり、泣きながら隣の男に"ごめんなさい、ごめんなさい"と謝りはじめた。
そして幼い頃憶えた"失神すれば悪夢は過ぎ去る"という経験の通りに、彼は失神して病院へ運ばれていった。
その日から彼にとって公衆トイレは、悪魔の住処となったのだ。
以後公衆トイレはもちろんのこと、脱衣所のある施設などにも近寄らなくなった。
彼のカウンセリングをしている私にとって、彼が幸せになることは義務であり、また友人としての願いだ。
彼が幼い頃の経験を断ち切り、明日の希望へと突き進むために、これからも最善を尽くしていかなければと思う。
今でこそ養子として引き取られ、優しい家族とともに幸せに暮らしているが、それまでの人生は悲惨なものだった。
物心がつく前から両親の仲が悪く、怒号と罵声が絶える日はない。
お互いに子供に関心は無く、食糧を与えるだけ与えて育児放棄していた。
だが、それはまだマシな時期の話だ。
小学校に入り、身体が丈夫になったその時から、父親のストレス解消のはけ口になってしまう。
些細なことで母親と口論し、散々言い合った後に、アルバートのいる個室へ向かう。
ご馳走を目の前にするかのような醜い笑顔で。
父親は太っていて、アルバートに暴力を与える前はいつもベルトを外す。
"カチャカチャ、カチャッ"と。
そしてそのベルトで鞭打ちし、腕に巻いて殴り、失神するまで続ける。
母親は知らんふり。
アルバートはいつも思っていた。
"カチャカチャ、カチャッ"
この音がする時、僕は痛い目に遭い、失神するんだなと。
その後身体の痣を学校側が発見、両親共に逮捕され、施設を介して今の両親の元で暮らすことになる。
施設の仲間や現在の両親の暖かい支えもあり、アルバートはなんとか立ち直ることができた。
しかし、彼は大きなトラウマを抱えてしまっていた。
ある日友達とショッピングセンターへ遊びに言った時の話である。
用を足したくなり、公衆トイレの小便器に彼は立っていた。
その後見ず知らずの小太りの男が用を足そうと、隣の小便器へ並んできた。
この時すでにアルバートは動悸がおさまらない状態であった。
そしてあの音を聴いたのである。
"カチャカチャ、カチャッ"
アルバートの脳内で、封じ込めてきた黒い経験が駆け巡る。
彼にとってベルトのカチャ音は、暴力を受けることを前提にした防衛本能や逃避本能へつながる、条件反射なのだ。
突然彼はうずくまり、泣きながら隣の男に"ごめんなさい、ごめんなさい"と謝りはじめた。
そして幼い頃憶えた"失神すれば悪夢は過ぎ去る"という経験の通りに、彼は失神して病院へ運ばれていった。
その日から彼にとって公衆トイレは、悪魔の住処となったのだ。
以後公衆トイレはもちろんのこと、脱衣所のある施設などにも近寄らなくなった。
彼のカウンセリングをしている私にとって、彼が幸せになることは義務であり、また友人としての願いだ。
彼が幼い頃の経験を断ち切り、明日の希望へと突き進むために、これからも最善を尽くしていかなければと思う。
「「沈黙のキス」」「1ブックマーク」
私の彼は、無口なんだけどクールでカッコいいの!
時々、何考えてるかわからなくなる時もあるけど。
私が話してる時も、黙って話を聞いてくれるし♪
すっごく、相性がいいと思うの!
だけど、付き合い始めてから、まだキスもしてない。
本当に私のこと愛してくれてるのかしら、不安だわ!
だから、彼に「私のことスキだったらキスしてよ!」って詰め寄ったの。
そしたら彼、「…わかった。キスしてやるよ、熱い熱い口づけをね…」
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!
目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。
…そして彼女は、物言わぬ姿に成り果てた。
さて、何が起きたのか?
時々、何考えてるかわからなくなる時もあるけど。
私が話してる時も、黙って話を聞いてくれるし♪
すっごく、相性がいいと思うの!
だけど、付き合い始めてから、まだキスもしてない。
本当に私のこと愛してくれてるのかしら、不安だわ!
だから、彼に「私のことスキだったらキスしてよ!」って詰め寄ったの。
そしたら彼、「…わかった。キスしてやるよ、熱い熱い口づけをね…」
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!
目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。
…そして彼女は、物言わぬ姿に成り果てた。
さて、何が起きたのか?
11年04月23日 23:51
【ウミガメのスープ】 [yan]
【ウミガメのスープ】 [yan]

キスしてやるよ、熱い熱い口づけを。
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「わかった。キスしてやるよ、熱い熱い口づけをな…」
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!
目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。
バチン!バチンバチンバチン…
唇に、熱い感覚が走る…っていうか、痛い!? …痛い、痛いよ!
「ふう、どうだ?口を縫い付けられた感想は。まさに”口づけ”ってわけだが」
目をあけると、彼がホッチキスを持って立っていた。
「むー!!むー、むー…」
「ああ、うるせえなぁ。いつもいつも、一方的にしゃべりやがって。人の話はまったく聞きやしないしさ!」
「愛してるならキスをだと!?はっ、お前にゃキスはキスでもホッチキスがお似合いだ!」
…気づかなかった。
ウザがられていることも。彼が、こんなに激情な性格だってことも。
でも確かに、彼の話を聞いた覚えなんてなかった。
彼のこと、知ろうとしなかった。
縫い付けられた唇は痛かったけど、それ以上に心が痛くて、涙すら出なかった…
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!
目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。
バチン!バチンバチンバチン…
唇に、熱い感覚が走る…っていうか、痛い!? …痛い、痛いよ!
「ふう、どうだ?口を縫い付けられた感想は。まさに”口づけ”ってわけだが」
目をあけると、彼がホッチキスを持って立っていた。
「むー!!むー、むー…」
「ああ、うるせえなぁ。いつもいつも、一方的にしゃべりやがって。人の話はまったく聞きやしないしさ!」
「愛してるならキスをだと!?はっ、お前にゃキスはキスでもホッチキスがお似合いだ!」
…気づかなかった。
ウザがられていることも。彼が、こんなに激情な性格だってことも。
でも確かに、彼の話を聞いた覚えなんてなかった。
彼のこと、知ろうとしなかった。
縫い付けられた唇は痛かったけど、それ以上に心が痛くて、涙すら出なかった…