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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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正直者は損ばかり「1ブックマーク」
精霊は男に問うた。
"あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"
男は答えた。
「私が落としたのはそのどちらでもありません。」

"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。"

男は精霊を恨んだ。

一体何故?
11年05月15日 23:16
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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男は殺人鬼に追われていた。
相手は斧を持った大男。
男は腕を負傷しており、まともに抵抗できない。

これまでなんとか逃げ延びてこられたが、遂に湖に追い詰められてしまう。
「ガッハッハ!無駄な抵抗は止すんだな。死ね!」
大男は斧を振り上げる。

その時男は機転をきかせ、斧をよけながら足を引っ掛けた。
「ウオッ!お、落ちるー。」
ボチャーン!
「オイラは泳げないんだ~。助けてけれ~!ゴ、ゴボゴボゴボ……」
大男は湖の底へ沈んでいった。

「……ふぅ、危なかった。さっさと帰ろう」
男がその場を去ろうとした時、湖は光に包まれた。

キラキラキラキラ!

"旅人よ、あなたが落とした斧はこの金の斧?それとも銀の斧?"

「え、いや、私が落としたのはそのどちらでもありません。」

"正直者だね。結構。ではこの全ての斧をあげよう。あ、なんか人も落っこちたみたいだし、これもおまけしときます"

男の前に普通の大男、銀の大男、金の大男が現れた!!
男は逃げ出した!
しかしまわりこまれてしまった!!

「さっきはよくもやってくれたな、ちびすけ!」
「今の俺を見ろよ。ギンギラギンでさりげないだろう?」
「最高で金、最低でも金だ、オラァ!」

"ふっふっふ、仲良きことはいいことです。正直者に幸あらんことを。"

男は海の底深くに沈んでいった。
ちなみに大男は嘘をついた。
悪魔の住処「1ブックマーク」
アルバートは公衆トイレに入りたがらない。
自分の家のトイレや友達の家のトイレは入ることができるが、外でトイレに行くことがない。

一体どうしてだろう?
11年04月27日 20:56
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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アルバートは幼い頃虐待を受けていた。
今でこそ養子として引き取られ、優しい家族とともに幸せに暮らしているが、それまでの人生は悲惨なものだった。

物心がつく前から両親の仲が悪く、怒号と罵声が絶える日はない。
お互いに子供に関心は無く、食糧を与えるだけ与えて育児放棄していた。

だが、それはまだマシな時期の話だ。

小学校に入り、身体が丈夫になったその時から、父親のストレス解消のはけ口になってしまう。
些細なことで母親と口論し、散々言い合った後に、アルバートのいる個室へ向かう。
ご馳走を目の前にするかのような醜い笑顔で。

父親は太っていて、アルバートに暴力を与える前はいつもベルトを外す。
"カチャカチャ、カチャッ"と。
そしてそのベルトで鞭打ちし、腕に巻いて殴り、失神するまで続ける。
母親は知らんふり。

アルバートはいつも思っていた。
"カチャカチャ、カチャッ"
この音がする時、僕は痛い目に遭い、失神するんだなと。

その後身体の痣を学校側が発見、両親共に逮捕され、施設を介して今の両親の元で暮らすことになる。

施設の仲間や現在の両親の暖かい支えもあり、アルバートはなんとか立ち直ることができた。

しかし、彼は大きなトラウマを抱えてしまっていた。

ある日友達とショッピングセンターへ遊びに言った時の話である。
用を足したくなり、公衆トイレの小便器に彼は立っていた。
その後見ず知らずの小太りの男が用を足そうと、隣の小便器へ並んできた。

この時すでにアルバートは動悸がおさまらない状態であった。
そしてあの音を聴いたのである。

"カチャカチャ、カチャッ"

アルバートの脳内で、封じ込めてきた黒い経験が駆け巡る。
彼にとってベルトのカチャ音は、暴力を受けることを前提にした防衛本能や逃避本能へつながる、条件反射なのだ。

突然彼はうずくまり、泣きながら隣の男に"ごめんなさい、ごめんなさい"と謝りはじめた。
そして幼い頃憶えた"失神すれば悪夢は過ぎ去る"という経験の通りに、彼は失神して病院へ運ばれていった。

その日から彼にとって公衆トイレは、悪魔の住処となったのだ。

以後公衆トイレはもちろんのこと、脱衣所のある施設などにも近寄らなくなった。

彼のカウンセリングをしている私にとって、彼が幸せになることは義務であり、また友人としての願いだ。
彼が幼い頃の経験を断ち切り、明日の希望へと突き進むために、これからも最善を尽くしていかなければと思う。
「沈黙のキス」「1ブックマーク」
私の彼は、無口なんだけどクールでカッコいいの!
時々、何考えてるかわからなくなる時もあるけど。
私が話してる時も、黙って話を聞いてくれるし♪
すっごく、相性がいいと思うの!

だけど、付き合い始めてから、まだキスもしてない。
本当に私のこと愛してくれてるのかしら、不安だわ!

だから、彼に「私のことスキだったらキスしてよ!」って詰め寄ったの。

そしたら彼、「…わかった。キスしてやるよ、熱い熱い口づけをね…」
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!

目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。


…そして彼女は、物言わぬ姿に成り果てた。

さて、何が起きたのか?
11年04月23日 23:51
【ウミガメのスープ】 [yan]

 キスしてやるよ、熱い熱い口づけを。 




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「わかった。キスしてやるよ、熱い熱い口づけをな…」
って言ってくれたの♪わー、うれしいうれしい!!

目をつぶって、口をんーってして、キスを待ってたの…。

バチン!バチンバチンバチン…
唇に、熱い感覚が走る…っていうか、痛い!? …痛い、痛いよ!

「ふう、どうだ?口を縫い付けられた感想は。まさに”口づけ”ってわけだが」

目をあけると、彼がホッチキスを持って立っていた。

「むー!!むー、むー…」

「ああ、うるせえなぁ。いつもいつも、一方的にしゃべりやがって。人の話はまったく聞きやしないしさ!」
「愛してるならキスをだと!?はっ、お前にゃキスはキスでもホッチキスがお似合いだ!」

…気づかなかった。
ウザがられていることも。彼が、こんなに激情な性格だってことも。
でも確かに、彼の話を聞いた覚えなんてなかった。
彼のこと、知ろうとしなかった。

縫い付けられた唇は痛かったけど、それ以上に心が痛くて、涙すら出なかった…
生徒よ、正当に正答せよ「1ブックマーク」
テストでカンニングを繰り返しているA君。
この方法なら何の証拠も掴まれないし、労せず点を稼げる。

だが先生はA君の不自然な成績からそれを見抜き、次のテストの手法を少し変えた。
それによって少しだけテストの難度が下がったが、カンニング対策になった。

A君のカンニング方法とは、また、先生の対策とはどんなものだろうか?
11年04月15日 00:46
【ウミガメのスープ】 [笹アイス]



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テストはリスニングで、カンニング方法=他の生徒の筆記音。

先生は選択肢を読み上げるのをやめ、記載して配ることにしたのだ。

英語でリーディング・ライティングともに壊滅的なA君は、リスニングにだけ好成績を残していた。
これはおかしいと思った先生は、
「正答の選択肢を読み上げた際、優秀な生徒が一斉に記入を始める音でカンニングをする」
というA君の作戦に思い当たった。

それまでは

a:Yes, he did.
b :NO,he wouldn't.

というふうに選択肢も読み上げていたが、
「問題文を読み上げ、生徒に要点をメモさせてから選択肢の記された解答用紙を配る」という方法に変えた。

鉛筆のカリカリ音のタイミングで正答にアタリを付けていたA君の目論見は敗れ去ったのであった。
【ウミガメ1on1】やむをえぬ奇行「1ブックマーク」
男は冊子を開き、数秒後、シュシュッと何か書き、
すぐにペラッとページをめくった。そしてゆっくりと前のページに戻した。
今度は普通に内容を読みはじめた。

この奇妙な行動には理由がある。それはどんなものか?

#red#※注意※#/red#
これはふわっふぁするよさんとのウミガメ1on1企画です。
質問、回答はふわっふぁするよさんのみ。
他の方は掲示板やチャットなどでご参加ください。
雑談欄では自由に応援・ご歓談ください^^
11年04月09日 16:52
【ウミガメのスープ】 [笹アイス]



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今日は試験日だ。
彼は周りの者にプレッシャーを与えるために
「問題を開いて数秒で解答欄を埋め、すぐに次のページにいってしまう天才」のふりをし、
わざと大きな音を立ててページをめくり、周りに聞こえないようにそっとページを戻して問題を解きはじめるのだ。

馬鹿馬鹿しくても、彼は彼なりに真剣なのです。