「クラブハウス」「2ブックマーク」
ある田舎者が都市へと上京してきた。
田舎者には夢があった。シティボーイとなり散々馬鹿にされた訛りを治すという夢だ。
クラブハウスに通った結果、田舎者はさらに田舎臭くなった。
何故?
田舎者には夢があった。シティボーイとなり散々馬鹿にされた訛りを治すという夢だ。
クラブハウスに通った結果、田舎者はさらに田舎臭くなった。
何故?
16年01月09日 23:39
【ウミガメのスープ】 [相須楽斗]
【ウミガメのスープ】 [相須楽斗]
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田舎者は勘違いしていた。クラブとは蟹だ、と。
クラブハウスとはイケてる男女が集まっているところであり、そこに加わればイケてる男になれる。
そう、蟹市場に行けばイケてる男になれるのである。
周囲は海産物臭いが、金髪の男もいるし、皆コミュニケーション能力の塊だ。
田舎者はこうして漁業関係者になった。DJのミュージックの代わりに聞くのはラップめいた競りの声である。
クラブハウスとはイケてる男女が集まっているところであり、そこに加わればイケてる男になれる。
そう、蟹市場に行けばイケてる男になれるのである。
周囲は海産物臭いが、金髪の男もいるし、皆コミュニケーション能力の塊だ。
田舎者はこうして漁業関係者になった。DJのミュージックの代わりに聞くのはラップめいた競りの声である。
「季節外れのサンタクロース」「2ブックマーク」
カメオはカメコがトナカイを指さしながら「石食べる?」とサンタクロースに聞いているのを見て
「馬鹿だこいつw トナカイが石を食べるわけないだろw」
と笑った。
それを見ていたウミオは、カメオこそが本物の馬鹿だと思った。
一体どういう事だろう?
「馬鹿だこいつw トナカイが石を食べるわけないだろw」
と笑った。
それを見ていたウミオは、カメオこそが本物の馬鹿だと思った。
一体どういう事だろう?
16年01月03日 23:15
【ウミガメのスープ】 [tosh]
【ウミガメのスープ】 [tosh]
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中学生のカメオは英語の教科書を見ながらある例文を見つけた。
テキストに登場するガイドキャラクターのカメコがトナカイの首の鐘を指さしながら
Is it a bell?(それはベルですか?)
とサンタクロースに尋ねる場面だ。
カメオはこの例文を無理やりローマ字読みして「いしたべ…る?馬鹿だこいつwトナカイが石を食べるわけないだろw」と友人のウミオに話しかけたのだ。
中学生にもなって基本的な単語を理解できないばかりかローマ字読みしてしまったカメオを見て、ウミオは(あっこいつ馬鹿だ)と確信した。
テキストに登場するガイドキャラクターのカメコがトナカイの首の鐘を指さしながら
Is it a bell?(それはベルですか?)
とサンタクロースに尋ねる場面だ。
カメオはこの例文を無理やりローマ字読みして「いしたべ…る?馬鹿だこいつwトナカイが石を食べるわけないだろw」と友人のウミオに話しかけたのだ。
中学生にもなって基本的な単語を理解できないばかりかローマ字読みしてしまったカメオを見て、ウミオは(あっこいつ馬鹿だ)と確信した。
「落下事故」「2ブックマーク」
???『高い所、怖いですね。しかし中には物怖じしない方もいるようです』
――――――
場所はある建物の十五階。
男は柵から身を乗り出して落下した。
しかし男は死ななかったという。
どういう事だろう?
――――――
場所はある建物の十五階。
男は柵から身を乗り出して落下した。
しかし男は死ななかったという。
どういう事だろう?
15年04月30日 23:19
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
【ウミガメのスープ】 [かもめの水平さん]
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十五階のマンションの一室での事。
男とは1、2歳の赤ん坊の事であり、身を乗り出した柵とは『子供用ベッドの柵』
死にはしなかったものも、その後大泣きしたという
――――――――
???『赤ん坊の面倒はちゃんと見なくてはいけません。寝てしまったといって、油断しては駄目。この年頃は好奇心旺盛なのです。』
男とは1、2歳の赤ん坊の事であり、身を乗り出した柵とは『子供用ベッドの柵』
死にはしなかったものも、その後大泣きしたという
――――――――
???『赤ん坊の面倒はちゃんと見なくてはいけません。寝てしまったといって、油断しては駄目。この年頃は好奇心旺盛なのです。』
「呪いをといて」「2ブックマーク」
呪いがとけなかったのに、男は笑った。
どうして?
どうして?
15年12月27日 21:33
【ウミガメのスープ】 [蒼井門]
【ウミガメのスープ】 [蒼井門]
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二人は両思いではないと知ることができたから。
藍井門
「ある日、カメコという女性が呪いにかけられました。
しかし、それはおとぎ話の呪い。解く方法はとても簡単で、とても難しいものでした。
それはすなわち#red#「心を通わせあうものから口づけ」#/red#。
ウミオは自分こそは、と女の元を訪れます。しかしそこにはほかの男……ラテ男もいるではありませんか。
自分こそが本当に彼氏なのだと名乗るラテ男は先んじて女に口づけを落とします。
しかし、カメコの呪いが解ける様子もありません。
「心を通わせあうものからの口づけ」……彼がいくら言い張ろうと、カメコはその先に口づけしたラテ男のことを一番に愛していないということなのでした。
ああ、やっぱり彼女が愛しているのは彼なんかであるはずがない…ウミオはそう思って笑ったのでございました。」
#red#「まあ、ウミオでも呪いが解ける保証などないのですけども」#/red#
藍井門
「ある日、カメコという女性が呪いにかけられました。
しかし、それはおとぎ話の呪い。解く方法はとても簡単で、とても難しいものでした。
それはすなわち#red#「心を通わせあうものから口づけ」#/red#。
ウミオは自分こそは、と女の元を訪れます。しかしそこにはほかの男……ラテ男もいるではありませんか。
自分こそが本当に彼氏なのだと名乗るラテ男は先んじて女に口づけを落とします。
しかし、カメコの呪いが解ける様子もありません。
「心を通わせあうものからの口づけ」……彼がいくら言い張ろうと、カメコはその先に口づけしたラテ男のことを一番に愛していないということなのでした。
ああ、やっぱり彼女が愛しているのは彼なんかであるはずがない…ウミオはそう思って笑ったのでございました。」
#red#「まあ、ウミオでも呪いが解ける保証などないのですけども」#/red#
「暗い森で立ち尽くして」「2ブックマーク」
薄暗い森の中でもわかるくらい明るく染めた髪が
土に混じって乱れるのが、酷く哀れに感じた。
頭に土をかぶろうとも、彼女はもう意に介さない。
大人しく俺のされるがままになっている。
彼女で何人目だろう。
自分で殺した訳では無いとはいえ、
こんな事をするのは良心が痛む。
深く掘った穴の底に女を横たえて、土を被せる。
汗を拭い、心を殺して作業を続ける。
俺はあの男が怖い。
顔も名前も、本当の声も分からない。
知っているのは、機械を通した低い声と、
「ノックマン」という男の名乗る呼び名だけだ。
そろそろ作業も終わりという所で、電話が鳴る。
あの男だ。
今日は立て続けに作業を命じられている。
あの男は一体、何人殺すというのか。
疲労感からか、絶望からか、目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。
…若い女だろうか。髪を染めている。
薄暗い森の中でも分かるくらいに。
記憶が混乱してきているのだろうか。
この女を、もう何度も埋めているような気がする。
・【俺】は今、どういう状態にあるのだろう。
土に混じって乱れるのが、酷く哀れに感じた。
頭に土をかぶろうとも、彼女はもう意に介さない。
大人しく俺のされるがままになっている。
彼女で何人目だろう。
自分で殺した訳では無いとはいえ、
こんな事をするのは良心が痛む。
深く掘った穴の底に女を横たえて、土を被せる。
汗を拭い、心を殺して作業を続ける。
俺はあの男が怖い。
顔も名前も、本当の声も分からない。
知っているのは、機械を通した低い声と、
「ノックマン」という男の名乗る呼び名だけだ。
そろそろ作業も終わりという所で、電話が鳴る。
あの男だ。
今日は立て続けに作業を命じられている。
あの男は一体、何人殺すというのか。
疲労感からか、絶望からか、目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。
…若い女だろうか。髪を染めている。
薄暗い森の中でも分かるくらいに。
記憶が混乱してきているのだろうか。
この女を、もう何度も埋めているような気がする。
・【俺】は今、どういう状態にあるのだろう。
15年12月26日 22:08
【ウミガメのスープ】 [瓜頭]
【ウミガメのスープ】 [瓜頭]
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電話が鳴る。
あの男だ。
「ノックマンだ。埋めるものはこれから届ける。
穴だけ先に掘っておけ」
恐ろしい。
今週だけで一体何人殺しているのか。
一通り作業を終えると、疲労感からか目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。
…いや、これは本当に汗か?
酷く寒い。後頭部がびっしょりと濡れている。
触ると、頭の感触が不自然だ。柔らかい。
振り向くと、男が笑顔で立っている。
手には金属の棒。不思議と痛みを感じなかった。
俺は頭を殴られたのか。殺される。
なんて間抜けだ。この穴は俺の穴か。
俺は悲鳴をあげ
-----
「顔の映像再生できました!」
偶然発見された遺体の、脳がある程度無事だった。
今の科学であれば記憶の映像再生処理が行えるほどに。
しかもその遺体が、脅迫されていたとはいえ
半ば共犯者だった事は、我々警察にとっては僥倖だった。
その記憶から連続殺人犯『ノックマン』に迫る事ができる。
遺体にとっては、何度も自身の死の状況を
思い出させられる拷問のように感じるかもしれないが。
…まぁ死んでいるので意識も何もないだろう。
「よし。良くやった。
だがもう少し解像度があげられるかもな。
もう一度遺体を埋める所から再生しよう」
「分かりました。試してみます」
-----
…明るい髪の色をした女性だ。
薄暗い森の中でもわかるくらい明るく染めている。
…どこかで見た事があるような気がする…。
あの男だ。
「ノックマンだ。埋めるものはこれから届ける。
穴だけ先に掘っておけ」
恐ろしい。
今週だけで一体何人殺しているのか。
一通り作業を終えると、疲労感からか目の前が暗くなる。
汗が背中にへばりついて気分が悪い。
…いや、これは本当に汗か?
酷く寒い。後頭部がびっしょりと濡れている。
触ると、頭の感触が不自然だ。柔らかい。
振り向くと、男が笑顔で立っている。
手には金属の棒。不思議と痛みを感じなかった。
俺は頭を殴られたのか。殺される。
なんて間抜けだ。この穴は俺の穴か。
俺は悲鳴をあげ
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「顔の映像再生できました!」
偶然発見された遺体の、脳がある程度無事だった。
今の科学であれば記憶の映像再生処理が行えるほどに。
しかもその遺体が、脅迫されていたとはいえ
半ば共犯者だった事は、我々警察にとっては僥倖だった。
その記憶から連続殺人犯『ノックマン』に迫る事ができる。
遺体にとっては、何度も自身の死の状況を
思い出させられる拷問のように感じるかもしれないが。
…まぁ死んでいるので意識も何もないだろう。
「よし。良くやった。
だがもう少し解像度があげられるかもな。
もう一度遺体を埋める所から再生しよう」
「分かりました。試してみます」
-----
…明るい髪の色をした女性だ。
薄暗い森の中でもわかるくらい明るく染めている。
…どこかで見た事があるような気がする…。