「LPE48」「3ブックマーク」
LPE(ラテラルポッドイレーサー)48という、人の記憶を自由に消せる市販の装置がある。
自分にとって嫌な思い出や思い出したくない記憶をなくしてしまうのに便利として一定の需要のあるこのLPE48だが、カメオはこのLPE48で「自分が草餅を食べた」記憶を消去したので警察のお世話になることになった。
一体何故?
自分にとって嫌な思い出や思い出したくない記憶をなくしてしまうのに便利として一定の需要のあるこのLPE48だが、カメオはこのLPE48で「自分が草餅を食べた」記憶を消去したので警察のお世話になることになった。
一体何故?
17年08月21日 21:23
【ウミガメのスープ】 [松神]
【ウミガメのスープ】 [松神]
解説を見る
LPE48には記憶のバックアップ機能が存在していた。
記憶を完全に消すというのは時に無用なトラブルを起こしかねない。
なのでLPE48には消した記憶のバックアップを自動的に残すように作られている。
そしてその機能はとある殺人事件をきっかけに有効利用された。
その当時の殺人事件の容疑者がLPE48を使用して事件当時の記憶を消去していたのだ。
きっと本人にとっては余程思い出したくない記憶だったのだろう。
バックアップはLPE48の特殊な記憶領域内に保存されており、株式会社ラテラルシンカーズによる協力のもとその領域を調査。
事件の詳細が発覚し、裁判における判決に大いに役立ったという。
後に、この出来事を受けた警察は殺人事件のようなネガティブな犯罪の記憶は特に消されやすいはず、ということで事件の一斉検挙のために「自主的な」バックアップの提出を大々的に求めることになった。
なお、協力者には恩赦が与えられる。
さて、ところでこの出来事をカメオはLPE48を購入して試しに「草餅を食べた」記憶を消去した次の日の朝に知った。
だがカメオには何を消したのかどうしてもわからなかった。
そう、「自分が何かしらの記憶を消したこと」はわかっていたのだが「自分が一体何の記憶を消したのか」カメオの記憶には残っていなかったのだ。
言いしれない恐怖、自分が消したのが一体何なのかわからないまま、カメオはただただ考えた。自分はもしかしてとんでもない犯罪をしでかしたのか?
警察に自首するか?それで本当に自分が犯罪者だったらどうする?身に覚えのない罪で自首するのか?
そうやって頭の中に渦巻く多くの考えと葛藤しながらないはずの記憶を自分の頭の中から探り出そうとした。
そしてカメオは……
『----今日未明、東京在住の会社員の男性が、「自分は人を殺したかもしれない」として警察に出頭しました。
男性はLPE48によって記憶を一回消去しており、警察は現在株式会社ラテラルシンカーズの協力のもと男性の記憶を探っています……あっ、続報です。件の男性が消去した記憶は昨日の昼頃に食べた草……餅……んんっ失礼しました。草餅についての記憶であったことが判明しました。警察は依然事件性の有無の確認のために男性に対しての事情聴取を行う予定で----』
記憶を完全に消すというのは時に無用なトラブルを起こしかねない。
なのでLPE48には消した記憶のバックアップを自動的に残すように作られている。
そしてその機能はとある殺人事件をきっかけに有効利用された。
その当時の殺人事件の容疑者がLPE48を使用して事件当時の記憶を消去していたのだ。
きっと本人にとっては余程思い出したくない記憶だったのだろう。
バックアップはLPE48の特殊な記憶領域内に保存されており、株式会社ラテラルシンカーズによる協力のもとその領域を調査。
事件の詳細が発覚し、裁判における判決に大いに役立ったという。
後に、この出来事を受けた警察は殺人事件のようなネガティブな犯罪の記憶は特に消されやすいはず、ということで事件の一斉検挙のために「自主的な」バックアップの提出を大々的に求めることになった。
なお、協力者には恩赦が与えられる。
さて、ところでこの出来事をカメオはLPE48を購入して試しに「草餅を食べた」記憶を消去した次の日の朝に知った。
だがカメオには何を消したのかどうしてもわからなかった。
そう、「自分が何かしらの記憶を消したこと」はわかっていたのだが「自分が一体何の記憶を消したのか」カメオの記憶には残っていなかったのだ。
言いしれない恐怖、自分が消したのが一体何なのかわからないまま、カメオはただただ考えた。自分はもしかしてとんでもない犯罪をしでかしたのか?
警察に自首するか?それで本当に自分が犯罪者だったらどうする?身に覚えのない罪で自首するのか?
そうやって頭の中に渦巻く多くの考えと葛藤しながらないはずの記憶を自分の頭の中から探り出そうとした。
そしてカメオは……
『----今日未明、東京在住の会社員の男性が、「自分は人を殺したかもしれない」として警察に出頭しました。
男性はLPE48によって記憶を一回消去しており、警察は現在株式会社ラテラルシンカーズの協力のもと男性の記憶を探っています……あっ、続報です。件の男性が消去した記憶は昨日の昼頃に食べた草……餅……んんっ失礼しました。草餅についての記憶であったことが判明しました。警察は依然事件性の有無の確認のために男性に対しての事情聴取を行う予定で----』
「「さよなら…」と「さよなら!」」「3ブックマーク」
「妻カメコがすぐ側で亡くなったのに夫ラテオは全く動じることがなかった。いったい何故?」
その問いに答えたウミオは酷く動揺した。
いったいどうして??
その問いに答えたウミオは酷く動揺した。
いったいどうして??
17年08月18日 18:25
【ウミガメのスープ】 [つのめなせいうち]
【ウミガメのスープ】 [つのめなせいうち]
解説を見る
「さよなら…」
カメコは今際の際のラテオを看取ってすぐ夫の隣で永い眠りについた。
先に亡くなっていたラテオはカメコが亡くなっても悲しむ事が出来なかったのだ。
「さよなら!」
妻のウミコに出された問題に「#b#妻の事なんてどうでも良かった#/b#んじゃない?」と#b#心底どうでも良さそうに答えた#/b#ウミオは
自分の趣味に理解を示してくれない相手と一緒に居たくは無い!と憤慨したラテシン大好きウミコに離婚を言い渡されたのだ。
カメオ「いったいどうして??」
ラテコ「妻の事なんてどうでも良さそうだからよ」
カメオ「???」
カメコは今際の際のラテオを看取ってすぐ夫の隣で永い眠りについた。
先に亡くなっていたラテオはカメコが亡くなっても悲しむ事が出来なかったのだ。
「さよなら!」
妻のウミコに出された問題に「#b#妻の事なんてどうでも良かった#/b#んじゃない?」と#b#心底どうでも良さそうに答えた#/b#ウミオは
自分の趣味に理解を示してくれない相手と一緒に居たくは無い!と憤慨したラテシン大好きウミコに離婚を言い渡されたのだ。
カメオ「いったいどうして??」
ラテコ「妻の事なんてどうでも良さそうだからよ」
カメオ「???」
「どちらが凄いか勝負だ!」「3ブックマーク」
やぁ、こんばんは。
今から私と「どちらが凄いか」の勝負をしようじゃないか。
しかし、勝利判定は教えない。
その代わり君達は雑談欄で相談してもいい。
人を出し抜いて一人で勝利したいのなら嘘をついても構わないし、喧嘩をしたって構わない。
ただし、この問題に関係ない嘘とこの問題に関係ない喧嘩だけはやめてくれ、私との約束だ。
さぁ、それじゃあ始めようか。
私に敗北を教えておくれ。
おっと、言い忘れた。
豆腐メンタルだから3人に負けたら出題を終えるよ。
今から私と「どちらが凄いか」の勝負をしようじゃないか。
しかし、勝利判定は教えない。
その代わり君達は雑談欄で相談してもいい。
人を出し抜いて一人で勝利したいのなら嘘をついても構わないし、喧嘩をしたって構わない。
ただし、この問題に関係ない嘘とこの問題に関係ない喧嘩だけはやめてくれ、私との約束だ。
さぁ、それじゃあ始めようか。
私に敗北を教えておくれ。
おっと、言い忘れた。
豆腐メンタルだから3人に負けたら出題を終えるよ。
17年07月31日 22:32
【新・形式】 [つのめなせいうち]
【新・形式】 [つのめなせいうち]

お付き合い頂きありがとうございました!
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質問欄で、「かんけいないけんか」よりも、長い回文を言えたら勝ち。
「感動を分かち合いたい!」「3ブックマーク」
カメコはとある建物の中で美しい物を目の前にして,とても感動しています.
皆さんもカメコに話しかけて,感動を共有しませんか?
皆さんもカメコに話しかけて,感動を共有しませんか?
16年09月16日 20:43
【新・形式】 [QQS]
【新・形式】 [QQS]
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「すごく綺麗な風景画!本当に#red#いい絵#/red#だよね!」
「約30000000円の愛」「3ブックマーク」
女はある頼み事を申し込んだ。
だが、相手に断られてしまった。
女はそれならば、と思い、三千万円を用意して、それを差し出して、もう一度頼み事を申し込んだ。
相手は頼み事を受け入れた。
状況を推理せよ。
だが、相手に断られてしまった。
女はそれならば、と思い、三千万円を用意して、それを差し出して、もう一度頼み事を申し込んだ。
相手は頼み事を受け入れた。
状況を推理せよ。
13年01月27日 00:32
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
解説を見る
彼は大病を患っていた。
私と彼は幼い頃からの付き合いで、その頃から彼はこの病気と格闘し続けていた。
私は、そんな彼を愛していた。
いつからかも分からないような、ずっと昔から。
「ねえ・・・私と結婚してよ」
彼の病室にお見舞いにきたとき、思い切ってプロポーズしてみた。
すると彼は弱々しく笑った。
「冗談言うなよ。俺と結婚してどうすんだ。・・・お前も知ってるだろ。今の俺の状態を・・・」
「でも・・・!」
「お前を、そんなすぐに未亡人にしたく無いんだよ!」
そう言われて、結局私はそのまま立ち去った。
私は知っていた。
彼がこのままではもう永くないことも。
彼の家庭が貧しくて、今入院できているのだって病院側の厚意だということを。
そして、アメリカで治療すれば治る見込みがあることを。
彼の家族が募金を呼びかけていて、かなりのお金がたまっていることを聞いた。
だが、それでもあと三千万、足りないらしい。
───私は覚悟を決めた
///
一週間後、私は再び彼の病室に行った。
彼は、前よりもやつれているように思えた。
私は単刀直入に切り出す。
「私と、結婚して」
「・・・またその話かよ。前にも言ったけど───」
彼がそう言うのは分かってた。
私は持ってきたバックを開けて、あるものを手渡す。
それは、預金通帳だった。
中身の金額は、ちょうど三千万───。
親や友達に必死に頭を下げて貸してもらったり、カンパしてもらったり、出来るだけ物を売り払って、ようやく作った三千万円だった。
彼もそれを見て、驚きの表情を浮かべる。
彼が何かを言いかける前に、私が制す。
「これ───」
「ハネムーンは! ・・・アメリカにしよう? でも観光地にはいけないかも・・・ごめんね」
それを聞いて、彼は全てを察した様だった。
すると、再び彼は苦渋の表情を浮かべる。
「でも・・・成功するとは限らない。いや、むしろ失敗する可能性の方が高い。それなのに! こんなお金・・・使えないよ。君を、悲しませたくないんだ・・・」
彼のその言葉に、私は完全にブチ切れた。
「いい加減にしてよ! 私はいやいや結婚したいんじゃない、好きだから結婚したいんだ!! そりゃあ、これであなたが死んだら悲しいよ!? すごく悲しい・・・でもそれは、それまでの日々が楽しかったから悲しむんだ! 嬉しかったから悲しむんだ!! ・・・何も出来なかったほうが、それこそ悲しいし悔しい。ねえ、あなたは本当にいきたくないの!?」
私が息も絶え絶えにそう言った。目からは涙が止まらなかった。
すると、彼も静かに泣き出して、
「いきたい。───いきたいよ・・・!」
と、呟いた。
私と彼は幼い頃からの付き合いで、その頃から彼はこの病気と格闘し続けていた。
私は、そんな彼を愛していた。
いつからかも分からないような、ずっと昔から。
「ねえ・・・私と結婚してよ」
彼の病室にお見舞いにきたとき、思い切ってプロポーズしてみた。
すると彼は弱々しく笑った。
「冗談言うなよ。俺と結婚してどうすんだ。・・・お前も知ってるだろ。今の俺の状態を・・・」
「でも・・・!」
「お前を、そんなすぐに未亡人にしたく無いんだよ!」
そう言われて、結局私はそのまま立ち去った。
私は知っていた。
彼がこのままではもう永くないことも。
彼の家庭が貧しくて、今入院できているのだって病院側の厚意だということを。
そして、アメリカで治療すれば治る見込みがあることを。
彼の家族が募金を呼びかけていて、かなりのお金がたまっていることを聞いた。
だが、それでもあと三千万、足りないらしい。
───私は覚悟を決めた
///
一週間後、私は再び彼の病室に行った。
彼は、前よりもやつれているように思えた。
私は単刀直入に切り出す。
「私と、結婚して」
「・・・またその話かよ。前にも言ったけど───」
彼がそう言うのは分かってた。
私は持ってきたバックを開けて、あるものを手渡す。
それは、預金通帳だった。
中身の金額は、ちょうど三千万───。
親や友達に必死に頭を下げて貸してもらったり、カンパしてもらったり、出来るだけ物を売り払って、ようやく作った三千万円だった。
彼もそれを見て、驚きの表情を浮かべる。
彼が何かを言いかける前に、私が制す。
「これ───」
「ハネムーンは! ・・・アメリカにしよう? でも観光地にはいけないかも・・・ごめんね」
それを聞いて、彼は全てを察した様だった。
すると、再び彼は苦渋の表情を浮かべる。
「でも・・・成功するとは限らない。いや、むしろ失敗する可能性の方が高い。それなのに! こんなお金・・・使えないよ。君を、悲しませたくないんだ・・・」
彼のその言葉に、私は完全にブチ切れた。
「いい加減にしてよ! 私はいやいや結婚したいんじゃない、好きだから結婚したいんだ!! そりゃあ、これであなたが死んだら悲しいよ!? すごく悲しい・・・でもそれは、それまでの日々が楽しかったから悲しむんだ! 嬉しかったから悲しむんだ!! ・・・何も出来なかったほうが、それこそ悲しいし悔しい。ねえ、あなたは本当にいきたくないの!?」
私が息も絶え絶えにそう言った。目からは涙が止まらなかった。
すると、彼も静かに泣き出して、
「いきたい。───いきたいよ・・・!」
と、呟いた。