「約30000000円の愛」「3ブックマーク」
女はある頼み事を申し込んだ。
だが、相手に断られてしまった。
女はそれならば、と思い、三千万円を用意して、それを差し出して、もう一度頼み事を申し込んだ。
相手は頼み事を受け入れた。
状況を推理せよ。
だが、相手に断られてしまった。
女はそれならば、と思い、三千万円を用意して、それを差し出して、もう一度頼み事を申し込んだ。
相手は頼み事を受け入れた。
状況を推理せよ。
13年01月27日 00:32
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
【ウミガメのスープ】 [ノックスR]
解説を見る
彼は大病を患っていた。
私と彼は幼い頃からの付き合いで、その頃から彼はこの病気と格闘し続けていた。
私は、そんな彼を愛していた。
いつからかも分からないような、ずっと昔から。
「ねえ・・・私と結婚してよ」
彼の病室にお見舞いにきたとき、思い切ってプロポーズしてみた。
すると彼は弱々しく笑った。
「冗談言うなよ。俺と結婚してどうすんだ。・・・お前も知ってるだろ。今の俺の状態を・・・」
「でも・・・!」
「お前を、そんなすぐに未亡人にしたく無いんだよ!」
そう言われて、結局私はそのまま立ち去った。
私は知っていた。
彼がこのままではもう永くないことも。
彼の家庭が貧しくて、今入院できているのだって病院側の厚意だということを。
そして、アメリカで治療すれば治る見込みがあることを。
彼の家族が募金を呼びかけていて、かなりのお金がたまっていることを聞いた。
だが、それでもあと三千万、足りないらしい。
───私は覚悟を決めた
///
一週間後、私は再び彼の病室に行った。
彼は、前よりもやつれているように思えた。
私は単刀直入に切り出す。
「私と、結婚して」
「・・・またその話かよ。前にも言ったけど───」
彼がそう言うのは分かってた。
私は持ってきたバックを開けて、あるものを手渡す。
それは、預金通帳だった。
中身の金額は、ちょうど三千万───。
親や友達に必死に頭を下げて貸してもらったり、カンパしてもらったり、出来るだけ物を売り払って、ようやく作った三千万円だった。
彼もそれを見て、驚きの表情を浮かべる。
彼が何かを言いかける前に、私が制す。
「これ───」
「ハネムーンは! ・・・アメリカにしよう? でも観光地にはいけないかも・・・ごめんね」
それを聞いて、彼は全てを察した様だった。
すると、再び彼は苦渋の表情を浮かべる。
「でも・・・成功するとは限らない。いや、むしろ失敗する可能性の方が高い。それなのに! こんなお金・・・使えないよ。君を、悲しませたくないんだ・・・」
彼のその言葉に、私は完全にブチ切れた。
「いい加減にしてよ! 私はいやいや結婚したいんじゃない、好きだから結婚したいんだ!! そりゃあ、これであなたが死んだら悲しいよ!? すごく悲しい・・・でもそれは、それまでの日々が楽しかったから悲しむんだ! 嬉しかったから悲しむんだ!! ・・・何も出来なかったほうが、それこそ悲しいし悔しい。ねえ、あなたは本当にいきたくないの!?」
私が息も絶え絶えにそう言った。目からは涙が止まらなかった。
すると、彼も静かに泣き出して、
「いきたい。───いきたいよ・・・!」
と、呟いた。
私と彼は幼い頃からの付き合いで、その頃から彼はこの病気と格闘し続けていた。
私は、そんな彼を愛していた。
いつからかも分からないような、ずっと昔から。
「ねえ・・・私と結婚してよ」
彼の病室にお見舞いにきたとき、思い切ってプロポーズしてみた。
すると彼は弱々しく笑った。
「冗談言うなよ。俺と結婚してどうすんだ。・・・お前も知ってるだろ。今の俺の状態を・・・」
「でも・・・!」
「お前を、そんなすぐに未亡人にしたく無いんだよ!」
そう言われて、結局私はそのまま立ち去った。
私は知っていた。
彼がこのままではもう永くないことも。
彼の家庭が貧しくて、今入院できているのだって病院側の厚意だということを。
そして、アメリカで治療すれば治る見込みがあることを。
彼の家族が募金を呼びかけていて、かなりのお金がたまっていることを聞いた。
だが、それでもあと三千万、足りないらしい。
───私は覚悟を決めた
///
一週間後、私は再び彼の病室に行った。
彼は、前よりもやつれているように思えた。
私は単刀直入に切り出す。
「私と、結婚して」
「・・・またその話かよ。前にも言ったけど───」
彼がそう言うのは分かってた。
私は持ってきたバックを開けて、あるものを手渡す。
それは、預金通帳だった。
中身の金額は、ちょうど三千万───。
親や友達に必死に頭を下げて貸してもらったり、カンパしてもらったり、出来るだけ物を売り払って、ようやく作った三千万円だった。
彼もそれを見て、驚きの表情を浮かべる。
彼が何かを言いかける前に、私が制す。
「これ───」
「ハネムーンは! ・・・アメリカにしよう? でも観光地にはいけないかも・・・ごめんね」
それを聞いて、彼は全てを察した様だった。
すると、再び彼は苦渋の表情を浮かべる。
「でも・・・成功するとは限らない。いや、むしろ失敗する可能性の方が高い。それなのに! こんなお金・・・使えないよ。君を、悲しませたくないんだ・・・」
彼のその言葉に、私は完全にブチ切れた。
「いい加減にしてよ! 私はいやいや結婚したいんじゃない、好きだから結婚したいんだ!! そりゃあ、これであなたが死んだら悲しいよ!? すごく悲しい・・・でもそれは、それまでの日々が楽しかったから悲しむんだ! 嬉しかったから悲しむんだ!! ・・・何も出来なかったほうが、それこそ悲しいし悔しい。ねえ、あなたは本当にいきたくないの!?」
私が息も絶え絶えにそう言った。目からは涙が止まらなかった。
すると、彼も静かに泣き出して、
「いきたい。───いきたいよ・・・!」
と、呟いた。
「女の嘘」「3ブックマーク」
海太は今日偶然・・・いや必然だっただろうか
彼女について知りたくもないことを知ってしまい虚しさでいっぱいになった。
しかしとある嘘によって救われることになる。
彼を救った嘘とは何だったのだろう?
彼女について知りたくもないことを知ってしまい虚しさでいっぱいになった。
しかしとある嘘によって救われることになる。
彼を救った嘘とは何だったのだろう?
14年04月30日 22:38
【ウミガメのスープ】 [ゴルム]
【ウミガメのスープ】 [ゴルム]
笑って許してあげるべきかどうか?それが問題だ
解説を見る
海太は毎日歴史小説の「羅手信奈の野望」を読むことに夢中になっていた。
しかし授業で羅手信奈の生涯を習ってしまってネタバレを食らった気分になり虚しさでいっぱいになった。
(あの作戦もあの作戦もどうせああなって、そして最後にはあんな結末になるんじゃないか・・・
もう続き読むのめんどくさくなってきたなぁ)
読むのをやめようかとは思ったがすでに全巻買っており
惰性で最後まで読むことになったのが思わぬ幸運を呼ぶことになる。
「羅手信奈の野望」はIF小説であり実際の歴史とは大きく異なった展開をするものだったのである。
(あれ、授業で習ったのとは違う展開だぞ?面白いな!)
こうして彼は小説の嘘に感謝することになったのである。
しかし授業で羅手信奈の生涯を習ってしまってネタバレを食らった気分になり虚しさでいっぱいになった。
(あの作戦もあの作戦もどうせああなって、そして最後にはあんな結末になるんじゃないか・・・
もう続き読むのめんどくさくなってきたなぁ)
読むのをやめようかとは思ったがすでに全巻買っており
惰性で最後まで読むことになったのが思わぬ幸運を呼ぶことになる。
「羅手信奈の野望」はIF小説であり実際の歴史とは大きく異なった展開をするものだったのである。
(あれ、授業で習ったのとは違う展開だぞ?面白いな!)
こうして彼は小説の嘘に感謝することになったのである。
「過去を振り返って」「3ブックマーク」
通勤電車の中でウミコがTOEICの問題集を読んでいるのを見て、
カメオは、ウミコが忘れ物をしているのではないかと思った。
なぜか?
カメオは、ウミコが忘れ物をしているのではないかと思った。
なぜか?
17年04月06日 21:06
【ウミガメのスープ】 [アーク]
【ウミガメのスープ】 [アーク]
解説を見る
カメオが毎朝利用している通勤電車には、途中の駅でウミコが乗車してきます。
ウミコはいつも電車内でTOEICの勉強をしますが、その際にはブックカバーをつけています。
ある朝、いつものようにウミコが問題集を読んでいるのを見たカメオは、
「今まで小説か何かだと思ってたけど、TOEICの勉強をしていたのか、頑張ってるなぁ。今日はブックカバーを忘れてきたんだね」
と思ったのです。
ウミコはいつも電車内でTOEICの勉強をしますが、その際にはブックカバーをつけています。
ある朝、いつものようにウミコが問題集を読んでいるのを見たカメオは、
「今まで小説か何かだと思ってたけど、TOEICの勉強をしていたのか、頑張ってるなぁ。今日はブックカバーを忘れてきたんだね」
と思ったのです。
「冬なのに夏」「3ブックマーク」
メチャクチャ寒い時期にカメコがあわてて部屋の窓を全開にしたのはなんで?
17年03月18日 16:20
【ウミガメのスープ】 [[規制]おじさん]
【ウミガメのスープ】 [[規制]おじさん]
解説を見る
学校から帰ったカメコは鍵がないのに気付いた。
玄関はしまっているので、入れない。
両親は仕事中。
外は寒い。早く中に入りたい。
カメコは家の周りを回った。
……あ! 窓のロック開いたままじゃん!
カメコは窓を開け放ち、急いで中に入った。
玄関はしまっているので、入れない。
両親は仕事中。
外は寒い。早く中に入りたい。
カメコは家の周りを回った。
……あ! 窓のロック開いたままじゃん!
カメコは窓を開け放ち、急いで中に入った。
「当店の目玉商品は…」「3ブックマーク」
ある店の目玉商品は訪れる客によく真贋を問われる。
だが問いかけた客は満足した気持ちで帰り、後から仲間に宣伝するので、客足・売上げは伸び黒字続きになった。
しかし、店主は帰っていく客を見ては頭を抱えて悩み始める。
だが問いかけた客は満足した気持ちで帰り、後から仲間に宣伝するので、客足・売上げは伸び黒字続きになった。
しかし、店主は帰っていく客を見ては頭を抱えて悩み始める。
16年05月01日 21:31
【ウミガメのスープ】 [特大三元]
【ウミガメのスープ】 [特大三元]
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店主:いやあ、困ったなあ。ちょっとお客さん、聞いて下さいよ。
このレストランを始めて数か月。最近お客が急に増えたはいいけれど、みんなみんな『これは本当にウミガメのスープですか?』って訊いてくるんだよ。確かにウミガメのスープが珍しいのは分かるけど、ちょっとくらい信じてくれたっていいじゃないか。
しかもみんな一口だけ食べて残していくしよー。このスープ、そんなにまずいのかね?毎日改良を重ねているつもりなんだけどねー。
解説:ウミガメのスープが一押しメニューであるこのレストラン。
初めはその珍しさゆえ、注文する客はほとんどいなかったが、あるときネットで紹介されたことをきっかけにこの店はラテシンユーザーなどのパズルマニアにとって非常に有名になっていた。
そして皆、スープを一口すすった後『これは本当にウミガメのスープですか?』と尋ね、スープを残して会計を済ませるのだ。
そんな事情を知らない店主。今日もまた、隠し味を何にするか鍋の前で頭を悩ませている。
店主:ワインでも入れてみるかな…いや、それとも…いっそのことウミガメじゃなくてもっと変わった肉を…
美味しすぎて誰も残せないようなスープを彼が作る日が、一日でも早く来ますように…
スープパートナーをかもめの水平さんにしていただきました。ありがとうございました。一周年おめでとうございます。
このレストランを始めて数か月。最近お客が急に増えたはいいけれど、みんなみんな『これは本当にウミガメのスープですか?』って訊いてくるんだよ。確かにウミガメのスープが珍しいのは分かるけど、ちょっとくらい信じてくれたっていいじゃないか。
しかもみんな一口だけ食べて残していくしよー。このスープ、そんなにまずいのかね?毎日改良を重ねているつもりなんだけどねー。
解説:ウミガメのスープが一押しメニューであるこのレストラン。
初めはその珍しさゆえ、注文する客はほとんどいなかったが、あるときネットで紹介されたことをきっかけにこの店はラテシンユーザーなどのパズルマニアにとって非常に有名になっていた。
そして皆、スープを一口すすった後『これは本当にウミガメのスープですか?』と尋ね、スープを残して会計を済ませるのだ。
そんな事情を知らない店主。今日もまた、隠し味を何にするか鍋の前で頭を悩ませている。
店主:ワインでも入れてみるかな…いや、それとも…いっそのことウミガメじゃなくてもっと変わった肉を…
美味しすぎて誰も残せないようなスープを彼が作る日が、一日でも早く来ますように…
スープパートナーをかもめの水平さんにしていただきました。ありがとうございました。一周年おめでとうございます。