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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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仲良し親子の末路「1ブックマーク」
仲良し親子の末路

息子は母親に甘えた。
母親は死んだ。
息子も死んだ。

何故か?
11年01月28日 21:24
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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一匹の狼の赤ちゃんがいた。
その狼は狩の最中に親とはぐれ一人ぼっちだった。

一匹の犬がいた。
その犬は人間に捨てられ一人ぼっちだった。

犬は寂しかった。狼も寂しかった。
だから犬は狼を自分の寝ぐらへと連れて帰った。

二匹の生活が始まった。

狼は犬のお母さんによく抱きついていた。
本当にお母さんが大好きだった。
犬も狼息子の甘えっぷりを受け入れた。
本当に息子が好きだった。

狼は成長した。
姿はまさに狼。
爪は鋭く、牙も長い。

でも心はまだ子供だった。

お母さんにいつも通りに抱きついた息子。
そしてパタリと倒れこむお母さん。
爪がくい込み、血を流している。

息子は訳も分からず、お母さんの顔をぺろぺろ舐めている。
お母さんは心配させないよう、声も出さずに穏やかな表情をしている。

お母さんはそのうち動かなくなった。

息子はずっとお母さんを舐め続けていた。

そのうち人が集まってくる。
「ひどい」「狼が犬を喰ってやがる」
こんな声がする。

息子は人間をお母さんに近づけさせないように威嚇した。
その時、パンッという音がした。

息子は動かなくなった。
水平思考の無いアイデア「1ブックマーク」
水平思考の無いアイデア

とある川があった。
その川は水位が高く、大雨の時は増水してかなり危険な状態であった。
特に川沿いの道路はガードレールで囲いがしてあるものの、川へ落ちてしまう者が絶えなかった。

そこで市はあるアイデアを実行する。

そして実行した翌日に人が死んだ。

どうしてか?
10年12月09日 20:35
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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アイデアとはこうだ。

"川沿いの道に、滑り止めのためのボツボツを敷き詰めて行こう。
そうすればそう簡単に川へ落っこちないはずだ。"

市は低予算で確実な効果が得られると予想し、すぐに実行へ移した。
ハイスピードで作業を行い、約一週間ほどで工事は完了した。

ピカピカでボツボツがカッコいい、新しい道路。
この道路が安全に通れるようになったと誰もが思った。

そしてこの男も例外では無かった。
男は幼い頃から目が見えず、白杖を使わなければ外を歩くことが出来なかった。

何のための工事なのか、男は知らなかった。
ただ噂によると、道路にボツボツを敷き詰めるらしい。
とうとう通り道に点字ブロックを敷き詰めてくれるのか!
男は大喜びした。

工事が終わった翌日、男は白杖を手に、意気揚々と散歩した。
今までは隣でざわめく川の音が怖くて、なかなかこの道を通ることが出来なかった。

この白杖から伝わるボツボツ。足からも伝わる。
これは安心の証。
ここさえ歩いていれば安全なのだ。
男は浮かれてしまっていた。

前方から車が一台接近する音が聞こえた。
男はヒョイっと逆方向へとジャンプした。

さて考えて欲しい。
これは点字ブロックであったか?いや違う。
これは滑り止めだ。

つまり川沿いのギリギリに敷き詰めてあるのだ。

男はガードレールから身を乗り出して、そのまま川へと落ちて行った。
川の流れは急であり、運転手が助けようとしたが無理であった。

男は帰らぬ人となった。
大人が楽しめるキッズゾーン「1ブックマーク」
大人が楽しめるキッズゾーン

ここはデパートにあるキッズゾーン。
大人が買い物をしている間に子供を遊ばせるのに最適な所だ。
だがこのキッズゾーンでは大人が大はしゃぎのようだ。
どうやったのだろうか?
10年11月12日 20:56
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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「ほら、お父さん。後30秒しかないよ。」
息子は心底楽しそうに微笑んでいる。
大型デパート、といっても先日閉店したばかりの所だが。
深夜2時。私は死にかけている。すごく楽しみながら。

元々この子は悪魔の子と呼ばれていた。
私に対してはとても可愛い子であり、素直に接してくれた。
だがどうやら他の人間には違うようだ。

産まれてくる直前に母親を母体の中から蹴り殺した。
担当の看護婦さんが精神に異常をきたし、その家族を皆殺しにして刑務所送りになった。
幼稚園では送り迎えのバスの転落事故が起こったが、一人だけ無傷で生き残った。
現在の小学校では学級委員長となっている。
クラス皆頭のいい良い子ばかりで、息子に従わない子はいない。
一人だけ不良の子がいたが、いなかったことにされていた。
まだ私が知り得ないこともたくさんあるらしい。

この一連のことで私に息子の異常性を訴えようとする人たちもいた。
皆死んだが。
私は信じなかった。偶然が重なっただけだ。それより悪魔扱いされる息子がかわいそうだ。
しかしあまりにもそう訴えかける声が多く、私は不安になって聞いてしまったのだ。
お前は悪魔なんかじゃないよな?と。

息子は何も言わず、笑顔で私を外に連れ出した。
そしてこのデパートに連れてきた。
私は閉店と書かれたポスターを不思議に眺めていた。
首筋がちくっとした。虫に刺されたか。

……違う。
そのまま私は眠りにおちた。


目を覚ますと、私はキッズゾーンで手錠をはめられ拘束されていた。
息子は私の目の前でにやついている。
注射を再び私の首筋へ刺した。

「パパ。愚かなパパ。愚かなままなら生きていけたのに。
でも僕の大好きなパパだから、生きるチャンスをあげるよ。
今投与した薬は"Matihlu"。興奮作用があって、血管を拡張するんだ。
今の量で致死量の三倍だね。
過剰投与すれば、テンションがハイのままこめかみから血が吹き出て死んじゃうよ。ふふふ。
制限時間は30分。それ以上鎮静剤を打たなければサヨウナラ。
このキッズゾーンの中に隠してあるから探してご覧。
僕に質問してもいいけどyes,noのみで。
一回だけ嘘を言おうかな。
……ひとつだけアドバイスをあげよう。
早めに場所の特定したほうがいいよ。
それじゃあパパ、僕の作ったゲームで思いっきり"楽しんでね"(^ー゜)」
明日23:30、三十分制限ウミガメに続く。
鳥の泣き声「1ブックマーク」
鳥の泣き声

私はあの鳥が嫌いだ。
絶滅させたいくらい嫌いだ。
あの鳥が鳴くたびに私は泣くのだ。憎い。
ただ一匹を除いては。

どんな状況か。
10年10月03日 17:36
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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私は二歳になる息子を愛していた。
息子も私に懐いてた。
いつも後ろについてきて、スカートを引っ張りながら「母ぁ~、母ぁ~」と呼ぶのだ。本当に可愛らしい子だった。




息子が死体になっていた。
私がいけなかったのだ、窓を開けたままにしたばかりに。
窓からあの鳥の大群が入り込み、寝ていた息子が襲われた。
非力な息子は呆気なくただのエサとなっていた。
私は余りのことにただ呆然としていた。
すると、喉元の肉を啄んでいた一匹が私のスカートを啄んできた。
そしてあの子と寸分も変わらない間延びした声でこう泣くのだ。
「かぁ~、かぁ~」と。

私はこの子を育てることにした。


と、いう話でした。
一昨日道を歩いていたら、やけに人間くさい声のカラスが鳴いていたんです。
「母ぁ~」と聞こえたので、これはいい感動話が書けそうだと、Ipadさんを開いて書き始めたんですが、
ど う し て こ う な っ た ! !
……もしかしたらカラスという生き物は母を思う子供の生まれ変わりなのかもしれませんね。
電話「1ブックマーク」
ある少年は、電話が嫌いだった。
なぜ電話が嫌いなのか?
13年08月04日 14:24
【ウミガメのスープ】 [焼肉大王]



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ある日のことだった。
その日は、急に学校が午前授業になり、少年は昼に家へ帰った。少年は気楽な気分でテレビをつけた。
映し出されたのは、一棟のビル。黒煙が空にのぼっている。
「先ほど、ハイジャックされた飛行機が××ビルに激突。××ビルには、まだ多くの人が取り残されています。」
少年は嫌な予感を感じた。××ビルに見覚えがあった。確か、父親の職場だったビルだ…。
その時、電話が鳴った。急いで少年は受話器を取った。
「聞こえるか…。」
「父さん!」
「おぉ、お前か…。いいか、母さんを…、頼むぞ…。

そして、お前は…強い子に…な…れ…」

突然電話が切れた。
テレビには、崩れてゆくビルが写し出された…。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

それ以来、少年は電話が嫌いになった。
もう、あんな恐ろしい思いをしたくないから…。