動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

珈琲のための珈琲「1ブックマーク」
珈琲に同じミルク入れからミルクを入れて、同じ砂糖入れから砂糖を入れて飲んだカメオとカメコ。
カメオは死に、カメコは死ななかった。
一体何故?
15年04月10日 19:50
【ウミガメのスープ】 [ノーネーム]



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カメオは毒殺された。
珈琲とミルク入れに毒は入っていない。
砂糖入れに入っている砂糖の上の表面に毒を入れてある。
カメコは先に砂糖を底から掬って珈琲に入れた。
これによってカメコは毒を飲むことも無く、砂糖の全体に毒が広がる。
カメオはどこの砂糖を掬っても毒を飲むことになる。
これでカメコの完全犯罪は成立した。

とカメコは思ったが敢え無く警察に御用になった。
雑居ビルの脇を地下へ下りると、薄暗い通路の奥にオレンジのネオンに照らされた、重厚な木製のドアがあった。

ドアには店名が刻まれたパネルが埋め込まれていた。

Bar 『Stick-Slip』

お喋り好きのバーテンダーが、不味くはない程度の酒を良心的な値段で提供する店だ。
客の多くは、酔うためではなく話をするために店を訪れる。
そのせいか、話が奇妙な展開を見せることも偶にある。


「いらっしゃませ。そちらの席へどうぞ。ところで、お客様。不思議な話はお好きですか?
 この前、あるお客様から『宿題』を出されてしまいまして、これが正直言ってお手上げなのです
 よろしければ、一緒に考えてもらえませんか?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『宿題』の概要

ある男性客が、不思議な体験をした。平たく言えば霊体験をしたそうだ。
その時の事を一通り話したあと、男は何かに気が付いたようで、青い顔になった。
そして、勘定を済ませて帰るとき「俺が気が付いたことを当てられたら、また会いに来るよ」
と言ったそうだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

バーテンダーに質問をして、彼に出された『宿題』を手伝ってあげましょう。
まずは『お客の話』がどのような内容だったのか、聞いてみましょう。
12年11月17日 17:40
【亀夫君問題】 [(棒)]

一言コメント欄




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しばらくして、バーテンダーが戻ってきた。

「あのお客さんが、殺人犯だったとは・・・
 自分で口を滑らしたことに気が付いたのですね。
 もしかしたら、その場で口封じされていたかも知れませんね。
 恐ろしい話です。
 しかし、謎が解けてスッキリしましたよ。ありがとうございました」
 
 「そういえば、あのお客様こんなこともおっしゃっていました。
 ”答え合わせは月曜の朝だ”とか・・・」

数日後、月曜の朝刊にはこんな文字が躍った。
『時効直前に殺人鬼が自首』

バーテンダーはその記事を読み、一人で納得した。
「あの方は退屈していたのですね。問題が解かれないままになるのは、出題者には辛いことですから。
 私の口を封じなかったのは、回答者として相手になって欲しかったから・・・なのでしょうか」


#001 了
いつもの道、いつも同じところにいる黒猫に挨拶して通る。それが私の日課だった。

そんなある日、ここ数日挨拶していないことに気づき久しぶりに挨拶に出かけたところ、

いつもの黒猫ではなく白いものがいるのを見つけた。それを見て、私は全てを悟ったのだった。


状況を説明して下さい。


※ ラテクエ22選考会、Ratterさんの出題のリサイクル問題です。
12年10月01日 02:20
【ウミガメのスープ】 [yan]

※ ラテクエ22選考会、Ratterさんの出題のリサイクル問題です




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あれ、今日は何日だったっけ… 重い頭で考えるが、思い出せない。
自分が誰かも、今どこにいるかも、何をすべきかさえも。

ただ、ここにじっとしてたらダメな気がした。 会いに行かなきゃ。 でも、誰に?

ふと、あの黒猫を思い出した。あの猫に会うのが、私の日課だったはずだ。
私は、重い体を動かし、黒猫の元へと向かった。

暗い夜道を進み、その場所に近づくと… 遠くに、あの黒猫が見えた。
しかし、私が近づこうとすると、警戒する様に毛を逆立て、低くうなり始める。

そして、私がその場所にたどり着く前に、黒猫は逃げ去ってしまった…
どうして… 今まで、懐いてくれていたのに…

ふと、道端を見ると、道路脇の電信柱に、花が添えてあった。
だれか、ここで事故にあったのか… !? 事故…?!

「ふう、ようやく、気付いてくれましたか」

気がつくと、すぐそばに、白装束に身を固めた女性が立っていた。
その手には…    大きな、鎌が握られていた。

「その姿… まさか、死神!?」
「ええ、まぁ…」

「…なんで、さっさとあの世に連れていかなかったんだ?」
「ええ、貴方みたいに、自分が死んだことに気付いてない方は、無理やり魂の緒を切ると支障がありましてね…」

「…気づくのを待っていた、ということか?」
「はい、といいますか、ずっとそばにいたんですけどね。貴方が気付いてくれなかっただけで」

「…そうだったのか。迷惑掛けたな」
「いえいえ、待つのも仕事ですから。それでは失礼して…」

彼女が鎌を振ると、足もとから延びていた細い紐のようなものが切り離される。

「では、いきましょう… まずは閻魔大王のところで裁きを…貴方は行いがよかったから、きっと大丈夫ですよ」
「…ありがとう」

そして、すべてを悟った私は、空へと昇っていく。

…気がつくと、いつもの場所に黒猫が戻って、私を見上げていた。

「ニャア。」

見送ってくれるのか? …ありがとな。

私は、そいつに軽く手を振り、あとはもう振り返らなかった…。
砂浜のぁくま「1ブックマーク」
とある家族が夏休みを利用してラテラルビーチへとやってきた。

そこで父親が息子にかけっこをしようと言い出した。
体格的には父親の方が遥かに有利であるが、全力を出し切ったにも関わらず父親は負けてしまった。

何があったのだろう?
13年07月30日 23:37
【ウミガメのスープ】 [靴下猫]



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父親が息子(9)にかけっこをしようと言い出した。
「この旗を先に取った方が勝ち」というベタなものだ。
母親と娘(5)が旗を砂浜に突き刺し、ゴール付近に立ってスタートの合図をする。

母「位置について、よーい…」

ここで娘に小悪魔的なイタズラ心が湧いた。
小悪魔的なイタズラ心に従った娘は、旗を抜き取り、別の方向へと駆け出す。
この瞬間、“かけっこ”は“おいかけっこ”へと変貌した。

母「どんっ!」

娘が旗を持ち去った様子をしっかり見ていた息子は、すぐさま娘を追いかけた。
しかし旗が砂浜に突き刺さっていると思い込んでいる父親は、全力で母親の元へと走った。

父親が気付いた時には旗は遥か彼方、息子と娘の笑顔と一緒にあった。こうして、突然現れた小悪魔的なイタズラ心の仕業によって、父親は負けてしまったのだった。
夜の女王「1ブックマーク」
ある日、「夜の女王」という本を譲ってほしいという男がやってきた。
闇雲に珍しい本ばかり集めている私だが、
あいにくとそのような題名の本は持っていなかった。
そう伝えると彼はすんなりと帰っていった。

その夜、男は彼女に殺された。

そして私は男を羨んだ。

どうして?
13年09月11日 23:44
【ウミガメのスープ】 [ゆがみ]

究極の愛です




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10年に1度だけ花を咲かせる植物がある。過酷な環境の中で生き残るその植物は「夜の女王」と呼ばれている。

食虫直物、もとい食人植物である彼女の手口は我々の想像をはるかに超えていた。
虫を誘き寄せるために甘い香りを発するように、彼女は人間をおびき寄せるために無数の花びらに文字を浮かび上がらせる。その文字に興味を持ったが最後、気が付けば彼女に捕食されている……。あくまでうわさだが、その文字は前回捕食した人間の生き様が描かれているらしい。

私の胸が高鳴るのを感じた。
#red#~~私が、本を愛して止まない私が、本になれるなんて。~~#/red#

彼女にときめいた私は全財産をはたいてなんとか手に入れた。ビブリオマニアで有名な私だ。町の人間は、どんなにすごい本を買ったのかと驚いただろう。

ある日、私の館を訪れた男は「夜の女王」という本を譲ってほしいと言った。
今思えば、彼は確認がしたかっただけなのだ。私が彼女を持っているのかどうかを。

その夜強盗に入った男が彼女を見つけてしまったのである。