みんなのブックマーク

朝、口の中を鏡で見ながら歯磨きするカメオ。
カメオの手が止まったのは、
取っ手をくっつけたボンドを歯磨き粉と間違えて使っていたからである。


「ふぁんふぁ、ふぉれ？ ふほはない！！（なんだ、これ？ 動かない！！）」

トイレの鍵が壊れたので、使用中に開けられないように、中に人がいるかどうかが一目で分かる様にした

写六の推理はこうだ。
｢容疑者は部下の発言に問題があった、と供述している。それは仕事の手伝いを頼むセリフだったようだ。
だが、書類の整理程度で上司の助けが要るだろうか？
恐らく、協力を仰ぐといってもごく軽い頼みだったのだろう。
書類整理に必要なものと言えば…パソコン？ホチキス？
…わかった、#b#穴開けパンチ#/b#だ。つまり、部下は上司の机に穴開けパンチがあるのを見てこう言ったのだ、

#big5#『パンチしてくれませんか？』｣#/big5#

｢あらあら、そんなものならいくらでもしてあげますよ？｣
たまたま写六の最後のセリフだけを聞いた、現役プロボクサーの妻、鸚鵡巣印子はにっこり笑うと、夫のバカ面めがけて磨きあげたストレートを叩き込んだ。

(^-^)==拳ﾎﾞｺﾞｯ))ToT)/　ﾅﾝﾃﾞｺｰｫﾅﾙﾉｰ!?

写六のキズが2針で済まなかったことは言うまでもない…

金曜日

魔法使いはカメコに問う。
「お前は自分の命よりも夫の命の方が大事か？」
カメコは答える。
「言うまでもありません。私の命でカメオが助かるなら」
魔法使いはそれを聞いて言う。
「カメオを生き返らせたいか？」
カメコは頷く。
それを見た魔法使いは非情にもこう告げた。
「では、契約成立だ。願いはカメオを生き返らせること、代償はお前の命」
この契約により、カメオは生き返ったが、カメコは動かなくなった。
※※※※※
土曜日
カメオが朦朧とした意識の中、目が覚めると、なぜだか隣には死んでしまった妻の姿が。
そこで、魔法使いはカメオに問う。
「お前は自分の命よりも妻の命の方が大事か？」
カメオは答える。
「もちろんだ。私の命で妻が助かるなら」
魔法使いはそれを聞いて言う。
「カメコを生き返らせたいか？」
カメオは頷く。
それを見た魔法使いは非情にもこう告げた。
「では、契約成立だ。願いはカメコを生き返らせること、代償はお前の命」
この契約により、カメコは生き返ったが、カメオは動かなくなった。
※※※※※
日曜日
カメコが朦朧とした意識の中、目が覚めると、なぜだか隣には死んでしまった夫の姿が。
そこで、魔法使いはカメコに問う。
「お前は自分の命よりも夫の命の方が大事か？」
カメコは答える。
「言うまでもありません。私の命でカメオが助かるなら」
魔法使いはそれを聞いて言う。
「カメオを生き返らせたいか？」
カメコは頷く。
それを見た魔法使いは非情にもこう告げた。
「では、契約成立だ。願いはカメオを生き返らせること、代償はお前の命」
この契約により、カメオは生き返ったが、カメコは動かなくなった。
※※※※※
これを毎日、繰り返す夫婦の憐れな光景に魔法使いはほくそ笑んでいた。

「これはいい玩具ができた」


【ポイント】
・魔法使いは生き返らせる代償として、命を要求した
・カメコもカメオも自分の命を犠牲にしてまで、互いを助けようとして、無限ループ

宇宙飛行士としての長い任務を終えたカメコ。
彼女の体は無重力空間に慣れきってしまってしばらく動かない。
体に掛かる重みと垂れ下がる髪の毛は重力を感じさせ、カメコに自分が地球に、そして母国の日本に帰ってきたことを実感させた。