「臥薪嘗胆」「9ブックマーク」
毎日毎食、彼の食事は同じメニューだ。
世界にはもっとうまいものがある? そんなことはわかってる。
たまには野菜も食べた方がいい? それがどうした。
すべては彼が生きるため、出口のない問いを続けた結果選んだ道なのだ。
どういうことだろう?
世界にはもっとうまいものがある? そんなことはわかってる。
たまには野菜も食べた方がいい? それがどうした。
すべては彼が生きるため、出口のない問いを続けた結果選んだ道なのだ。
どういうことだろう?
17年08月23日 23:40
【ウミガメのスープ】 [娘虎]
【ウミガメのスープ】 [娘虎]

原案:滝杉こげおさん。経緯は雑談欄にて。
解説を見る
彼は3年前、筏ごとクジラにのまれてしまった。
以来、脱出の方法を探している。
口の方からはいつも水が入り込み抜け出せない。
尻の方から出るのはクジラに本当に消化された時だ。
なら、どうするか。
出口がないなら作ってしまえと考えた彼は、
それから毎日クジラの肉を切り取って食べている。
いつかこの厚い体に大きな穴が開くと信じて。
以来、脱出の方法を探している。
口の方からはいつも水が入り込み抜け出せない。
尻の方から出るのはクジラに本当に消化された時だ。
なら、どうするか。
出口がないなら作ってしまえと考えた彼は、
それから毎日クジラの肉を切り取って食べている。
いつかこの厚い体に大きな穴が開くと信じて。
「月に叢雲、枯木に灰」「9ブックマーク」
降り積もる雪によって、白く染まった山道。
その道には不規則に、何本ものの大木が生えていた。
大木は、秋にその役目を終えたかのようにその身を休め、葉を落としている。
ところがカメオは、それらの枯木の一本一本に灰を与えていた。
いったい何故?
その道には不規則に、何本ものの大木が生えていた。
大木は、秋にその役目を終えたかのようにその身を休め、葉を落としている。
ところがカメオは、それらの枯木の一本一本に灰を与えていた。
いったい何故?
16年02月06日 23:03
【ウミガメのスープ】 [ごがつあめ涼花]
【ウミガメのスープ】 [ごがつあめ涼花]

初めての作風に挑戦してみました
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カメオが描いていたのは、#b#冬の山道の絵であった。#b#
「うーん………普通に茶色で葉を無くしただけでは枯木っぽくない………#red#灰色を足してみるか#/red#」
そしてカメオは#b#絵の中の木に灰色の絵の具を塗った。#/b#
「うーん………普通に茶色で葉を無くしただけでは枯木っぽくない………#red#灰色を足してみるか#/red#」
そしてカメオは#b#絵の中の木に灰色の絵の具を塗った。#/b#
「白に赤はよく映える」「9ブックマーク」
彼が一人で留守番をしていると、外出していた母親が血まみれになって帰ってきました。
話を聞いて、彼を助けてあげましょう。
話を聞いて、彼を助けてあげましょう。
16年02月29日 18:06
【亀夫君問題】 [苔色]
【亀夫君問題】 [苔色]

初亀雄君問題。ゆっくり回答になります。
解説を見る
……!!
驚いた拍子に足の下で小枝が音を立てた。はっと息を呑むがもう遅い。
気付いた時にはこちらを振り返った殺し屋と目があっていた。
「おい、子供がこんな所で何をしている」
殺し屋は怪訝そうな顔でそう言った。
すぐに打たれるかと思った僕はおずおずと顔を上げる。
「ひどい格好だな。おまえ、母親はいるのか? 一人か?」
こいつは何を言っているんだ? 殺し屋のくせに。
……あれ?
僕は何故こいつの喋っていることがわかるんだろう。
「そう唸るな。まるで狼みたいだぞ。……これは参ったな」
まるで狼みたい? それは勿論そうだ。だって僕は……
「あーとりあえず、名前は?」
……僕は誰なんだろう。
「何だ喋れないのか? まあいい、名前は後だ」
殺し屋は大きな手でがしりと僕の肩を掴んだ。
「とりあえず一緒に町に来い」
* * *
そうして僕は人間の中に戻ってきました。
母さんが死んだ事については、僕は未だに殺し屋――猟師を恨んでいます。
いつかは赦せるようになる時も来るのかもしれませんが、長い時間が必要だと思います。
でも母さんが撃たれなければ僕がこうして暮らす事もなかったのでしょう。
猟師はとても親切です。
何もわからない僕を引き取り、人間の間で暮らすのに必要なことを色々と教えてくれました。
今では数を数えることも、本を読むことだってできます。
……ただ、本の中で狼は必ず悪者として登場します。とても不満です。
大きくなったら作家になるのが夢です。
作家になって正義の狼が悪い少女をやっつける話を書いてやるのです。
そう言ったら猟師に苦笑されましたけどね。
兄さんたちは相変わらず元気に山を走っているようです。たまに遠くから遠吠えが聞こえきます。
窓から外を覗くと、雪をかぶった山に真っ赤な日が沈んでいくのが見えました。
【Good end】
驚いた拍子に足の下で小枝が音を立てた。はっと息を呑むがもう遅い。
気付いた時にはこちらを振り返った殺し屋と目があっていた。
「おい、子供がこんな所で何をしている」
殺し屋は怪訝そうな顔でそう言った。
すぐに打たれるかと思った僕はおずおずと顔を上げる。
「ひどい格好だな。おまえ、母親はいるのか? 一人か?」
こいつは何を言っているんだ? 殺し屋のくせに。
……あれ?
僕は何故こいつの喋っていることがわかるんだろう。
「そう唸るな。まるで狼みたいだぞ。……これは参ったな」
まるで狼みたい? それは勿論そうだ。だって僕は……
「あーとりあえず、名前は?」
……僕は誰なんだろう。
「何だ喋れないのか? まあいい、名前は後だ」
殺し屋は大きな手でがしりと僕の肩を掴んだ。
「とりあえず一緒に町に来い」
* * *
そうして僕は人間の中に戻ってきました。
母さんが死んだ事については、僕は未だに殺し屋――猟師を恨んでいます。
いつかは赦せるようになる時も来るのかもしれませんが、長い時間が必要だと思います。
でも母さんが撃たれなければ僕がこうして暮らす事もなかったのでしょう。
猟師はとても親切です。
何もわからない僕を引き取り、人間の間で暮らすのに必要なことを色々と教えてくれました。
今では数を数えることも、本を読むことだってできます。
……ただ、本の中で狼は必ず悪者として登場します。とても不満です。
大きくなったら作家になるのが夢です。
作家になって正義の狼が悪い少女をやっつける話を書いてやるのです。
そう言ったら猟師に苦笑されましたけどね。
兄さんたちは相変わらず元気に山を走っているようです。たまに遠くから遠吠えが聞こえきます。
窓から外を覗くと、雪をかぶった山に真っ赤な日が沈んでいくのが見えました。
【Good end】
「死をよぶルビー」「9ブックマーク」
男は祖母からルビーを貰った。
しかし、その日から殺人事件によく出くわすようになった。
一体何故?
本日の題目は『殺人事件』『ルビー』『祖母』です。この3つのお題でお話作りに挑戦してみましょう。
http://shindanmaker.com/143168
しかし、その日から殺人事件によく出くわすようになった。
一体何故?
本日の題目は『殺人事件』『ルビー』『祖母』です。この3つのお題でお話作りに挑戦してみましょう。
http://shindanmaker.com/143168
15年07月15日 22:01
【ウミガメのスープ】 [ノーネーム]
【ウミガメのスープ】 [ノーネーム]
解説を見る
男は刑事になった。それも捜査一課だ。
ルビーはそのお祝いにプレゼントされた物だ。
刑事なのだから殺人事件によく出くわす。
ルビーはそのお祝いにプレゼントされた物だ。
刑事なのだから殺人事件によく出くわす。
「吉報」「9ブックマーク」
ある日テレビをつけると、有名俳優が結婚したというニュースが流れていました。
新聞でもそのニュースが話題になっています。
私は友人の死を悟りました。
一体何故でしょうか?
新聞でもそのニュースが話題になっています。
私は友人の死を悟りました。
一体何故でしょうか?
15年01月20日 19:47
【ウミガメのスープ】 [脳内カーニバル]
【ウミガメのスープ】 [脳内カーニバル]
解説を見る
私の住んでいる国は強大な軍事政権による恐怖政治が敷かれていました。
流れるニュースはもちろん政府によって検閲されたものばかり、国家にとって不都合と判断されたものは流れることはありません。
そんな政府に立ち向かおうと、私の友人は有志を募ってひそかにクーデターを企てたのです。
そしてついにクーデター決行の日が来ました。
しかし、その日もそのあくる日もクーデターのことがニュースに取り上げられることはありません。有名俳優が結婚したとか、そんなどうでもいいニュースばかりです。
私は友人の死を悟りました。
流れるニュースはもちろん政府によって検閲されたものばかり、国家にとって不都合と判断されたものは流れることはありません。
そんな政府に立ち向かおうと、私の友人は有志を募ってひそかにクーデターを企てたのです。
そしてついにクーデター決行の日が来ました。
しかし、その日もそのあくる日もクーデターのことがニュースに取り上げられることはありません。有名俳優が結婚したとか、そんなどうでもいいニュースばかりです。
私は友人の死を悟りました。