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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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みんなのブックマーク

罪と法「10ブックマーク」
厳格な法治国家であるその国で殺人事件が起きた。
しかし殺人犯は罪に問われなかった。

一体何故だろう?
11年08月10日 23:27
【ウミガメのスープ】 [ふわっふぁするよ]



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この国の皇帝は独裁者だった。
自らを神と名乗り、民衆や他の貴族とは明らかに一線を引いていた。

「国のものは皇帝のもの、皇帝のものは皇帝のもの」
こんな名言を残すほど、国の法律は厳しいものだった。

とにかく重労働、重税、人権無視。
治安維持のため、犯罪者は全て拷問、及び死刑。
これらの項目が全て法律によって定められていた。
この国において法は絶対で、皇帝の権力も法律による根拠が強かった。

飢餓や病気で死ぬものが絶えず、民衆と貴族たちは我慢の限界だった。

ある日皇帝が宮殿の庭でのんびり紅茶を嗜んでいると、突然警備兵の男がサーベルで切りつけてきた。
「く、くせもの!誰かおらぬか!であえ、であえー!」

皇帝の呼びかけに数十人の屈強な兵士たちが集まってきた。

「見ろ!この腕の傷を!あいつは私を切りつけてきた!傷害は死刑だ!殺せ!」

しかし皇帝の命令に対し、兵士たちはただ黙って突っ立っているだけだった。

「ええい!お前ら聞かんか!奴を殺せちゅうとるのに!」
「どなたが刺されたのですか?」
「見れば分かるじゃろ!わしじゃ!」

「そうですか……。よし、全隊員持ち場に戻れ!」
「何故じゃ!皇帝の命令無視は死罪じゃぞ!」

「お答えします、皇帝閣下。残念ながら我が国の法律には、人外に対しての傷害や殺害の記述がないのです」
「あたりまえじゃろが!まさかわしを豚のような畜生扱いしているのか!!許せぬ!」
「いえそうではありません皇帝閣下。皇帝閣下のような高貴なお方を誰が畜生扱いしましょうか」
「ではなぜ!」

「神を殺す、そんな法律は我が国にはないのですよ。……では、御機嫌よう。皇帝閣下」

その日、人々は自由を得た。

その後の国の統治は人間が行い、人々は平等を維持することができた。
スペシャルバーゲン「10ブックマーク」
昨日の特売セールの広告を見た男は、急いで帰宅した。

一体何故だろうか?
15年03月02日 23:52
【ウミガメのスープ】 [なさ]



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男の母親は高齢で一人暮らしのため
男は二日に一度は母親の家(実家)に様子を見に行くようにしている。
母親は几帳面な性格で、毎朝届く新聞や広告は欠かさずとっている。
しかしある日男が実家を訪れると、昨日のバーゲンの広告がポストからはみ出ていた。
母親の身に何かあったのではないかと案じた男は、急いで家の中に駆け込んだ。
FA・・・・・・・?「10ブックマーク」
お互いに別れようと思っていた男女。
二人はしばらく見つめ合った後、二人同時にやり直さないかと提案した。
二人は一からやり直そうと決め、二人同時に一を選んだ。

一体どういうことだろう? 状況を補完してください。
あと、オカンを保管してください。大事です。
14年03月21日 22:40
【ウミガメのスープ】 [水上]



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満月が二人の男女を照らしている。

「は、早まるな!」
「は、早まらないで!」

二人はしばらく呆然見つめあった後、お互いにそう声を掛け合った。

・・・

一人は田中。仕事で大きなミスをし、クビを言い渡され、そのことで彼女にフられてしまった悲しい男。

一人はゲシュ子。親の言いつけ通りに無味乾燥で無感動な人生を送り、生きている意味を見出せなくなってしまった女。

二人は同時に、しかし別々のビルの屋上から奈落を見つめていた。
この人生に別れを告げるため。手段はその奈落に身を投じること。

しかし神のいたずらか、ただの偶然なのか。
視線を奈落から上にあげると反対側のビルに自分と同じ格好をした人を見つけた。

そして二人は同時に叫んだのだ。自分のことは棚に上げて、諦めずに人生をやり直さないかと。

そして同時に笑った。二人とも笑ったのはとても久しぶりだった。

二人の間を流れる風が二人の会話を邪魔したが、その後に二人が取った行動は一緒だった。

お互い同時に奈落に背を向ける。そしてエレベーターへと走り出した。
エレベーター中の無数のボタン。それぞれのエレベーターの中で二人はほぼ同時にそのボタンを押した。
一階を示す①のボタン。人生を一からやり直すきっかけのボタン。

エレベーターから降りて、相まみえた二人。

奈落には落ちなかった二人は同時に落ちることになった。
いったい何に落ちたんだろうねー。へっへっへ。
失敗は成功の……「10ブックマーク」
仕事で失敗続きのカメコ(23歳)。
それでも今日も自分の机に向かって仕事を開始!

さて、仕事が終わって、できた文書を隅から隅まで確認……
うん、まちがいない!今日の仕事はうまくいった!

そして、カメコは号泣した。

なぜ?
15年09月13日 14:29
【ウミガメのスープ】 [ゴトーレーベル]

11問目は「……」?




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カメコは若き霊媒師。
結婚したばかりの夫が戦地に赴き、そのまま行方不明となる。
生死不明の状態にある夫のことを心配するカメコは一計を案じる。

「自分が呼び出して、応えなければ夫はまだ生きている」

#red#それから毎日夫を呼び出し、失敗したことで安堵する。#/red#

しかしある日。
霊媒から我に帰ったカメコは、机の上にある手紙を発見する。
それは降霊した夫が、自分の体を使って書いたもの。

戦地で隊からはぐれたこと。
これまで木の根を食べ、泥水をすすってなんとか生きてきたが、
ついに力尽きたこと。
それらが懐かしい筆跡で書いてあった。

「呼び出してくれてありがとう。
 愛しています、私の分も幸せに。」

で締めくくられた手紙を読んで、ついに#red#霊媒が成功してしまった#/red#カメコは
号泣したのだった。
【ラテクエ56】父の愛した「10ブックマーク」
老いて逝った父が置いていった遺産は売っても1000円ほどの値しかつかない古びた時計だけだった。
しかし、息子のカメオはその時計のおかげで巨万の富を得ることになる。

一体何故だろう?
15年09月26日 21:07
【ウミガメのスープ】 [牛削り]



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#red#私の父は60歳で亡くなった。#/red#この時私はまだ30歳であった。
細々とした自営業で、借金がないかわりに財産もなかった。
彼が私に残してくれたのは、現在の価値に直して1000円程度の柱時計ひとつだけ。
とはいえ、優しかった父の形見にと、私はそれを大事に使い続けた。

#red#私が死んだのは98歳の年である。#/red#我ながら長生きしたものだと思う。
「おじいさんの時計」ではないが、父からもらった柱時計は私と生涯をともにしてくれた。
遺伝だろうか、私もまとまった財産などゼロに等しく、息子に残せるのは父から受け継いだ柱時計のみだった。

#red#68年前、現在で言う1000円程度の価値しかなかった柱時計。#/red#
大事にメンテナンスを繰り返したことで、今でもまだ現役で動いている。
#red#私の息子であるカメオ#/red#は、この時計を鑑定に出した。
鑑定士は目を丸くした。

「あなたのお父さんは物を大事にする人だったんですね」
「ええ、尊敬すべき祖父と、自慢の父です」

#red#時計はプレミアがついて数千万の価値#/red#だという。
カメオは祖父と父の小さな功績を偲び、時計を博物館に売却した。

今では多くの人々が、#red#父・私・息子の3代に渡って#/red#時を刻み続けた古時計を鑑賞しに来るという。






【要するに】

#red#私の#/red#父が置いていった遺産は売っても1000円ほどの値しかつかない古びた時計だけだった。
しかし、#red#私の#/red#息子のカメオはその時計のおかげで巨万の富を得ることになったのである。